メガネ
最終更新日:2024.12.04

メガネの正しい捨て方は?処分以外の方法も紹介

眼とメガネの情報室 みるラボ

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メガネの正しい捨て方は?処分以外の方法も紹介

目次

長年使っていると、度数が合わなくなったり、レンズやフレームが劣化したりすることがあるメガネ。しかし、「もう使えないけど捨て方が分からない」と悩むことはありませんか?または「大切に使っていたメガネを、ただ捨てるのはもったいない」と感じる方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、古くなったメガネの捨て方やリサイクルする方法、メガネが壊れた時の対処法も解説します。使わないメガネを持て余している方はぜひ、最後までご覧ください。

メガネの素材

メガネの素材

メガネのレンズに使用されている素材は、プラスチックとガラスの2種類です。プラスチックレンズは、主にアクリル樹脂やポリエステル、ポリカーボネートなどの素材が使用されています。

メガネフレームの素材は、樹脂やセルロイドなどのプラスチック系、ステンレスやチタン・NT合金(形状記憶合金)などのメタル系、そのほかべっ甲やバッファローホーンなどです。

メガネの特徴

2種類のレンズのうち、プラスチックレンズは現在9割以上のメガネに使用されており、染色しやすくカラーバリエーションが豊富なものが多いです。軽量で長時間着用しても疲れにくい点や、耐久性と安全性の高さが主な特徴です。

一方、ガラスレンズは高い耐傷性とクリアな視界が特徴です。しかし、重量があり衝撃に弱い上、また、疲れやすいことから使用頻度は減少傾向にあります。

メガネは度数はもちろんのこと、フレームも顔の幅に合わせてフィッティングされるため、基本的に使う人本人しかかけることができません。そのため不要になったからといって、他人に譲渡するのが難しい点もメガネの特徴の一つです。

古くなったメガネの捨て方

メガネを長年使用していると、視力が変わったりフレームが劣化したりして使い続けることが難しい場合があります。古くなったメガネは、適切な方法で処分することが必要です。

ここでは、メガネの捨て方を3つご紹介します。

1.家庭ごみとして捨てる

メガネは、家庭ごみとして捨てることができます。基本的に、プラスチック素材のものは「可燃ごみ」、ガラスや金属素材であれば「不燃ごみ」です。レンズとフレームが異なる素材で作られているメガネの場合は、分別が必要になります。
例えば、フレームが金属でレンズがプラスチックの場合、分解してそれぞれの素材に応じて分別して捨てましょう。

分解が難しい時には、一般的にフレームの素材で分別方法を決めることが多いです。ただし、地域によって分別ルールが異なりますので、ごみに出す前に自治体のホームページや電話で確認しておくと安心です。なお、メガネケースを捨てる場合も同様に、必ず自治体の指示に従って適切に処分しましょう。

2.眼鏡店で下取りに出す

眼鏡店で下取りに出す

古くなったメガネは、眼鏡店や専門店で下取りに出せる場合があります。一部の眼鏡店では、不要になったメガネをリサイクル目的で回収する下取りサービスを提供しており、環境に優しい方法としておすすめです。

また、一部の店舗では、定期的に下取りキャンペーンを実施することもあります。古いメガネを下取りに出し、新しいメガネを購入すると割引されることがあるため、買い替え検討中であれば眼鏡店でのキャンペーンの有無を確認すると良いでしょう。
ただし、メガネによっては条件があり下取り対象外の場合もあるため、事前に確認してから来店した方が良いでしょう。

3.リサイクルに出す

リサイクルに出す

メガネの状態が良い場合、リサイクルに出す方法もあります。リサイクルショップでは、メガネの素材や状態に応じて買取価格が決まるため、まずは査定を受けてみると良いでしょう。

ただし、メガネは医療機器に該当するため、原則レンズは外してフレームのみの状態で買取に出す必要があります。

古くなったメガネを
リサイクルする方法

不要になったメガネを捨てずにリサイクルすれば、寄付や資源として再利用するなど、有効活用することができます。しかし、どのようにリサイクルすればいいのか悩む人もいるでしょう。ここでは、古くなったメガネをリサイクルするための2つの方法をご紹介します。

回収ボックスを利用する

一部の眼鏡店では、リサイクルを目的に回収ボックスを設置していることがあります。メガネが破損していて下取りが難しい場合は、回収ボックスの利用がおすすめです。不要になったメガネを店舗に持参し、スタッフに声をかけてから回収ボックスに入れましょう。

回収されたメガネは、状態が良ければリメイクされて発展途上国に寄付されたり、資源ごみとしてリサイクルされたりするケースが多いです。

メガネを寄付する

不要なメガネは、特定の眼鏡店や支援団体を通じて発展途上国へ寄付される場合があります。インターネットなどで実施の有無を確認し活用しましょう。寄付されたメガネはクリーニングや度数の調整が行われた後、視覚に問題を抱える現地の人々に届けられ、視力改善のために役立てられます。

発展途上国には、視力矯正を必要としていてもメガネを購入できない人が多くいます。メガネの寄付はその地域の人々の視力を改善し、生活の質を向上させるとともに、学習意欲や仕事の生産性にも貢献するでしょう。

古いメガネはスペアとして
取っておこう

古いメガネはスペアとして取っておこう

古いメガネを捨てずに、緊急時のスペアとして取っておくのも一案です。現在使用中のメガネが壊れたり紛失したりした際、すぐに代替できるメガネがあると助かります。普段から使用しているメガネが突然使えなくなると、生活に大きな支障をきたすこともあるため、スペアを用意しておくと安心です。

特に、地震や台風などの自然災害時にメガネが壊れた場合、新しいものをすぐに購入するのは難しいケースが多いです。古いメガネを取っておくと、非常時にも視力を補えるため、避難リュックに入れておくと心強いでしょう。

また、自宅用やパソコン作業用など、古いメガネを目的に応じて使い分ける方法もあります。運動時やアウトドアなど、傷や汚れを気にせず使いたい場面で活用するのもおすすめです。

フレームが無事で度数だけが合わなくなった場合は、レンズのみ交換して再利用することも可能です。メガネは比較的高価なため、できる限り無駄にせず、長く使えるよう工夫しましょう。

メガネが壊れた時の対処法

メガネは視力を矯正してくれるため、日常生活に欠かせない重要なアイテムです。しかし、使用中に思わぬトラブルが起きて壊れてしまうこともあります。ここでは、メガネが壊れた時の対処法をケースごとに詳しく解説します。

レンズが外れた

メガネのフレームタイプによって対処法が異なります。フレーム別の対処法は以下の通りです。

  • メタルフレーム : ネジのゆるみが原因で外れる場合が多いです。精密ドライバーでネジをゆるめてからレンズをはめ直し、再度締めることで修理できます。非常に小さいネジのため、失くさないよう注意しましょう。やり方を間違えると傷をつける可能性があるため眼鏡店に依頼すると安心です。
  • ハーフリム : ナイロン糸の劣化が原因で外れた可能性があります。無理に自分で修理しようとせず、眼鏡店に依頼しましょう。
  • セルフレーム : 無理にはめ込むとレンズが割れる可能性があるため、眼鏡店での修理がおすすめです。コツさえ掴めば自分でも修理可能ですが、安全のためプロに依頼すると確実です。

レンズが割れた

レンズの割れたメガネのイメージ

レンズが割れた場合は、眼鏡店での交換が必要です。端が欠けた程度でも、交換をおすすめします。欠けた部分を削るとレンズと瞳孔の距離が変わり、視界に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
眼鏡店では、レンズだけでなくフレームの状態も確認してもらいましょう。

レンズ交換は30分ほどで出来る場合もありますが、レンズの在庫の都合などで数日から1週間程度要することがあります。スペアのメガネがある場合は、一緒に持参すると良いでしょう。

フレームが曲がった

フレームが曲がってしまった場合、たとえ軽度であっても眼鏡店で修理しましょう。自分で直そうとすると、折れたり損傷が拡がったりするリスクがあります。特に、長年使用しているフレームは素材が劣化している可能性が高いため、取り扱いに十分な注意が必要です。

眼鏡店で修理を依頼すれば、曲がったフレームを専用の工具を用いて丁寧に修理し、元の状態に戻すこともできます。フレームの状態が悪すぎると修理が難しい場合もありますが、眼鏡店で相談すれば適切な対処法を提案してくれます。
修理にかかる所要時間は、軽度であれば10~15分、中度の場合は30〜40分程度です。

フレームが折れた場合

フレームが折れたメガネのイメージ

フレームが折れた場合も、眼鏡店で修理を依頼する必要があります。プラスチックフレームでは、接着剤で修理しようとする人もいるかもしれませんが、強度が十分でないことが多く、上手に直すことは難しいため避けた方が無難です。

通常、眼鏡店においてその場での修理は難しいため、メガネを一時的に修理の専門業者に預ける流れになります。折れた箇所によってはパーツ交換のみですむ可能性があり、その場合の修理期間は最短で10日程度です。

一方、金属フレームは溶接による修理が必要になり、その場合は溶接部分が目立たないよう仕上げるために修理に3週間ほどかかる場合があります。

丁番が壊れた

メガネに使用されている丁番のイメージ

丁番はフレームとテンプル(つる)をつなぐ重要な部分であり、壊れるとメガネの装着が難しくなります。丁番が壊れる原因としては、うっかり踏んでしまったり、メガネに重い物が落ちて強い衝撃が加わったりするケースが多いです。

丁番の修理や交換には専門的な技術が必要なため、必ず眼鏡店に修理を依頼しましょう。ネジの劣化による破損であれば、ネジを交換するだけで簡単に修理できることも多いです。通常、眼鏡店には予備のネジが用意されているため、迅速に対応してもらえるでしょう。 一方、破損が複雑な場合には、新しいフレームへの交換が必要になる場合もあります。

よくある質問

古くなったメガネに関して、よくある質問を集めました。不要のメガネを回収してくれる眼鏡店や交換するタイミングについて回答しています。疑問を感じている方はぜひ参考にしてください。

回収している眼鏡店はどこにありますか?

一部の眼鏡店で、リサイクルのために回収ボックスが設置されていることがあります。不要となったメガネを眼鏡店に持参し、回収ボックスに入れるだけなので気軽に利用可能です。眼鏡店によっては自社ブランド以外のメガネを回収していない場合があるため、購入した店舗で事前に回収可能かを確認すると良いでしょう。

メガネを交換するタイミングはいつ?

メガネを交換するタイミングは、通常2〜3年といわれています。視力が変化して「見えにくくなったな…」と感じた場合は、交換のタイミングです。

視力に合わないメガネを使い続けると、目に負担がかかり、疲れ目や頭痛の原因になります。そのため、定期的に視力測定を受け、適切なメガネを使うことが大切です。

また、長年使用していると劣化してフレームやレンズに傷がついたり、コーティングが剥がれたりする場合もあります。定期的にメンテナンスをしてもらうことで、交換のタイミングが分かりやすくなるでしょう。

まとめ

今回は、古くなったメガネの捨て方からリサイクル方法、壊れた場合の対処法までをご紹介しました。不要になったメガネはそのまま捨てず、リサイクルや寄付によって再利用することで環境保護にも貢献できます。

さらに、目の健康を守るためにも定期的にメガネの状態を確認し、必要であれば新しいものに交換することが大切です。メガネは日常生活に欠かせないアイテムのため、長く使い続けられるよう丁寧な取り扱いを心がけましょう。

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