
この記事の執筆者
眼とメガネの情報室
みるラボ編集部

目次
もう何年も同じメガネをかけ続けているけどメガネの寿命って何年くらい?もう買い替えるべき?など、メガネのフレームやレンズを交換するタイミングに悩むこともありますよね。
今回はメガネの寿命や買い替えるタイミングについて解説するとともに、メガネを長持ちさせるための正しい使い方やお手入れの方法をご紹介します。
少しでも長く快適な状態でメガネを使用するために、ぜひ参考にしてください。
メガネの寿命はどのくらい?

メガネの寿命は一般的に約2年といわれています。使用頻度や日頃のケア方法、使われている素材によって寿命が異なるため注意が必要です。
メガネにはレンズとフレームがありますが、パーツ別ではプラスチックレンズの寿命は約2〜3年です。
フレームは素材によって異なり、プラスチック製であれば約2年、適切なケアを行っていれば金属製フレームは約10年使用可能です。
ただし、寿命を迎えたメガネを知らずに使用し続けていると、正しい視力矯正効果が得られなかったり、使用中に破損する恐れがあったりするなどの危険があります。
一般的な寿命は目安とし、定期的なチェックとメンテナンスを欠かさず、必要であれば買い替えを検討しましょう。
メガネの寿命かも?
買い替えるタイミングは?
一般的なメガネのフレームやレンズの寿命は約2年ですが、実際には使用者の使い方やケア方法によって変わります。
ここでは、メガネの寿命と買い替えるタイミングの判断基準について解説します。
フレームを交換するタイミング

メガネのフレームは、劣化を確認した時に交換しましょう。
肌に直接触れるフレームは皮脂や汗の影響を受けやすく、劣化は避けられません。特に鼻パッドやモダン(テンプルの耳の後ろに当たる部分)といった箇所は変質しやすいパーツです。
また、整髪料が付着すると劣化が早く進むため注意が必要です。
その他、フレームに傷がついたり、フレームの表面が白く粉を吹いたような状態になった場合や、パーツに黄ばみが生じたり、ネジが締まらなくなる、メッキが剥がれたりしている場合などは、買い替えを検討しましょう。
見た目には分かりにくい劣化もあるため、店舗で定期的に状態をチェックしてもらうのもおすすめです。
レンズを交換するタイミング

レンズを交換するタイミングは、レンズの状態や視力の変化で判断します。
昨今主流であるプラスチックレンズは経年劣化が進みやすく、紫外線や湿気などにより徐々に変色するという特徴があります。
また、透明レンズの場合は黄ばんだり、カラーレンズの場合は色褪せが起こったりします。
見え方に問題がないように感じられても、上記のような変色や傷、コーティングの剥がれなどが見られたら買い替えを検討しましょう。
また、度数の合わないメガネは目に負担をかけます。
目の定期検査や視力測定を受けて、メガネの度数が合っているか確認すると安心です。
メガネの寿命を延ばすための
使い方【フレーム編】
大切なメガネを少しでも長く快適に使用するためには、フレームの扱い方にもコツがあります。
ここでは、メガネの寿命を延ばすために気をつけたいフレームの扱い方を3つご紹介します。
1. 必ず両手で外す

メガネを外す際には必ず両手を添えて、耳の後ろからテンプル(つる)を外し、顔の前に差し出すようなイメージで抜きとりましょう。
片手で勢いよく外すとテンプルが広がったり、フレームに歪みを生じさせたりする恐れがあります。
両手を添えてゆっくり外すことでフレームにかかる負担を軽減させ、メガネの寿命を延ばすことができます。
また、フレームの広がりや歪みを防ぐため、メガネを額の上に上げることも避けましょう。
2. 左側のテンプルからたたむ
メガネを外したらテンプル(つる)は左側から先にたたみ、右側が上になるようにするのが基本です。
日本には右利きが多いことから、スムーズにメガネをたためるように配慮して作られています。
テンプルを右側からたたむと噛み合わせが悪く、嵩高く(かさだかく)なることがあります。
その状態でケースに収納するとメガネが圧迫され、劣化が早まるため注意が必要です。
最近は左右どちらからでもたためるフレームもありますが、テンプルは左側からたたむと覚えておくと間違いありません。
3. テンプルを開閉する回数を減らす
メガネフレームの寿命を延ばすためには、テンプルを開閉する回数を減らすことが大切です。
テンプルの頻繁な開閉は、ネジのゆるみや蝶番(フロントとテンプルをつなぐパーツ)の劣化を早める原因となります。
少しだけメガネを外してテーブルの上に置く場合は、テンプルを開いたまま置くようにするとフレームの歪みやネジのゆるみを防げます。

また、グラスコード(メガネやサングラスなどアイウェアに取り付ける紐)を使って首から下げたメガネが机などにぶつかった時にも、メガネレンズに傷がついたり、テンプルのゆがみの原因となります。
衝撃で蝶番やフレームが歪む可能性があり、メガネのフィット感が損なわれるだけでなく、寿命も短くなりかねません。
首から下げた状態のメガネが物にぶつからないよう注意してください。
レンズに一度傷がつくと直すことができず交換する必要があります。できるだけお気に入りのメガネとレンズを長く使うためにも大切に取り扱うようにしましょう。
メガネの寿命を延ばすための
使い方【レンズ編】
メガネのレンズの扱い方によって、寿命も大きく変わります。以下の使い方に注意して、気に入ったメガネを長く使いましょう。
1. 置く時はレンズを下にしない
メガネを外す際には、レンズを下に向けて置かないようにしてください。
レンズ面にテーブルなどが接触すると傷がつく原因となります。
レンズを下にした状態は座りが悪く、うっかり手が触れた拍子にメガネがテーブルから転げ落ちてしまうことも考えられます。
外したメガネは、レンズを上にした状態で置きましょう。
短時間だけ外す場合はテンプルを開いたままレンズ上部を下にし、メガネが上下逆さまになるように置けば、安定感が増してレンズだけでなくフレームの傷みも避けられます。
2. レンズの乾拭きはしない

メガネのレンズは水洗いをしてからメガネ拭きで拭きましょう。
レンズに砂ぼこりや汚れを付着させたまま、ティッシュやハンカチ、ネクタイや洋服の裾で乾拭きすると、レンズ表面に施されたコーティングに傷をつける可能性があります。
特にネクタイやハンカチなどは繊維が粗いことが多く、これらでレンズのメンテナンスを行うと、付着した埃などの異物をひきずって、レンズ表面に傷を付けてしまいます。
レンズの寿命を延ばすためには、水洗いをした後に水滴をティッシュなどで軽く吸いとり、最後にメガネ拭きを使用して丁寧に拭くのがおすすめです。
また、メガネは熱に弱いためお湯は使用せず、濡れたまま放置しないようにしてください。
3. 洗浄に石鹸を使用しない
メガネを洗浄する際に、石鹸やボディソープなどアルカリ性や酸性の洗剤を使用するのは厳禁です。
石鹸やボディソープは、レンズ表面のコーティングを傷める恐れがあります。
シャワーやお風呂のついでにメガネを洗うことは避けてください。
レンズにがんこな皮脂汚れがついている場合は、専用のレンズクリーナーか、台所の中性洗剤を薄めたものを使用し、優しく汚れと馴染ませて、洗い流します。
洗浄した後は、必ず水気をしっかりと拭き取りましょう。
4. 高温になる場所に置かない

高温はメガネフレームやレンズの大敵です。
特にプラスチックレンズは、高温に晒されると膨張する性質があります。この膨張により、レンズの表面に施されたコーティングがひび割れを起こす恐れがあるため注意が必要です。
お風呂やサウナ、車内など高温になる場所にメガネを放置するのは避けましょう。
また、ドライヤーを使用する際はメガネに温風を直接当てないように注意してください。
火を使った料理中も、メガネを近づけないように工夫しましょう。
5. ケースに入れて保管する

外したメガネはメガネケースにしまい、傷がつかないよう保護するのも、メガネの寿命を延ばすために大切なポイントです。
引き出しにケースに入れず無造作に入れたり、ポケットやバッグに放り込んだりするのは避けましょう。
引き出しの中やバッグ内では、メガネが他の物と擦れたり、衝撃を受けたりするリスクが高まります。
これによりレンズの傷やフレームの歪みの原因となります。必ずメガネの大きさに合ったケースを使って保護してください。
メガネをケースに入れる際は、レンズを下向きにした状態でレンズ部分をメガネ拭きで包むか、ケースの底面にメガネ拭きを敷いて保管してください。
そうすることで、ケース内に伝わる衝撃からメガネを守ることができ、レンズに傷がつくのも防げます。
まとめ
メガネの寿命は一般的に約2年といわれていますが、使い方やお手入れ方法次第で寿命は変わります。
今回はメガネの寿命や買い替えタイミングと、メガネを長持ちさせる使い方やお手入れ方法についてご紹介しました。
この記事でご紹介した正しいメガネの使い方とお手入れ方法を実践すれば、大切なメガネを長持ちさせることができるようになります。メガネの寿命を理解して、適切なメンテナンスと買い替えを行い、いつも快適なメガネで過ごしてくださいね。