
目次
最近では多くの眼鏡店でライトカラーレンズを選べるようになりました。サングラスよりも手軽に取り入れられるということで、人気も高まっています。ライトカラーレンズは、色味と濃度を好みに設定して作ることができる一方で、「どの組み合わせが良い?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ライトカラーレンズの特徴と選び方について、詳しくご紹介します。
ライトカラーレンズとは?
ライトカラーレンズとは、従来のサングラスほど色の濃さがなく、かけた状態で相手から目が見える程度に薄い色のついたレンズのことです。
サングラスとしてのメリットはそのまま、シーンを選ばずに使いやすいため、近年人気が高まっています。ブルー、グリーン、ピンク、ブラウンなど様々なカラー展開があり、「色の濃いサングラスにはちょっと抵抗がある」という方にも挑戦しやすいアイテムです。
ライトカラーレンズの濃度
ライトカラーレンズは、濃度によって相手に与える印象が変わります。濃度別に特徴やおすすめの使用シーンをご紹介しているため、ぜひ選ぶ際の参考にしてください。
【ライトカラーレンズ濃度10%】ほぼ色がはいっているか分からない
濃度10%では、他人からは色が入っていることがほとんど分かりません。仕事中の服装などに制限のある職場でも、10%のカラーレンズであれば着用しやすくビジネスシーンにもなじみます。
カラーを目立たせずに、自然な印象のまま、眩しさを軽減する防眩効果を得たい、コントラストを向上させ視認性を高めたい、目の疲れをやわらげたいという方におすすめです。ただし、カラーが薄い分、眩しさをおさえる効果は控えめですので注意が必要です。
おすすめの用途
- 目元の血色を良く見せたい
- クマやくすみを目立たなくしたい
- 目の疲れをやわらげたい
- 人からカラーレンズだと認識されたくない
- ビジネスシーンでも違和感なく使いたい
- 基本的に室内での使用を想定している
- 夜間に運転することもある
10%のライトカラーレンズは、日常使いの1本として、違和感なく使うことができます。
【ライトカラーレンズ濃度15%】意識してみると色が分かる

15%の濃度であれば、「カラーレンズだ」といわれて見れば分かる程度の色味になります。ファッション性が高まりつつも、目立ちすぎないため日常使いも可能です。
10%よりも眩しさをおさえる効果が高いため、屋内レベルでの光刺激をやわらげたい方にもおすすめできる濃度です。視界が暗くなりすぎないため、夜間の使用も問題ありません。
おすすめの用途
- 目元の血色を良く見せたい
- クマやくすみを目立たなくしたい
- 目の疲れをやわらげたい
- 印象を変えるアイテムとして使いたい
- 基本的に室内での使用を想定している
- 夜間に運転することもある
15%のライトカラーレンズは、10%のレンズと同様に、日常使いの1本としても使うことができます。
【ライトカラーレンズ濃度25%】色が入っているのが分かる
25%になると、はっきりとカラーレンズであることが分かる濃さになります。ファッション性が高く、個性的な印象を与えることも可能です。
10%、15%と比較すると遮光性も高く、サングラスとしての機能も十分に得られます。ただし、25%以上の濃度のカラーレンズは室内や夜間での視認性が悪くなるため注意が必要です。
おすすめの用途
- ファッションの一部としてメガネを楽しみたい
- 目元の印象を変えたい
- 室内、屋外の両方で使いたい
- 夜間の運転はしないか、別のメガネがある
カラーを楽しみたい方は、25%以上の濃度がおすすめです。しかし、25%のライトカラーレンズは、色が目立つようになるため、ビジネスシーンでは控えたほうが良いでしょう。
【ライトカラーレンズ濃度35%】色がはっきり分かり、使用シーンを選ぶ
35%になると、カラーがはっきりと分かり、おしゃれ度がグッと高まります。30%以下のものと比べると遮光性が高くなり、屋外での使用に適する一方、室内で使用する場合は暗さを感じる濃度です。
夜間の運転時の使用は、視認性が悪いため避けてください。25%までの濃度のカラーレンズと比較すると、35%以上のカラーレンズは、使用するシーンを選ぶ必要があります。夜間運転で使用する可能性がある場合は、購入時に眼鏡店で使用可能なカラー濃度か必ず確認を行ってください。
おすすめの用途
- 目元の印象を変えたい
- 威圧感は与えずにカラーレンズを楽しみたい
- 屋外で使用したい
- 昼間の使用と夜間運転用を使い分けて楽しみたい
35%のライトカラーレンズは、室内で暗さを感じるようになるため、日常使いの1本としてはあまりおすすめできません。ファッションアイテムの一つとしての使用が良いでしょう。
【カラーレンズ濃度50%】目元が見えにくく、カジュアルなシーンで使用
50%の濃さになると、相手から目元が見えにくくなります。遮光性も高く、夏の屋外での強い日差しにも対応可能なレベルです。一方で、室内での使用は不向きです。カジュアルな印象を与えやすく、おしゃれを演出することもできます。
濃度の濃いサングラスには抵抗があるけれど、屋外用に遮光性のあるメガネが欲しいという方にもぴったりです。
おすすめの用途
- 威圧感は与えたくないがサングラスとしての機能性は欲しい
- おしゃれな印象を与えたい
- 屋外をメインに使用したい
- 季節を問わずアウトドアに使用したい
50%のカラーレンズは、室内では暗さを感じて見えにくくなります。濃色サングラスには抵抗があるけれど、機能性は重視したいという方におすすめです。
【カラーレンズ濃度75%】サングラスに近い
75%は、サングラスと同等の機能性を持つ濃度です。眩しさをしっかりとおさえることができるため、夏の長時間のアウトドアにも対応できます。カラーレンズのため威圧感は少なく、黒いレンズのサングラスと比較すると夏以外の季節にも使用しやすいのが特徴です。
高い遮光性がありつつ、オールシーズン使用したいという方には75%のカラーレンズが良いでしょう。
おすすめの用途
- 威圧感は与えたくないがサングラスとしての機能性は欲しい
- 季節を問わず屋外で使用したい
- 野外イベントやキャンプなどアウトドアシーンで使いたい
- 長時間使用することを想定している
75%のカラーレンズは、個性的な印象を与えやすく万人向けとはいい難いですが、用途に合わせて使用するための1本として活躍できます。
使用シーン別のおすすめ濃度
ライトカラーレンズはカジュアルな印象になるため、使用するシーンを選ぶケースも少なくありません。シーン別に、どの程度の濃度が適しているかを解説します。これからカラーレンズを購入しようという方は、参考にしてください。
仕事用

仕事で使う場合は、10%程度がおすすめです。カラーによっては15%でも目立ちにくく、ビジネスシーンになじむ場合もあります。しかし、職場のルールや雰囲気に合わせて慎重に選んでください。カラーはブラウンやグレーなど、オーソドックスな色が無難とされています。
ブラウン系は肌なじみが良く、柔らかい印象にもなるため、男女問わず取り入れやすいカラーです。眩しさの軽減のほか、コントラストをはっきりさせる作用もあります。
グレー系は落ち着いた印象で、スーツスタイルに合いやすいのが特徴です。視界に色の影響が出にくいため、ビジネスに使いやすいカラーといえます。
日常用

日常使いをしたいなら、25%程度までの濃度が良いでしょう。室内で使用していても見え方にそれ程違和感はありません。
カラーによって顔や肌に対する補正効果もあるため、希望や悩みに合わせて色を選ぶのもおすすめです。
グリーンやブルーは、さわやかな印象を与えてくれます。黄味を補正し、透明感を出しやすく、顔周りをすっきりとさせたい方におすすめです。
オレンジやブラウンは目元の血色を良く見せたり、クマを目立たなくしたりと、さまざまな効果が期待できます。肌なじみも良く、比較的挑戦しやすいカラーです。
ピンクはカジュアル感が強いですが、元気で健康的な印象、可愛らしさをプラスしてくれます。
スポーツ用

スポーツやアウトドアで屋外での使用を想定している場合は、30%以上の濃度が適しています。遮光性が高ければ、日差しの強い日でも目の負担を軽減することにつながります。強い日差しから目をしっかり守りたいのであれば、50%以上がおすすめです。
色で迷った時には、グレーやブラウン系のカラーが色味やコントラストに影響しにくい万能カラーです。ゴルフや釣り、野球など、目標となる物をしっかりと目視するようなスポーツの場合、景色のコントラストがつきやすいオレンジやレッドも適しています。
自転車の場合は、ブラウンやピンクを取り入れると、アスファルトと障害物(水たまり・植物など)とのコントラストがつきやすいです。目にストレスの少ない色味を好む方は、ブルー系も人気があります。
スポーツの種類によっても適したカラーがあるため、専門店で相談すると安心です。
まとめ

今回は、近年人気が高まっているライトカラーレンズについて、濃度ごとの特徴やシーン別の選び方をご紹介しました。
「サングラスはちょっと抵抗があるけれど、日常的に使える遮光レンズが欲しい」と感じている方には、ライトカラーレンズはぴったりの選択肢です。濃度が低いレンズは、日常使いも可能です。
また、カラーによって、顔の印象を大きく変えるアイテムにもなります。今回の記事を参考に、あなたの使用目的に合ったカラーレンズを選んでみてください。