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カラーサングラスは、サングラスとしての機能を持ちながら、ファッションアイテムとしても利用しやすいメガネです。
しかし、カラーレンズには豊富な種類があり、どのカラーが自分に合うのかよく分からないという人も多いのではないでしょうか。この記事では、カラーサングラスの似合う選び方や失敗しないカラーサングラスを選ぶコツをご紹介します。カラーサングラスをかけてみたいと考える人は、ぜひ参考にしてください。
カラーサングラスで失敗しない
似合う色の見つけ方
自分に似合うカラーサングラスの色を選ぶためには、下記の3つのポイントを基本軸にすると良いでしょう。
- パーソナルカラーを知る
- 与えたい印象を考える
- 輪郭に合ったサングラスを選ぶ
自分のパーソナルカラーを知り、肌や髪の色に合うカラーを選択すると、ポジティブな印象を与えられます。また、サングラスのカラーによって他の人に与える印象は大きく変わります。外見で与えたい印象を事前に考えておくことも、カラー選びに役立つでしょう。
さらに、輪郭に合わせてカラーサングラスを選ぶことも有効な手段です。輪郭が持つ印象と、カラーサングラス自体の印象をかけ合わせた時に、自分の求めるイメージとマッチするかどうかは大切な判断基準になります。
カラーサングラスのカラー選びに失敗し、合わないレンズカラーを身に着けてしまうと、不健康に見え、暗い印象を持たれてしまう可能性があります。反対に、似合うレンズカラーを選べば、トーンアップや好印象を与える効果が期待できるでしょう。
サングラスレンズの
似合う色の選び方
実際に似合うサングラスレンズの色を選ぶ時にも、下記の方法でアプローチしてください。
- パーソナルカラーに合わせて選ぶ
- 輪郭に合わせて色を選ぶ
パーソナルカラーや輪郭は、その人の印象を左右する重要なポイントです。個々の特徴を理解したうえでの色選びができれば、その人の良さが反映されて、似合うカラーサングラス選びにつながります。
ここからは、2つのポイントについて詳しく解説します。
パーソナルカラーで選ぶ

パーソナルカラーは主に、イエローベース(イエベ)とブルーベース(ブルべ)に分かれます。肌や髪の色によって異なるため、自分のパーソナルカラーをあらかじめ診断しておくと良いでしょう。
パーソナルカラーに合わせてサングラスレンズを選べば、健康的な印象や洗練された印象を与えるなど、ポジティブな効果がたくさんあります。
イエベの方は、肌なじみが良く温かみのある色と相性が良いです。ブラウン系やオレンジ系のレンズカラーと合わせれば、トーンアップしながら優しい印象を与えられます。グリーンやカーキ系を合わせた場合は、大人の余裕を感じられる落ち着きのあるスタイリングが叶うでしょう。
一方、ブルべの場合は、透明感のある肌トーンに合わせて柔らかくくすみのある色が相性抜群です。ローズ系のレンズカラーを合わせると、フェミニンな印象になり、ボルドーやパープル系は落ち着いたクールなイメージを保てます。透明感が光るブルベの方には、グレー系もぴったりです。洗練されたシャープな雰囲気を演出できるでしょう。
髪色に合わせる方法も有効です。明るい髪色には暖色系、暗い髪色には寒色系を合わせると、まとまりが出てよりおしゃれ見えします。
顔の輪郭に合うカラーサングラスの選び方

顔の輪郭に合わせてレンズカラーを選ぶと、似合うカラーサングラスを選ぶ近道になるでしょう。レンズカラーは、選び方次第で顔のコンプレックスや気になる部分をカバーできます。
● 丸顔:柔らかく可愛らしい雰囲気を持つ一方、顔が大きく見えてしまう場合もあります。そのため、主張しすぎず顔なじみの良いグレーやブルー、ブラウンなどのカラーがおすすめです。
● ベース顔:エラがはり、シャープな印象を持ちます。意思が強くクールなイメージを持たれやすいため、ピンクやパープル系で血色良く明るい印象にすると、バランスがとりやすいでしょう。
● 面長:縦の長さをカバーできる色選びが大切です。ブラウンやグレー、グリーン系がおすすめです。丸顔さん同様肌なじみの良さを重要視すると、すっきりした印象になります。
● 逆三角形顔:あごに向けてシャープでほっそりとしたフェイスラインです。小顔に見える人が多いため、イエロー系のような、コントラストのはっきりとするレンズカラーが良く映えます。
カラーサングラスの
色の濃さの選び方
サングラスを選ぶ時は、「透過率」と「濃度」の2つの数値を意識することが大切です。この組み合わせによって、眩しさの軽減度や見え方、全体の印象が大きく変わります。
透過率とは、レンズを通してどれくらい光が目に届くかを示す割合です。数値が高いほど明るく見えます。一方、濃度はレンズの色の濃さを表す指標で、数字が大きいほど色が濃くなります。
使いやすい濃さは、使う場面によって異なります。目安としては以下の通りです。
● 5%程度:控えめな色合いで、オフィスや公的な場でも自然
● 10~15%:室内や夜間でも違和感が少なく、使用しやすい
● 25%以上:屋外や日差しの強い環境に最適
透過率による見え方の違い
レンズの濃度と透過率は反比例の関係にあります。濃度が低いと、透過率は高く明るい視界が保たれますが遮光効果は弱めです。
例えば、濃度が5%程度の場合、透過率はおよそ90%と高く、色つきはほとんど感じられません。光の遮断力は弱いですが、明るい視界が確保できます。
濃度が10%〜15%では、外から見ると軽く色がついているのが分かる程度で、透過率は約85%です。明るい場所の眩しさをおさえつつ、室内や夜間でも快適に使えます。
25%を超えると透過率は70%ほどになり、日差しが強い屋外でも十分に眩しさをカットできますが、夜間の視界は暗くなりやすいため注意が必要です。
用途別の濃さの選び方
カラーサングラスは、使用目的に合わせて濃さを選ぶことで、快適さと安全性を両立できます。
例えば、ビジネスシーンでは濃度10%以下が適しており、フォーマルな場面や、かっちりとした場所でも自然に溶け込み問題なく使用できます。
ドライブ用途なら、10〜15%程度が使いやすく、日中の眩しさをやわらげながら視界の明るさを保てます。ただし、夜間に使用する場合は、安全を考慮して視界が暗くなりすぎないように15%以下を選択してください。
※JIS規格では、夜間運転時に透過率75%未満のレンズを使用することを禁止しています。
スポーツやレジャーで使用するには、濃度が25%程度のカラーサングラスがぴったりです。光を程よくカットできるため、外で眩しさをおさえながら、アクティブに活動できます。
利用シーンに合った
レンズカラーを楽しもう
ここからは、カラー別に特徴や適切な利用シーンをご紹介します。まずは、レンズの主要カラーと特徴を表にまとめました。ぜひ参考にしてください。
● ブラウン:自然で優しい印象・顔なじみが良い
● グレー:万能カラー・どんなコーディネートにも合う
● グリーン:さわやかで目に優しい
● ブルー:クールで知的な印象を演出
● イエロー:明るくファッション性に優れている
● ピンク:可愛らしく華やか・血色アップに役立つ
ブラウン系のサングラスレンズ

ブラウン系のレンズは、ブルーライトの刺激をやわらげ、コントラストを高める効果があります。透過率の目安は15%〜60%程度で、程よく光をカットしながらも、自然な明るさの視界が保たれるのが特徴です。そのため、アウトドアでも活躍するレンズカラーです。
ブラウン系のレンズはサングラスの中で最も一般的なカラーだといわれています。肌なじみが良く、どんなファッションにも合わせやすく、はじめてカラーレンズに挑戦する人でも抵抗なく使いやすいでしょう。穏やかで柔らかい雰囲気を保つことができ、日常的に使用しやすいのも魅力です。
グレー系のサングラスレンズ

グレー系は、無彩色のため視界の色への影響が少なくすみ、見え方に違和感を覚えにくい点が魅力です。レンズ越しの見え方が自然で、周囲の色の再現性が高いことも特徴になります。
透過率の目安はブラウン同様、15%〜60%程で、眩しさを自然に軽減できます。色の変化が少ないため、信号や標識などの色が正確に認識でき、天候や時間帯を問わず安定した視認性も維持できるため、長距離ドライブや運転にもおすすめです。また、景色を楽しみたい時や、しっかり水中まで観察したい釣りなどの場面で利用しやすいカラーでしょう。
グレー系は、どんな肌色やファッションにも合わせやすく、使い勝手の良いカラーです。コーディネートの邪魔をしないため、実用性とファッション性の両方を兼ね備えています。普段のファッションにも、おしゃれアイテムとして取り入れやすいでしょう。
グリーン系のサングラスレンズ

グリーン系レンズは、青色と赤色の両方をバランスよく吸収する効果を持ち、視界の色調を自然に保ちます。近くと遠くのコントラストがはっきりとするメリットがあります。色の補正による負担が少ないため、長時間使用しても目が疲れにくいことが特徴です。
透過率は20〜60%程で、ブラウンやグレー同様、しっかり遮光できるカラーです。水面のぎらつきや反射光をおさえる効果が高いため、ヨット、カヤック、サーフィン、釣りなどのマリンスポーツや水辺でのアクティビティに適しています。ランニングや屋外での作業など、長時間の使用との相性も良いでしょう。視界の色味が自然なため、環境や時間帯の変化にも順応しやすいのもメリットです。
また、肌のくすみや赤みを目立たなくする効果もあり、さわやかでフレッシュな印象を与えます。若々しく見せたいと考えるなら、グリーン系がおすすめです。
まとめ
今回は、カラーサングラスの似合う選び方についてご紹介しました。
カラーサングラスは、カラーが豊富にあり、色や濃度によって与える印象も異なるため、選ぶ際に迷ってしまうことも多いです。また、自分に似合うカラーサングラスが分からず「自分はサングラスが似合わない」と決めつけてしまう場合もあります。
しかし、各カラーの特徴を知り、自分のパーソナルカラーや使いたい用途を明確にしておくことで、自分に似合うカラーサングラスを選択できます。失敗せずにカラーサングラスを楽しむことができるでしょう。
ぜひ、この記事を参考に、お気に入りのカラーサングラスを探してみてください。