この記事の執筆者
眼とメガネの情報室
みるラボ編集部
目次
普段からメガネを使用している方は、紫外線対策にサングラスを使用したくても度付きサングラスを購入しなくてはなりません。ただ高価なため、なかなか手が出ずあきらめていたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、そのようなメガネユーザーの方におすすめなのが、メガネの上からかけるタイプのサングラスです。比較的価格も抑えられ、普段しているメガネの上から着用できるため、かけ心地に違和感は少ないです。最近では、100均や量販店などでも販売されているため、手軽に購入することも可能です。サングラスの購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
メガネの上からかける
サングラスの2つの種類
メガネの上からかけるサングラスには、主に以下の2種類があります。
- オーバーグラス
- クリップオンサングラス
それぞれ使用方法や特徴が異なるため、以下で詳しく説明しましょう。
オーバーグラス
「オーバーグラス」は、普段使用しているメガネの上からそのままかけるだけで使えます。見え方は普段と変わらないため、UVカットがついたグラスをかければ手軽に紫外線対策も可能です。いちいちメガネをかけ替える手間もなく、必要な時に使用できるため不便さを感じません。
また、正面から見てもサングラスの下にメガネをかけていることが目立たないデザインのため、見た目を気にせず使用できるのも魅力です。
ただし、メガネの上から重ねて使用するため、その分どうしてもサイズが大きくなり、重さが増して鼻や耳に負担がかかりやすい点がデメリットです。長時間かける場合は負担も増えるため注意が必要になります。使用するシーンやどのくらいの時間かけるか事前に把握しておくと、よりストレスなく使用できるでしょう。
クリップオンサングラス
「クリップオンサングラス」は、メガネの上からかけるのではなく、メガネにクリップでカラーレンズを直接取り付けるアイテムです。フレームがないためとても軽く、顔への負担が少ないうえ、コンパクトで持ち運びもしやすいのが特徴です。
また、テンプルがないため価格も抑えられて、リーズナブルに購入できる場合が多いため、サングラスで紫外線対策はしたいけどあまり費用はかけたくないという方におすすめです。
さらに、レンズのみに装着するため、普段のメガネのかけ心地を維持できるというメリットがあります。ただしクリップ部分が目立つデザインのものもあるため、購入前に一度メガネに当ててみるとイメージがしやすいでしょう。
メガネの上からかける
サングラスのメリット
メガネの上からかけるサングラスには3つのメリットがあります。
- 状況に合わせて使い分けができる
- いつでも手軽に紫外線対策ができる
- 価格をおさえられる
では、以下でそれぞれ詳しく説明していきましょう。
状況に合わせて使い分けができる
メガネの上からかけられるサングラスは、使用したい状況や場所で簡単に着用でき、不要になったらすぐに外せる便利さがメリットです。普段からおしゃれを楽しみたいという方も、その日のコーディネートに合わせて使い分けができます。
手軽に紫外線対策ができる
普段からメガネを着用している方は、眩しいと感じても度入りでなければサングラスがかけられないため、面倒と感じることも多いでしょう。コンタクトレンズが使用できない方や苦手な方にとっては、眩しさや紫外線対策は意外と面倒な問題です。
しかし、「オーバーグラス」や「クリップオンサングラス」であれば、普段使用しているメガネの上からかけたり、フロントに装着したりするだけで簡単に使用できます。またレンズがUVカット仕様なら、誰でも手軽に紫外線対策も可能です。
価格を抑えられる
一般的なサングラスに比べると、度入りのサングラスはオプション扱いになるため、高額になることが多いようです。異なるカラーのサングラスを購入したい場合や、特殊なオプションを追加したい場合、費用がかさむことも少なくありません。
しかし、メガネの上からかけるサングラスであれば度数が不要なため、1本あたりの価格をおさえることができます。デザインやカラーなど、様々な種類のサングラスを購入したい、という方にもおすすめです。
メガネの上からかける
サングラスの活用シーン
メガネの上から着用するサングラスは、様々なシーンで活躍します。
ここでは以下のシーンごとに、その活用やメリットをご紹介します。
- ゴルフをする時
- 釣りをする時
- 運転する時
- 登山や散歩をする時
- 屋外での作業をする時
ゴルフをする時
普段からゴルフをされる方にとって、サングラスは必須アイテムではないでしょうか。ゴルフは日差しの影響を受けやすく、芝生の上で眩しさを防ぐサングラスは欠かせません。サングラスを着用することで、障害物との距離感や芝生の傾斜が読みやすくなり、快適にプレーできます。
メガネの上からかけるサングラスは、普段のメガネの見え方を維持しながら違和感なく着用でき、プレーの邪魔をしません。また、サングラスを着用していなければ長時間のプレー後に目の痛みや疲労感を感じることがあります。サングラスはただ日差しを遮るだけではなく、着用しないと体調にも影響をきたすため、快適なプレー環境を作るためにも、サングラスは必須です。
釣りをする時
釣りをされる方で特に気になるのが、水面のギラつきではないでしょうか。海や川の水面のギラつきによりルアー(疑似餌)の動きや位置を把握することが難しくなり、水中の地形や魚の動きを見逃す可能性もあります。
釣りは天候の影響を受けやすいため、天候によってサングラスのレンズカラーを変えるとより効果的です。釣りをする時には、雨やくもりの際はグリーン系やイエロー系のレンズカラーを、晴天の際にはグレー系、普段より水中をはっきりクリアに見たい場合はブラウン系やオレンジ系を着用するのがおすすめです。
度付きサングラスは高価なものが多いのですが、「クリップオンサングラス」なら価格をおさえて様々なカラーのレンズを購入できます。
運転する時
仕事で長時間運転する方やドライブが趣味の方向けのレンズは、道路からの照り返しや対向車のライトの眩しさをおさえることで、運転の快適さが向上します。度付きのサングラスは外すと前が見えなくなりますが、メガネの上からかけるサングラスなら晴天時や曇天時など天候の変化に応じて簡単に付け外しができるため、便利で柔軟に対応できます。
日中だけではなく、サングラスは夜間の運転時にも役立つことがあります。例えば、イエロー系のカラーレンズを選べば対向車の眩しいライトの反射をおさえ、視界をクリアにしてくれます。運転時の目の疲れは交通事故にもつながりかねないため、安全のためにもサングラスはしっかりと選びましょう。
※日本工業規格(JIS)では、夜間運転時のサングラスの視感透過率は75%以上であることが定められているため注意しましょう。
登山や散歩をする時
趣味で登山や散歩をされる方は長時間日差しに晒されることが多く、サングラスがとても役立ちます。強い日差しは疲れや炎症を引き起こすだけでなく、目の健康を損なう可能性もあります。
メガネの上からかけるサングラスなら、強い紫外線をしっかりカットしつつ、途中で空や山の美しい景色を楽しむ際に簡単に外せるため便利です。また、日陰に入るなど少し暗いと感じた際は、簡単にレンズを跳ね上げることで視界を調整できます。
屋外での作業をする時
自宅でガーデニングや農作業をされる方は、野外で長時間目を酷使するためサングラスが必要です。
1日の作業時間が短くても、日々の積み重ねで目への負担は大きくなります。特に近年、環境の悪化により降り注ぐ紫外線の量は以前より多くなっています。肌は洋服で隠せば日焼けすることはありませんが、目はUVカットのサングラスでしっかりと保護することが大切です。
また、田んぼなど水のある場所で作業する方などは、水面の紫外線反射によって目のダメージも大きく、放置すると目の充血の原因になります。「サングラスをかけると作業しにくい」「葉の色が分かりにくい」と感じる方もいるかもしれませんが、適切なサングラスをかければ見え方も良くなり作業効率も向上します。
メガネの上からかけるサングラスの選び方のポイント
メガネの上からかけるサングラスを選ぶ際には、まず以下の3つがポイントです。
- メガネのサイズ
- 性能
- 着用シーンを想像する
自分にぴったりなサングラスを手に入れるためにぜひ参考にしてください。
メガネのサイズ
メガネの上からかけるサングラスを選ぶ場合、サイズ感は最も重要なポイントです。
「オーバーグラス」を選ぶ場合は、レンズやフレームを含めメガネ全体が覆われているか、そもそも着用可能なサイズなのかを確認する必要があります。
一方「クリップオンサングラス」の場合は、メガネのレンズにしっかりフィットしているかが重要です。どちらも購入する際には直接店に行き、試着するのがおすすめです。
ただし、サイズが大きければ良いというわけではありません。大きすぎると重みも増すため、鼻や耳に負担が増える可能性があります。迷った時は、店員さんに確認すると安心です。
性能
メガネの上からかけるサングラスを選ぶ際、性能も重視しましょう。サングラスのレンズには、「UVカット」「可視光線透過率」「偏光レンズ」など、様々な性能が選択できます。
- UVカット:目から入る紫外線を防ぎ、目の乾燥や日焼け対策に効果的です。
- 可視光線透過率:レンズ濃度を示す指標です。色味の濃いレンズを購入したい場合は、可視光線透過率が低いものを選びましょう。
- 偏光レンズ:水面やガラスに反射するギラギラとした光をカットしてくれる機能です。
必要な性能を組み合わせて、用途に合ったサングラスを選びましょう。
着用シーンを想像する
自分がどのような状況でサングラスを使用するか、事前に着用シーンを想像してから選ぶと失敗を防げます。例えば、長時間運転する方なら紫外線対策はもちろん、サングラスが当たる鼻や耳にストレスがかからないような重さのメガネがおすすめです。また、夜間運転やトンネル内の視界を確保するためには、レンズの濃さが夜間運転適用基準を満たしているかも考慮しましょう。
ゴルフや散歩、釣りなど外でアクティブに行動する際に使う場合は、着用中の動きや装着時間に応じて選ぶと快適に過ごせます。頻繁にかけ外しをするなら操作が簡単なタイプを選ぶなど、用途にあったサングラスを選ぶことで、ストレスなく楽しめます。
まとめ
紫外線対策や眩しさ対策に欠かせないサングラスですが、今回はそのサングラスの中でも、メガネの上からかけるサングラスの使い方や種類、メリットについてご紹介しました。
普段からメガネを使用している方がサングラスをかけようと思っても、度付きサングラスでは価格も高く、なかなか手が出なかったと考えている方は多いのではないでしょうか。しかし、メガネの上からかけるサングラスならば価格がおさえられるのはもちろん、手軽に掛け外しもできます。眩しさ対策のためにもサングラスを正しく楽しく活用してください。