メガネ
最終更新日:2024.02.29

似合うメガネの選び方を徹底解説!

この記事の執筆者

弥づき 飛ろ(やづき ひろ)

服飾デザイナー/ファッションライター

似合うメガネの選び方を徹底解説!

目次

「似合うメガネがなかなか見つからない」という方も多いのではないでしょうか。メガネはフレームの形状によって似合う顔型が異なります。さらに、選ぶ素材によっても顔の印象が大きく変わるため、メガネの形状や素材選びは非常に重要です。

また、メガネが似合わないと感じるのは、黒目の位置とレンズの位置が合っていないからかもしれません。黒目の位置がレンズの上や下にあると掛けた時に違和感が生じやすくなります。

この記事では、メガネを選ぶ前に押さえておきたいポイントや顔型に似合うフレーム、さらに黒目の位置の合わせ方についても解説しています。メガネが似合わないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

メガネを選ぶ前に押さえたい
3つの要素

メガネを主に構成しているのは「フレーム」「リム」「素材」の3つです。メガネを選ぶ際に重要な要素となるため、それぞれの特徴について見ていきましょう。

①メガネのフレーム

メガネのフレームの種類

フレームとは、メガネ全体の枠のことです。フレームには様々な形があり、選ぶフレームによって顔の印象が大きく変わります。以下は代表的なフレームの種類と特徴です。

  • スクエア型 : 横長で縦幅が狭い長方形タイプのフレームシャープでクールな印象
  • ラウンド型 : 丸い形をした円形タイプのフレーム可愛らしく親しみやすい印象
  • オーバル型 : 卵を横にしたような楕円形タイプのフレーム優しく理知的な印象
  • ボストン型 : 縦幅が広めの逆三角形タイプのフレームレトロでおしゃれな印象
  • ウェリントン型 : 角に丸みのある逆台形タイプのフレーム知的で落ち着いた印象

②メガネのリム

リムとは、メガネのレンズ周りを囲むふち部分のことです。リムはフレームの印象を変化させるだけでなく、耐久性にも影響を与えます。

リムには複数の種類があります。
レンズをぐるりと囲んでいるのが「フルリム」です。フルリムの内側にはレンズをはめ込む溝が彫られています。レンズを安定して支えているため、耐久性に優れているのが特徴です。
一方で、レンズの左右に穴をあけて糸で支える仕様になっているのが「ツーポイント(リムレス)」と呼ばれるリムです。フルリムと比べて耐久性は低くなりますが、顔の印象を変えずにおしゃれに掛けることができます。

リムが上だけにある「ハーフリム」やリムが下だけにある「アンダーリム」は、ツーポイント同様に耐久性は低くなりますが、個性を際立たせ顔の短所をカバーできるメリットがあります。

③メガネのフレーム素材

フレームの素材は大きく分けて「セルフレーム」と「メタルフレーム」の2種類に分けられます。セルフレームは、プラスチック素材のフレームを指します。プラスチック原料の中でもアセテートが主流になっています。ツヤがあり衝撃に強いことが特徴で、色や柄を楽しめます。

メタルフレームの素材は金属です。チタンやアルミニウム、ニッケル合金などが使用されています。軽い上に丈夫で、洗練された知的な印象を与えることができます。

メガネを選ぶ際のポイント 
1 : 顔型

ハチが張っているかどうかが顔型を見分ける際のイメージ

顔型を見分ける前に、まずは用語のおさらいをしましょう。
ハチが張っているかどうか」がポイントですが、ハチとは、左右の耳の上の付け根を360度結んだラインです。(ハチ=ハチマキを巻く場所の意味)ハチが張っている人は、イラストのように、正面から見た時に頭の形が四角く、頭の横幅が広く見えます。日本人に多い形です。
顔の形は、丸顔型、面長型、卵型、逆三角型、ベース型と5種類に分類されます。
自分の顔型が何なのかを知って、それに合ったメガネを選択しましょう。

①丸顔型

フレームの形も丸いものから選ぶのがおすすめ

丸顔型は頭のハチが張っていて、顔の縦幅と横幅の長さがほぼ均等な型です。顔の輪郭は丸く、頬がふっくらしていてあごも丸みを帯びています。丸顔型に似合うフレームは、顔の輪郭と同じ丸いタイプのフレームです。丸顔の持つ柔らかな雰囲気をより際立たせてくれるでしょう。

また、丸顔型は顔の長さが短めの方が多く、顔を長く見せるために縦幅が狭いタイプを選ぶのがおすすめです。ハーフリム(ナイロール)タイプなら、顔を長く見せる効果が期待できます。掛けるだけでスタイリッシュでおしゃれな印象に仕上がります。オーバルも縦幅が短く丸顔型の顔を長く見せる効果が期待できます。

反対に丸みをやわらげてすっきりシャープな印象に見せるならスクエアもおすすめです。顔を引き締めて大人っぽくするには、メタルフレームを選ぶと知的な雰囲気もプラスされます。
さらに、メガネはフレームの太さも印象を左右します。太めのフレームは若々しく、華奢なフレームを選ぶと大人な雰囲気になります。

②面長型

フレームは横幅のハリが少なく上下の幅があるものがおすすめ

面長型は顔のラインは楕円形ですが、ハチは張っておらず上下に長さがあります。そのため、顔の長さを強調しない、レンズの縦幅がしっかりあるメガネを選ぶのがおすすめです。さらにブリッジやテンプルが下についているタイプだと、横から見た時にも顔の長さを短く見せる効果が期待できます。

フレームは、横幅が広くなく上下の幅があるウェリントンやボストンが似合います。ボストンなら可愛い印象になり、ウェリントンなら大人っぽい印象に仕上がるでしょう。面長型には基本的にフルリムがおすすめですが、レンズの下側にだけフレームがあるアンダーリムも、顔の長さを短く見せるのに効果的です。

面長型のシャープな印象をやわらげるなら曲線ラインのオーバルを選ぶと良いでしょう。ただし、縦幅が短いと顔の長さを強調してしまう可能性があるため、縦幅が広いタイプを選ぶのがポイントです。反対にハーフリム(ナイロール)タイプは、顔の長さを強調してしまうため、選ばないようにしましょう。

③卵型

卵型はどんな形のメガネも似合います

卵型は頭のハチが張っておらず、バランスのとれた理想的な顔型をしています。丸いフレーム、四角いフレーム、上下に幅のあるものやないもの、すべてのメガネが似合うといわれています。そのため、なりたい印象でメガネを選ぶことが可能です。

可愛い印象なら丸いラウンドを選ぶと良いでしょう。一般的に正円は個性が強くなるため、若干楕円になったタイプを選ぶことが多いのですが、卵型は正円タイプを選んでもバランスよく掛けられます。シャープな印象になりたい場合には、スクエアやウェリントンなどの四角ベースのフレームがおすすめです。

また、ブローラインやクラウンパントなどの個性的でおしゃれなメガネを取り入れてみると、新しい魅力を引き出せるかもれません。フレームの素材やカラーなど、ファッションに合わせたり利用シーンに合わせたりすることで、より理想の自分を演出することができるでしょう。

④逆三角型

フレームの横幅がしっかりあるもので三角形のレンズがおすすめ

逆三角型は頭のハチが張っていて、顔の長さが短くあごに向かって細くなっている逆三角形の顔型です。そのため、顔の短さを強調しないメガネを選ぶのが良いでしょう。フレームの横幅が広めのウェリントンや縦幅の短いスクエアが良く似合います。

リムがセルフレームでテンプルやブリッジ部分がメタル素材になったコンビフレームなどもおすすめです。逆三角型の方が持っている知的でキュートなイメージをより際立たせてくれるでしょう。

また、逆三角型は顔のラインがすっきりしていて小顔に見えるのが特徴です。
クールな印象も持ち合わせているため、柔らかい雰囲気を演出したい場合は、丸みのあるラウンドやオーバルを選ぶと良いでしょう。逆三角型の知的さも活かしながら大人っぽさを演出することができます。

⑤ベース型

台形でフレームの横幅がしっかりあるものがおすすめ

ベース型は頭のハチが張っており、直線的でホームベースのような形をしています。あごはシャープですが、存在感があまりないのが特徴です。意志のはっきりした知的な印象を持っています。ベース型には、フレームの横幅がしっかりあるウェリントンやボストンがおすすめです。

ベース型は顔の輪郭が四角いため、角に丸みのあるウェリントンがよく似合います。特にベース型のエラをやわらげるには、逆三角形の形をしたボストンが最適です。可愛らしい印象もプラスされるでしょう。さらに太いリムを選ぶと、顔を引き締める効果が期待できます。

しっかりした知的なイメージが強いため、やさしい雰囲気になりたいなら顔になじむピンクやベージュのセルフレームや華奢なメタルフレームを合わせるのも良いでしょう。

メガネを選ぶ際のポイント 
2 : 黒目の位置

黒目の位置もメガネが似合うための大切なポイントです。黒目はレンズの中央からやや内寄り(5mm程度)、やや上寄り(5mm程度)にあるのが理想的といわれています。ここでは、黒目がずれている場合のメガネの選び方について解説します。

①黒目の位置が上の方にずれている場合

黒目の位置が上の方にずれている場合は、ブリッジの幅が広くメガネが下がっている可能性が考えられます。見た目にも不自然で少し頼りない印象を与えてしまいます。フレームが一体型や固定式だと鼻幅にぴったり合わせるのが難しいため、自分の鼻幅に合わせて調整できる鼻パッド付きのメガネを選びましょう。

②黒目の位置が下の方にずれている場合

黒目の位置が下の方にずれている場合は、鼻幅に対してブリッジ幅が狭いかもしれません。特にフレームの上部が眉にかかってしまうと、間の抜けた感じで顔のバランスが悪くなります。周りに違和感を与えてしまうため、ブリッジ幅の広いメガネを選ぶと解決するでしょう。

③黒目の位置が外側にきてしまう場合

黒目の位置が外側にきてしまう場合は、メガネのサイズが小さすぎる可能性が考えられます。黒目がレンズの外寄りにあることで目が離れた印象になりがちです。顔が大きく見えたり、立体感のないのっぺりとした顔に見えたりするため、横幅の広いメガネを選びましょう。

④黒目の位置が内側にきてしまう場合

黒目の位置が内側にきてしまう場合は、メガネのサイズが大きすぎるのが原因だと考えられます。黒目がレンズの内側にきてしまうと、寄り目に見えてしまいます。寄り目は普段の印象よりもきつく見えてしまう可能性があるため、ブリッジ幅が狭く顔の輪郭に合ったメガネを選ぶのがおすすめです。

メガネを選ぶ際のポイント 
3 : 顔全体とのバランス

自分に似合うメガネを見つけるには、以下のような基準で選んでみましょう。

①メガネフレームの縦幅

似合うメガネの最適なバランスイメージ

眉からあごまでの長さの3分の1が最適なメガネの縦幅です。

縦幅が顔に対して大きすぎるとビジネスやフォーマルの印象が薄れ、オフの日のメガネに見えてしまいます。逆に、縦幅が小さすぎると、顔が大きく見えてしまいます。

②メガネフレームの横幅

メガネフレームの横幅は、顔の横幅と同じくらいもしくは、顔の横幅よりやや狭めが最適な大きさです。
顔の幅よりもメガネフレームがはみ出てしまうと、顔が大きく見えてしまいます。

メガネを選ぶ際のポイント 
4 : 利用シーン

メガネはフレームのデザインや素材によって印象が変わります。そのため、利用シーンに合わせてメガネを選ばなければなりません。

ビジネスシーンやフォーマルシーンなどでは、落ち着いた印象のスクエアやオーバル、ウェリントンなどが合います。メタルフレームだと、より知的な印象を演出できるでしょう。また、ファッションや髪型と合うメガネを意識して選ぶこともメガネが似合うポイントの一つです。

特別なシーンでは機能性を備えたフレーム選びが必要です。スポーツなどをする際は、フィット感があり動いてもずれ落ちない、耐衝撃性に優れたスポーツ用のメガネを選ぶと良いでしょう。

まとめ

似合うメガネは、顔型によって異なります。好きなデザインのみで選ぶのではなく、自分の顔型を知って似合うフレームを試してみてください。

また、黒目とレンズの位置を確認して顔のサイズに合ったメガネを選ぶことも大切です。自分ではなかなか判断ができないという場合は、店頭でプロに見てもらうと良いでしょう。

リムのデザインや素材も意識して見てみると、メガネ選びが楽しくなりますよ。今まで似合わないと思っていたフレームが似合うかもしれません。今回紹介した似合うメガネ選びのポイントを参考に、自分にぴったりの1本を見つけましょう。

執筆者プロフィール

弥づき 飛ろ(やづき ひろ)

服飾デザイナー/ファッションライター


ファッション系デザイン専門学校を卒業後、32年間服飾デザイナーとして活動。
20年間一部上場アパレルメーカーにおいて、服飾ブランドのイメージからシーズンテーマ、企画提案、デザイン業務まで幅広く対応してきた。
服のスタイリングや色の組み合わせ、小物の提案を得意とする。
美容マニアで、美容クリニックやエステ、脱毛、コスメなどの体験談を発信するうちに、美容好きが高じて、現在は、ファッションと美容専門ライターとして活動している。

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