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丸メガネは、時代を超えて多くのメガネユーザーから愛されているフレームの一つです。おしゃれな印象が強いため、かけこなすのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
丸メガネには「ラウンド」と呼ばれる円形のメガネ以外にも様々な形があります。顔のタイプに合う形やフレームの素材などを上手く組み合わせれば、自分に似合う丸メガネを見つけることができるでしょう。
この記事では、丸メガネの種類や似合う顔型、選び方について詳しくご紹介します。おしゃれに丸メガネをかけてみたいと考えている方は、是非参考にしてください。
丸メガネの主な特徴
丸メガネとは、丸い形をしたメガネのことです。丸メガネの歴史は古く、昔は丸か楕円のメガネしかありませんでした。それは現代のようなレンズの加工やフレームの製造技術がなかったからです。
現在では加工技術の進化により、様々な形のメガネが作られるようになりましたが、知的でレトロな雰囲気を持つ丸メガネは、今でもおしゃれなアイテムとして高い人気があります。
また、レンズの大きさによって雰囲気を大きく変えられるのも丸メガネの魅力です。一般的に横幅が42mm〜44mmのレンズは、誰にでも合わせやすいサイズだといわれています。
女性の場合は、ファッションのアイテムとして少し大きめの丸メガネをかけておしゃれを楽しむ方が多いようです。反対に小さめのサイズだと、知的で大人な印象を与えることができます。
- 38mm~42mm 真面目で知的な印象
- 42mm〜44mm 優しく温和な印象
- 44mm~ コミカルでキュートな印象
44mmを超える大きさの丸メガネはコミカルなイメージが強くなりますが、フレームがメタルで薄いカラーレンズだと非常におしゃれです。UVカット機能付きのものであれば、紫外線の多い季節にサングラスとしても活躍します。
丸メガネの種類とは?
丸メガネと聞くとラウンドをイメージする方が多いと思いますが、「ボストン」「オーバル」「ウェリントン」も丸メガネの種類に含まれます。ここでは、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。
① ラウンド
一般的に丸メガネとして知られているのは「ラウンド型」です。ほぼ丸に近い形をしており、曲線的なラインが柔らかく優しい印象を与えてくれます。一方で個性的な印象もあり、多くの有名人がアイコン的にかけているメガネの一つです。
レトロかつトレンド感のあるデザインが多く、おしゃれでスタイリッシュな方に人気があります。また、自然にかけたい方は強調しないフレームがおすすめです。メタルやべっ甲などはどのような服装にも合わせやすく、様々なシーンで使用することができます。
② ボストン
ボストンは丸メガネの一種で、逆三角形の形をしているのが特徴です。縦幅が広く下に向かって細くなっています。シャープな印象の中に丸みのある優しい雰囲気が魅力です。フレームの素材や色が豊富にあり、組み合わせを変えることで異なる印象を演出できます。
クラシックメガネの定番として人気があり、多くのメガネユーザーから愛されているフレームです。ファッショナブルで実用性があるため、年齢や性別、シーンを選びません。丸メガネの中でも、誰にでも合わせやすい万能タイプだといえるでしょう。
ボストンメガネについて詳しく知りたい方は「ボストンメガネの魅力とは?似合う人や顔型は?ウェリントンとの違いも解説」もご覧ください。
③ オーバル
オーバルは楕円形の形をした丸メガネです。縦幅よりも横幅が長いため、他の丸メガネと比べて少し小ぶりなタイプだといえます。飽きのこない定番メガネの一つで、落ち着いた大人っぽさが魅力です。また丸みがあるため、柔和で優しい印象を演出できます。
フォーマルやカジュアルなど、様々な服装に合わせやすいのが特長です。特にビジネスでの重要な場面では、メタルや細めのフレームを選ぶと良いでしょう。相手に信頼と安心感を与えることができます。
④ ウェリントン
ウェリントンは台形を逆にしたような形の丸メガネです。フレームの上辺が下辺より長くなっています。真面目で落ち着いた印象ですが、角に丸みがあるため、かっちりしすぎず穏やかな印象を与えられるのが特長です。
クラシックメガネの火付け役ともいわれ、ボストンと並んで多くのメガネユーザーから人気があります。細いフレームは、きちんと感のあるオフィスでのジャケットスタイルにぴったりです。また、セルフレームならカジュアルスタイルをおしゃれに演出することができます。
ウェリントンの特徴について知りたい方はこちらもご覧ください。「定番のウェリントンメガネとは?似合う顔型や似合わない場合の選び方を解説」
顔タイプ別に
似合う丸メガネを紹介
似合う丸メガネを見つけるには、顔タイプに合ったフレームを選ぶのがおすすめです。ここからは、顔のタイプ別に似合うメガネをご紹介します。
丸顔型さんには「ラウンド」
丸顔型は縦と横の幅がほぼ同じで、フェイスラインに丸みがあるのが特徴です。キュートで愛らしい雰囲気を持っており、年齢よりも若く見られる傾向にあります。丸顔の方に似合う丸メガネは、ラウンドやボストンです。
丸いフェイスラインとマッチして、優しい雰囲気を演出できます。また少しシャープな印象になりたいなら、直線的で丸みのあるウェリントンがおすすめです。ただし、丸顔の方はあごにあまり存在感がありません。フレームの縦幅が長くないものを選ぶことが大切です。
面長型さんには「ボストン」
面長型は顔の上下に長さがあり、目の位置が高めにあるのが特徴です。知的で大人っぽい顔立ちのため、落ち着いた印象に見られます。面長の方には、ボストンやウェリントンがおすすめです。フレームに縦幅があり、顔の長さを目立たなくさせる効果があります。
また、横に広いオーバルも縦の長さをやわらげるのに効果的です。フレームを選ぶ際は、テンプルとブリッジの位置が低いタイプを選ぶと良いでしょう。横から見た時にバランス良く見せることができます。
卵型さんはどんな丸メガネでも似合う
卵型は非常にバランスの取れた顔立ちです。頭のハチが張っておらず、卵のような丸みのあるフェイスラインが特徴です。理想的な顔型といわれており、メガネの種類を選びません。なりたい雰囲気や見せたい印象に合わせて丸メガネを選ぶことができます。
かわいい雰囲気ならラウンドやボストンがおすすめです。また直線的なウェリントンは、シャープでスタイリッシュな印象を演出できます。顔型を気にせず、好きなデザインのフレームを楽しめるのがメリットです。
逆三角形型さんには「ウェリントン」
逆三角形型は、あごがシャープでハチ周りがやや広いのが特徴です。小顔でフェイスラインがすっきりしており、知的な印象があります。また、キュートな雰囲気を持っているのも魅力です。小顔に見えるため、逆三角形にあこがれる女性も多くいます。
逆三角形型の方には、直線的なラインのウェリントンがおすすめです。知的な印象をより一層際立たせることができるでしょう。シャープな印象をやわらげたいなら、丸みのあるラウンドやボストンを選ぶと優しい雰囲気を演出できます。
ベース型さんには「オーバル」
ベース型は、エラが張っていてホームベースのような形をした顔型です。あご先がシャープで丸みのない直線的なフェイスラインをしています。しっかりした顔立ちで、意志の強いクールな印象です。
ベース型の方には、クラシックな丸メガネが良く似合います。顔の横幅が気になるならオーバルがおすすめです。ボストンは、角ばったフェイスラインをやわらげて優しい印象に導いてくれます。またウェリントンは、ベース型と顔なじみが良く相性ぴったりです。
丸メガネの選び方や
選ぶ際の注意点
似合う丸メガネを見つけるには顔型以外にも大切なポイントがあります。ここでは、丸メガネを選ぶ際の注意点についてご紹介します。
黒目の位置が大きくズレないものを選ぶ
丸メガネの中でも、おしゃれ感のある「ラウンド」をかけてみたいと思う方も多いでしょう。しかし、実際にかけてみると似合わないと感じることも多いようです。
メガネと顔のバランスを見る上で大切なポイントに黒目の位置があります。黒目がレンズの中心から大きくズレないメガネを選ぶことが大切です。ラウンドはレンズが小さく、ブリッジ幅が狭いタイプが多いため、黒目の位置と合うものを見つけるのは難しいかもしれません。
その場合は、ラウンドよりも横幅のあるボストンやオーバルタイプを試してみるのがおすすめです。自分の黒目の位置と合うものを見つけやすいでしょう。
顔幅に合ったサイズのレンズを選ぶ
丸メガネはサイズが大きすぎるとコミカルになり、小さすぎると個性的になってしまいます。そのため、レンズのサイズ選びは重要です。丸メガネをおしゃれに見せるには、顔の幅と同じくらいの横幅のレンズを選ぶことをおすすめします。
ただし、顔のタイプによって似合うサイズが異なります。また、フレームの素材によっても印象が左右されるため、似合うかどうかは試してみないと判断がつきません。似合う丸メガネを見つけるには、実際にいろいろなタイプを試着してみることが大切です。
顔タイプやイメージに合った太さのフレームを選ぶ
丸メガネは、フレームの太さによって印象が大きく変わります。顔型の短所をカバーすることもあれば強調してしまうこともあるため、似合う太さのフレームを選ばなくてはなりません。基本的に太めのフレームは存在感が強く、個性的な印象になります。
丸メガネがはじめての方は、細めのフレームがおすすめです。顔なじみがよく、ラウンドタイプも自然な印象でかけることができます。また、顔の印象を変えずに丸メガネをかけたい方は、リムレスを選択するという方法もあります。丸メガネを選ぶ際は、自分の顔の印象に合った太さのフレームを選ぶようにしましょう。
はじめての丸メガネならオーバルがおすすめ
丸メガネ初心者の方は、オーバルと呼ばれる楕円形から試してみるのがおすすめです。正円タイプの丸メガネは、おしゃれであこがれる方も多いメガネでもありますが、自分の顔の形や黒目の位置を合わせるには難易度が上がります。サイズはもちろん、ブリッジの幅などを細かく調整することが必要です。
楕円形の丸メガネだと横幅があるため、黒目とレンズの中心を合わせやすく、初心者の方でもバランス良くかけられます。また、レンズの縦幅を意識して選ぶことも大切です。特に面長型の方は、レンズの縦幅が広めのものを選ぶと失敗しにくいでしょう。
丸メガネが似合わない時の
対処法
「サイズが合っていない」「見た目に違和感を感じる」など、丸メガネが似合わないと感じる理由にはいくつかの要因が考えられます。しかし、顔のパーツ位置とメガネとのバランスを見直すことで、似合う丸メガネを見つけることができます。ここでは、丸メガネが似合わない時の対処法を3つご紹介します。ぜひ試してみてください。
眉の形を整える
丸メガネが似合わない場合、眉のラインが原因の可能性が考えられます。眉のラインがフレーム上部のリムのラインに沿っていないとバランスが悪く、見た目に違和感を感じやすいです。眉のラインとフレーム上部のリムのラインができるだけ沿うように眉の形を整えます。
ただし、目頭や目尻に角度をつけすぎると不自然な印象になるため注意しましょう。また、眉毛の下にうぶ毛があると野暮ったくなってしまうため、描いた眉の下に生えているうぶ毛は毛抜きやハサミで処理しておくのがおすすめです。
チークメイクを見直す
丸メガネが似合わないと感じた時は、チークメイクの角度を見直すことも有効です。丸メガネに対して丸っぽいチークメイクは、頬が強調されてアンバランスな印象を与えてしまいます。そのため、丸メガネをかける際はシャープで真っすぐなチークメイクをするようにしましょう。
また、丸メガネは顔に影ができやすいため、チークを高い位置に入れるのがおすすめです。丸メガネとのバランスが良くなり、すっきりとした印象を演出できます。
髪型を変える
丸メガネをかけた時はおでこを見せるのがおすすめです。前髪がメガネにかかっていておでこが隠れていると、バランスが悪く野暮ったい印象に見えてしまいます。前髪を横に流したり前髪を短くカットしたりして、おでこを見せるようにするとバランスが良くなります。
また、丸メガネにはミニマルなショートヘアやボブ、ミディアムロブなどの軽やかなヘアスタイルが良く似合います。ロングの場合はまとめ髪にアレンジしてすっきりさせると良いでしょう。
まとめ
クラシカルでおしゃれな丸メガネは、一度はかけてみたいと思わせる魅力を持っています。似合う人が限られると思われがちですが、正しい選び方を知れば誰でもおしゃれにかけられるメガネです。
丸メガネは自分には似合わないと思ってあきらめていた方も多いでしょう。しかし、丸メガネは自分の顔のタイプに合うものを選べば、素敵な雰囲気を演出することができます。
またサイズやフレームの素材、太さなど、全体のバランスを調整することが大切です。今回ご紹介した丸メガネの種類や選び方を参考に、自分に似合う丸メガネをぜひ見つけてください。