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独特な魅力を持つ丸眼鏡は、個性豊かなファッションアイテムとしても人気です。多くの著名人にも愛用されており、一度はかけてみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、挑戦してみたいものの「自分に似合うか自信がない」と感じることも多いデザインです。フレームの種類を知り、素材やフィットするサイズ感が分かれば、似合う丸眼鏡に出会えます。
この記事では、丸眼鏡の種類や選び方についてご紹介します。より似合うためにおすすめしたいコツもまとめているため、丸眼鏡を使ったファッションを楽しみたい人は、ぜひ参考にしてください。
丸眼鏡とは?
「丸眼鏡」と聞いて思い浮かべるのは、完全な丸のレンズではないでしょうか?実際は、丸型のレンズまたは丸型に近いレンズのメガネも丸眼鏡とされています。
丸眼鏡はメガネの原点ともいわれ、古くから多くの人に愛用されてきました。現在の眼鏡はフレームに合わせてレンズを削りますが、昔はレンズを削らず枠にはめていたことから、丸眼鏡が基礎になったといわれています。
歴史的な観点からもクラシカルな印象を持つ丸眼鏡ですが、近年は若者を中心に人気が再燃している注目のデザインです。
丸眼鏡の魅力
丸眼鏡は、ほかにないユニークな雰囲気が魅力のデザインです。ファッションの一環として丸眼鏡を取り入れていたり、雰囲気作りのためにかけていたりと、人によって使い方は様々でしょう。そこで、丸眼鏡ならではの魅力についてご紹介します。
優しい印象を与えられる
 
            曲線的なフォルムが目を引く丸眼鏡は、見た目が柔らかく周囲に優しい印象を与えます。知的さを感じられる一面もありながら、親しみやすい雰囲気もあり、威圧感を感じさせません。そのため、接客業など多くの人と関わる仕事で使用している人もいるほどです。
昔から愛されているデザインということもあり、レトロでどこか懐かしさを感じさせる魅力を持ちます。
おしゃれな雰囲気を演出できる
丸眼鏡は、ほかのデザインにはない個性豊かでおしゃれな雰囲気を演出できます。レトロとモダンのバランスが絶妙で、オリジナリティを出せるのも魅力の一つです。小物使いでおしゃれな印象を表現したい時には、ぴったりのアイテムでしょう。
魅力的なアーティストや芸術家などの著名人も、好んで取り入れているデザインです。
ファッションアイテムとして使いやすい
 
            ヴィンテージ感のある丸眼鏡は、ファッションアイテムとして使いやすい眼鏡です。普段のコーディネートに取り入れるだけで、ファッション上級者の垢抜けた印象を与えられます。どのファッションテイストにもうまくなじむため、コーディネートのジャンルに左右されません。
近年には丸眼鏡をかける人が増え、トレンドも感じられるアイテムになりました。印象深い雰囲気と流行の両方を兼ねそなえた、人を惹きつけるアイテムです。
デザインが幅広い
デザインの幅が広いところも魅力の一つです。同じ丸型でも、レンズの大きさが異なるだけでも印象ががらりと変わります。きれいな円に近いタイプもあれば、柔らかな雰囲気を演出できる楕円型もあります。また、メタルやプラスチックなど素材が変わるだけでも、レトロな雰囲気やモダンな印象を与えられるでしょう。
自分が求める個性を表現できるデザインの幅広さは、丸眼鏡に心惹かれるポイントです。
丸眼鏡の種類
完全な円形が丸眼鏡の基本ですが、それ以外にも楕円形や逆三角形に近い円形などの種類があります。ラウンド型やオーバル型など、名称を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
今回は、丸眼鏡の種類を5つに分けてご紹介します。ぜひお気に入りのシルエットを探してみてください。
ラウンド型
 
            丸眼鏡の代名詞といわれるラウンド型は、多くの人がイメージするまん丸なレンズのメガネです。曲線のデザインが柔らかい印象を持ち、優しげな雰囲気を演出できます。
ラウンド型にしかない特徴的な雰囲気が好まれ、有名なアーティストも愛用しています。映画などの作中で目にしたことがある人もいるかもしれません。ジョン・レノンや映画『ハリーポッター』のハリーが丸眼鏡をかけていることは、多くの人が知っているでしょう。
クラシカルな一面も持ち、古着好きにはたまらないアイテムともいわれています。合わせるファッションで表情が変化するのも楽しいポイントですよ。シンプルながらも存在感がある、印象深いシルエットです。
オーバル型
 
            オーバル型は、横幅のある楕円形のシルエットをしています。ほかのデザインよりもやや小ぶりなデザインが多く、丸眼鏡の中でもなじみやすく、性別や年齢問わず使いやすいのが特徴です。ゆるやかにカーブする曲線がシックで大人っぽい印象を演出できます。
カジュアルからフォーマルまでシーンを選ばず使えることから、長く愛用しやすいメガネでもあります。丸眼鏡をはじめて選ぶ人でも、取り入れやすいデザインですよ。
ボストン型
 
            ボストン型は、逆三角形のシルエットで、どちらかというとクラシック系に分類されます。アメリカのボストンで流行ったために、ボストン型と名づけられました。
ラウンド型とオーバル型の中間的な要素を持ち、適度な丸みとシャープさの両方を兼ねそなえたデザインです。知的さと優しい雰囲気がバランス良く、男女問わず人気があります。
存在感がありつつも主張は強すぎないため、ファッションに取り入れやすい種類です。落ち着いた印象に見られる場合が多く、ビジネスシーンでも活躍します。
ボスリントン型
 
            丸みを帯びたボストン型と逆台形のウェリントン型を組み合わせた丸眼鏡を、ボスリントン型といいます。知的でクラシカルなボストン型と、なじみやすさが性別や年齢を問わないウェリントン型の良いとこ取りをした、汎用性の高いシルエットです。
丸眼鏡に挑戦したい気持ちはあるものの、抵抗があると感じる人にもおすすめです。個性が際立ちすぎず、親しみやすさとおしゃれさをバランス良く表現できます。普段使いにもぴったりです。
クラウンパント型
 
            クラウンパント型は、ボストン型の上部を水平にしたデザインです。丸みを帯びた下部と直線的な上部が合わさり、唯一無二の雰囲気を楽しめます。王冠のシルエットにも似ていることから、王冠の「クラウン」とボストン型を表す「パント」を組み合わせて名づけられました。
1950年〜60年代にフランスで大人気となり、長い歴史があるため、初期のヴィンテージクラウンパントには熱心なファンも少なくありません。
近年では、洗練されたデザインと優れた機能性から男女問わず人気の高いデザインの一つとなっています。自分だけのスタイルを表現したい人や、ユニークなデザインが好きな人にはぜひ手にとってもらいたいシルエットです。
【顔タイプ別】丸眼鏡の選び方
メガネ選びは、顔型によって似合う種類が異なります。丸眼鏡にも複数の種類があり、顔型によって似合うデザインは様々です。丸眼鏡を違和感なくおしゃれにかけるには、顔型に合うデザインを選ぶことが大切です。ここでは、顔型別に似合う丸眼鏡の種類をご紹介します。
丸顔型
 
            丸顔型は、フェイスラインが丸く柔らかい印象を与えます。メガネをかける場合、その丸みをおさえるタイプを選択した方がいいと思われがちですが、意外にも、丸顔型にはラウンド型が似合います。丸顔型とラウンド型が持つ柔和な印象がマッチし、優しい雰囲気はチャームポイントとして引き立ちます。
ただし、丸みがある印象から子供っぽく見えるのが気がかりであれば、落ち着いたフレームの色や細いフレームを選ぶことで、落ち着いた大人の雰囲気を演出できるでしょう。
また、丸顔型は、ボストン型のレンズとも相性が良いです。童顔に見られがちな丸顔型ですが、ボストン型のシャープさがすっきりとした印象になり、大人見えします。
面長型
 
            面長型は、メガネフレームが横に広いオーバル型の丸眼鏡がよく合います。縦長に見える印象を打ち消し、全体のバランスが整いやすくなります。顔の気になるポイントをカバーするなら、オーバル型に挑戦してみてください。
また、天地幅(レンズの縦の長さ)が広めのボストン型もおすすめです。太めのリムが視線を引き付けるため、顔の長さを強調することなく自然にカバーしてくれます。少し大きめのレンズを選択すると、小顔効果も期待できます。
卵型
 
            卵型は、丸すぎず長すぎない、非常にバランスのとれたフェイスラインが特徴です。基本的にメガネ選びには困らず、どのシルエットも似合うでしょう。丸眼鏡に関しても例外ではなく、満遍なくデザインを楽しみやすい顔型です。
もし可愛らしい印象を持ちたいのであれば、丸みの強いラウンド型をおすすめします。丸眼鏡の特徴的な柔らかい雰囲気を楽しめます。一方、ほかにない個性的な魅力を引き出したいのであれば、直線と曲線が組み合わさったクラウンパント型がぴったりです。
逆三角型
 
            あごにかけてシャープになり、フェイスラインがすっきりとした印象の逆三角形型は、丸眼鏡と非常に相性が良いです。特に、ラウンド型をかけると知的な雰囲気は保ちつつ、柔らかさがプラスされて優しい印象になります。
横長でゆるやかな曲線がポイントのオーバル型も、逆三角形型と相性が良いデザインの一つです。クールな印象を持たれやすい逆三角形型ですが、丸みのあるシルエットや、フェイスラインを打ち消すデザインで親しみやすい印象を与えられるでしょう。
ベース型
 
            ベース型は、直線的なフェイスラインが特徴です。顔の横幅が気になる場合と、縦の長さを解消したい場合とで似合う種類が異なります。
もし横幅をカバーするのであれば、オーバル型がおすすめです。フレームの横幅が長ければ余白部分が少なくなり、バランスが整いやすくなります。
縦幅が気になる場合は、ボストン型がおすすめです。四角く見えがちな輪郭を、柔らかくなじませる効果があります。ボストン型はカジュアルで若々しい印象にもなり、普段使いしやすいでしょう。
丸眼鏡が似合う人になるコツ
せっかく丸眼鏡をかけるなら、おしゃれに使いこなし自信をもって活用したいですよね。丸眼鏡が似合うためには、選び方はもちろん、ファッションやメイクの観点からも様々なコツがあります。ここでは、上手に丸眼鏡をかけるコツについてご紹介します。
顔とフレームのサイズを合わせる
丸眼鏡は、顔のサイズに対して大きすぎても小さすぎても違和感を感じやすいメガネです。「顔の中心にパーツが寄って見える」「メガネだけが浮いて見える」といった経験をされた方もいるのではないでしょうか。
ほかのデザインに比べて、丸眼鏡はフレームとレンズが小さいデザインが多いという特徴があります。顔のサイズに対してフレームが小さいと、顔のパーツが中心に寄って見え、顔が大きく見えてしまうことがあります。また、顔に対してフレームが大きすぎる場合は、コミカルな印象になり、野暮ったく見えることもあります。
似合うサイズに迷う場合は、フレームの上端が眉のラインに沿うようにすると自然に見えます。横幅は、顔の横幅とほぼ同じか、やや内側に収まるのが理想です。
黒目の位置を合わせる
 
            丸眼鏡と顔のバランスを整えるには、黒目の位置も大切です。メガネをかけた時に違和感がある場合には、黒目の位置がレンズの中央から大きくそれていないかを確認しましょう。レンズの中心から黒目の位置がずれている場合は、不自然な印象を与え、だらしなく見えてしまう場合があります。
一般的に、黒目がレンズの2〜4mm程度上部にあり、やや内側寄りに見える位置が、バランス良く見えると感じられます。ただし、レンズの内側に寄りすぎると、寄り目がちに見え、目が小さく見えてしまうため注意してください。
左右の黒目の幅が広い人は、ブリッジ(左右のレンズをつなぐ部分)の幅が広いメガネを選ぶと似合います。幅が狭い人は、ブリッジも同様に幅が狭いものを選ぶと、全体のバランスが整えやすくなります。
シンプルなデザインを選ぶ
丸眼鏡にはじめて挑戦するのであれば、シンプルなデザインからチャレンジするのがおすすめです。
芸能人やアニメのキャラクター等をイメージしながら選ぶと、「キャラクターっぽい」「私には似合わない」「おしゃれすぎて違和感がある」など、ネガティブに捉えてしまう場合があります。丸眼鏡自体が自分に似合わないと錯覚してしまうこともあるでしょう。
眼鏡店でシンプルなデザインから試着し、違和感なくかけられるようにすることが大切です。例えば、メタルフレームは軽やかでシャープな印象を与えるため取り入れやすい素材です。すっきりとまとまりやすく、丸眼鏡の個性は出しつつ、主張しすぎることはありません。ベーシックなモデルから挑戦し、少しずつ好みに合わせてデザインを広げてみましょう。
フィッティングを依頼する
自分に本当に似合う丸眼鏡を見つけるには、必ず試着(フィッティング)が大切です。顔の形やイメージ、雰囲気には個人差があります。丸眼鏡をかけてみた時のフィーリングも大切な判断基準です。時には、似合うメガネ選びのセオリーから外れているものの、自分にはぴったり合う丸眼鏡が見つかることもあります。
友人や家族など、第三者にも見てもらえるなら、自分では気づかなかった新たな発見もあるかもしれません。また、眼鏡店のスタッフはメガネ選びのプロです。似合うメガネを相談すれば、専門的な視点から適格なアドバイスをもらえるでしょう。
髪型やメイクを調整する
 
            丸眼鏡は髪型やメイクとの相性でも印象が変わります。
ヘアスタイルなら、おでこを出したり横に流すなど、短い前髪は丸眼鏡によく似合います。女性の場合、お団子にしてふんわりほぐしたり、おくれ毛のあるお団子ヘアは、丸眼鏡と合わせるとこなれた印象を与え相性抜群です。また、ポニーテールのようなすっきりとしたヘアスタイルにもぴったりです。丸眼鏡の個性が加わり、おしゃれさがプラスされます。
 
            男性なら、センター分けやかき上げバングは相性が良いでしょう。男性のロングヘアと丸眼鏡を合わせると、色気が出ておしゃれな印象を与えられます。
 
            メイクで調整する場合は、メガネのフレームが細い場合と太い場合でポイントが異なります。細いフレームの場合は、アイメイクや眉毛を濃くすると、顔全体がぼやけずにすっきり見えます。チークはレンズの縦幅を意識して、縦幅が狭い場合は横にぼかし、広い場合は縦にぼかすとバランスが良く見えるでしょう。
太いフレームの場合は、フレーム自体が主張するため、アイラインや眉は控えめに仕上げ、代わりにチークやリップで血色感を足すと自然に見えます。
丸眼鏡を合わせる際には、髪型やメイクもぜひこだわってみてください。
コーディネートで印象を整える
メガネは、ファッションアイテムの一つです。服やアクセサリーを選ぶのと同じように、自分の個性やなりたいスタイルに合わせて選ぶと、魅力をアップさせることもできます。丸眼鏡は選ぶデザインにもよりますが、メガネ自体が存在感のあるアイテムです。
また、シーンに合ったメガネを選択することも大切です。例えば、スーツやドレッシーな着こなしにメタルフレームの丸眼鏡を合わせると、クラシックな雰囲気を際立たせてくれます。
ボリュームのあるセルフレームやインパクトの強い黒縁は、個性を引き立てます。カジュアルなコーディネートやストリートファッションと合わせても良いでしょう。エッジの効いたファッションに合わせると、ほかにないオリジナリティのある着こなしを楽しめます。シンプルな服装にインパクトのあるフレームを合わせても遊び心があっておしゃれに見えます。
丸眼鏡は「似合うかどうか」に加えて、「どんなファッションに合わせるか」によっても印象が変わるため、コーディネートを楽しみながら、自分らしいスタイルを見つけてください。
まとめ
今回は、丸眼鏡の魅力についてご紹介しました。個性的でおしゃれさが際立つ丸眼鏡は、一度はかけてみたいと思わせる魅力的なメガネです。一見取り入れにくいと感じる人も多いですが、レンズの種類や顔型に合わせて選ぶことで、手軽に挑戦しやすくなります。
今回ご紹介した、丸眼鏡の選び方や似合うコツを参考に、バリエーション豊かな丸眼鏡の中から、それぞれのファッションやライフスタイルにぴったり合うデザインをぜひ見つけてください。髪型やメイクでも丸眼鏡の良さを引き出せるため、今まで以上にコーディネートの幅が広がるでしょう。
 
                     
                    




 
                                         
                                         
                                         
                                         
                                         
                                         
                                         
                             
                             
                             
                             
                             
                             
                             
                             
                             
                            