目の悩み
最終更新日:2025.04.30

メガネとコンタクトレンズ、どちらが疲れる?各メリット・デメリットを紹介

眼とメガネの情報室 みるラボ

この記事の執筆者

眼とメガネの情報室
みるラボ編集部

メガネとコンタクトレンズ、どちらが疲れる?各メリット・デメリットを紹介

目次

「メガネとコンタクトレンズ、どちらが疲れる?」「なるべく目の負担を減らしたい」。 普段このような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。メガネとコンタクトレンズでは、目が疲れる原因が異なります。目の疲れを防ぐためには、日頃から自分の目に合ったレンズを使うことが大切です。また、メガネとコンタクトレンズを併用し、生活の場面によって使い分けると目の負担を軽減できる可能性もあります。

この記事ではメガネ・コンタクトレンズのメリットとデメリット、目の疲れを防ぐ工夫について解説します。目の疲れが気になる方、メガネ・コンタクトレンズを使って日々を快適に過ごしたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

コンタクトレンズの
メリット・デメリットとは

コンタクトレンズのメリット・デメリットをまとめました。

メリット

  • 見た目の印象が変わらない
  • フレームが視界を遮らない
  • レンズが湯気でくもらない
  • 運動の衝撃でも外れにくい

デメリット

  • メガネよりコストがかかる
  • 繰り返し使うタイプは毎回洗浄・消毒が必要で手間がかかる
  • 目が感染症や炎症を起こしていると使えない

メリット

コンタクトレンズは、メガネとは異なり装用前後で見た目の印象が変わらず、違和感なく取り入れられることが最大のメリットです。目に直接装用するため、重さも気になりません。
また、フレームがないため装用しても視界を遮るものがなく、裸眼と近い状態で視力を矯正でき、視界が見やすく感じます。外部からの衝撃で外れることもないため、スポーツや激しい運動をする時でも安心です。

さらに、レンズが湯気でくもらないため、温かいものを食べる時や寒暖差のある場所への移動時もクリアな視界を維持できます。

デメリット

コンタクトレンズは直接目に装用するため、目の状態によっては使用できない場合があります。例えば、目が感染症や炎症を起こしている時は、装用を控えましょう。また、目を清潔に保つために、繰り返し使うタイプのコンタクトレンズは使用後に毎回洗浄・消毒のメンテナンスが必要です。不衛生なコンタクトレンズを使うと、感染症を引き起こしたり、目の傷によりダメージを与えたりする可能性があります。
さらに、コンタクトレンズ代とケア用品を購入する必要があるため、メガネと比較して継続的なコストがかかります。

メガネの
メリット・デメリットとは

次に、メガネのメリット・デメリットを解説します。

メリット

  • 購入後の継続的なコストが低い
  • メンテナンスが楽
  • 目の状態に関わらず使用できる

デメリット

  • 見た目の印象が変わってしまう
  • 衝撃でズレたり外れたりする
  • フレームの重みで耳を痛めることがある

メリット

メガネはコンタクトレンズと違い、一度本体を購入すれば洗浄・保存液などのケア用品は必要なく手軽に使えることがメリットです。コンタクトレンズほど頻繁なメンテナンスも必要なく、定期的にレンズの清拭やフレームの点検を行えば十分です。
一度購入すれば、簡単な清掃と定期的なフレームの点検と度数の確認を行えば、長期的に使えます。
また、レンズが直接目に触れないため、目に感染症や炎症があっても装用できるのもメリットです。コンタクトレンズと違い、装用による感染症や目の傷のリスクが少なく、安心して使えます。

デメリット

手軽に使える一方、メガネはフレームがあるため、装用すると見た目の印象が変わることが気になる方もいます。フレームやカラーを工夫してファッションアイテムとして使用する方法もありますが、印象が変わることを望まない場合にはデメリットになるでしょう。

また、外部からの衝撃でメガネが外れてしまうことがあるため、激しい動きには不向きです。運動時にはメガネの代わりに、ゴーグルやコンタクトレンズの装用がおすすめです。さらに、メガネのレンズ、フレームには重みがあるため、こめかみに負担を感じる場合があります。フィッティングが合っていないメガネを使うと、メガネとの接触により耳や頭を痛めることがあるため注意が必要です。

メガネとコンタクトレンズ、
どちらが疲れる?

人によっては「コンタクトレンズよりメガネの方が疲れる」「メガネの方が楽」という方もいるでしょう。メガネとコンタクトレンズでは、疲れる原因に違いがあります。ここでは目が疲れる理由をそれぞれ解説します。

目が疲れる理由

仕事で目が疲れている様子

メガネ、コンタクトレンズを使っていて目が疲れる原因として、まず度数が合っていないことが考えられます。視力は年齢や目の使い方によって変化するため、レンズを購入した時には度数が合っていても、時間とともに度数が目に合わなくなる場合があります。定期的に眼科や眼鏡店で目の状態をチェックして、今の自分に合ったレンズを使うことが大切です。

「長期間ずっと同じレンズを使っている」「最近、メガネ・コンタクトレンズを使っても見えにくくて目が疲れる」といった場合は、使っているメガネ・コンタクトレンズの度数を見直しましょう。

また、正しい度数のレンズを使っていても目が疲れる場合、目を酷使しているケースもあります。特に最近はスマートフォンなどのデジタルデバイスが普及し、日常生活で目に負担がかかりやすくなっています。この場合の疲れ目の治し方として、目を休める時間を取ったり、疲れ目用の目薬を差したりすると効果的です。

さらに、メガネレンズには手元を見る作業をサポートする設計の「アシストレンズ」もあります。スマートフォンやパソコンを長時間使用する方には、こうした手元作業をサポートするレンズを検討するのもおすすめです。気になる方は、眼鏡店で相談してみると良いでしょう。

コンタクトレンズが疲れる理由

コンタクトレンズを使用して目が疲れている様子

コンタクトレンズは目に直接装用するため、目の乾燥や刺激が目の疲労につながります。普段から長時間コンタクトレンズを使用している方は注意が必要です。

目は本来、涙液で表面が覆われていますが、コンタクトレンズはこの水分を吸収してしまうため、目の乾燥が続くと涙液の膜が崩れてドライアイの原因になります。目が乾燥していると感じたら長時間の装用は避け、水分を補う目薬を使うと良いでしょう。

また、コンタクトレンズが目に刺激を与えてしまい、目の炎症や異物感を引き起こす場合があります。目に違和感がある時はコンタクトレンズの装用を避け、目を休める時間をとりましょう。なお、老眼が始まりつつある世代の方には、コンタクトレンズから累進レンズ(遠近両用メガネ)への移行も視野に入れてみるのがおすすめです。コンタクトレンズでは補いきれない近くのピント調整をサポートできるため、疲れの軽減につながることがあります。

メガネが疲れる理由

メガネは目に直接触れることはありませんが、フレームの形状やフィッティングが合っていないと、目や顔周りに負担がかかることがあります。レンズの度数はもちろん、フレームも自分に合ったものを使う必要があります。例えば、フレームが顔に合わずこめかみが圧迫されて痛みの原因になったり、鼻パッドが合わず鼻を痛める原因になります。

メガネを購入する場合は必ずフィッティングを行い、レンズの度数だけでなくフレームが自分の顔に合っていることを確認しましょう。最初は顔にフィットしていたのに合わなくなってきた場合は、フレームのメンテナンスが必要かもしれません。多くの眼鏡店ではメガネのメンテナンスを受けつけているため、定期的にフレームの調整をしてもらいましょう。
また、老眼を感じ始めた世代の方にとっては、累進レンズ(遠近両用)を検討するのも一つの方法です。累進レンズの設計にはさまざまな種類があるため、自分の見え方のクセや生活スタイルに合わせて選ぶことで、目の疲れが軽減しやすくなります。

その他、メガネのレンズに「調光レンズ」を採用すると、眩しさによる目の疲れを軽減できるケースもあります。紫外線に反応して自動的に色が変わるため、外でも室内でも快適な見え方が保たれ、目へのストレスを軽くする効果が期待できます。

メガネとコンタクトレンズの併用もおすすめ

メガネとコンタクトレンズは、併用もおすすめです。メガネとコンタクトレンズにはそれぞれメリット・デメリットがあります。シチュエーションによって使いやすい方を選び、目の疲れを防ぎながら快適な生活を送りましょう。

メガネ・コンタクトレンズをおすすめするシチュエーションをそれぞれまとめました。

メガネがおすすめ

  • 目の充血や乾燥が気になるため、目に負担をかけたくない
  • 家の中で過ごすため、見た目の印象は気にしない
  • コストをかけずに視力を矯正したい
  • メンテナンスが少ない方を使いたい
  • メガネのフレームやデザインで、あえて見た目の印象を変えたい

コンタクトレンズがおすすめ

  • 見た目の印象を裸眼の時と変えたくない
  • ずっとメガネを使っていたが、イメージチェンジをしたい
  • 気温差やマスクの着用による、レンズのくもりを避けたい
  • スポーツなど激しい運動をするため、ズレにくい方法で矯正したい
  • 瞳の色や大きさを変えたい

自分に合うメガネやコンタクトレンズを使用するメリット

運動するときはメガネからコンタクトレンズに変更する

自分の目や使用するシチュエーションに合ったメガネやコンタクトレンズを使用すると、よく見えるだけでなく目が疲れにくくなります。

適切な度数のレンズを使用すると、目の負担が軽減でき、快適に日常生活を送れます。目の負担を減らすことで、目の疲れが原因の頭痛や肩こりなどの体の不調もおさえられ、軽減できるでしょう。

普段私たちの生活では、何をするにしても目を使っています。目の健康は生活の質を向上させるために重要です。適切なメガネやコンタクトレンズを使用することで、日々の仕事や勉強、家事や趣味の時間も心地良く楽しめます。

生活によって合うメガネやコンタクトレンズは変わってくる

室内で作業するときはメガネを使用する

目の状態だけでなく、ライフスタイルや生活によって、合うメガネやコンタクトレンズは変わります。どちらを使う場合も、用途に合った度数のレンズを使用しましょう。

例えば、デスクワークで手元を見るために必要な度数と、車の運転で遠くを見るために必要な度数は異なります。コンタクトレンズは外出時を想定した度数になっているため、遠くまでよく見える度数のレンズを使うのが一般的です。メガネは自宅用と外出・運転用で目標となる視力が異なるため、目的に合わせたり、使い分けしたりするのが良いでしょう。

用途とレンズの度数が合わないとピントを合わせにくく、目の疲れを感じやすくなります。快適な視界を得るためにも、目的に応じて選びましょう。

メガネとコンタクトを
併用しながら生活しよう!

今回はメガネとコンタクトレンズのメリット・デメリットと、どちらが疲れるかについて解説しました。合わないメガネ・コンタクトレンズは、目の疲れや不調の原因になります。メガネとコンタクトレンズにはそれぞれの特徴があるため、目的やシチュエーションによって最適な選択肢は異なります。目の疲れを防ぐためにも、それぞれをライフスタイルに合わせて使い分けるのがおすすめです。
メガネやコンタクトレンズを購入する場合は必ず眼科を受診し、目の状態やニーズに合ったものを購入しましょう。

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