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最終更新日:2024.09.27

釣りには偏光サングラスがおすすめ!メリットや選び方などを徹底解説!

眼とメガネの情報室 みるラボ

この記事の執筆者

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みるラボ編集部

釣りには偏光サングラスがおすすめ!メリットや選び方などを徹底解説!

目次

偏光サングラスは、釣りだけではなくアウトドアをされる方全般に人気のアイテムの一つです。水面の乱反射による眩しさを軽減するのはもちろん、見た目もおしゃれで機能性が高いのが特徴です。種類が多いため、どの偏光サングラスを選べばいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、特に釣りにおすすめの偏光サングラスについてご紹介します。普段から釣りをされるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

偏光サングラスとは?

偏光サングラスをつけて釣りをする男性

偏光サングラスは、眩しい太陽光の水面からの反射やぎらつきをカットできるのが特徴です。

通常のサングラスはレンズの濃度や色味を濃くすることで眩しさを防いでいますが、偏光サングラスの場合は乱反射した光だけを選択して遮り、自然光だけを通過させる構造をしています。一般的なサングラスと見た目での違いはほとんどありませんが、よりクリアな視界を確保できるメリットがあります。

必要以上にレンズカラーの濃度を上げずに余分な光だけをカットし物が見やすくなるため、アウトドアやスポーツでも人気のサングラスです。

偏光サングラスの仕組み

偏光サングラスには、大きく分けて仕組みの違う2種類のタイプがあります。

1つ目は「偏光フィルムをレンズの間に挟み込んで作製されているタイプ」です。偏光フィルムは、眩しく感じやすい乱反射した光だけを遮り、自然に入ってくる可視光のみを透過してくれるという特徴があります。そのため、心地よい光だけが目に入り、紫外線もカットされるのです。

2つ目は「レンズに偏光膜をコーティングしたタイプ」です。レンズの設計を選ばないため、単焦点のレンズから遠近両用まで幅広く対応できます。最近主流になっているタイプです。偏光フィルムを挟み込むタイプでは作製が難しい、ふちがないフレームなど、様々なフレームにも対応できるのもメリットでしょう。

偏光サングラスの特徴

偏光グラスでの見え方の違いのイメージ図

偏光レンズの最大のメリットは、明るさはそのまま眩しい反射光をおさえてくれることです。ぎらつきが強い太陽光の元でも対象物をはっきりと捉えることができるため、常にクリアな視界が確保され、釣りやドライブ、キャンプなど場所を選ばずどんなシーンでも活躍できます。

また、偏光サングラスは目へのストレスや負担の軽減にもつながります。

偏光サングラスと一般的なサングラスの違い

UVカットサングラスも含めた一般的な色付きサングラスの場合は、濃度やカラーを変化させることによって紫外線をカットし眩しさを軽減させます。そのため、濃度が濃くなると視界が暗くなってしまう場合があります。偏光サングラスの場合は視界が暗くなりすぎずに光の反射を抑え、紫外線や眩しさを軽減しクリアな視界を得ることが可能です。

釣りで偏光サングラスを
かけた方がいい理由

眩しい乱反射光から目を保護

自然光をしっかりと通過させて、眩しい太陽光や水面に乱反射する光だけをカットするため、照り返しの厳しい光を直視しないですみます。さらに、紫外線から目を保護する役目もあり、目の疲労やストレスといった目のダメージが少なく、釣りが終わった後でも安心して運転できるでしょう。

※夜間運転中の使用は不適合の場合が多いため、眼鏡店での確認が必要です。

水中が見やすい

水中の魚

釣りで最も大事なのは、水中や水面がはっきりと見えることです。水面のウキやラインが見えづらくルアーや仕掛けの場所が確認できないと、当たりが来た際に発見が遅れてしまうことにつながります。偏光サングラスでは乱反射していて見えにくい水面もしっかり確認できるため、水中の魚はもちろん中の岩や地形も把握でき、ポイントも狙いやすくなるでしょう。

物理的に目を守る

偏光サングラスは光から目を保護するだけでなく、根掛かりやキャストミスなどの不注意で飛んできたルアーが顔にぶつかるなどの、物理的な事故からも目を守れます。また、船の上だけでなく、川などの渓流釣りや茂みをかき分けて向かうポイント釣りでは、目に枝がぶつかることもあるため、このような危険も回避できるでしょう。

釣りにおすすめの
偏光サングラスの選び方

釣りをする際、以下の点を意識して偏光サングラスを選びましょう。

  • フレーム
  • 偏光レンズ
  • ほかの機能

では、それぞれ詳しくご紹介します。

フレーム

釣り用の偏光サングラスを選ぶ際には、フレームサイズのフィット感はとても重要です。特に、釣りではサングラスを長時間かけている場合が多いため、かけ心地は必ず確認しましょう。
サングラスを着用した際、耳の部分に痛みを感じないか、顔を左右に動かしてもズレたり落ちないかという点に注意してください。
また、フレームを選ぶ際には素材とカーブもポイントです。

素材

メガネと同様、サングラスの素材はメタルフレームとプラスチックフレームの2種類が存在します。
耐久性が強く丈夫なフレームや、顔になじむものが良い、見た目も重視したいため高級感も欲しいという方はメタル素材がおすすめです。長時間使用するためできるだけ軽くて疲労感を感じにくく柔軟性を意識する方や、おしゃれなデザインを好む方はプラスチックの素材を検討してみましょう。

カーブ

あまり意識することはないかもしれませんが、フレームのカーブもかけ心地に影響します。サングラスフレームのカーブは「4」「6」「8」という数字で表され、数値が低いものほど浅いフレームカーブです。合わないカーブを使用していると見え方にも影響が出てくるため、事前に確認しておくと安心です。度付きサングラスを製作したい場合は、カーブ指定ができる偏光レンズの希望を眼鏡店に相談しましょう。

偏光レンズ

釣り用の偏光サングラスを選ぶ際には、偏光レンズについても知っておく必要があります。
以下の3つに分けて詳しく説明していきます。

  • 素材
  • レンズカラー
  • 可視光線透過率

素材

釣り用サングラスの偏光レンズの素材には、プラスチック(樹脂)やガラス、ポリカーボネートやアセテートなどがあります。割れやすいガラスは釣りには向かないでしょう。
一般的なメガネのレンズに使用されているのは軽さや透明感が特徴のプラスチック(樹脂)です。レンズ自体も歪みにくいという特徴があるため、おすすめの素材になります。

レンズカラー

ブラウンのサングラス

釣りをする際「ブラウン」のレンズカラーを選択すると、水面のぎらつきをおさえ魚の影やルアーの浮き沈みも見えやすくなります。長時間使用するため、ストレスなくより眩しさをカットしたいという場合には、光が均等にカットされる「グレー」のレンズカラーを選びましょう。海や渓流、天候など優先するポイントに合わせて、カラーを選択するのがおすすめです。

可視光線透過率

可視光線透過率も重要なポイントです。
そもそも可視光線透過率とは、レンズを透過する光度を表したもので、この数値が低いほどレンズの色が濃くなり、より眩しさを防げます。
釣りをする際は、この可視光線透過率が「10〜40%」を目安にすると良いでしょう。

ほかの機能

「日頃から目が悪くメガネを使用している」「餌をつける際だけ見えにくい」という方は、上記の機能以外にも、度数と遠近両用対応に注意して選ぶとより最適な偏光サングラスが選べるでしょう。
それぞれ詳しく説明していきます。

度数

普段からメガネをかけている場合、コンタクトレンズを使用する方法もありますが、度数入りの偏光サングラスも便利です。オーダーが必要なため手間はかかりますが、釣りの最中にメガネを掛け替えなくても良いため、手間は省けます。

偏光サングラスには度付きや遠近両用に対応したものもあります。普段使用している度付きメガネや遠近両用メガネに掛け替える手間が省けるメリットがあるでしょう。ただし、オーダーできる度数は、通常のメガネに比べると制限があるため注意が必要です。
もし、今のメガネを使用するのであれば「クリップオン」と呼ばれるメガネの上からかけられる「前掛け偏光サングラス」という選択肢もあります。目的に応じて、選ぶと良いでしょう。

遠近両用

「遠くのルアーはよく見えるが、手元で餌をつける際だけ見えない」という方も多いのではないでしょうか。遠近両用の偏光サングラスを選べば、わざわざメガネを掛け替える手間が省けるためおすすめです。
ただ、通常の度数と異なり、遠近両用の偏光サングラスではオーダーできる度数が限られていることがあるため、事前に眼鏡店に確認するなど注意が必要でしょう。

偏光サングラスのメンテナンス

偏光サングラスをメンテナンスする際は、以下の順番で行いましょう。

  1. 水洗い
  2. 拭き取り
  3. 自然乾燥

水洗い

海釣りで使用する偏光サングラスは、海水などが付着しレンズが痛みやすくなるため、こまめに水で洗い流す習慣をつけましょう。泥や汗汚れがひどい場合は、中性洗剤やクリーナーを使用し、洗剤が残らないようしっかりと洗います。

拭き取り

次は拭き取りの作業です。拭き取りに使用するのは、柔らかく吸水性の高いティッシュが良いでしょう。ゴシゴシ擦ってしまうとレンズに傷がつく原因になるため、おさえるように水分を吸い取るのがコツです。その後、メガネ拭きを使用し優しく磨きます。しっかりとレンズ表面の水分をふき取りましょう。

自然乾燥

自然乾燥させているサングラス

最後は自然乾燥です。
最も重要な工程で、必ずフレームとレンズの間の水気を乾燥させます。目安としては、2〜3時間ほど自然乾燥させると良いでしょう。この作業を怠ると、フレームが色抜けすることもあるため、必ず自然乾燥させてからケースなどで保管します。

また、自然乾燥させる前の拭き取りが不十分の場合、レンズの水やけの原因になります。自然乾燥をさせるからと手を抜かず、レンズ表面についている水分の拭き取りは徹底しましょう。

釣り向けの偏光サングラスに
関するよくあるQ&A

Q1.普段使っているメガネのレンズを偏光レンズに変えられる?

普段使用しているメガネを偏光レンズに変えることは可能です。
しかし、メガネのフレームやカーブによっては対応できないこともあるため、事前に眼鏡店で確認すると安心でしょう。通常レンズよりも加工に時間が掛かってしまったり、価格もフレーム単体より高くなることもあるため注意が必要です。

Q2.偏光サングラスの寿命は?

偏光サングラスの機能には寿命はなく、反射の機能も半永久的に持続することが可能です。
しかし、使用状況によってはレンズに傷が入ったり、変色やコーティングが剥がれて見えづらくなることはあります。釣りなどで使用される場合は特にお手入れ状況によって、寿命は変化するため適切なお手入れが重要です。

Q3.レンズに傷がついた時の対処法は?

レンズに傷がついてしまった場合、その傷を消すことはできません。無理に自分で修復しようとすると傷の状態がさらに悪化することもあります。
眼鏡店でも一般的にはレンズの傷の修復は難しいため、傷が気になる場合にはレンズの交換を相談しましょう。

Q4.偏光サングラスと一緒に使える便利グッズが知りたい

釣りをされる方に特におすすめなのが「ストラップ」や「グラスコード」という便利グッズです。釣りの最中に誤って水中に落としてしまう、というリスクを回避できますし、置き忘れなども防止できるためおすすめです。

まとめ

今回は、釣りをされる方におすすめな偏光サングラスについてご紹介しました。現在は偏光サングラスも様々な種類があるため、どれを選んだら良いか分からないという方も多いでしょう。

特徴や素材などを意識して選ぶだけで、今まで知らなかった偏光サングラスの機能や魅力を発見でき選ぶのも楽しくなるでしょう。
今回ご紹介した偏光サングラスの選び方を参考に、ぜひ自分に合う偏光サングラスを見つけてください。

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