この記事の執筆者
眼とメガネの情報室
みるラボ編集部
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最近、ふちなしメガネがトレンドになっているのを見かけて気になっているけれど、具体的な特徴やメリットを知らないという方も多いのではないでしょうか。シンプルなデザインが人気のふちなしメガネは「リムレスフレーム」や「ツーポイントフレーム」とも呼ばれます。顔の印象を素顔に近い状態に保ちながら、ビジネスやプライベートのどちらでも活躍するメガネフレームです。
本記事では、ふちなしメガネの仕組みやメリット、取扱の注意やメンテナンス方法について詳しくご紹介します。ふちなしメガネの魅力を知り、おしゃれに取り入れるヒントにしてください。
ふちなしメガネの仕組み
ふちなしメガネはレンズを囲うフレームがないため、レンズの鼻側と耳側に穴をあけ、ネジで固定された形状をしています。ネジはフレームに合った長さのものを使うため、外観は損なわれません。ネジはゆるみにくいように、ワッシャ―とナットと呼ばれるパーツを使い固定します。
しかし、メガネのかけ外しだけでも次第にネジはゆるんでいきます。また、パーツは消耗品であるため、ふちなしメガネはフレームのあるメガネよりも定期的なメンテナンスが必要です。多くの場合、購入店舗であればメンテナンスやパーツの交換を基本的に無料で行っているので、ぜひ利用しましょう。
最近では、メガネのブランドによって特別なパーツを使う場合や、ネジの代わりに金属や樹脂のパーツをレンズに打ち込むタイプもあります。このようなネジを使わないタイプなら、メンテナンスの頻度は少なくてすむ傾向があります。
ふちなしメガネを着用した時の印象
ふちなしメガネは、存在が目立たずすっきりした印象でかけられ、メガネをかけても素顔の印象とあまり変わらないのが魅力です。太いフレームや大きなレンズは存在感あり過ぎて、ビジネスのシーンに合わない場合もありますが、ふちなしフレームならビジネスでもプライベートでも服装を選びません。また、メガネが似合わないと思っている方も、抵抗なくかけやすいことがメリットといえるでしょう。
近年は丸メガネや大きめなスクエア型などのクラシカルな雰囲気のメガネが主流ですが、ふちなしメガネもクラシカルでおしゃれな印象があります。最近はK-POPアーティストが取り入れるなどし、若者の間でも人気です。ふちなしメガネを取り入れれば、人とは違うおしゃれな雰囲気を楽しめるでしょう。
ふちなしメガネのメリット
ふちなしメガネは、見た目の印象以外にもフレームのあるメガネと比べてメリットがあります。具体的には、次の2点です。
- 軽くてメガネによるストレスが少ない
- レンズが好きな形から選べる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
軽くてメガネによるストレスが少ない
メガネの軽量化は進んでいますが、特にふちなしメガネはフレームのあるメガネと比べても軽さが特徴です。
その重さは、一般的にフレームがあるメガネと比べ半分以下といわれています。メガネが軽いと鼻や耳への負荷が少なく鼻パッドの跡も鼻筋につきにくくなり、耳の周りも痛くなりにくいというメリットがあります。また、その軽さからかけ心地が良くて疲れにくいという印象を持つフレームです。
メガネは正しい位置でかけることが大切です。
重さや痛みからメガネをずらしてかけると、正しい矯正視力が得られなかったり、別の部分へ負荷がかかりその部位に痛みが出たりする場合もあります。ふちなしメガネのように軽いメガネを選ぶことで、メガネによるストレスを減らせるでしょう。
レンズが好きな形から選べる
ふちなしメガネは、レンズを好きな形でオーダーできます。形は、柔らかく優しい印象のオーバルや、知的な印象のスクエアがあります。クラシカルな雰囲気なら、まん丸のラウンドや、ラウンドの下の部分が少し細くなったボストンと呼ばれる形が人気です。
また、フレームによってはレンズの大きさを少し変更することも可能です。かける人の顔のサイズによっては、サンプルより少し大きめがいいと思ったり小さくしたいと思うこともあります。ふちなしフレームなら、多少のサイズ変更が可能なため、気になった際は眼鏡店へ相談すると良いでしょう。
フレームのあるメガネの場合はこうしたレンズの形やサイズの変更がききませんが、ふちなしフレームの場合は融通が利くのがメリットの一つです。
ふちなしメガネは
こんな人におすすめ
ふちなしメガネが似合うのは、小顔や逆三角形の顔の人です。
小顔の人がフレームのあるメガネをかけると、主張が強すぎる場合がありますが、ふちなしメガネなら自然に見えます。また、逆三角形顔の人はシャープでほっそりとした印象のため、太いフレームは悪目立ちしやすいです。そのため、ふちなしメガネを選ぶことで顔全体のバランスがとりやすくなります。
ふちなしメガネは、顔の特徴を引き立てつつ自然な印象を与えるため、これらのタイプの顔に特におすすめです。
ふちなしメガネの取り扱い・
メンテナンスの注意点
ふちなしメガネはレンズがフレームに守られていないため、丁寧に扱う必要があります。具体的には、以下の2点です。
- 両手でかけ外して丁寧に扱う
- 眼鏡店でのメンテナンスを定期的に行う
長くきれいな状態で使うために、確認していきましょう。
両手でかけ外して丁寧に扱う
ふちなしメガネは、かけ外しやレンズを拭く際に丁寧に扱わないと、形が崩れたり破損したりする恐れがあります。例えば、片手でのメガネのかけ外しや、メガネの角を持って顔に無理やり押し込もうとするのは避けましょう。
かける際は両手でテンプル(弦の部分)を持ち、しっかり開いた状態で顔にかけます。外す時も両手で外し、テンプルを折りたたみましょう。そして、使わない時はケースに入れておくのが安全です。
また、レンズを拭く際は、片方のレンズを固定し、空いた手で一定方向へ向かって拭きます。無理な力が加わらないよう気をつけるのがポイントです。
扱い方の注意点はフレームがあるメガネも共通していますが、特にふちなしメガネの場合はより丁寧に扱いましょう。
眼鏡店でのメンテナンスを定期的に行う
メガネがゆるんでしまった場合、ネジを締めるだけだと自分でメンテナンスをしたくなりますが、必ず購入した眼鏡店へ持参しましょう。力加減や扱いを間違うと破損につながり、レンズが破損すると修理ができないため作り直しになってしまいます。
ネジがゆるむと、レンズ自体がグラグラし、かけ心地が悪くなる問題が生じます。また、テンプル側がゆるむと顔幅も広がってしまいメガネが下がりやすくなります。
丁寧に扱っていても、ネジなどの部品は消耗品で劣化していくため適宜交換が必要です。購入した眼鏡店でのメンテナンスは基本的には無料の場合が多く、必要に応じて部品の交換もしてもらえます。大きく形が崩れていなければ、メンテナンスはその日のうちに終了するため、自分では触らないようにしましょう。
まとめ
今回は、ふちなしメガネのメリットや取り扱い方法についてご紹介しました。ふちなしメガネは、軽くてかけ心地が良く、レンズの形を自由に選べるという魅力があります。また、正しく扱うことで長くきれいな状態を保つことができます。
ポイントとしては、丁寧な扱いと、メンテナンスは必ず眼鏡店で行うことです。ネジをしめたり部品をチェックしたりするのは、自分で行わないように注意しましょう。
ふちなしメガネは、かけ心地の良さとおしゃれな見た目を同時に手に入れられます。いつもと少し違う雰囲気が楽しめるため、メガネを選ぶ際にはふちチなしメガネも候補に入れてみてはいかがでしょうか。