メガネ
公開日:2022.11.28 / 最終更新日:2022.11.28

メガネ跡がついて痛いときの対処法。消し方や防止・対策方法もご紹介

眼とメガネの情報室 みるラボ

この記事の執筆者

眼とメガネの情報室
みるラボ編集部

メガネ跡がついて痛いときの対処法。消し方や防止・対策方法もご紹介

目次

メガネをかけている間は気になりませんが、外して鏡を見ると鼻の付け根がへこんで赤くなっていることがありますよね。メガネ跡を放置していると黒ずみやシミになってしまうこともあります。

メガネユーザーなら誰しもが経験するメガネ跡も、少し工夫をするだけで改善することができます。
この記事では、メガネ跡がついて痛いときの対処法、消し方や防止・対策方法について解説します。

メガネ跡ができてしまう
仕組みとは

鼻の付け根が赤くなったり、へこみができたり、黒ずんだり、痛くなったりとメガネに付き物のメガネ跡は、メガネが鼻元の皮膚を圧迫して起こる血行不良によって生じます。

レンズやフレームが重かったり、フィッティングが甘かったりすると鼻元に荷重がかかりやすくなるため、メガネ跡がつきます。また、新陳代謝が低下すると色素沈着が起きやすくなるため、年齢を重ねた方や、血行不良で冷え性の方ほど、メガネ跡がつきやすい傾向にあります。

メガネ跡がつくだけでなく、「メガネをかけると鼻が痛い」という方は、「メガネをかけると鼻が痛い!原因と対処法、日頃の注意点を解説」の記事も参考にしてください。

メガネ跡ができる原因

メガネ跡がつく原因は、主にメガネの重さやフィッティングにあります。それぞれの原因について詳しく解説します。

①メガネが重い

鼻のあたりを気にする女性

どの程度の重さでメガネ跡がついてしまうかは、新陳代謝の良し悪しなど個人差があるため一概には言えませんが、メガネ自体が重ければ重いほど、鼻元の皮膚を圧迫することになるため、メガネ跡がつきやすくなります。

また、比較的軽量であるプラスチック素材のレンズであっても、度数や選ぶレンズタイプによっては重くなってしまうことがあります。重心がメガネのフロント側に偏れば偏るほどさらに鼻元を圧迫してしまうため、フレームとレンズを選ぶ際には注意が必要です。

②鼻パッドが合っていない

鼻パッドイメージ

鼻元と鼻パッドの当たり具合が適切でない場合も、メガネ跡がつきやすくなります。

鼻筋のラインに沿うように角度と幅を正しく調整(フィッティング)された鼻パッドは、接地面に均一に荷重がかかるため、メガネ全体をしっかり支えてくれます。

反対に調整が十分ではなかったり、そもそも鼻の形に合っていない鼻パッドの場合は、重さが分散されず鼻パッドが接している箇所にだけ負荷がかかり、ひどいへこみができたり、痛みが生じたりします。

③メガネの幅が広がってしまっている

フレーム広がり具合のイメージ

メガネはその構造上、フロント(フレーム前面)に重さが集中しがちです。
そのため、メガネは主に耳の後ろ、メガネの幅、鼻パッドの3点を調整して、荷重を分散し、正しい位置からズレないようにします。

メガネの幅が広がってしまっていると支えが一つ欠けることになり、その分フロントに重心が偏ります。

鼻元を圧迫してメガネ跡がつきやすくなるだけでなく、耳にかかっている部分が痛くなるのも、メガネの幅が原因であることが多いです。

④メガネのテンプルが合っていない

テンプルの調整イメージ

メガネのテンプルの曲げる位置や角度が耳に対して正しく調整されていない場合も、メガネ跡がつきやすくなります。

耳の生え際から耳介の後ろのラインにそっと沿わせるようにテンプルを曲げるのが基本の調整ですが、曲げ始める位置が手前すぎると耳と鼻元が引っ張り合うことになります。

反対に、テンプルを曲げる位置が後ろすぎても、メガネが前に下がってしまい、鼻元に荷重がかかってしまいます。

メガネのテンプルの曲げる位置や角度によっては、鼻元や耳が痛くなる原因になります。

⑤メガネ自体が顔に合っていない

メガネ自体が顔に合っていない

何かの拍子に鼻パッドが曲がってしまったり、片手でかけ外しをしてテンプルが広がってしまったりというのはよくあることです。

使用している人の体型が変わって、メガネの幅が合わなくなることもあります。

購入した当初は問題なかったのに、使っているうちにメガネ跡がつくようになった、という場合は、メガネの形状の変化が原因であることが多いようです。

また、鼻パッドが一体型になっているフレームは特殊な加工を施さなければ調整ができません。購入前に、自分の顔に合った調整ができるのかを確認することも大切です。

メガネ跡がつくのを
放置するリスク

メガネ跡がついてしまっても、時間と共に元に戻るので放っておいても大丈夫だと思っていませんか?

そもそもメガネ跡がついてしまうのは、メガネによって鼻元が強く圧迫されることが原因です。
その状態が続くと、鼻パッドが当たる部分に血行障害が起こり、さらに跡がつきやすくなったり、消えにくくなったりする可能性があります。

さらに、メガネ跡がシミや黒ずみにまで発展することがあります。
肌は外部刺激を受けると肌を守るためにメラニン色素を生成します。メラニン色素は、本来は新陳代謝によって皮膚の外側に押し出されて消えますが、同じ場所に常に負担がかかり続けると、メラニン色素が排出しきれずに残ってしまいます。そうして色素が沈着し、黒ずみやシミを定着させてしまうのです。

加齢による新陳代謝の低下や、ホルモンバランスの乱れ、ストレスによっても、色素沈着は起こりやすくなると言われています。
メガネ跡をそのままにしておくと長期間残ってしまうこともあるため、気づいたらすぐに対処しましょう。

メガネ跡ができたときの対処法

メガネ跡ができてしまったときに、長引かせないための対処法や、目立たなくする方法をご紹介します。

血行をよくする

血行をよくする

メガネ跡は血行不良が原因であることが多いため、マッサージやホットタオルで保温するなどして、目元の血流を改善させることが大切です。

目のまわりの皮膚はデリケートですので、マッサージをするときはアイクリームや美容液を使うなどして、摩擦を減らしましょう。

ホットタオルは、濡らして固く絞ったタオルをラップに包んで、500Wの電子レンジで約1分加熱して作ります。熱くなりすぎていないことを確認したら目元に乗せ、約2分温めてください。

スキンケアを見直す

メガネ跡が残ってしまっているようであれば、スキンケアを見直して、徐々に改善していきましょう。
特に、洗顔後の保湿が大切です。化粧水で保湿した後に、乳液やクリームなどを使って肌の表面の乾燥を防いでください。

しっかり保湿することで、肌にハリや弾力が生まれてメガネ跡もつきにくくなりますし、肌のターンオーバーも活発になって、メラニン色素の排出も促進されます。

美白成分が含まれた基礎化粧品を使用するのもおすすめです。

ピーリングする

ピーリングは肌の表面にある古い角質を柔らかくして取り除くケアのことで、肌のターンオーバー(生まれ変わり)を促進させます。

古い角質と共に黒ずみの原因であるメラニン色素も排出されやすくなるので、メガネ跡の改善が期待できます。ピーリング後は肌が乾燥しやすいため、保湿はしっかりしましょう。余分な角質が除去されて、スキンケアの保湿効果を高められるので、一石二鳥ですね。

ただし、目のまわりの皮膚は特にデリケートです。ピーリングは比較的肌に負担がかかりにくいとはいえ、やりすぎは逆効果です。お使いのピーリング剤に記載されている使用方法や頻度を守って利用しましょう。

メイクで隠す

メガネ跡を根本からなくすことはできませんが、とにかくメガネ跡を隠したいというときは、ファンデーションやコンシーラーを使って、肌色を均一に見せることもできます。

メガネ跡の赤みが強いときは、補色のグリーンの下地を馴染ませるのがおすすめです。目元のくすみもカバーできます。

また、メガネがズレるとファンデーションがヨレてしまいます。メガネ自体を調整し直すか、薄づきで元々ヨレにくいファンデーションに変えてみてください。

時々メガネを外す

時々メガネを外す

メガネを一日中かけっぱなしという人も、たまにはメガネを外して、ぼんやり遠くの景色を眺めて目を休めてみてはいかがでしょうか。

鼻元がメガネによる圧迫から解放されれば血の巡りも改善されます。同時にマッサージを行えば眼精疲労防止も期待できます。

メガネ跡の見た目も気になりますが、パソコンなどのデジタルデバイスを見続けることによる、目への負担も深刻です。目の健康を守るためにも、ぜひ試してみてください。

メガネ跡が
つかないようにするための対策

残念ながら、“絶対にメガネ跡がつかないメガネ”は存在しません。
しかし、工夫次第でメガネ跡をつきにくくすることは可能ですので、その対策をご紹介します。

メガネの調整を見直す

メガネのフィッティング

メガネ跡がついてしまう時に一番最初に試していただきたいのが、メガネの再調整です。

メガネを快適に装用するためには、耳の後ろ、メガネの幅、鼻パッドの3点を適切に調整する必要があります。
このうちの一箇所が欠けるだけで、メガネ跡がつきやすくなったり、痛みが生じやすくなったりします。

使用しているとメガネの形状は日々変化するので、定期的に眼鏡店に行って、納得がいくまで調整の見直しやメンテナンスをすることをおすすめします。

鼻パッドを変える

鼻パッドを変える

アームがついているクリングスタイプ(可動式)の鼻パッドは、パッドの形状や素材を変更することができます。
鼻の形に合わせて細かく角度や幅を調整でき、メガネのかかり具合を合わせやすいため、メガネ跡が気になる人におすすめです。

シリコン素材のパッドに変更すれば肌への当たりもソフトになり、滑りにくくなるので摩擦による色素沈着も起きにくいでしょう。

鼻パッドが一体型のフレームには、メガネ跡がつきにくいシリコンシールを貼る手段もあります。

軽いメガネを選ぶ

どんなに調整をしても、メガネ自体が重ければメガネ跡はついてしまいます。
最近は、かけ心地を重視した軽量な素材でできたフレームもたくさんありますので、メガネ跡が気になる人はそのようなものを選ぶとよいでしょう。

また、近年は鼻パッドをなくして、フレームのこめかみ部分にサイドパッドをあしらい、メガネを固定するデザインのフレームも販売されています。
鼻元にメガネ跡がつかないというメリットはありますが、鼻パッドがあるメガネと比べると、人によっては安定しにくいと感じることもあるようです。
メガネフレームの装用感の好みは人それぞれですので、色々なタイプのフレームをかけ比べて、自分にとって最適なものを選ぶとよいでしょう。

レンズの度数が強い場合は、薄型のレンズにすれば重さが軽減されることがあります。しかし、同じ度数であってもレンズの屈折率や素材によって重さは変わりますので、薄型でも重さが軽減されない場合もあります。眼鏡店のスタッフに相談してみてください。

まとめ

メガネ跡ができてしまうのは、メガネの重さや調整不良、新陳代謝の低下などによる肌のコンディションが原因ということがわかりました。

メガネ跡が全くつかないメガネはありませんが、メガネの調整を見直して、毎日のスキンケアやマッサージを入念に行えば、メガネ跡がつくのを防止したり、改善したりすることはできます。

今回ご紹介した対処法や対策は、いますぐ実践できるものばかりです。少しずつ取り入れて、快適なメガネライフを送ってください!

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