メガネ
最終更新日:2024.08.28

メガネフレームの種類や形を紹介!自分に似合うメガネの選び方とは?

この記事の執筆者

弥づき 飛ろ(やづき ひろ)

服飾デザイナー/ファッションライター

メガネフレームの種類や形を紹介!自分に似合うメガネの選び方とは?

目次

自分に似合うメガネが欲しいけれど、選び方が分からないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。メガネフレームには形や素材など種類がたくさんあり、それぞれ特長や似合う顔型が異なります。

そのため、自分に似合うメガネフレームを見つけるには、フレームの特長を知って自分の顔型に合ったものを選ぶことが大切です。また、素材やデザインの選び方でメガネの耐久性も変わってきます。メガネを使用する用途によっては、耐久性も重要ですよね。

この記事では、フレームの種類や特長、耐久性、似合う顔型などについて詳しく解説しています。自分に似合うメガネを探している方は、ぜひ参考にしてください。

メガネは3つの要素でできている

メガネのパーツの名称

メガネは主に「フレーム」「リム」「素材」の3つの要素でできています。フレームはメガネ本体の枠のこと、リムはレンズの外周を囲んでいる部分のことです。

またフレームの素材には、樹脂やセルロイド、チタンなど様々な種類があり、弾力性や耐久性、カラー、質感など特長が異なります。

フレームとリム、素材の選び方によって、メガネの形状やデザインが決まります。特にリムは、見た目の印象だけでなく耐久性にも影響を及ぼすため、メガネを選ぶ際の重要なポイントとなります。

メガネフレームの種類

メガネフレームの種類一覧

メガネの要素の中でも、顔の印象を大きく左右するのがメガネフレームです。ここでは、メガネフレームの代表的な種類を6つご紹介します。それぞれの特長やフレームが与える印象、似合う顔型について解説します。自分に合うフレームを、ぜひ見つけてください。

スクエア

スクエア型フレーム

スクエアとは、横長で四角形の形をしたフレームのことです。スクエアは直線的で角ばっているため、シャープできりっとした印象を与えます。スーツやジャケットなどのきちんと感のある服装によく合い、ビジネスシーンやフォーマルシーンに適しています。

顔の長さを緩和したり、引き締めて見せたりする効果が期待できるため、面長型の方や丸顔型の方によく似合います。特に丸顔型の方は顔の縦幅が短い傾向にあるため、フレームの縦幅が狭いタイプを選ぶのがおすすめです。

ラウンド

ラウンド型フレーム

ラウンドとは、丸い形をしたフレームのことです。ラウンドの丸い曲線的な形は、柔らかく優しい印象を与えます。一方で、レトロで個性的な雰囲気も演出できるため、おしゃれなメガネユーザーから非常に人気があります。

シーンを選ばずかけるなら楕円に近いタイプ、おしゃれにかけるなら正円に近いタイプを選ぶと良いでしょう。ラウンドに似合う顔型は、丸顔型や卵型、逆三角型です。丸顔型の方はより柔らかな印象に、逆三角型の方はシャープな顔立ちをさらに際立たせることができます。

ウェリントン

ウェリントン型フレーム

ウェリントンとは、フレームの上辺が下辺より長い、逆台形の形をしたフレームのことです。スクエアよりもフレームの縦幅が広めで、上辺にややカーブがついています。そのため、真面目で知的な印象がある一方で、優しく穏やかな雰囲気も演出してくれます。

またウェリントンの魅力は、クセがなく誰にでも合わせやすいことです。性別や年齢に関係なく幅広い方から支持されています。顔の長さや頭のハチ、エラ張りをカバーすることができるため、丸顔型や面長型、逆三角型、ベース型などの顔型によく似合います。

ボストン

ボストン型フレーム

ボストンとは、丸みのある逆三角形の形をしたフレームのことです。縦幅が広めで、フレームの下部分がやや細くなっているのが特長です。シャープさと柔らかさを兼ね備えており、スタイリッシュだけれど優しい印象を与えます。

ボストンに似合う顔型は、面長型、逆三角型、ベース型などです。面長型の方の顔の長さをカバーするだけでなく、小顔見せにも効果を発揮します。また逆三角型やベース型の方のシャープな印象を優しい印象に変えることができます。

オーバル

オーバル型フレーム

オーバルとは、楕円形の形をしたフレームのことです。縦幅よりも横幅が長いのが特長で、フレーム自体が小ぶりになっています。メガネフレームの中でも定番のデザインで、愛用者が多いことでも知られています。

オーバルは知的で落ち着いた印象に見えるため、大人な雰囲気を演出できます。オーバルが似合う顔型は、ベース型や逆三角型の方です。オーバルの柔らかな曲線が、角ばった輪郭やシャープな顔立ちを優しい印象に見せてくれるでしょう。

ブロー

ブロー型フレーム

ブローとは、リムの上部が直線的で太くなっているフレームのことです。眉毛のように見えることから「ブロー」と呼ばれています。フレームの下部はメタルやフレームレスになっており、フレームの上下のコントラストがはっきりしているのが特長です。

キリッとしたクールな雰囲気を演出することができるため、丸顔型や逆三角型の方に似合いやすいフレームです。丸顔型の方は丸みのある顔をシャープな印象に、逆三角型の方はより知的な印象に演出できます。また顔の印象をはっきりと見せられるため、顔立ちが薄めの方にもおすすめです。

メガネのリムの種類

メガネのリムは、フレームと同様に顔の印象を大きく変えます。そのため、なりたい印象に合わせてリムのデザインを選ぶことが大切です。ただしメガネをかける用途によっては、耐久性も重要となってきます。

リムの種類は主に以下の4つです。

  • フルリム
  • ハーフリム
  • アンダーリム
  • ツーポイント

ここからは、それぞれの特長について見ていきましょう。

フルリム

フルリムメガネのイメージ

フルリムは、レンズ全体をしっかりと囲んでいる一般的なタイプのフレームです。レンズをしっかりと支えているため、丈夫で耐久性に優れています。誰にでも合わせやすく使いやすい反面、メガネの印象が残りやすいフレームです。

そのため、カラーや素材によって与える印象が大きく変化します。ファッションやシーンに合わせて、違う色やデザインを数本持っていると便利です。

ハーフリム

ハーフリムメガネのイメージ

ハーフリムは、レンズの上部分にだけリムがあるタイプです。「ナイロール」とも呼ばれており、レンズの下部分を透明のナイロン糸で支えています。そのため、フルリムと比べると耐久性はやや低くなります。また、ナイロン糸は年に1回程度の交換が必要になってきます。

レンズの下部分にリムがないため、すっきりとしたスタイリッシュな印象に見えるのが魅力です。また、素顔に近い柔らかな印象も与えることができます。

アンダーリム

アンダーリムメガネのイメージ

アンダーリムは、ハーフリムと反対でレンズの下部分にだけリムがあるタイプです。「逆ナイロール」とも呼ばれています。型崩れが起きやすいのが弱点で、ハーフリムと同様に耐久性がやや劣ります。

個性的な印象が強いイメージがありますが、知的でおしゃれな雰囲気を演出できます。個性と知的さを印象付けたい方におすすめです。また、フレームの素材やカラーによってカジュアルな雰囲気を楽しむこともできます。

ツーポイント

ツーポイントメガネのイメージ

ツーポイントとは、リムのないタイプのことで「リムレス」とも呼ばれています。糸で支えているため耐久性は低くなりますが、軽量で長時間かけていても疲れにくいことがメリットです。

顔の印象を変えず、自然にメガネをかけることができます。また、ツーポイントはメイクの邪魔をしないことも魅力です。かけるシーンやファッションを選ばないため、1本持っていると重宝します。

メガネのフレームの素材

メガネフレームには様々な素材が使われています。素材によって、フレームのデザインや耐久性、かけ心地が変わってきます。また素材を組み合わせることで、個性のあるフレームを作ることも可能です。以下はメガネフレームの代表的な素材です。それぞれの特長について詳しく解説します。

  • メタルフレーム
  • セルフレーム
  • コンビフレーム

メタルフレーム

メタルフレーム

メタルフレームとは、チタンやニッケル合金、ステンレスといった金属でできているフレームのことです。強度が高く耐久性に優れているのがメリットです。そのため、細く繊細なフレームを作ることができ、シャープで知的な印象を与えることができます。

また、弾力性に優れている金属を使用したフレームは、顔になじみやすく、つけ心地が良いことも特長です。

セルフレーム

セルフレーム

セルフレームとは、プラスチック素材でできたフレームのことです。以前はセルロイドという素材が使われていたため、今でもセルフレームと呼ばれています。現在は、主にアセテートという樹脂素材が使われています。丈夫で衝撃に強く、ゆがみにくいという特長があります。

セルフレームは加工がしやすいため、様々なデザインのフレームが作られています。また、柄やカラーのバリエーションが豊富にあることも魅力です。

コンビフレーム

コンビフレーム

コンビフレームとは、メタルやプラスチックなど、異なる素材を組み合わせたフレームのことです。それぞれの特長を活かすことで、デザイン性や耐久性を高めることができます。

ハーフリムのようにリムの上部分にプラスチック、下部分にチタンを使うのもコンビフレームです。プラスチックだけのフレームより軽くなり、見た目にもおしゃれなフレームが完成します。また耐久性も上がります。

似合うメガネの選び方は?

メガネ選びで大切なのは、自分の顔型に合うフレームを選ぶことです。顔型には丸みのある顔型とシャープな顔型があります。丸みのある顔型には丸みを帯びたフレーム、シャープな顔型には角ばったフレームがよく似合います。

また、黒目の位置がレンズの内側や外側に寄っていると不自然な印象を与えてしまいます。メガネをかけた時に黒目がレンズの中央にくるメガネを選ぶようにしましょう。

メガネのフレームに関して
よくある質問

メガネフレームに関して疑問に思っていることはありませんか?ここでは、メガネフレームについてよくある質問に回答します。メガネを選ぶ際の参考にしてください。

メガネフレームの寿命ってどのくらい?

メガネの寿命は、使用している素材や使用頻度、環境によって異なります。そのため、フレームを長持ちさせるには毎日のケアや取り扱いが大切です。

フレームに使用されている素材によっては寿命が変わってきますが、一般的にメガネの寿命は2~3年程度です。できるだけ長く使用するためにしっかりとお手入れをしましょう。お手入れ方法は、最初に水道水で洗い、その後メガネクリーナーを使用するのがおすすめです。

また、寿命を迎えたメガネを使用し続けていると使用中に破損する恐れがあります。定期的にチェックし、劣化していたら買い替えも検討しましょう。

運動してもズレ落ちないメガネフレームは?

運動してもズレ落ちないスポーツ用メガネ

運動をする際は、スポーツに特化した構造のフレームを使用するのがおすすめです。普通のメガネはテンプルや鼻パッドなど点で支えているため、体が動くことでズレてしまいます。

一方でスポーツ用のメガネは、肌に触れる部分がラバー素材になっており、顔にしっかりと密着してズレにくく作られています。また耐衝撃性や軽量性にも優れているため、安心して使用できます。どうしてもメガネがズレる場合は、ゴーグルタイプなどもあります。

若見えするメガネフレームはある?

トレンド感のあるデザインや個性的なフレームは、年齢を感じさせず若々しい印象に演出することができます。トレンドのメガネは年齢に合っていないのではと思うかもしれませんが、メガネはファッションと違って、どんなデザインも年齢に合わないということはありません。

若々しい印象に見せたいなら、トレンドを意識したフレームを取り入れましょう。またフルリムで存在感のあるフレームを選べば、顔の気になる小じわやたるみが目立たなくなる効果が期待できます。

まとめ

メガネフレームの種類や形、素材、フレームに似合う顔型について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。メガネを選ぶ際は、フレームとリム、素材の3つを意識して選ぶことで、自分に似合うフレームを作ることができます。

特にフレームやリムは、顔の印象を大きく変えるため、なりたい印象や自分の顔型に合ったデザインを選ぶことが大切です。

まずは、店頭で気になるフレームを実際に試してみましょう。今回紹介した顔型に似合うフレームを参考に、自分にぴったり合うメガネをぜひ見つけてください。

執筆者プロフィール

弥づき 飛ろ(やづき ひろ)

服飾デザイナー/ファッションライター


ファッション系デザイン専門学校を卒業後、32年間服飾デザイナーとして活動。
20年間一部上場アパレルメーカーにおいて、服飾ブランドのイメージからシーズンテーマ、企画提案、デザイン業務まで幅広く対応してきた。
服のスタイリングや色の組み合わせ、小物の提案を得意とする。
美容マニアで、美容クリニックやエステ、脱毛、コスメなどの体験談を発信するうちに、美容好きが高じて、現在は、ファッションと美容専門ライターとして活動している。

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