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最終更新日:2024.12.04

強度近視の方のメガネの選び方!見た目の悩みを解決するコツ

眼とメガネの情報室 みるラボ

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強度近視の方のメガネの選び方!見た目の悩みを解決するコツ

目次

メガネには様々な種類やサイズありますが、強度近視の方はレンズが厚くなる、目が小さく見えるなど、かけた時の見た目で悩まれる方が多いのではないでしょうか。近年ではメガネもファッションの一部になっており、少しでもレンズの厚みが目立たないメガネに出合いたいですよね。
この記事では、強度近視の方のレンズやフレームの選び方のポイントやコツをご紹介していきます。強度近視でメガネに使いづらさを感じている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

強度近視の方のレンズの選び方

近視、遠視、乱視、それぞれの見え方によって選ぶレンズは異なります。強度近視の場合、レンズの外側が分厚くなってしまうという特徴があります。ここでは、レンズの厚みや見た目が気になる方に向けて、おすすめのレンズをご紹介します。

薄型レンズ

薄型レンズイメージ

プラスチックレンズの場合、遠視では度数が強くなるごとにレンズの中心が厚くなり、近視では度数が強くなるごとにレンズの外側に厚みが出ます。度数がそこまで強くなければ、薄型レンズを選んでもあまり変化を感じませんが、度数が強い場合には薄型レンズにすることで厚みを軽減できます。

また、見た目だけではなく、薄型レンズでは顔に掛かる重みも軽減できるため、快適さも得られます。眼鏡店によって違いはありますが、追加料金無しで薄型レンズに変更できることもあるため、新しくメガネを作製する場合は相談しましょう。

鏡面加工

メガネを購入すると、一般的に眼鏡店ではレンズの周りの削り加工が可能です。強度近視のように外側に厚みがある場合や、ナイロールやふち無しのフレームを購入した方におすすめなのが、「面取り部鏡面加工」と「面取り多め全体鏡面加工」です。
「面取り部鏡面加工」は、レンズの厚みを目立ちにくくするために、通常よりも面取りする範囲を多めにし、なおかつ側面を磨く加工です。ツヤが出て透明感が出るため、厚みが軽減されたように見えます。
「面取り多め全体鏡面加工」は、「面取り部鏡面加工」では少し物足りないという方に対し、極限まで角を落とし、全体的に磨きをかける加工方法です。厚みも大幅に軽減され、さらにツヤがあり高級感を醸し出してくれます。

しかし、場合によっては鏡面部分からはいる光の乱反射によりチラつきを感じるかもしれません。
購入の際は眼鏡店で相談の上、仕上げをマットにするか鏡面にするか検討をしてみましょう。

コーティング

レンズのコーティングイメージ

レンズには様々なコーティングを施すことができます。レンズにおける光の反射は、目や表情が見えにくくなるなど、見た目にも大きな影響を与えることがあります。
プラスチック製のメガネレンズには、標準で反射防止コーティングが施されていますが、最近ではさらに映り込みを抑える低反射タイプのコーティングも登場しました。レンズの両面に反射防止膜を施すことで視界が明るく快適になり、外から見てもレンズがギラつかず、目元の表情もしっかりと見えます。

両面非球面レンズ

非球面レンズのイメージ

レンズには「球面設計」「非球面設計」「両面非球面設計」の3つの種類があります。強度近視の方はレンズが厚くなるため、顔の輪郭が歪んで見えます。
見え方の質をより追求したい場合には「両面非球面設計」のレンズがおすすめです。両面非球面設計は最もレンズが薄く軽く、中央と外側の厚みの差が少ないため、歪みが目立ちにくくなります。また、すっきりとした視野も確保できます。

強度近視の方のフレームの選び方

メガネのレンズ選びも重要ですが、フレームの選び方によってもレンズの厚みや見た目も大きく変わります。そこで、ここではフレーム選びで重要なポイントを大きく4つに分けて解説します。

はっきりした色

濃い色味のフレームは目が小さく見える

濃い色味のフレームは目が小さく見える、薄い色味がレンズの厚みも目立ちにくいなど、勘違いしている方も多いです。目が小さく見えてしまう悩みを防ぐには、ブラックやネイビー、ブラウンなどの濃い色味のフレームを選ぶのがおすすめです。

これは「デルブーフ効果」と呼ばれる人間の目の錯覚によります。自分の肌の色や目の色より濃いもので目を囲むことで、フレームへと意識を向けることができ、目の印象を強くする効果が得られます。また、色味の濃いフレームは顔が引き締まり実際よりも小顔に見えるという嬉しい効果もあります。

小さいフレーム

レンズが入る玉型の部分が小さいフレームは、レンズ外側の分厚い部分を削り出せるため、ふちが分厚くなるのを防ぎ、見た目的にもきれいでレンズの厚みが目立ちにくくなります。また、視界が歪みやすいふちの周辺部分もカットするため、見え方の質も良いでしょう。

強度近視のメガネはレンズ自体が分厚いため通常のメガネより重量感がありますが、外側の一番重い部分をカットすることで重さ自体を解消できストレスの軽減にもつながります。フレームの横幅が顔の輪郭と同じか少し小さめのものを選ぶというのもポイントで、顔の輪郭が歪んで見られるという問題も解決できるでしょう。

頂点間距離

頂点間距離のイメージ

「頂点間距離」はレンズと目の間の距離です。強度近視用レンズの場合、この「頂点間距離」が離れるほど目が小さく見え、正面から見た際の輪郭の映り込みも大きくなります。
そのため「頂点間距離」が近いフレームを選ぶことで、目が小さく見えてしまう悩みの解消につながります。自身の鼻の高さや耳の位置にきちんとフィットするかも試着時に確認したいポイントです。

「頂点間距離」を近づけると、距離感が掴みやすくなったり歪みを感じにくくなったりといったメリットもあります。フレームにもよりますが「頂点間距離」は購入後でも、後日眼鏡店で適切な位置に調整できることもあるため、購入時にはもちろん、購入後にも気になる場合は相談してみましょう。

厚みのあるフレーム

近年主流になっているアセテートやプラスチックのフレームなどの少し厚みがあるフレームを選択するのも、レンズの厚みを目立たなくする方法のひとつです。
強度近視のレンズは外側に厚みが出てしまうため、細いフレームではレンズの厚みが強調されやすくなります。太いフレームのメガネをかけると視線が上部に集まり、メガネ自体にも存在感が出るためレンズの厚さが目立ちにくいです。

厚みがあるフレームは、ファッションアイテムとしても取り入れやすいでしょう。しかし、フレームが分厚すぎるとレンズにフレーム自体の重みが加わり、かけにくさにつながります。自身の顔の幅を目安に、極端に大きすぎないフレームを選ぶのがおすすめです。

強度近視の方に
おすすめのフレームのタイプ

強度近視の方におすすめのフレームの選び方を解説してきましたが、フレームには様々な種類があり、実際にどのフレームが良いか悩む方も多いのではないでしょうか。ここからは、具体的な形状としておすすめのフレームタイプをご紹介します。

ラウンド型

ラウンド型フレーム

丸メガネとも呼ばれるラウンド型のメガネは、強度近視の方におすすめです。スクエア型のメガネなどと比べるとフレームの横幅が短く、レンズ幅も短いのが特徴になります。レンズ幅が短いため、横から見た際に気になるレンズ外側の分厚さをカットでき、正面から見た輪郭の歪みも起きにくくなります。また、重量感も出にくいでしょう。
ラウンド型は個性的な印象もあり、ファッションアイテムのひとつとしてもおすすめです。優しく知的な雰囲気を与えることもできます。基本的にはどのような輪郭の方にも合わせやすいタイプですが、特にフェイスラインがすっきりした四角形や逆三角形の輪郭の方に最適です。

ボストン型

ボストン型フレーム

メガネ自体にあまり存在感を持たせたくないという方におすすめなのが、ラウンド型よりも少し大人っぽい印象を与えてくれるボストン型です。ボストン型もフレーム自体が丸みを持った形状です。ラウンド型同様、レンズ外側の分厚い部分をカットできるというメリットがあります。

日本人の顔になじみやすく、顔の長さを短く見せてくれるという効果があり、知的な印象を与えやすいタイプです。取り入れやすい形状のためどのような顔の形でも合わせやすく、幅広い年齢層の方におすすめできます。特に、丸顔や四角形の輪郭の方には合わせやすいでしょう。

まとめ

今回は強度近視のレンズやフレームの選び方のコツについてご紹介しました。強度近視の方は、レンズが分厚くなりやすく、輪郭の歪みや目が小さく見えるなど、見た目で悩んできた方も多いのではないでしょうか。

レンズの種類やフレームの選択によって、見た目に大きく影響します。レンズが分厚くなるのはしょうがないとあきらめていた方も、ポイントさえ意識して選ぶことで、見た目だけでなく、視界も以前より良好になります。今回の記事を参考に、ぜひ自分に合う1本を探してみてください。

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