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最終更新日:2024.06.24

メガネをかけると耳が痛い原因は?解決法、メガネの調整方法についても解説

眼とメガネの情報室 みるラボ

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メガネをかけると耳が痛い原因は?解決法、メガネの調整方法についても解説

目次

メガネをかけると耳が痛くなる時はどうすればよいのか?耳の後ろが痛くならないようにする方法はあるのか?この記事では、メガネをかけても耳が痛くならず、快適に過ごすための対策やおすすめグッズについて紹介します。

メガネをかけて
耳が痛くなる原因とは?

メガネを装用して耳の後ろが痛くなる場合、以下のような原因が考えられます。

テンプルが合っていない

メガネの各部位の名称

耳に引っ掛ける部分の位置が合っていない事で、耳が痛くなっている可能性があります。メガネを耳にかける部分を「テンプル」といいます。

テンプルが正しい位置にある場合、耳に負担がかかりません。しかし、上手く耳のへこみに適していないと、顔を動かした時にメガネの位置がズレたり、耳を必要以上に引っ張ることで痛みが生じる事があります。

テンプルで重要なのは、長さと角度です。長さが耳の位置に合っていても、角度が合っていなければ上手く耳のへこみに引っ掛けることができません。角度が広いと耳に乗っているだけなので、ズレやすくなります。

逆に角度が狭いと頭を締め付けるので、耳だけでなく頭痛を引き起こす可能性があります。耳の後ろに痛みを感じた時は、テンプルが自分の耳の形状に適しているかを確認するとよいでしょう。

長時間メガネを装用している

長時間メガネを装用している事が原因で、耳の後ろが痛くなることもあります。
デスクワークをしていると、仕事に集中するあまり、気が付けば長時間メガネを装用したままになる時もあるでしょう。

長時間メガネを装用していて耳の後ろが痛くなる場合、テンプルか鼻パッドが適していない可能性があります。鼻パッドとは、鼻に当たる部分に付けられた、シリコンやゴムで作られたパーツです。鼻パッドが鼻の高さに適していないと、長時間メガネをかけている時に徐々にズレてくる人もいます。

メガネが正常な位置からズレることで、耳の後ろに負担が大きくかかり、痛みが生じてしまいます。位置が変わることでこめかみを締め付け、頭痛を引き起こす人もいます。

テンプルや鼻パッドの位置が適していないメガネを装用し続けると、耳だけでなく目にも大きな負担がかかります。テンプルと一緒にレンズの位置がズレることにより、視力に合わせた度数が上手く力を発揮できません。その結果、目に余計な力が入り疲れ目や、肩こりを引き起こす可能性があります。

耳だけに力が加わっている

本来、メガネは耳と鼻で負担を分散し違和感なく使用できるのが正しいかけ方です。テンプルの長さや角度も重要ですが、鼻パッドの位置が鼻の形に合っていなければ、メガネの位置がズレてしまい、耳のみで支える状態になります。そのため力が分散せず、耳に負担がかかり痛くなっている可能性もあります。

メガネのデザインやレンズの重さにもよりますが、鼻側に重心が偏ることで前方にメガネがズレやすくなるケースもあります。その場合も耳だけでメガネを支えることになるので、痛みが生じやすいです。

メガネが歪んでいる

メガネケースに入れずカバンに入れて持ち歩いたり

メガネが合わなくなって、耳の痛みに繋がっている可能性もあります。

メガネの保管方法によっては、メガネが歪むこともあります。例えば、メガネケースに入れずカバンに入れて持ち歩いたり、片手でメガネをかけ外す事でメガネが歪んでしまう事がよくあります。また、メガネは消耗品なので、たとえ正しく保管をしていても、使い続けることで少しずつネジに緩みが出たり、テンプルと耳の形が合わなくなったりもします。

身体が歪んでいる

メガネを使う人の生活習慣によっては、体重の増減やむくみで頭のサイズが変わることもあります。また、昨今のマスク生活の影響もあり、耳に大きな負担がかかっています。通常よりも頭部に歪みが生じやすく、左右の目の高さや耳の位置に差が生じる場合もあります。すると、今までは普通に使えていたメガネを正しくかけられなくなる事もあるのです。

メガネを使用する人の顔や頭が変わると、メガネが合わなくなり、耳が痛くなることもあります。

メガネがフィットしているのか確認する方法

テンプルのカーブが耳の形に沿っているかを確認する事で、メガネがフィットしているかが分かります。

メガネがフィットしているか確認する流れ

メガネがフィットしているか確認する流れ

通常通りにメガネをかけ、左右どちらからでもかまいませんので、耳を後ろから押さえてください。この時、第三者にお願いし、耳の形とテンプルのカーブが合っているか後方から見てもらいましょう。

耳の形に沿ってテンプルがカーブしていれば問題ありませんが、耳の付け根よりも手前でカーブしているのであれば、耳を引っ掛けて圧迫するので痛みが生じます。

耳の形よりも奥でカーブしている場合も、顔を動かすことでメガネの位置がズレてしまい、結果耳の後ろで支える形になり痛みが生じる可能性があります。

メガネで耳が痛くなってしまった時の対策

視力の矯正をメガネで行っている場合、メガネを装用することで耳の後ろに痛みが生じるのは、大きなストレスとなります。日常で使用し続ける必要があるからこそ、気持ち良くメガネを使いたいと考える方も多いでしょう。メガネで耳の後ろが痛くなった時の効果的な対策と応急処置をお伝えします。

眼鏡店でメガネを調節してもらう

眼鏡店でメガネを調節してもらう

メガネを装用して耳の後ろに痛みが生じた場合、まずは眼鏡店で調整してもらうとよいでしょう。プロの目で今のメガネの状態を確認してもらい、自分の耳の形状とテンプルのカーブが適した状態か見てもらいましょう。

鼻パッドの高さや幅も一緒に見てもらえるので、今の自分の顔の状態に合ったメガネに調整してもらえるでしょう。

料金に関しては、購入店なら無料で調整してもらえる場合が多いです。もしも引っ越し等で遠く離れてしまった場合、最寄りの眼鏡店に一度相談してみてください。

テンプルにカバーを付ける

テンプルにカバーを付ける

メガネを装用して耳の後ろに痛みが生じた場合、耳に触れる部分にカバーを付けるのも一つの方法です。
仕事や家庭の用事が忙しく、眼鏡店で調整する時間を作れない方もいるでしょう。その場合、耳に触れる部分にカバーを付けるだけならすぐに応急処置できます。

様々な種類のテンプルカバーがあり、取り外しが簡単にできるものや、耳の形に合わせたカーブのついたグッズもあります。

シリコン素材やふわふわのクッションのカバーを付けることで、耳への負担が大きく減り、痛みを軽減できます。

カバーも耳の形に合わせることで、メガネがズレにくくなり、快適に使用できるようになります。

自分の今のメガネの状態をチェックし、テンプルと耳の状態に合ったカバーを探してください。日々使用するものなので、衛生面が気になる方は、取り外しができるタイプがおすすめです。

メガネを買い替える

メガネを装用して耳の後ろに痛みが生じる場合、メガネを新しく買い替えるチャンスです。踏んだり落としたりせず、普通に使い続けてきた場合に痛みがでるのであれば、メガネの形が合わなくなってきたのかもしれません。

矯正する度数が高く、厚みのあるレンズを使用している場合、フレームの強度によってはバランスを上手く保てず鼻側に重心がズレてしまうケースがあります。フレームを厚くするか、レンズを薄いタイプに変更することで、バランスの取れたメガネを入手できるでしょう。

眼鏡店に、今まで使用してきたメガネだと痛みが出ることを伝え、自分に合ったメガネの形を相談してみてください。自分の好みのデザインと、長期間使い続けられるメガネの形状を見つけましょう。

耳の痛みを
軽減してくれるグッズ

耳の痛みを軽減してくれるグッズ

耳の痛みを軽減してくれる、優れたグッズを紹介します。
メガネやサングラスの位置をがっちりと固定してくれる「メガロック」というグッズです。

シリコン素材なので皮膚への負担が少なく、よく伸びる素材なので様々なタイプのフレームに対応します。

持ち運びに便利なホルダー付きで、スポーツをする時や、長時間のデスクワーク時にだけ装用することが可能です。価格もお手頃なので、メガネがズレて痛みが生じる方は、一度試してみるのも良いでしょう。

耳が痛くなりやすい人のためにおすすめのメガネ5選

メタルフレームのフルリムタイプ

メタルフレームのフルリムタイプ

おすすめポイント

  • 強度が高く耐久性がある
  • 顔にフィットしやすい
  • 付け心地が良い

チタンやチタン合金でできたフレームを「メタルフレーム」といいます。強度や耐久性があるのが特徴で、メガネの歪みによる耳の痛みを引き起こしにくいでしょう。
また、メガネのレンズ全体を囲むタイプを「フルリム」といいますが、この「フルリム」タイプであればしっかりとレンズを支えるため安定感があります。
強度が高く頑丈なため、細いフレームでの作製が可能で、落ち着いた印象も与えることもできるでしょう。

セルフレームのフルリムタイプ

セルフレームのフルリムタイプ

おすすめポイント

  • 衝撃に強く歪みにくいアセテート素材
  • 日常的に使いやすい
  • デザインが豊富

こちらも、メガネのレンズ全体を囲む「フルリム」タイプのため、丈夫で安定感があり耳も痛くなりにくいでしょう。
上記のメタルフレームと異なるのは素材で、プラスチック素材のものを「セル」と呼びます。少し前まではセルロイド素材を使用することが多い印象でしたが、近年は樹脂やアセテートという素材がメインで使用されるようになっています。

このアセテートは、ツヤが長持ちし歪みにくい素材のため、普段使いしやすいのが特徴です。耳が痛くなりにくいだけではなく、様々なカラーがあるため、おしゃれなメガネを探している方にもおすすめできるメガネでしょう。

ウルテム素材のフレーム

ウルテム素材のスクエアタイプ

おすすめポイント

  • 優しい雰囲気が出る
  • かけ心地が良い
  • 種類も豊富

柔らかい素材の「ウルテム」は、ほかの樹脂に比べると強度が高く、薄い成形ができるのが特徴です。また、日常生活で長時間使用していても、型崩れしにくいという性質もあります。
なかでもウルテム素材ののスクエアタイプは、レンズの縦幅も大きくやや丸みがあるため、優しい雰囲気を醸し出すことが可能です。

顔すべてを締め付けるというより、優しく包み込むような感覚でかけられるため、耳にかかる負担も軽減できるでしょう。

セルフレームのオーバルタイプ

セルフレームのオーバルタイプ

おすすめポイント

  • 長時間でも安定したかけ心地
  • 幅広い年齢におすすめ
  • カジュアルな印象

セル素材の中でも最近主流のアセテートは、歪みづらく日常生活で扱いやすいという特徴があります。特に、セルフレームのオーバルタイプはファッションなどにも左右されないため、男女ともに年齢問わずかけこなせるでしょう。
セルフレームでありながら、フチの厚みも細いため、フレーム全体のバランスが崩れて、耳に負担がかかることもありません。個性的なメガネとは別に、普段使いのメガネとして所有している方も多いメガネです。

ラウンドタイプ

ラウンドタイプ

おすすめポイント

  • 強度近視の方におすすめ
  • 重さを感じにくい
  • レンズも薄く仕上がる

耳が痛くなりやすいメガネの原因の一つはレンズの重さです。特に、強度近視の方は、フレームが大きいと、レンズもその分厚みを持つことになります。
ラウンドタイプであればレンズ径が小さい分、レンズの分厚い部分がカットされ、薄くて軽いレンズに仕上げることが可能です。強度近視の方など、重さが気になる場合にはラウンドタイプを選択肢として入れると良いでしょう。

フレーム自体のイメージとしては、個性的で尚且つ知的な印象を与えるのが、ラウンドタイプの特徴です。

メガネの正しいかけ方

メガネを正しくかけ外しをする事で、メガネの歪みを防ぎ、耳や鼻が痛くなるという事の予防に繋がります。メガネの正しいかけ外しの方法を説明します。

メガネのかけ方

メガネのかけ方

メガネをかける際は、メガネの両側のテンプルをしっかりと開きましょう。両手でメガネを持って耳にしっかりとかけてください。

  1. テンプル(つる)をきちんと開いて、両手で持ちます。
  2. 顔にそわせながら両手で正面より、ゆっくり掛けてください。この時テンプルの先で目や顔を突かないよう、ご注意ください。
  3. ただ差し込むだけでなく両耳と鼻の3点でバランスをとるようにしっかりと掛けましょう。

メガネのはずし方

メガネのはずし方

メガネを外す場合も同様に、メガネの両側のテンプルを両手で持って真っすぐ外しましょう。

片手のみでメガネのかけ外しを行うと、テンプルに余計な力が加わり、フレームが広がったり、メガネの変形や破損の原因に繋がる可能性があります。両手でテンプルを持ち、正しいメガネのかけ外しを行うことで、耳と鼻が痛くなることの予防ができるでしょう。

まとめ

メガネの装用に違和感や痛みを感じたら、眼鏡店で調整することで、快適なメガネライフを過ごすことができます

メガネを毎日かける人にとっては、メガネは生活の一部のため、痛みがあるからといってメガネを使わないわけにはいきませんよね。メガネをかけると耳の後ろが痛くなる原因と対策を紹介しました。

メガネの装用に違和感や痛みを感じたら、眼鏡店で調整することで、快適なメガネライフを過ごすことができます。お気に入りのメガネを長く愛用できるため眼鏡店で適度なメンテナンスを行いましょう。

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