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コンタクトレンズを装用している際に、ゴロゴロとした違和感を感じることはありませんか?
目に不快感があると、そのせいで集中力が低下したり、何度も目薬を使わなければいけなかったりと、様々な面で不都合が多々生じるでしょう。
今回は、コンタクトレンズがゴロゴロする原因や対処方法について詳しく解説します。
コンタクトレンズの装用時に
ゴロゴロする原因は?
コンタクトレンズ装用中にゴロゴロする主な原因としては、次の3つが考えられます。正しく対処するためにも、まずは原因を確認しましょう。
汚れや異物
コンタクトレンズについた汚れや異物によって目の表面との摩擦が生じ、ゴロゴロした感覚が生じる場合があります。
特に、目やになどの分泌物や不適切なケアなどが、コンタクトレンズを汚す原因となります。また、メイク後につける習慣があると、指先に残っている化粧品の成分がコンタクトレンズに付着し、汚れてしまうこともあります。
目の乾燥
目の乾燥によって、コンタクトレンズ装用中にゴロつきが生じる可能性があります。
コンタクトレンズ装用中は、涙の量や質が不安定になるため、目が乾燥しやすくなります。目が乾燥すると、レンズと目の間の涙が通常よりも不足した状態となります。この状態でまばたきをすると、レンズとまぶたの間で摩擦が起こり、違和感を引き起こす原因となります。
コンタクトレンズの傷や変形
コンタクトレンズの表面に傷や欠け、変形がある場合、目の表面との摩擦によって違和感が生じることがあります。
レンズをきれいに洗浄しても違和感が消えない場合は、レンズ自体に問題がある可能性があります。レンズの傷や変形の原因としては、過剰なこすり洗いやレンズの乾燥、荒れた手指での取り扱いなどがあげられます。
コンタクトレンズがゴロゴロするのを解消するには?
花粉やホコリなどの異物によってコンタクトレンズがゴロゴロしている時は、コンタクトレンズを外してきれいに洗浄し、人工涙液や洗眼剤で目を洗い、異物を洗い流しましょう。また、まつ毛やまぶたに異物がついていることもあるため、目の周りも含めて清潔な状態を保つことが重要です。目だけでなく、顔も同時に洗うようにしましょう。
目の乾燥が気になる時は、ドライアイ用の目薬などで乾燥を防ぐことで、ゴロゴロ感が解消される場合もあります。
レンズ自体に傷や欠け、変形などの問題がある場合は、新しいレンズへの交換が有効です。
それでも目に違和感がある時は、早めに眼科を受診しましょう。特に次のような症状が出ている場合には、注意が必要です。
- 涙が止まらない
- 目の痛みがある
- 目が充血している
- 眩しさを感じる
- 視力が低下している
角膜に傷がついて違和感を生じている可能性もあるため、早めの受診が必要です。
角膜が傷つきやすい理由
角膜は、5つの層で構成される厚さ約0.5〜1mm、直径1cmほどの、非常に傷がつきやすいデリケートな組織です。特にソフトコンタクトレンズを使っている人は、レンズによって角膜の傷とまぶたの接触が妨げられるため、痛みを感じにくく、自覚症状がないまま傷を悪化させてしまう場合もあります。
本来、角膜は自然に修復する機能を持っていますが、コンタクトレンズの不適切な使用や外傷、ドライアイ、ウイルス感染などによって傷つけられると、自然修復が追いつかず、痛みやかすみ目、充血、異物感などの症状が生じ、場合によっては視力にも影響を及ぼす可能性があります。
また、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの画面を見る時はまばたきの回数が減少し、目が乾燥しやすくなることが知られています。長時間画面を見つめることで涙の分泌量が減り、乾燥が進行します。目が乾燥した状態では目の中の異物が流れ出ないため、角膜に傷がつくリスクが高まるとされています。
コンタクトレンズのゴロゴロ感を
防止する方法
コンタクトレンズによるゴロゴロ感を防止するための方法は、原因によって異なります。ここからは、おすすめの方法や対策を3つご紹介します。
コンタクトレンズを清潔に保つ
コンタクトレンズを正しくケアして清潔に保つことで、ゴロゴロ感を予防できます。
レンズをつける前には、石鹸で手をきれいに洗ってください。メイクの汚れがつかないよう、レンズは化粧をする前に装用し、クレンジングの前に外しましょう。
外したレンズは毎回丁寧に洗浄し、汚れを取り除いてください。必要以上にゴシゴシ擦らず、優しく洗いましょう。また、レンズだけでなく、レンズケースや洗浄液、保存液などのケア用品も含めて清潔に保つことが重要です。
目薬を活用する
目薬で目を潤し、コンタクトレンズと目の摩擦を軽減することで、ゴロゴロを予防できます。レンズをしたまま使える目薬も市販されているため、目の乾燥が気になる時は試してみましょう。
コンタクトレンズ用の目薬と普通の目薬の違いは、配合されている成分です。コンタクトレンズ用の目薬には、コンタクトレンズに影響の少ない成分のみが配合されています。普通の目薬には、レンズの変形や変色などを引き起こす可能性のある防腐剤が配合されている場合もあるため、コンタクトレンズ装用中は普通の目薬は使用できないと覚えておきましょう。
コンタクトレンズやケア用品の交換時期を守る
決められた期間を超えてコンタクトレンズを使用した人の方が、指示どおりの期間で使用した人と比べて目のトラブルが増えたとの報告もあります。ゴロゴロを予防するためにも、決められた交換タイミングに従って新しいレンズへ交換しましょう。
また、レンズを保管するケースは、しっかりと洗って乾燥させても、少しずつ微生物に汚染されていきます。レンズだけでなくケースも定期的に交換しましょう。
使用済みの洗浄液や保存液も、レンズについている微生物で汚染されています。この状態では消毒力が低下するのに加え、繁殖した微生物がレンズに付着し、重大な目の病気を引き起こす原因にもなります。使用済みの洗浄液や保存液に新しい液をつぎ足すような使い方は避けましょう。
違和感を感じたら
早めに眼科医に相談を!
目の病気は初期段階では自覚症状が軽く、気づいた時には病状が進行してしまっていることもあるため、早めの受診が大切です。特に、角膜の傷が原因で目の違和感が出ている場合は、治療せずに放置してしまうと重症化し、視力へ影響を及ぼす可能性もあります。
本記事で紹介した対処法を試しても違和感が改善しない時は、躊躇せずに眼科を受診しましょう。
まとめ
コンタクトレンズ装用中に目がゴロゴロする原因としては、汚れや異物、乾燥、レンズの異常などがあげられます。原因に応じて対処することで、コンタクトレンズの快適な装用につなげることができます。
ゴロゴロ感を防止するためには、レンズの正しいケアや定期的なレンズ交換、目薬の使用が効果的です。
ただし、違和感が持続する場合は、自己判断せずに早めに早めに眼科医に相談することが重要です。
本記事の情報を参考にして、快適で安心なコンタクトレンズ生活を送りましょう。