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最終更新日:2024.07.30

偏光サングラスとは?一般的なサングラスとの違いを紹介

眼とメガネの情報室 みるラボ

この記事の執筆者

眼とメガネの情報室
みるラボ編集部

偏光サングラスとは?一般的なサングラスとの違いを紹介

目次

車の運転や屋外スポーツ、アウトドアシーンでは偏光サングラスが良いと耳にするものの、一般的なサングラスと何が違うのか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は偏光サングラスと一般的なサングラスとの違いを、分かりやすくご紹介します。

偏光レンズの役割や種類、偏光サングラスを使用するメリットについても解説します。サングラス選びの参考にしてください。

偏光サングラスとは?

偏光サングラスとは、特殊なレンズで眩しさやギラつきを抑えるサングラスです。

コーティングまたは偏光フィルムが、余分な光を遮りながら自然光を透過させます。
これにより、明るさを保ちながらギラつきを軽減し、快適な視界を保つことができるのです。

さらに、紫外線もカットして眼の健康を保護します。

偏光サングラスに使用される
偏光レンズとは?

偏光サングラスに使用される偏光レンズとは、どのようなレンズなのでしょうか。
ここでは、偏光レンズの役割や種類について詳しく解説します。

偏光レンズの役割

偏光レンズをつけて釣りをしている画像

偏光レンズの主な役割は、眩しさから眼を守ることです。
屋外スポーツやアウトドアシーン、ガーデニング、農作業などで役立ちます。

眩しさが視界を妨げるシーンでは特に有用で、クリアな視界を保つことが可能です。
日常生活でも偏光レンズは役立ち、車の運転やサイクリングなどでの光の反射やギラつきを軽減します。

釣りでは水中の魚が見やすくなり、ウィンタースポーツでは雪の反射光を抑える効果が期待できます。

偏光レンズの種類

偏光レンズには、コーティングタイプと偏光フィルムタイプがあります。
それぞれの特長をご紹介します。

コーティングタイプ

コーティングタイプの偏光レンズ

従来は偏光フィルムタイプのレンズが主流でしたが、現在はコーティングタイプの偏光レンズが存在します。

コーティングタイプは、フィルムタイプのデメリットであったフィルムの剥離が起こる心配がありません。
そのため、ふちなしタイプやナイロールタイプのフレームでも偏光レンズを使用することができます。

くっきり見やすく、フィルムタイプと比べて薄く仕上がるのも特長です。

偏光フィルムタイプ

フィルムタイプの偏光レンズ

偏光フィルムタイプは、2層のレンズの間に「偏光フィルター」を挟み込んだ多層構造のレンズです。
このフィルターが直線的に入る光を通し、斜めから入る反射光を遮るはたらきをすることで、眩しさを抑えクリアな視界を保ちます。

レンズに厚みが出やすく、フレーム選択に制限があり、熱膨張や水分の侵入によるトラブルに注意が必要です。

偏光サングラスを使用する
メリット

偏光サングラスには、眩しさを抑えて視界をクリアに保ったり、屋外アクティビティをより楽しめるようになったりと、様々なメリットがあります。
その魅力を詳しくご紹介します。

視界がはっきりする

視界がはっきりする

偏光レンズの大きなメリットは、眩しさやギラつきが抑えられ、視界がはっきりすることです。

また、眩しさを抑えながらも暗くなりにくいのが特長で、通常のカラーレンズよりも明るい視界が得られます。

車の運転時には、ボンネットの反射や照り返しによる視界の悪化を軽減でき、計器の見やすさが向上します。
道路標識や濡れた路面などの反射光も抑えられ、安全運転の助けとなるでしょう。

反射光をカットし、眼の負担を軽くする

偏光レンズをつけて運転をしている画像

偏光サングラスを使用することで、反射光による眼への負担の軽減が期待できます。
ドライブやアウトドアなど反射光が気になるシーンでも、ストレスや疲れ目の軽減に役立つでしょう。

特に運転中は瞬時に状況を把握しなければならず、疲労が蓄積すると不注意につながる恐れがあります。
安全で快適なドライブのためにも、偏光サングラスの使用がおすすめです。

また、光環境における眼の負担が増えている現代において、偏光レンズは日常的な疲れ目防止にも役立つアイテムと言えます。

一般的なサングラスとの違い

一般的なサングラスと偏光サングラスにはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、調光レンズのサングラス及びUVカットサングラスと、偏光レンズの違いについて解説します。

調光レンズのサングラスとの違い

調光レンズは紫外線の量によって色が変化し、眼を保護するレンズです。
レンズに含まれる感光物質の構造が変化することで、色が変わる仕組みとなっています。

対して偏光レンズは、コーティングまたは偏光フィルムが光の乱反射を抑えるレンズです。

調光レンズは室内と屋外の両方で使用でき、1日中かけたままでいたい方に向いています。

UVカットサングラスとの違い

UVカットサングラスは紫外線をカットしますが、反射光をカットしません。
一方で、偏光サングラスはコーティング又は偏光フィルムで反射光をカットします。

UVカットサングラスは色つきレンズで眩しさを抑える仕組みです。
そのため、色が濃くなると可視光線透過率が低下し、視界が暗くなって見えづらくなる可能性があります。

偏光サングラスは反射光をカットすることで眩しさやギラつきを抑えるため、濃い色のレンズを必要としません。

また、多くの偏光サングラスはUVカット機能を備えており、紫外線を99%以上カットできます。
このため、眼の健康を守ることができるのです。

まとめ

今回は偏光サングラスの特長と、一般的なサングラスとの違いについてご紹介しました。

偏光サングラスは反射光による眩しさやギラつきを抑えて、快適な視界を維持してくれます。
車の運転をはじめ、ゴルフやスキーなどの屋外スポーツや、キャンプや登山、釣りなどのアウトドア、ガーデニング、農作業といった様々なシーンで役立つこと間違いなしです。

この記事を参考に、自分に合ったサングラスを選んでみてください。

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