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ここ数年、おしゃれなメガネとして人気が高まっているサーモントメガネをかけてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。サーモントメガネは、眉毛のように見えるフレームが特徴的で、ほかのフレームにはない独特な魅力があります。
しかし一方で「個性的だから自分に似合うか分からない」「かけこなすのが難しそう」と思っている方も少なくないようです。
この記事では、サーモントメガネの似合う人や選び方、似合わない時の対処法についてご紹介しています。サーモントメガネを試してみたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
サーモントメガネとは何か
サーモントメガネとは、どのようなメガネのことをいうのでしょうか。ここでは、サーモントメガネの特徴や由来、誕生した背景について解説します。
特徴

サーモントメガネはセル素材とメタル素材が組み合わさったフレームで、上部のセル素材が眉毛のように太くなっていることが特徴です。フレーム上部以外は細いメタル素材で作られており、フレーム上下のコントラストもデザインのポイントとなっています。個性的ですが、クラシックでおしゃれな印象を与えるフレームです。
基本的にスクエアやウェリントンなど、フレームのフォルムが角ばっているデザインがベースになっています。しかし、最近ではボストンやクラウンパントなど、丸みのあるフレームでもサーモントタイプのデザインが登場しており、性別や年齢に関係なく幅広い層から支持されています。
名前の由来
サーモントメガネは、1950年代のアメリカ軍将校「モント氏」の名前が由来となっています。モント氏は眉毛が薄かったため、威厳がないことでずっと悩んでいました。その時にアメリカ軍専属のメガネメーカー「American Optical(アメリカンオプティカル)」がモント氏の悩みを聞き、モント氏のためにメガネを作ることになったのです。
完成したメガネは、眉毛を補うようにフレームの上部を太くしたデザインになっており、その外観から 「サー(Sir)」+「モント」 を組み合わせて 「サーモント」 と名付けられました。
誕生した背景
当時のアメリカ軍では、軍人の威厳や風格が重視されていました。しかし、モント氏のように眉毛が薄いことで、見た目の印象に悩む将校も少なくなかったようです。
そんな中、American Optical社が考案したサーモントメガネは、風格を強調できるデザインとして注目され、その後、一般市場にも普及しました。このメガネがサーモントメガネの原型となり、現在もクラシックなスタイルのメガネとして受け継がれています。
ブローメガネとの違い
サーモントメガネとブローメガネは、どちらもフレームのリム上部が太くなっており、デザインに大きな違いはないと言えます。では、なぜ2つの呼び方があるのでしょうか。
その理由は歴史的な背景があります。サーモントメガネはモント氏のために作られたデザインで、American Optical(アメリカンオプティカル)社が開発したフレームの名称です。そのため、それ以外のメーカーで作られた同様のデザインを同じ名前で呼ぶことができず、ブローメガネと名付けられたようです。
歴史的な観点からサーモントメガネを好む方もいるかもしれません。ただし、基本的にデザインに大きな違いはないため、予算や好み、自分の顔立ちに似合うフレームで選ぶのがおすすめです。
サーモントメガネをかけると
どんな印象になる?
もともと眉毛の薄さをカバーする目的で作られたデザインですが、ここ数年おしゃれなメガネとして、男性のみならず女性からも人気を集めています。ここからは、サーモントメガネが与える印象について解説します。
クラシックでおしゃれな印象
サーモントメガネはクラシックな雰囲気があり、かけるだけでおしゃれな印象を演出できます。また、一見個性的でファッションを選ぶように思われがちですが、どんなスタイルにも似合う汎用性があります。
特にヴィンテージファッションと相性が良く、クラシックな印象をより引き立たせることができます。一方で、ジャケットスタイルやエレガントなファッションにもマッチします。きれいめなファッションに合わせると、洗練された大人な雰囲気を演出できるでしょう。
知的で凛とした印象
眉毛を強調するフレームは、知的さと凜とした威厳のある印象を与えます。男性の場合は、真面目で誠実な雰囲気を演出でき、仕事ができるイメージを印象づけられます。
女性の場合は、聡明でしっかりした印象になれます。特にビジネスの場面では、冷静で落ち着いた雰囲気を演出することができます。そのため、商談や大事なプレゼンの時など、シーンに合わせて使用するのもおすすめです。
サーモントメガネは
こんな人におすすめ
ここからは、サーモントメガネが似合う人について解説していきます。自分に似合うかどうか、ぜひチェックしてみてください。
眉毛が薄い人

サーモントメガネは眉毛を印象づけるデザインのため、もともと眉毛が薄い方や年齢とともに眉毛が薄くなってきたという方におすすめのフレームです。眉毛の存在感が薄くなると、顔がぼやけて平面的に見えてしまいます。
しかし、サーモントメガネをかければ眉毛の薄さがカバーされ、メリハリのある顔立ちに見せることができます。また、眉毛が薄くてメイクに時間がかかるという方にもぴったりです。眉毛を念入りに描かなくても良いため、メイクの時短につながるでしょう。
あっさり顔の人

サーモントメガネは、濃い顔よりも薄めのあっさり顔の方によく似合います。フレームの存在感とあっさり顔がバランス良く調和して、ナチュラルで華やかな印象を演出できます。特にあっさりしているけれど目鼻立ちのはっきりした顔立ちの方は、サーモントメガネと相性が良く、端正な顔立ちをより際立たせることができます。
ただし、目鼻立ちのはっきりした方は、セルとメタルの色のコントラストが強いと顔の主張が強くなりすぎてしまうため、近似色のフレームを選ぶのがおすすめです。
一重まぶたの人
一重まぶたの方はすっきりした目元が魅力ですが、もっと目力をアップさせたいという方はサーモントメガネが役立ちます。フレーム上部が太くなっているため、二重に負けない目元を演出できます。また、フレームが小さいデザインを選べば、相対効果で目を大きく見せられるでしょう。
シャープな一重まぶたは、印象がきつく見られることもあります。目力をアップさせながらも華やかな印象の目元に仕上げるには、ブラウンや暖色系など、柔らかい色のフレームを選ぶのがおすすめです。
ファッションのアクセントにしたい人
サーモントメガネは、デザイン性が高くおしゃれなフレームのため、ファッションのアクセントに取り入れたい方にぴったりのフレームです。例えば、普段のシンプルなスタイルにサーモントメガネを合わせると、それだけでおしゃれ度がグッと高まります。
また、サーモントメガネを伊達メガネとしてファッションに取り入れている方も多いです。まずは、ファッションアイテムの一つとしてかけてみるのもおすすめです。
サーモントメガネの上手な選び方
サーモントメガネには、形状や大きさ、太さなど、様々な種類があるため、選び方によって似合うかどうかが大きく左右します。ここでは、選ぶ上で押さえておきたい大切なポイントを4つご紹介します。
眉毛とフレームのバランス

サーモントメガネを選ぶ上で重要となるのが、眉毛とのバランスです。メガネをかけた時にフレームのブローラインが眉に重なるようなタイプを選ぶと、顔が引き締まって見え、バランス良くかけることができます。
反対にフレームと眉毛が離れると、顔が間延びしたように見えてしまうため注意が必要です。テンプルの高さやブリッジの位置、ブローラインのカーブを考慮して、自分の眉毛に合うフレームを選びましょう。また、ブローラインと眉毛を同系色で合わせると、自然な印象に見せられるためおすすめです。
顔になじむ太さのブローライン
ブローラインの太さによって見た目の印象が大きく変わります。レトロでモードな雰囲気を出すために太いデザインを選ぶのも一つの方法ですが、顔のサイズとアンバランスに見えるほどブローラインが太いと、垢抜けない印象になってしまいます。
そのため、自分の顔の骨格や顔立ちに似合う太さのデザインを選ぶことが大切です。また、顔だけでなく髪型やファッションとのバランスも重要なポイントになります。大きな鏡で全身のバランスを確認しながら選ぶようにしましょう。
顔立ちに合う天地幅
メガネを選ぶ際、天地幅(レンズの縦幅)が眉からあご先までの長さの3分の1であることが基本です。サーモントメガネに限ったことではありませんが、顔立ちに合う天地幅を意識して選ぶとバランス良く見えます。
天地幅が広いタイプは、顔の長さを短く見せたり小顔に見せたりすることができるため、面長顔やベース顔の方におすすめです。一方で、天地幅が狭いタイプは顔をすっきりシャープに見せられるため、丸顔の方に似合います。
相性の良いフレームカラー
ブローラインのカラー選びも、見た目の印象を変える要素になります。サーモントメガネといえば「黒」というイメージがありますが、おしゃれにかけるにはファッションやヘアカラーと相性の良いカラーを選ぶのがおすすめです。
また、選ぶカラーによって周りに与える印象が大きく変わります。インテリジェントで大人な印象を演出するなら、ダークカラーが効果的です。柔らかで抜け感のある雰囲気に見せたい場合は、ブラウン系やべっ甲色などの明るめのカラーを選ぶと良いでしょう。
サーモントメガネが似合わないと感じた時の対処法
フレームが特徴的なサーモントメガネをかけこなすには、眉毛とのバランスを考えて工夫することも大切です。「サーモントメガネを試してみたけれど、なんだか似合わない」と感じた時の対処法についてご紹介します。ぜひ試してみてください。
眉毛のラインを直線にする
一般的に、フレームと眉毛のラインを合わせるとメガネが似合いやすくなります。眉毛がラインと合っていないと、フレームと眉毛の間に隙間ができてバランスが悪くなってしまいます。特に直線的なラインが特徴のサーモントメガネに合わせて眉毛を描くことで、メガネと眉毛が一体化して、自然な印象に近づけることができます。
眉メイクを薄くする

サーモントメガネをかけた時に違和感を感じる場合には、眉毛を濃く描きすぎずに薄くするのがおすすめです。眉毛を薄くすることで、ブローラインのデザインを際立たせることができます。特に、眉頭は薄めに描き、ブロウマスカラで毛を立たせるように仕上げると、自然な仕上がりになります。さらに、フレームとマスカラのカラーを合わせるとより一層統一感が生まれます。
店頭でフィッティングする
「サーモントメガネが似合わない」「自分に似合うサーモントメガネを見つけられない」という場合は、思い切って店頭でプロにフィッティングしてもらいましょう。メガネがきちんと顔に合っているかは、見た目の印象を左右します。レンズと目の位置が合っているか、鼻あてがずれていないかなど、正しくメガネをかけられるようにフィッティングすることが大切です。
まとめ
サーモントメガネは、男性の薄い眉毛をカバーするために1950年代に誕生したメガネです。そのため、以前はおじさんがかけているイメージや、ちょっとダサいと言われていた時期もありました。
しかし、現在はクラシックでおしゃれな雰囲気を演出できるメガネとして、多くの方から愛用されています。また、目力をアップさせたり顔立ちを華やかに見せたりすることができるため、女性からも注目されています。
どんなファッションにも合わせられる汎用性もあるため、自分に似合うサーモントメガネを1本持っていると、様々なシーンで活躍するでしょう。今回ご紹介したサーモントメガネの選び方を参考に、自分にぴったりのデザインをぜひ見つけてください。