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もう何年も同じメガネをかけ続けているけどメガネの寿命って何年くらい?もう買い替えるべき?など、メガネのフレームやレンズを交換するタイミングに悩むこともありますよね。
今回はメガネの寿命や買い替えるタイミングについて解説するとともに、メガネを長持ちさせるための正しい使い方やお手入れの方法をご紹介します。
少しでも長く快適な状態でメガネを使用するために、ぜひ参考にしてください。
メガネの寿命はどのくらい?

メメガネはどんなに大切に使っていても、一定期間経つと、ねじがゆるんだりレンズやフレームに劣化が生じたりするため、買い替えが必要です。しかし、メガネの劣化は意外と気づきにくく、知らず知らずのうちに見え方に悪影響を与えている可能性があります。
また、レンズとフレームでも寿命が異なります。使用頻度や素材の特性、ケア方法によっても寿命は変わりますが、一般的な寿命を知っておくと、適切なタイミングでレンズの交換やフレームの買い替えを判断できるでしょう。ここでは、レンズとフレームの寿命についてご紹介します。
レンズは2年から4年ほど
メガネレンズの素材は、主に「プラスチック」と「ガラス」の2種類に分かれます。ガラスレンズは熱に強く傷つきにくい反面、衝撃に弱く重いという特徴があります。そのため現在では、軽量で割れにくいプラスチックレンズが主流です。
レンズの寿命は種類や使用状況によって異なります。一般的なプラスチックレンズは2〜3年、明るさによって色の濃さが変化する調光レンズの寿命は2~4年といわれています。また、アウトドアスポーツで使う偏光レンズは2年ほどで交換が必要になります。
丈夫なガラスレンズであっても、寿命は2〜4年程度です。どのレンズであっても経年劣化を避けられないため、定期的に見直して交換してください。
フレームは2年から10年ほど
フレームもレンズと同様に素材によって寿命が異なり、使用できる年数にかなりの差があります。例えば、プラスチック素材のフレームの場合、2年ほどで劣化が現われ始めます。一方で金属製のフレームでは、通常10年ほど使用することが可能です。
金属のなかでもチタンやステンレスは、錆びにくく耐久性に優れているため、長く使用したい方に向いています。また、価格は高くなりますが、金やプラチナ素材のフレームは耐久性と美しい外観を長期にわたり保つことができます。
ただし、日頃のケアによってフレームの寿命は大きく左右し、使用環境や使用頻度による個人差もあります。日常的なお手入れに加えて、店舗での定期的なメンテナンスを行うことも大切です。
メガネの寿命かも?
買い替えるタイミングは?
一般的なメガネのフレームやレンズの寿命は約2年ですが、実際には使用者の使い方やケア方法によって変わります。
ここでは、メガネの寿命と買い替えるタイミングの判断基準について解説します。
フレームを交換するタイミング

メガネのフレームは、劣化を確認した時に交換しましょう。
肌に直接触れるフレームは皮脂や汗の影響を受けやすく、劣化は避けられません。特に鼻パッドやモダン(テンプルの耳の後ろに当たる部分)といった箇所は変質しやすいパーツです。
また、整髪料が付着すると劣化が早く進むため注意が必要です。
その他、フレームに傷がついたり、フレームの表面が白く粉を吹いたような状態になった場合や、パーツに黄ばみが生じたり、ネジが締まらなくなる、メッキが剥がれたりしている場合などは、買い替えを検討しましょう。
見た目には分かりにくい劣化もあるため、店舗で定期的に状態をチェックしてもらうのもおすすめです。
レンズを交換するタイミング

レンズを交換するタイミングは、レンズの状態や視力の変化で判断します。
昨今主流であるプラスチックレンズは経年劣化が進みやすく、紫外線や湿気などにより徐々に変色するという特徴があります。
また、透明レンズの場合は黄ばんだり、カラーレンズの場合は色褪せが起こったりします。
見え方に問題がないように感じられても、上記のような変色や傷、コーティングの剥がれなどが見られたら買い替えを検討しましょう。
また、度数の合わないメガネは目に負担をかけます。
目の定期検査や視力測定を受けて、メガネの度数が合っているか確認すると安心です。
度数が合わない時も交換タイミング
メガネをかけていても見えにくさを感じる場合は、メガネの度数が合わなくなっている可能性が高いです。
長くかけているとメガネを最適な状態で装用できておらず、適切な度数の見え方をしていないケースもあります。まずは眼鏡店で正しくフィッティングをしてもらい、それでも度数が合わないと感じた時は、レンズの交換やメガネの買い替えを検討しましょう。
一般的に近視は成長期に進行しやすいといわれていますが、成人後も進行する可能性があります。また、乱視は年齢に関係なく悪化することもあります。度数が合っていないと視力の低下を招くだけでなく、頭痛や肩こりなど、体の不調を引き起こす要因となるため早めに適切なレンズへの交換が必要です。
また、早い人では30代後半から老眼の症状が現れることもあります。そのため、少しでも見え方に違和感を感じたら、眼科や眼鏡専門店で視力測定を行い、度数が合っているか確認しましょう。
メガネの寿命を延ばすための
使い方【フレーム編】
大切なメガネを少しでも長く快適に使用するためには、フレームの扱い方にもコツがあります。
ここでは、メガネの寿命を延ばすために気をつけたいフレームの扱い方を3つご紹介します。
1. 必ず両手で外す

メガネを外す際には必ず両手を添えて、耳の後ろからテンプル(つる)を外し、顔の前に差し出すようなイメージで抜きとりましょう。
片手で勢いよく外すとテンプルが広がったり、フレームに歪みを生じさせたりする恐れがあります。
両手を添えてゆっくり外すことでフレームにかかる負担を軽減させ、メガネの寿命を延ばすことができます。
また、フレームの広がりや歪みを防ぐため、メガネを額の上に上げることも避けましょう。
2. 左側のテンプルからたたむ
メガネを外したらテンプル(つる)は左側から先にたたみ、右側が上になるようにするのが基本です。
日本には右利きが多いことから、スムーズにメガネをたためるように配慮して作られています。
テンプルを右側からたたむと噛み合わせが悪く、嵩高くなることがあります。
その状態でケースに収納するとメガネが圧迫され、劣化が早まるため注意が必要です。
最近は左右どちらからでもたためるフレームもありますが、テンプルは左側からたたむと覚えておくと間違いありません。
3. テンプルを開閉する回数を減らす
メガネフレームの寿命を延ばすためには、テンプルを開閉する回数を減らすことが大切です。
テンプルの頻繁な開閉は、ネジのゆるみや蝶番(フロントとテンプルをつなぐパーツ)の劣化を早める原因となります。
少しだけメガネを外してテーブルの上に置く場合は、テンプルを開いたまま置くようにするとフレームの歪みやネジのゆるみを防げます。

また、グラスコード(メガネやサングラスなどアイウェアに取り付ける紐)を使って首から下げたメガネが机などにぶつかった時にも、メガネレンズに傷がついたり、テンプルの歪みの原因となります。
衝撃で蝶番やフレームが歪む可能性があり、メガネのフィット感が損なわれるだけでなく、寿命も短くなりかねません。
首から下げた状態のメガネが物にぶつからないよう注意してください。
レンズに一度傷がつくと直すことができず交換する必要があります。できるだけお気に入りのメガネとレンズを長く使うためにも大切に取り扱うようにしましょう。
メガネの寿命を延ばすための
使い方【レンズ編】
メガネのレンズの扱い方によって、寿命も大きく変わります。以下の使い方に注意して、気に入ったメガネを長く使いましょう。
1. 置く時はレンズを下にしない
メガネを外す際には、レンズを下に向けて置かないようにしてください。
レンズ面にテーブルなどが接触すると傷がつく原因となります。
レンズを下にした状態は座りが悪く、うっかり手が触れた拍子にメガネがテーブルから転げ落ちてしまうことも考えられます。
外したメガネは、レンズを上にした状態で置きましょう。
短時間だけ外す場合はテンプルを開いたままレンズ上部を下にし、メガネが上下逆さまになるように置けば、安定感が増してレンズだけでなくフレームの傷みも避けられます。
2. レンズの乾拭きはしない

メガネのレンズは水洗いをしてからメガネ拭きで拭きましょう。
レンズに砂ぼこりや汚れを付着させたまま、ティッシュやハンカチ、ネクタイや洋服の裾で乾拭きすると、レンズ表面に施されたコーティングに傷をつける可能性があります。
特にネクタイやハンカチなどは繊維が粗いことが多く、これらでレンズのメンテナンスを行うと、付着した埃などの異物をひきずって、レンズ表面に傷を付けてしまいます。
レンズの寿命を延ばすためには、水洗いをした後に水滴をティッシュなどで軽く吸いとり、最後にメガネ拭きを使用して丁寧に拭くのがおすすめです。
また、メガネは熱に弱いためお湯は使用せず、濡れたまま放置しないようにしてください。
3. 洗浄に石鹸を使用しない
メガネを洗浄する際に、石鹸やボディソープなどアルカリ性や酸性の洗剤を使用するのは厳禁です。
石鹸やボディソープは、レンズ表面のコーティングを傷める恐れがあります。
シャワーやお風呂のついでにメガネを洗うことは避けてください。
レンズにがんこな皮脂汚れがついている場合は、専用のレンズクリーナーか、台所の中性洗剤を薄めたものを使用し、優しく汚れと馴染ませて、洗い流します。
洗浄した後は、必ず水気をしっかりと拭き取りましょう。
4. 高温になる場所に置かない

高温はメガネフレームやレンズの大敵です。
特にプラスチックレンズは、高温に晒されると膨張する性質があります。この膨張により、レンズの表面に施されたコーティングがひび割れを起こす恐れがあるため注意が必要です。
お風呂やサウナ、車内など高温になる場所にメガネを放置するのは避けましょう。
また、ドライヤーを使用する際はメガネに温風を直接当てないように注意してください。
火を使った料理中も、メガネを近づけないように工夫しましょう。
5. ケースに入れて保管する

外したメガネはメガネケースにしまい、傷がつかないよう保護するのも、メガネの寿命を延ばすために大切なポイントです。
ケースに入れず引き出しに無造作に入れたり、ポケットやバッグに放り込んだりするのは避けましょう。
引き出しの中やバッグ内では、メガネが他の物と擦れたり、衝撃を受けたりするリスクが高まります。
これによりレンズの傷やフレームの歪みの原因となります。必ずメガネの大きさに合ったケースを使って保護してください。
メガネをケースに入れる際は、レンズを下向きにした状態でレンズ部分をメガネ拭きで包むか、ケースの底面にメガネ拭きを敷いて保管してください。
そうすることで、ケース内に伝わる衝撃からメガネを守ることができ、レンズに傷がつくのも防げます。
まとめ
メガネの寿命は一般的に約2年といわれていますが、使い方やお手入れ方法次第で寿命は変わります。
今回はメガネの寿命や買い替えタイミングと、メガネを長持ちさせる使い方やお手入れ方法についてご紹介しました。
この記事でご紹介した正しいメガネの使い方とお手入れ方法を実践すれば、大切なメガネを長持ちさせることができるようになります。メガネの寿命を理解して、適切なメンテナンスと買い替えを行い、いつも快適なメガネで過ごしてくださいね。