コンタクトレンズは処方箋なしでも買えるの？リスクや購入方法を解説
目次
「処方箋なしでもコンタクトレンズは購入できるの？」「眼科に行く時間がないから、処方箋なしでコンタクトレンズを購入したい」そんな疑問を持つ方もいるでしょう。
原則としてコンタクトレンズの購入には医師の処方箋が必要ですが、一部のコンタクトレンズは処方箋なしでも購入できます。この記事では処方箋なしでコンタクトレンズを購入する方法と購入の流れ、医療機関を受診せずにコンタクトレンズを使用するリスクについて解説します。
コンタクトレンズの購入を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
処方箋なしでも
コンタクトレンズは買える？
そもそもコンタクトレンズの処方箋(指示書)とは？
コンタクトレンズの処方箋は、検査や診断を経て眼科医が発行する書類です。その人の視力や目の形に合ったレンズを購入するための情報が記載されています。
コンタクトレンズの処方箋には、次の内容が記載されています。
コンタクトレンズの処方箋に記載され散る内容
- 発行日
- 氏名
- メーカー名/レンズ名
- コンタクトレンズの規格
- 数量
- 装用方法（終日装用、連続装用）
- 有効期間
- 医療機関名
- 医師名、捺印
コンタクトレンズの規格は略称で記載されることもあります。コンタクトレンズの規格と、それぞれの略称をまとめました。
また、有効期間は医療機関によって異なります。
コンタクトレンズの規格と略称
- ベースカーブ : BC
- 度数 : PWR
- 乱視度数 : CYL
- 乱視角度 : AX
- 加入度数 : ADD
- 直径 : DIA
処方箋なしでもコンタクトレンズは買える
ドラッグストアやネット通販を利用すれば、処方箋なしでもコンタクトレンズを購入できます。医療機関を受診しないためすぐに購入できますが、検査や指導を受けずにレンズを装用するため目に傷や感染症を引き起こすリスクもあります。
はじめてコンタクトレンズを購入する方は、適切に使用するために必ず医療機関を受診してから購入してください。また、目に異常がないかを確認するため、処方箋にかかわらず定期検査は欠かさず受けましょう。
処方箋なしでコンタクトレンズを購入するリスクとは？
処方箋なしでコンタクトレンズを購入しても法律的には問題ありませんが、目の健康上さまざまななリスクがあります。
レンズが目の形と合わない
処方箋なしでコンタクトレンズを購入すると、レンズが目の形と合わない可能性があります。
メガネと違い、コンタクトレンズは眼球に直接装用する医療機器です。度数が合っていても目のカーブとレンズの形が合っていなければ、装用時に違和感を感じます。
処方箋にはBC（ベースカーブ）が書かれており、目のカーブに合ったコンタクトレンズの購入が可能です。
度数が合わない
目の検査を受けずにコンタクトレンズを購入する場合、今の目に最適な度数のレンズを選ぶのが難しくなります。
メガネとコンタクトレンズでは目とレンズの距離が異なるため、メガネの度数でレンズを選んでも度数が合いません。また、以前眼科で測定した度数を元にコンタクトレンズを選んでも、現在の目にとって最適な度数は測定時と変わっている場合があります。
目の状態が悪化する
処方箋なしでコンタクトレンズを購入すると、検査せず使い続けることになります。目が傷つくことで感染症が起こっていることに気づかずコンタクトの装用している場合も考えられます。そのため病気の発見が遅れしまい、目の状態が悪化することもあります。
コンタクトレンズを使っていて異物感や充血、目の痒みを感じた場合、一度装用を中止して眼科を受診しましょう。
レンズの試着ができない
眼科でコンタクトレンズを処方してもらう場合、実際のレンズを試着してから見え方やつけ心地に違和感がないことを確認します。処方箋なしのコンタクトレンズは購入前の試着ができないため、見え方が期待していた通りにならないこともあるでしょう。
特にカラーコンタクトでは、同じ製品を使っていても実際の見た目がイメージと異なる場合があります。
眼科医がコンタクトレンズの処方箋を出す際に
チェックすること・検査内容
コンタクトレンズの処方にあたり、眼科医は目の状態を検査して安全にコンタクトレンズが使用できることを確認します。
一般的な検査の特徴と目的をそれぞれまとめました。
他覚的屈折検査
特徴 : 機械を覗き込み、気球の書かれた絵を眺める
目的 : メガネやコンタクトレンズの度数、目のカーブを測定する
視力検査
特徴 : 片方の目を隠した状態で、輪っかの切れ目がどの向きか答える
目的 : 裸眼視力、矯正視力を測定する
医師の診察
特徴 : 医師が目の状態を診察する
目的 : コンタクトレンズを安全に使用できることを確認する
視力検査（コンタクトレンズ装用後）
特徴 : コンタクトレンズを装用して、再度視力検査
目的 : 処方するコンタクトレンズのコンタクトレンズの度数が合っていることを確認する
視力検査はコンタクトレンズ装用前、装用後で2回行います。これはメガネとコンタクトレンズの度数に差があるため、微調整を行うためです。
コンタクトレンズの処方箋をもらうまでの流れは、『コンタクトの処方箋を貰う方法・眼科の受診方法や検査内容、値段について解説！』で詳しく解説しています。
眼科で処方箋のみをもらうことはできる？
眼科で処方箋のみを受け取り、離れた店舗やインターネットでコンタクトレンズを購入することも可能です。ただし、一部の眼科では適正使用の観点から、処方箋のみの発行を受け付けていない場合があります。
また、眼科に併設された店舗以外でコンタクトレンズを購入する場合は、期限切れに注意しましょう。期限は処方箋によって異なるため、記載を確認してください。
コンタクトレンズの処方箋を
もらった後の購入方法・流れ
コンタクトレンズの処方箋（指示書）を持ち、コンタクトレンズ販売店へ行く
店舗で購入する場合は、コンタクトレンズの処方箋を持ってコンタクトレンズ販売店へ行きます。多くの眼科ではコンタクトレンズの販売店が隣接しているため、眼科の受診を終えてすぐに購入できます。店舗で処方箋を提出し、購入手続きを進めましょう。
コンタクトレンズの種類によっては店舗に在庫がなく、取り寄せを待つ必要があります。
インターネット上で購入
コンタクトレンズはインターネット上でも購入できます。安全なお店を選ぶためには、『高度医療管理機器販売許可番号』が記載されているサイトを利用してください。
インターネットでコンタクトレンズを購入するには、処方箋の内容に基づいて商品を選ぶ必要があります。ベースカーブや度数が合っていることをよく確認してから購入しましょう。
まとめ
今回は処方箋なしでコンタクトレンズを購入する方法とリスクについて解説しました。
どんな方法で購入するにせよ、安全にコンタクトレンズを使用するには眼科を定期的に受診する必要があります。また、より度数や目の形に合ったレンズを選ぶには、眼科を受診して処方箋を発行してもらった方が安心です。
眼科で処方箋だけ受け取り、インターネット上でコンタクトレンズを購入することも可能です。
この記事を参考にして、安全にコンタクトレンズを使用しましょう！
