目の悩み
最終更新日:2024.01.30

目がチカチカする原因は目?脳?受診すべき科や検査方法・治療法などを徹底解説!

この記事の監修者

原 修哉

原眼科クリニック 院長

目がチカチカする原因は目?脳?受診すべき科や検査方法・治療法などを徹底解説!

目次

目がチカチカする場合、なにか病気が原因なのか心配されている方もいらっしゃるかもしれません。目がチカチカする場合には、目の異常や脳の異常が考えられ、原因によって対処法が異なります。この記事では、それぞれの原因や適切な診療科、検査方法、治療法まで詳しく解説します。

目がチカチカする原因は
目だけじゃない?

ここでは目がチカチカする際に考えられる、目の異常と脳の異常について解説します。

目がチカチカする原因が「目」の例

目がチカチカする原因が「目」の例イメージ

目がチカチカする原因が目にある場合には「光視症」や「白内障」「眼精疲労」「ドライアイ」などが考えられます。

光視症(こうししょう)とは、目の奥に存在し光を感じとる「網膜」に何らかの刺激が加わることで、その刺激を光だと誤って認識して目がチカチカする状態をいいます。

加齢によって眼球内の大部分を占める「硝子体」という組織が収縮し網膜が牽引されると、その刺激によって実際には何もないにも関わらず、目の中に光を感じてしまうのです。

光視症は目がチカチカする原因として多く認められており、視界の端にギザギザとした光が走るように見えることもあります。

一方、白内障は「水晶体」と呼ばれる組織が濁り、視力の低下や視機能の異常などをきたす病気です。水晶体はカメラのレンズとしての役割を担う組織で、目に入る光を集めてピントを合わせる働きがあります。

加齢によって水晶体が濁ると、光がうまく通過できず乱反射し、目がチカチカしたり光がギラギラして見えたりすることがあるのです。

また、眼精疲労やドライアイによっても、一時的な視機能の低下によって目がチカチカしたり、異常に眩しく感じたりすることがあります。

目がチカチカする原因が「脳」の例

目がチカチカする原因が脳にある場合には「閃輝性暗点」や「妊娠高血圧症候群」「立ちくらみ」の可能性があります。

閃輝性暗点(せんきせいあんてん)とは突然視野の中心に稲妻のような光が現れ、徐々に広がって次第にその部分が暗く見えなくなる症状です。多くは一時的なもので5分から15分程度で消失します。

閃輝性暗点だけを認める場合もありますが、症状が治まった後に頭痛を認めることもあり、片頭痛の前兆であるケースが多いです。はっきりとした原因は分かっていませんが、脳の血流が一時的に変化して現れるものと考えられ、睡眠不足やストレス、食べ物の影響によって生じることがあるといわれています。

妊娠高血圧症候群イメージ

また、妊娠高血圧症候群はその名の通り妊娠時に高血圧を発症するもので、妊婦の約20人に1人の確率で発症する疾患です。妊娠高血圧症候群には様々な合併症がありますが、そのうちの一つとしてけいれんや失神を起こすことがあり、前兆として目がチカチカすることがあります。

立ちくらみは立ち上がったり体を起こしたりした際にふらつきやめまいなどをきたす状態で、一時的な血圧の低下に伴って生じます。立ちくらみを起こしやすい人の中には、急に立ち上がった際に目がチカチカすると感じることもあるようです。

目がチカチカする場合は
どこの科に行くべき?

眼科での問診イメージ

目がチカチカする場合、何科を受診したら良いか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

一般的に、光視症や白内障、眼精疲労などは眼科を受診するのが適しています。閃輝性暗点も眼科で診察を受けることができますが、脳神経外科や脳神経内科も専門領域です。

しかし、ご自身の症状が目によるものなのか、脳によるものなのかは判断できない場合も多いでしょう。そのような場合には、まずは眼科を受診して検査を受け、必要に応じて脳神経外科や脳神経内科を受診するのが安心できるおすすめの手順といえます。

また、妊娠中に目がチカチカすることがあれば、まずはかかりつけの産婦人科を受診すると良いでしょう。

目がチカチカする場合に
病気が疑われる場合の検査方法

目がチカチカする場合、病院を受診するとどんな検査が行われるのか解説します。

目が原因の場合

眼底検査イメージ

目がチカチカする原因として目の異常が疑われる場合には「眼底検査」や「視力検査」「視野検査」「細隙灯顕微鏡検査」などが行われます。

眼底検査は、目の奥にあたる眼底を詳しく調べる検査です。瞳孔を広げる点眼薬を使用して散瞳する場合もあります。網膜や目の神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)、血管の異常の有無を調べ、光視症をはじめとする様々な目の疾患を診断することができます。

視力検査は健康診断などで広く行われ、誰もが一度は受けたことがあるスタンダードな検査です。近視や遠視、乱視などを調べ、白内障などの視力が低下する病気が隠れていないかを調べることができます。

視野検査は、真っ直ぐ前を見ている状態で、どれだけ周りが見えているかを調べる検査です。弱い光を感じとることができるかどうかの感度を判定するため、目の病気の他、脳の異常も発見されることがあります。

細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査は、細隙灯と呼ばれる機器を使用し、細い光を目に当てて水晶体や結膜、角膜など様々な目の組織を観察できる検査です。白内障などの病気の他、目に傷がないかなどを確認することもできます。

脳が原因の場合

MRI検査イメージ

目がチカチカする原因として脳の異常が疑われる場合には、MRI検査や心電図検査、血液検査などが行われます。

MRIとは、磁気を利用した機器を使って行う、脳の血管の異常などを調べる検査です。閃輝性暗点では稀に脳梗塞などの病気が隠れているケースがあるため、原因不明のまま何度も発症するような場合にはMRI検査が行われることがあります。

また、何度も立ちくらみを起こす場合などは、原因となる病気を特定するために心電図検査や血液検査を行うことがあります。心電図検査で不整脈の有無を確認したり、血液検査で電解質バランスの異常などを確認します。

目がチカチカする場合の治療法

目がチカチカする場合には、目が原因の場合と脳が原因の場合とで以下のような治療が行われます。

目が原因の場合

白内障手術イメージ

目がチカチカする原因として多く認められる光視症は、多くの場合一時的なものであるため特別な治療をせずに様子を見ます。しかし「網膜剥離」や「網膜裂孔」など網膜の障害を伴う場合には、早急に手術を行う必要があります。
目の中で黒い点のようなものが動いて見える「飛蚊症」の症状が見られたり、視野の一部が欠けたりする場合には網膜に障害が起きている可能性があるため、注意が必要です。

白内障でも日常生活に支障がない程度の軽症であれば、点眼薬を使用して経過を見ることもあります。しかし、白内障で用いられる点眼薬はあくまで病状の進行を遅らせるだけで、治癒させる効果は期待できません。

白内障を改善させるためには、濁ってしまった水晶体をとり出し、眼内レンズを挿入する手術が行われます。

眼精疲労やドライアイの場合には、症状に応じた点眼薬が処方されます。また、パソコンやスマートフォンの使用時間を見直したり、メガネやコンタクトレンズを作り変えたりすることで症状の改善が期待できるケースもあります。

脳が原因の場合

目がチカチカする原因が閃輝性暗点の場合には、引き金となった生活習慣の改善が必要です。症状が起きる前に特定の食べ物を食べ続けていたり、睡眠不足が続いていたりする場合が多いため、生活習慣を改善することで症状を防ぐことができるケースもあります。

また、閃輝性暗点の症状に続き片頭痛も起きる場合には、事前に鎮痛薬を内服しておくことで片頭痛をやわらげることも可能です。主治医の指示に従って処方された薬を内服するようにしましょう。

妊娠高血圧症候群の場合には、安静と食事療法が一般的です。安静にすることで血圧が低下し、胎盤への血流量を維持する効果が期待できます。また、血圧を上昇させる原因である塩分の摂取量を減らし、適切なエネルギー摂取量での食事を心がけることも有効です。

しかし、症状の程度によってはマグネシウム製剤や降圧剤などを処方されたり、緊急での分娩を余儀なくされるケースもあります。

立ちくらみの場合には、原因となる病気の治療が基本として行われます。加えて、症状を軽減させるため、急激な体位変換をしないようにしたり、アルコールの摂取を控えたりするなどの生活習慣の改善が必要なケースもあります。

まとめ

今回は、目がチカチカする原因や対処法について紹介しました。これまでに何度か目がチカチカした経験がある方は、原因や対処法を知っておくことで症状を予防することができるようになるかもしれません。

繰り返し目がチカチカする場合には、まずは一度眼科を受診して検査を受け、病気が隠れていないかを確認することも重要です。異常がないことを確認した上で生活習慣を改善する必要がある場合には、できることから始めましょう。

監修者プロフィール

原 修哉

原眼科クリニック 院長

HP:https://www.haraganka.jp/

名古屋大学医学部卒業後、名古屋市の中京病院へ入局し13年勤務。その期間中に、ハイデルベルク大学(ドイツ)へ留学。
大雄会第一病院 診療部長として7年の勤務を通じて、地域の重症例、難疾患、専門性の高い疾患などの医療に携わり、白内障手術、緑内障手術、角膜移植、屈折矯正手術、結膜手術など10,000件以上執刀。
現在は、原眼科クリニックを開業し、地域住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。

【所属学会】
日本眼科学会 専門医 / 日本眼科手術学会 / 日本緑内障学会 / 日本角膜学会

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