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「メガネの度数からコンタクトレンズの度数を知りたい」と思う方は多いのではないでしょうか?眼科や眼鏡店での測定は時間がかかるため、日々忙しく過ごしている方は検査なしで手軽にコンタクトレンズを購入したいと思うかもしれません。
この記事では、メガネの度数からコンタクトレンズの度数目安が分かる変換表をご紹介します。自分の目に合ったコンタクトレンズの度数が知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
メガネの度数からコンタクトレンズの度数を知る方法
メガネの度数とコンタクトレンズの度数は異なるため、普段メガネを使用している方も、コンタクトレンズの度数を知るためには、眼科で視力検査を行う必要があります。しかし、メガネの度数からある程度目安になる度数を知ることができます。図の度数変換表を参考にしてください。
メガネの度数が-3.75以下の方はコンタクトレンズでも同じ度数が目安となり、-4.25以上の方は、コンタクトレンズの度数が0.25〜1.00程度弱くなります。
上記の表はあくまで目安であり、乱視の有無などは考慮されていません。コンタクトレンズの度数を正確に確認するためには、眼科や眼鏡店での検査・測定が安心です。
メガネの度数でコンタクトレンズの度数を計算する方法
上記のように、度数変換表をご紹介しましたが、メガネの度数からコンタクトレンズの度数を知る方法の一つとして、計算式もあります。
- コンタクトレンズ度数=メガネ度数÷(1-0.012×メガネ度数)
0.012という数字は、目からメガネレンズまでの距離が一般的に12mmであることから、式にあてはめられています。
例えば、メガネの度数が-5.00の場合の式は次の通りです。
- -5.00÷(1-0.012×-5.00)=-4.7169
四捨五入すると-4.72となるため、-4.75が目安の度数になります。計算式から導き出される数字もあくまで目安になるため、参考までにとどめましょう。
さらに、乱視の有無や、年齢によっても異なります。乱視は、球面度数である程度調整も可能ですが、乱視度数が強い方はものが二重に見える可能性もあります。また、加齢によりピントの調整機能が衰えるため、同じ視力であっても、年齢によって適切な度数が異なることもあるでしょう。度数弱めが好ましい方や強めが適切な方など、生活スタイルによっても変わります。
度数の目安を知るために計算式や変換表は便利ですが、目の健康を守るためには参考程度にして、眼科や眼鏡店で検査し、自分に合った度数で作ってもらうのが確かです。
度数と視力は何が違う?
度数と視力は、似ているように思われがちですが、それぞれ異なる意味を持つ指標です。
- 度数…レンズの強さを表した数値
- 視力…目で見る力を表した数値
視力が低下すると、目だけでは十分にピントを合わせることが難しくなります。その不足分を補うために使用するのがメガネやコンタクトレンズであり、それらの補正力を数値化したものが「度数」です。
また、同じ視力の方が2人いても、個人の目の状態などによって作用する力は若干異なるため、度数が同じとは限りません。自分に適した度数を知るには、視力検査が必要不可欠です。となります。
メガネの方がコンタクトレンズより度数が強い理由は?
度数変換表を見ても分かるように、メガネの度数はコンタクトレンズよりも強めに設定されています。これは、目とレンズとの距離が異なるためです。
メガネの場合、目とレンズまでの距離は一般的に12mmとされています。一方、コンタクトレンズはレンズを目に直接装着するため、レンズと目の間に距離がありません。この違いにより、同じ度数であってもコンタクトレンズのほうが目に与える矯正効果が強くなります。
そのため、レンズ自体の強さを表している度数は0.25〜1.00程度、コンタクトレンズが弱くなります。
度数の合わないコンタクトレンズやメガネを使う危険性
ここまでメガネの度数からコンタクトレンズの度数を自分で変換する方法をご紹介しました。目安が分かると、自分の判断で度数を決めて購入したくなる方もいるでしょう。
しかし、度数の合わないコンタクトレンズやメガネを使い続けると、目だけでなく体への不調にもつながる恐れがあるため注意が必要です。
具体的には、次の3つの危険性があります。
- 眼精疲労になる
- 頭痛など体の不調が起きやすい
- 視力が低下する可能性がある
自己判断で度数を決めるのはもちろん、眼科で視力検査をして購入したコンタクトレンズやメガネの場合でも、度数が合わないこともあります。数年使っているうちに目が疲れやすくなったり、買ったばかりのコンタクトレンズやメガネでも見え方に違和感が出たりするケースです。
そのような場合は、度数が現在の目の状態に合っていない可能性があります。眼科で詳しい視力検査を受け、適切な度数に調整することをおすすめします。
次に、度数の合わないコンタクトレンズやメガネを使い続けるとどのような危険性があるのか、もう少し詳しく解説します。
眼精疲労になる
眼精疲労とは、目を休めても疲れの症状が回復しない状態のことです。目にはカメラのレンズの役割をする水晶体がありますが、その水晶体を支えている毛様体筋は、近くのもの・遠くのものを見る際に、水晶体を適切な厚みに調整してピントを合わせています。
目に合っていないコンタクトレンズやメガネを使い続けると、必要以上にピントを合わせることになり、毛様体筋に負担がかかるため目が疲れやすくなります。度数が合わない原因には「過矯正」といって、強すぎる度数を使うことで起こる眼精疲労もあります。
頭痛など体の不調が起きやすい
度数が合わないメガネやコンタクトレンズを使用していると、目はピントを合わせるために過剰にはたらき続けることになります。この状態が長く続くと、目の疲れだけでなく、頭痛や吐き気といった症状が現れることがあります。また、目の酷使が肩や首に影響を及ぼし、肩こりや首の痛みを引き起こすことも少なくありません。
一時的な症状であれば、目を休めたり、温めてリラックスさせることで改善することもありますが、度数が適切でない状態を放置すると、不調が慢性化する恐れがあります。
視力が低下する可能性がある
目への負担が続き、毛様体筋を酷使するとピントを適切に調整しにくくなります。その結果、ものが見えにくくなったりぼやけたりするなどの症状につながるのです。この症状が長期間続くことにより、視力の低下を招く恐れがあります。
快適な視界を維持し視力低下を防ぐためにも、正しい度数のレンズを使用することが重要です。
視力検査をして購入するのが
おすすめ
コンタクトレンズやメガネの購入時には、自己判断はせず眼科や眼鏡店で視力検査をしてから購入することが一般的です。数年同じ度数で過ごせていても、実際は度数が合わなくなっていることがあります。また、眼科で検査をすれば、視力だけではなく目の健康状態も総合的に判断してもらえます。
メガネの度数からコンタクトレンズの度数を自分で判断して購入できれば楽、という気持ちは分かりますが、購入する際は少し面倒に思っても視力検査をするのがおすすめです。
まとめ
今回は、メガネの度数からコンタクトレンズの度数を知る変換表や、計算式についてご紹介しました。コンタクトレンズの度数は、メガネの度数からある程度予測できますが、あくまでも目安にすぎません。乱視や年齢、生活スタイルなどによって最適な度数は異なるため、正確な処方には視力検査が必要です。
また、度数が合わないコンタクトレンズやメガネを使い続けると、眼精疲労や視力の低下などのリスクも高まります。大切な目の健康を守るために、コンタクトレンズを購入する際は、眼科や眼鏡店で視力検査を受けましょう。