メガネレンズ
公開日:2021.12.27 / 最終更新日:2022.08.04

薄型メガネレンズの仕組みって?メリット・デメリットも解説

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この記事の執筆者

みるラボ編集部

薄型メガネレンズの仕組みって?メリット・デメリットも解説

目次

「視界に歪みを感じる」「目が小さく見える」「輪郭に段差ができる」などの理由から、メガネを使うこを嫌がる方も少なくないのではないでしょう。しかし、近年薄型メガネレンズが主流になり、このような悩みを解決することができるようになってきました。
メガネレンズを薄くするポイントはいくつかありますが、この記事では薄型メガネレンズとは何か、その仕組みを設計や屈折率を中心に解説します。

薄型メガネレンズとは

遠近両用レンズとは

メガネのレンズには大きく分けて「単焦点レンズ」と「累進レンズ」があります。さらに単焦点レンズの設計には「球面レンズ」「非球面レンズ」「両面非球面レンズ」の3種類があります。
以前は主流だった球面レンズですが、レンズの両面がカーブしており、レンズの場所によって見え方が異なります。球面レンズの中心部分は歪みが少なくモノがキレイに見えますが、外側になるほどモノが歪んで見えやすいです。また、強度レンズは歪みが大きく、厚みも出てしまいます。このようなレンズの特徴から、視界の歪みを感じたり、メガネをかけた時に「目が小さく見える」「輪郭が歪む」など、顔の印象が変わってしまうというデメリットがありました。
球面レンズと比較すると非球面レンズは、外側を非球面設計にすることで周辺部の歪みが少なくなっています。非球面レンズは、球面レンズよりも薄く軽量になり、目が小さく見えるなどの顔の印象が大きく変わりにくくなるように設計されているため、現在では非球面レンズを使ったレンズの薄いメガネの方が人気があり主流になっています。

薄型レンズの仕組み

レンズを薄くするためには下記の方法があります。

  • レンズの設計を選ぶ(球面 / 非球面 / 両面非球面)
  • 屈折率(レンズ素材)を選ぶ
  • 薄型加工をする(※プラス度数のレンズの場合)
  • 小さいフレームのメガネフレームを選ぶ(※近視の場合)

ここではレンズを薄くする方法で、主にレンズの設計と屈折率について解説します。

レンズの設計

単焦点レンズは1枚のレンズに1つの矯正度数を持つレンズです。単焦点レンズは「球面レンズ」「非球面レンズ」「両面非球面レンズ」の3つのタイプがあります。 

レンズの設計の種類

【球面レンズ】
【球面レンズ】

レンズの内側と外側が球面になっている。
レンズの周辺部が厚く、歪んで見える。

  • レンズのカーブ:強
  • 厚み:厚
  • 歪み:大
【非球面レンズ】
【非球面レンズ】

レンズの外側が非球面になっている。
球面レンズより周辺部の歪みを軽減し、レンズの厚みも薄い。

  • レンズのカーブ:中
  • 厚み:中
  • 歪み:中
【両面非球面レンズ】
【両面非球面レンズ】

レンズの内側と外側が非球面になっている。非球面レンズよりさらに薄型で、周辺部の歪みを軽減。

  • レンズのカーブ:弱
  • 厚み:薄
  • 歪み:小

球面レンズ

球面レンズはレンズのカーブが強いため、周辺部分と中心部分でレンズの厚みの差が大きく、光の曲がり方が変わるため、見え方に違いが出ます。中心部分は歪みが少なくモノが最もキレイに見え、中心部分から離れるに従い歪みが出てきます。
球面レンズのデメリットは、特に強度レンズは歪みが大きくなり、メガネをかけた時に目が実際よりも小さく見える、フェイスラインが歪んで見える、厚みがでるなどがあります。
非球面設計は従来の球面設計レンズに比べて中心部の厚みと周辺部の厚みの違いが少なく、このモノの見え方の差が小さくなっています。

非球面レンズ

それに対して薄型メガネレンズである非球面レンズは、レンズの外面が非球面になっておりカーブがフラットに設計されているためレンズ周囲の歪みが少なく、薄くて軽いという特徴があります。

両面非球面レンズ

両面非球面レンズ

両面非球面レンズは、非球面レンズよりもさらに歪みがおさえられ薄く軽いレンズです。レンズの両面を非球面化することにより、レンズの中心部分と周辺部分の見え方の違いが最も少ない設計になっています。メガネを掛けている方自身の視界の歪みが減るだけではなく、他の人から見た時に目が小さく見えたり、フェイスラインが歪んで見えることが少いのが特徴です。

両面非球面レンズは、1番薄いメガネレンズですので、度の強いメガネや乱視用のメガネを作る時に適しています。

屈折率

屈折率

度数が強くなるほどレンズに厚みがでて気になる方もいるでしょう。上記のようにレンズの設計を変える事で、レンズを薄くすることも可能です。さらに、レンズの屈折率を変える事で、レンズの厚みを調整する事もできます。同じ設計の場合、屈折率の数字が高いほどレンズが薄くなります。
ただし、屈折率をとにかく高くすればよいというものでもありません。屈折率の高いレンズには以下のデメリットがあります。

素材が重く疲れやすい

レンズを薄くすることである程度、軽量化はできますが、重い素材のレンズを長時間使う事で疲れやすくなる可能性があります。

色のにじみが出やすい

光は様々な色の集合体であり、全ての色が同時に目に届くことでハッキリとした色が認識できます。しかし屈折率の高いレンズを通して見ると、目に届くまでにそれぞれの色がバラバラになり、色のにじみが出ることがります。
メガネの度数やフレームの形状によっても、屈折率がどの程度のものを選ぶべきかが異なります。例えば、度数が弱い場合は、レンズの薄さはあまり変わらないため、屈折率を上げる必要のない場合もあります。また、フチ無しのメガネフレームの場合は、レンズが薄すぎると強度に問題が出ることもあるため、その人に合ったレンズの薄さと屈折率を眼鏡店で相談されるとよいでしょう。

薄型加工をする

遠視用や老視用のプラスレンズには 「薄型加工」をすることでレンズを薄くできます。ご自身の度数に合わせてレンズを薄型にする方法を選択しましょう。

薄型レンズの
メリット・デメリット

薄型レンズのメリットとデメリットを以下にまとめていますので、両方を理解してご自身に合ったものを選ぶようにしましょう。

薄型レンズのメリット

薄型レンズには以下のようなメリットがあります。

  • 視界が歪みにくい(レンズ外側の歪みが少ない)
  • 顔の印象が変わりにくい(フェイスラインの歪みが少なく、目が小さく見えにくい)
  • 目が疲れにくい(レンズが薄くて軽く、歪みが少ないため、疲れづらい)

薄型レンズのデメリット

薄型レンズには以下のようなデメリットがあります。

  • 価格が高い
  • 屈折率の高いレンズは色がにじみやすい
  • レンズの素材などによってはレンズの強度が弱くなる

使う用途や目的によってレンズやメガネフレーム(デザインやレンズサイズ)を選ぶようにしましょう。

メガネを購入する前に病院へ

メガネを購入する時には、眼科を受診して処方箋を作成する方法と、眼鏡店で視力測定をする方法があります。
眼科で眼鏡処方箋を作成する時には、視力検査以外に眼圧チェックや専門医の診察があります。詳しく診察をすることで角膜や網膜などに異常がないかも確認でき、初期症状が少ない病気を早期発見することもできます。
眼鏡を作る時にはまず眼科を受診をして、目の病気がないかも合わせてチェックしてもらい、ご自分の目の状態にあった眼鏡処方箋を作成してもらうと良いでしょう。

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