この記事の執筆者
眼とメガネの情報室
みるラボ編集部
目次
カラーレンズはおしゃれに目元を彩れることから人気のアイテムになってきました。色の効果や特徴を知ればシーン別にカラーレンズを活用できます。おすすめのカラーや知っておきたい濃度の違い、また使用用途とデメリットなど、カラーレンズをおしゃれに活用したいメンズに知ってほしい選び方をご紹介します。
カラーレンズとは?どんな特徴・効果があるの?
最近よく見かけるカラーレンズの特徴や効果をご存知でしょうか?
主な特徴としては、以下の5つがあげられます。
- サングラスに比べると普段使いしやすい
- ビジネスシーンでも利用可能
- フレームやレンズカラーなどすべてオーダーメイドで作製可能
- 見え方に違和感を感じづらい
- 度数を入れられる
人気に伴い日々進化しているカラーレンズですが、現在ではスマートフォンの光から目を保護してくれるものなど、様々な種類が増えてきています。
次にカラーレンズの効果ですが、具体的には以下の4つがあげられます。
- 自身のイメージを変えられる
- 魅力を最大限引き出せる
- 自分自身をアピールできる
- おしゃれに見える
メンズ人気がとても高くおしゃれアイテムとしてはもちろん、度数を入れて目の健康を維持しながら普段使いすることも可能です。
また、レンズの色味によって相手に与える印象も異なるため、何色か揃えてシーンごとにつけ替える、というおしゃれテクニックとしても利用できます。
カラーレンズは見た目がおしゃれであるあるのはもちろん、機能性も高いため流行に敏感な方には特におすすめです。
カラーレンズのカラー濃度とは?
サングラスのように濃い色のレンズはビジネスには不向きで、使うシチュエーションを選びます。カラーレンズはカラーの濃さを選ぶことができ、その濃さによって使えるシチュエーションの幅が広がります。
カラーレンズは一般的に「10%」「15%」「25%」「35%」「50%」程度の濃さで販売されています。また、カラーと濃度によってはグラデーションも販売されています。15%の濃さまでは、あまりカラーが目立たないのでビジネスでも使いやすい濃度といえるでしょう。
自分の肌の色や髪の色などで似合う色や似合わない色もあるためカラーバランスも考えて、プライベートやビジネスなど使用する際の用途や目的で使い分けてみてください。
コントラスト効果をアップする機能カラー
ブルーライトを軽減し、眩しさを抑え、コントラスト効果を上げる機能を付けたカラーレンズも眼鏡店では販売されています。
日常には多くの場面でブルーライト(可視光短波長光)が降り注いでいます。特に最近ではパソコンやスマートフォンなど、近距離でブルーライトを見続けることが多くなり、チラつきや眩しさから目の疲れを訴える人がとても多くなっています。そんな方は、ファッション用のカラーレンズだけでなく、機能カラーレンズを試してみるのもよいでしょう。
機能カラーレンズは、コントラストがはっきりすることでシャープな視界が確保できるため、くっきり見えてストレスなく仕事などの作業がはかどります。また、紫外線からもしっかりガードしてくれるため眼の健康にも優しく、安心してくつろぎの時間を過ごすことができます。様々な機能のカラーレンズがあるため、眼鏡店でご相談ください。
目の疲れやチラつきは、眼病の可能性もあるため、気になる方は眼科を受診しましょう。
カラーレンズと調光レンズの違いは?
調光レンズは室内ではクリアなレンズですが、屋外では紫外線に反応して色が変わるレンズです。紫外線で反応しますが眼の中に入る紫外線はほぼ100%カットするため、眼の健康にも優しいのが特徴です。
カラーバリエーションは、薄付きのカラーでは「パープル」「ロゼ」「ブルー」「アッシュグレー」などの種類があります。濃い色目を選びたい場合は「グリーン」「グレー」「ブラウン」が選びやすくおすすめです。
自動的に紫外線に反応して発色し眼に入る光を調節してくれるため、常に視界がクリアになり、疲れ目も抑える効果も嬉しいレンズです。眼病の原因になる紫外線のA波とB波のほとんどをカットすることで目の健康を守ってくれます。
カラーレンズの
メリットとデメリット
カラーレンズに限らず、商品を購入する上でそのメリットとデメリットを知ることは重要です。
ここでは、カラーレンズの中でも特に人気の高い「色味の薄いカラーレンズ」のメリットとデメリットを、詳しく解説していきます。
メリット
まずは、メリットについてですが、以下の5つがあげられます。
- 他人に威圧感を与えにくい
- 紫外線対策
- 自分好みのカラーでおしゃれを楽しめる
- コーディネートの幅が広がる
- ファッションのアクセントになる
また、カラーレンズはサングラスと比べると色が薄く、顔のバランスも崩れにくいため、極端に印象を変化させず与えるイメージ自体も柔らかくなります。
デメリット
次はデメリットですが、以下の5つがあげられます。
- 日差しが強いと眩しく感じる
- 視界の色が変わる
- マイナスイメージを持たれることもある
- 透明レンズに比べると見えにくい
- 夜間運転不適合のものもある
「カラーレンズ=UVカット」や「濃いレンズはUVカットの性能が高い」というイメージを持たれている方は多いと思いますが、実はそうとは限りません。
反対に、透明レンズでもUVカットができるものもあるので、UVカットが目的の場合には、一概に色味だけで決めるのは良くないでしょう。
また、色味によってイメージや性能は異なります。以下で解説する「カラーレンズの特徴と効果」について参考にしてください。
《色別》カラーレンズの
特徴と効果
カラーレンズの最大の特徴はカラーで効果が違ってくることです。うまく利用すればカラーのメリットを最大限に受けられますが、間違ったカラー選びをすると思ったより見にくかったり、色がうまく反映されないなどデメリットにもなってしまいます。
カラーの特徴と効果を知っておくと、自分のライフスタイルに合わせたカラーレンズを選ぶことができるでしょう。
グレー色
グレーはたくさんの魅力を持つカラーで、中立的な色合いから様々なシーンで活用できます。ここでグレー色のメリットとデメリットを分かりやすく解説していきます。
まずはメリットですが、以下の5つがあげられます。
- 光を均一にカットするため見え方のバランスに優れている
- 初心者でも選びやすい
- スポーツなど強い日差しでも眩しさを軽減できる
- 違和感を持たれにくい
- 顔の印象を引き締めてくれる
特に、グレーは知的でクールな印象を与えてくれるため、レジャーだけでなくビジネスシーンにも対応できます。
また、度入りとしても使いやすくビジネスではレンズ濃度が15%ほどまでは利用しやすく、レジャーではさらに濃くすることで眩しさを軽減できるでしょう。
次に、デメリットですが、以下の2つがあげられます。
- 凹凸が見えにくい
- ミステリアスに見える
グレーの中でも、特に濃いグレーはミステリアスに見られるため、お祝い事などの楽しいシチュエーションでは注意が必要かもしれません。
たくさんのメリットはありますが、デメリットもしっかり把握した上で、使用するシーンや目的に合わせて選択することが大切です。
ブルー色
近年、メンズのファッションシーンで特に注目されているブルー色は、シャープで知的な印象を与える流行りの色味です。
また、顔のくすみをきれいに見せて肌映りも良く見えるため、男性だけではなく女性にも嬉しい効果があります。
そんなブルー色のメリットですが、以下の5つがあげられます。
- 雪国やサイクリング、ランニングなどスポーツで利用しやすい
- 黄色いヘッドライトの光を軽減するためドライブ向き
- 目の疲れを軽減させてくれる
- 顔色が明るく見える
- シャープな印象でコミュニケーションの質が上がる
特に日差しが眩しい時間帯など、レンズの濃度を15%程にすると使いやすく視界も良好のためおすすめです。
さらに、黄色い光を軽減するため長時間の運転や夜の運転でも疲れにくくなります。
次は、デメリットですが、以下の2つがあげられます。
- 濃いブルーは使用シーンによっては不適切になる
- 薄いブルーは物足りなさがある
グレーに続きブルーもその濃さによって与える印象が大きく変わってくるため、使用するシチュエーションをしっかり把握し、注意する必要があるでしょう。
ブラウン色
ブラウンは肌色との相性が良く、顔全体に柔らかい印象を与えるため、とても扱いやすいカラーです。
また、ブラウンには深みのあるブラウンから明るいブラウンまで、様々なブラウンカラーが発売されており、その日の気分や服装によって選べるのが魅力でしょう。
ブラウン色のメリットとしては、以下の5つがあげられます。
- 落ち着いた大人なイメージを与えられる
- グリーンがクリアに見えるためゴルフに向いている
- 散乱光を軽減するため目の疲れをやわらげる
- 日本人の肌に合わせやすい
- 遠くも鮮明に見える
機能性もよく、フレームとの相性も良い色味のため、ブラウンを選ぶ方は多いです。
さらに、女性はオレンジ系のメイクカラーや、茶色や黄色、橙色、緑色の服装と合わせるとすっきりとまとめられるでしょう。
遠くが鮮明に見える点はゴルフのみならずスポーツシーンに適しており、パフォーマンスの向上に期待できるかもしれません。
次にデメリットとしては、濃いブラウンは堅苦しい印象を与えるという点があげられます。
種類の多いブラウンだからこそ、シーンに合わせて色味だけではなく濃度も意識しましょう。
グリーン色
さわやかで若々しい印象を与えてくれるグリーンは、自然な見え方が特徴のため目に疲れを感じている方には特におすすめです。
また、グリーンは肌の赤みを中和してくれるためバランスのとれた顔色を作り出せるでしょう。
グリーンのメリットには、以下の4つがあげられます。
- リラックス作用のあるカラーでストレス緩和できる
- フレッシュなイメージ
- 個性的な印象を与える
- 服装に合わせやすい
グリーンは疲れて顔色が悪い時にとても有効な色味です。
さらに、ファッション面だけではなく活動的なアウトドアの場面でも活躍してくれます。
ブラウンと同じように、女性はオレンジ系のメイクに合わせやすく茶色や黄色、緑色の服装に合うでしょう。
デメリットについては、夜間運転に適していないという点があげられます。
グリーンの場合、周囲の光の影響を受けやすくレッドの光がカットされるため、カラー濃度が25%を超えると夜間だけではなく、夕暮れの運転にも光量不足で使用できません。
イエロー色
ファッショントレンドの中でも注目を集めるのはイエローです。カラーレンズ初心者が選ぶには、ややハードルが高いかもしれませんが、ファッション性が高いカラーといえるでしょう。
そんなイエローのメリットは、以下の5つがあげられます。
- おしゃれでファッション性が高い
- 視界を明るくする
- 雨やくもりの日でも視界がはっきり詳細に見える
- 視界が確保しやすいため運転向き
- 個性的な印象を与える
イエローは弱い光でもはっきり見えるため、特に天気が悪い日には向いているカラーです。
次は、デメリットですが、以下の2つがあげられるでしょう。
- 眩しい光をカットする作用は弱い
- コーディネートが難しい
ほかの色と比べてコーディネートが限られてくるため、なかなか手軽に使用する色ではないかもしれませんが、イエローは使いこなすとおしゃれ上級者に見えるためおすすめです。
しかし、ビジネスシーンにはあまり向いていないため、その時の状況や場面をしっかり考えた上で使用しましょう。
その他の色
ピンク系のカラーは眩しさをカットする作用は少ないですが、血色をよく見せてくれるので健康的な印象を与えることができます。イメージ作りのカラーレンズとして活躍してくれるでしょう。
パープル系のカラーはグレーに近く光の量を全体的に抑える効果があります。おしゃれで上品なイメージを印象付けられる上級者カラーです。
カラーレンズを選ぶ際の注意点
カラーレンズを選ぶ際には、いくつか注意点があります。
一つ目は、用途に合わせた「視感透過率」を選ぶことが重要です。視感透過率とはレンズが光を通す割合のことで、数字が大きいほど通す光の割合も大きくなります。そのため、色が薄いカラーレンズほど視感透過率も上がります。
よくレンズの濃さと勘違いされる方が多いのですが、視感透過率はレンズ濃度とは真逆の意味です。視感透過率80%以上のレンズは、レンズ濃度が20%未満になるなど、レンズを選ぶ際には注目してみてください。
また、視感透過率は安全に運転するための目安になります。例えば、昼間は視感透過率10%以上のレンズ、夜間は80%以上のものを着用すると覚えておきましょう。
しかし、カラーレンズの色によっては信号を誤認する危険性があり、その場合は昼間でも視感透過率が8%以下のもの、夜間では視感透過率75%未満のカラーレンズは運転時に着用しないようにしてください。
2つ目は、UVカット率にも注意しましょう。
目には見えない紫外線ですが、過度に浴び目の奥まで到着すると悪影響を及ぼします。
目の健康のためにもUVカット率を確認し、視力が悪い方は必ず眼科で検査を受けてからレンズを作るようにしましょう。
まとめ
ファッション性だけでなく、機能面などもカラーレンズには様々な魅力があります。
今回は、そのカラーレンズの特徴から選ぶ際のポイントまで幅広くご紹介しました。
実際、カラーレンズを購入してみたいけど種類がありすぎてどう選んだら良いか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
ただ色味だけで選ぶのではなく、どのような場面で使用するか、どのようなイメージになりたいかを考え、それに応じてレンズの色味や濃度を選ぶと、きっと自分にぴったりの1本に出会うはずです。
目の健康も意識して、カラーレンズでおしゃれで快適な生活を送りましょう。