メガネレンズ
最終更新日:2025.05.29

カラーレンズのおすすめの濃度は?役割や使用シーン別に紹介

カラーレンズのおすすめの濃度は?役割や使用シーン別に紹介

目次

カラーレンズに興味はあるけれど「どの色や濃度を選べばいいのか分からない」と迷っていませんか?近年、カラーレンズはファッションアイテムとして人気が高まっていますが、実は色や濃度により見え方や使い道が大きく異なります。

本記事では、カラーレンズの濃度や色による違いをはじめ、シーン別のおすすめや正しいお手入れ方法を分かりやすく解説します。

カラーレンズの5つのメリット

カラーレンズは単なるファッションアイテムだけでなく、目の健康を守り、生活を快適にするなど、さまざまなメリットがあります。ここでは、カラーレンズを使用することによって得られる主なメリットについて、詳しくご紹介します。

眩しさをおさえる

カラーレンズは、太陽光や照明などの強い光を軽減し、眩しさによる目の負担をやわらげてくれます。特に車の運転や屋外でのスポーツシーンでは、視界が安定することで集中力が持続し、安全性の向上にもつながります。

さらに、室内照明やパソコンの画面光によって起こる目の疲労にも効果的なため、長時間のデスクワークを行う方にもおすすめです。光に敏感な方や視覚過敏の傾向がある方にとっては、日常生活の質を高めるサポートアイテムとなるでしょう。

UVカットつきを選べば紫外線もカットできる

UVカットつきメガネをかけている女性

紫外線対策は肌と同様に、目にとっても非常に重要です。カラーレンズの多くは、紫外線を効果的にカットする機能が備わっています。UVカット機能のあるカラーレンズを普段から着用することで、白内障や角膜炎などの将来的な眼病のリスクを軽減できます。

スポーツやレジャー、または屋外での活動が多い方は、紫外線カット機能を備えたカラーレンズを積極的に取り入れると良いでしょう。

現在、ほとんどの日本の眼鏡店ではUVカット付きレンズが主流となっていますが、念のためUVカット機能の有無を確認してから購入してください。

視界をクリアにする

カラーレンズは、特定の波長の光を遮断してコントラストを高めてくれます。曇りや雨の日でも対象物が見えやすくなり、特にスポーツやアウトドアシーンで活躍します。

また、目の疲労を軽減できるため、長時間の活動でも快適な視覚環境を保つことが可能です。特にゴルフや釣りのように、細かな対象物を正確に見極める必要があるシーンでは、カラーレンズの効果を一層実感できるでしょう。

ファッション性を高める

カラーレンズをかけている女性

カラーレンズは、レンズの色を変えるだけで印象を自在にコントロールできるため、ファッション性の高いアイテムとして人気です。例えば、暖色系の淡いカラーは柔らかく優しい印象を、ダークトーンは知的で洗練された印象を与えます。

また、季節に合わせたカラー選びもおすすめです。春夏はさわやかな明るめのカラー、秋冬はシックなトーンで深みのある落ち着いた色を選ぶことで、季節感も演出できます。

シーン別に使い分けできる

カラーレンズは、濃度や色味を選ぶことで、シーン別に使い分けることが可能です。薄いカラーはオフィスやショッピング、カフェなどの日常使いに適しており、屋内外を問わず自然になじみます。一方、濃いカラーは強い日差しを遮る効果があり、ドライブやレジャーシーンなどに効果的です。

また、スポーツ用には視認性を高める特殊カラーもあり、ゴルフやランニング、サイクリングなど各競技に最適なレンズカラーも用意されています。

【濃度別】おすすめの
カラーレンズ

「濃度」とは、どれだけ光を通すかを示す「可視光線透過率」のことです(例:濃度75%の場合、透過率は25%となります)。
カラーレンズは濃度によって見え方が大きく異なるため、シーンによって使用用途も変わります。ここでは、10%から75%までの代表的な濃度ごとに、特徴やおすすめの使用シーンについて解説していきます。

10%

10%程度の濃度の薄いカラーレンズは、室内外問わず様々なシーンで活用できる万能タイプです。カラーが目立たないため、通勤・通学、ショッピング、パソコン作業や夜間の運転まで、日常使いに適しています。

紫外線カット機能が備わっているレンズであれば、紫外線から目を保護することも可能です。見た目は透明レンズとほぼ変わりないため、服のコーディネートに合わせやすく、気軽に取り入れられるのも嬉しいポイントでしょう。

15%

15%のカラーレンズは、10%よりもやや濃く、実用性とファッション性のバランスに優れています。外出先や人と会う場面でも表情が見えやすいため、ビジネスシーンにも使いやすい濃度です。

淡いグレーやブラウン系を選べば、知的で上品な印象を与えることができるため、おしゃれと機能性を両立したい方におすすめです。

30%

30%のカラーレンズは、買い物や散歩など日常の外出からレジャーまで、幅広く使える点が魅力です。視界が暗くなりすぎず、見た目も自然な印象を保てるため、初心者の方でも自然に取り入れやすい濃度です。

また、ほんのりと目元を彩ることで顔全体が引き締まり、さりげないおしゃれ感も演出できます。紫外線対策をしながら快適な視界も得たい方に適しているでしょう。

50%

50%のカラーレンズは、強い日差しや照り返しをしっかりおさえ、眩しさによる目の疲れを軽減してくれます。そのため、晴れた日のアウトドアや長時間のドライブなどに最適です。

50%の濃度であればコントラストが際立ち、よりクリアな視界が得られます。紫外線カット効果も高くなるため、夏の強い日差しから目を保護することができるでしょう。

75%

75%のカラーレンズは、サングラスに近い高い遮光性があるため、強い日差しや紫外線から目をしっかり守りたい方におすすめです。視界は暗くなりますが、炎天下でのスポーツやビーチ、登山などで、眩しさを大幅に軽減することができます。

さらに目元を隠せるため、目の表情を知られたくない時、またはファッションのアクセントにも最適です。

カラーレンズの
色別の役割の違い

カラーレンズの色によって、その機能性が異なります。用途や使用シーンに合わせて選ぶことで、視界の快適さが変化するだけでなく、目の疲労を軽減する効果も期待できます。

以下に、代表的なカラーとその特徴、適した用途やシーンをまとめましたので、参考にしてください。

グレー

グレーのカラーレンズ
  • 色調の変化が少なく自然な見え方
  • 眩しさを軽減しやすい
  • ファッションに合わせやすい

ブラウン

ブラウンのカラーレンズ
  • コントラスト高めで立体感を強調
  • やや暖かみのある視界
  • 多くの方に合いやすい

グリーン

グリーンのカラーレンズ
  • 赤系、青系の光を遮断する
  • 肌のくすみや赤みが目立ちにくい
  • 目に優しくナチュラル

ブルー

ブルーのカラーレンズ
  • クールで知的な印象を与える
  • 黄色系の光を遮断する
  • 目の疲労が軽減される

イエロー/オレンジ

イエローのカラーレンズ
  • 薄暗い場所でも視界を明るくする
  • コントラストが強調される
  • ファッション性が高い

レンズの色選びで視界の快適性が大きく変わるため、目的やライフスタイルに合わせて最適なカラーを選ぶことが大切です。

【使用場面別】おすすめの
カラーレンズ

カラーレンズは、使用する場面に合わせて色や濃度を選ぶことで、より快適な日常生活を送ることができます。ここでは、日常使いからビジネスシーン、スポーツや運転など、代表的な4つのシーンに適したカラーレンズをご紹介します。

日常使い

日常使いには、グレーやグリーン系で10〜15%程度の薄いカラーがおすすめです。視界が暗くなりすぎず、自然な印象を保てるため、買い物や散歩、通勤・通学など幅広い場面で活躍します。グレーやグリーン系のカラーは色調の変化が少なく、快適に過ごしやすいのが特徴です。

また、薄めのカラーレンズは目元の印象を柔らかくし、対人関係においても好印象を与える効果が期待できます。さらに、ブルーライトカット機能を備えたレンズはスマートフォンやパソコンの使用時にも目の疲労をおさえる効果が期待でき、室内外を問わず活用できて便利です。

スポーツ・アウトドア

カラーレンズをかけてアウトドアを楽しむ女性

屋外でのスポーツやアウトドアには、ブラウン系、もしくはグリーン系の50〜75%程度のカラーが最適です。紫外線からしっかり目を守り、眩しさをおさえて快適な視界を確保することができます。

また、ブラウン系やグリーン系のレンズはコントラストが高められるため、遠くの物体や地形の凹凸が見やすい特徴があります。例えば、ゴルフや登山、釣りなど自然環境の中で細かな対象物を確認する必要があるシーンで活躍してくれるでしょう。

ビジネスシーン

ビジネスシーンでは、相手に与える印象を損なわない15%以下の薄いカラーが適しています。特にグレーやライトブラウンなど、落ち着いた色味で透明感のあるレンズを選ぶことで、好印象を与えることができます。

また、濃度が薄いため、デスクワークや商談、プレゼンテーションなど、さまざまな業務に対応しながらも違和感なく使える点がポイントです。営業など移動の多い外仕事でも紫外線カットのレンズであれば、スタイリッシュな雰囲気を演出しつつ目を守ることもできます。

運転

カラーレンズをかけて運転を楽しむ男性

車などの運転では、30〜50%のグレー系カラーレンズが特におすすめです。グレーは色のバランスを崩さず、自然な見え方を保ちながら眩しさをおさえてくれます。

晴天時のフロントガラス越しの強い光や、道路からの反射光、トンネルの出入りといった急激な明暗の変化でも視界を安定させてくれるため、運転中のストレスも経験してくれる効果が期待できます。また、視界を明るくするイエロー系やオレンジ系のレンズは、雨の日の運転に便利でしょう。

※JIS規制では、昼間は「視感透過率8%以下のレンズ」、夜間は「視感透過率75%未満のレンズ」は禁止されているため注意してください。

カラーレンズの
正しいお手入れ方法

カラーレンズを長く快適に使い続けるには、日々の丁寧なお手入れが欠かせません。汚れが気になる場合は、まず水で軽く表面のほこりを洗い流し、柔らかい布で優しく拭き取ります。

メガネ専用のクロスで仕上げると、より効果的です。ティッシュや衣類で拭くと、細かい傷の原因になるため避けてください。特にコーティングされたレンズは摩擦に弱く、無理な力を加えると性能が落ちやすいため、取り扱いには十分注意しましょう。

まとめ

カラーレンズは、紫外線カットや眩しさの軽減、コントラストの向上といった機能性に加え、ファッション性やシーンに応じた使い分けができる優れたアイテムです。濃度や色、使用目的に合わせて最適なレンズを選ぶと、日常生活の質を向上させることができます。

さらに、正しいお手入れをすれば、レンズの品質を保ちながら長く愛用できます。ライフスタイルに合ったカラーレンズを見つけて、快適かつおしゃれな毎日を楽しみましょう。

眼とメガネの情報室 みるラボ

この記事の執筆者

眼とメガネの情報室
みるラボ編集部

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