メガネレンズ
最終更新日:2024.09.27

メガネのレンズの外し方!コツや注意点も紹介!

眼とメガネの情報室 みるラボ

この記事の執筆者

眼とメガネの情報室
みるラボ編集部

メガネのレンズの外し方!コツや注意点も紹介!

目次

メガネを使っていると、汚れが気になったり、伊達メガネにしたいと思ったりしたことはありませんか?そんな時、どうすればお気に入りのフレームを傷つけずレンズを外せるか、悩む方も多いでしょう。基本的にレンズの取り外しは、メガネの破損を防ぐためにも眼鏡店へ相談にいくことをおすすめします。本記事では、メガネのレンズの外し方やコツ、注意点などの情報をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

レンズを外す主な理由とは?

レンズを外したいと考える理由のほとんどが、主に次の2つです。

  • 汚れが気になりメンテナンスしたい
  • レンズを外して伊達メガネにしたい

詳しく見ていきましょう。

汚れが気になりメンテナンスしたい

メガネは、普段使いしているだけで意外と汚れてしまいます。気がつくとメガネとフレームの間に目立つ汚れがたまっていて、なかなか落ちず気になる方も多いでしょう。特に、お気に入りのメガネなら、なんとかしたいと思いますよね。

眼鏡店では、超音波洗浄器の使用したりレンズを外したりすることで、汚れを落とすことができます。しかし、メガネのクリーニングだけのために眼鏡店へ行くのを面倒に思い、自分でメンテナンスしたいと考える方もいると思います。面倒だとは思いますが、ネジの紛失やフレームやレンズの破損の原因にもなりますので、眼鏡店へ相談へ行くことをおすすめします。レンズの外し方については本記事の後半で紹介しています。自分で外すことができる場合もありますが、大切なメガネは眼鏡店へ相談しましょう。

レンズを外して伊達メガネにしたい

伊達メガネをかけている女性

伊達メガネとして使う場合、写真を撮る時や鏡を見た時に、レンズの反射が気になるという方は多いです。また、女性の場合はレンズがまつ毛に当たるのが煩わしく思う方もいます。そのため、レンズを外して伊達メガネとして使うこともあるのです。

どんなメガネでもレンズを
外すことができる?

メガネには、レンズを外せるタイプと外せないタイプがあります。フレームとレンズが一体化したものや、接着剤で固定されているものは外せません。100円ショップや雑貨店で販売されているものは、基本的にレンズの入れ替えはできないと思っておきましょう。また、金属フレームにおいても、ネジがついているように見えて実は飾りである場合もあります。

フレームの構造によっても外し方の取り扱いが異なり、自分で無理にレンズを外そうとすると、レンズの傷や破損、ネジの紛失などにつながります。レンズを外せるメガネかを確認するとともに、レンズやフレームを傷つけないためにも眼鏡店へ持ち込んでの対応がおすすめです。

《タイプ別》メガネの
レンズの外し方

ここでは実際のメガネのレンズの外し方をご紹介します。しかし、基本的にはメガネの構造を熟知した眼鏡店に任せるのが安全のため、無理のない程度に作業してください。

1 : フルリムタイプ(セルフレーム)

フルリムタイプのレンズを外したイメージ

セルフレームは、プラスチック素材でできたフレームのことを指します。素材には、主にセルロイドやアセテートが使われています。このセルフレームには、継ぎ目がありません。そのため、レンズを外すにはフレームの内側から外側へ両手の親指でレンズを押し出す方法をとります。この時、親指で押す位置は、レンズが薄い鼻側を押すのがポイントです。

レンズが外れにくい場合は、無理に力を加えないように注意してください。無理に行うことで破損につながる場合があります。フレームを温めると柔らかくなりレンズが外しやすくなるため試してみるのも良いでしょう。しかし、温めすぎるとフレームの変形やレンズがひび割れるリスクもあります。一度変形したフレームは、元に戻すのが極めて困難です。安全に外すためにも、基本的には眼鏡店で外してもらうと良いでしょう。

2 : フルリムタイプ(メタルフレーム)

メタルフレームのレンズを外したイメージ

フルリムタイプ(メタルフレーム)は、軽くて弾力性があるのが魅力です。レンズの周りを金属で囲った構造をしており、多くの場合は耳側にある継ぎ目を小さなネジで留めています。
ネジをゆるめれば簡単にレンズを外すことができるため、ほかのタイプに比べて自分でレンズを外しやすいフレームといえるでしょう。しかし、細かい作業が苦手な方には難しく感じるかもしれません。レンズを外す際は、ネジのサイズに合った細いドライバーを用意してください。

また、メガネのネジはとても小さいため、失くしてしまうと見つけるのが大変です。外したネジはたとえ短時間の作業でもトレーなどに入れて、失くさないようにしましょう。ネジのつけ外しには十分注意してください。万が一ネジを失くしてしまった場合には、眼鏡店で相談するとフレームに合ったネジをつけてもらうこともできます。ただし、同じネジがない場合もあるので、作業が心配な方は眼鏡店で作業をお願いすると安全です。

3 : ナイロールタイプ

ナイロールタイプは、レンズの半分がむき出しになっているタイプのフレームです。ハーフリムとも呼ばれています。ナイロールタイプは、レンズに彫ってある溝にナイロンの糸を沿わせて固定しています。レンズを外すと形が崩れてしまうため、伊達メガネとして使いたい方もレンズを入れておく必要があります。

レンズを外すには、レンズとナイロンの糸の隙間に薄いフィルム状のリボンをかませて、糸を引っ張るようにしてレンズを外します。リボンを入れる位置は、ナイロン糸とフレームの隙間に入れてください。無理な力が加わるとフレームやレンズを傷つける可能性もあるため、作業には十分注意が必要です。
上手くレンズを外すためには技術が必要となり、なかなか困難な作業です。何度もやり直しているとフレームに別の力が加わり、レンズが変形する恐れや、ちょっとした不手際でレンズが傷つく原因になります。専門の技術を持った眼鏡店スタッフにお任せするのがおすすめです。

4 : ふちなしタイプ

ふちなしタイプは、フレームがなくレンズに直接穴を開けてネジで固定しています。ネジをゆるめれば、レンズを外すのは自宅でも簡単にできます。ただし、無理な力が加わるとフレームに影響するため丁寧に扱いましょう。また、ドライバーが滑るとレンズを傷つけてしまうため、取り外しには十分注意してください。

なお、外すのが簡単なふちなしタイプですが、ネジ以外の細かいパーツが多いのが特徴です。レンズをつけるには順序を守って元に戻さなくてはいけません。さらに、フレームによっては専用工具が必要なタイプもあり、自宅で取り外しができないケースもあります。こうした理由から、ふちなしタイプは基本的に、自宅でレンズを外すのはおすすめできません。

メガネレンズの外し方の
コツはある?

レンズを外す際に知っておきたいコツは、次の2つです。

  • ネジのサイズに合ったドライバーを使う
  • フレームは温めすぎない

詳しく見ていきましょう。

ネジのサイズに合ったドライバーを使う

精密ドライバー

メタルフレームのネジを扱う際は、必ずネジのサイズに合ったドライバーを使いましょう。サイズの合っていないドライバーではネジが滑りやすく、レンズを傷つける可能性が高くなります。

また、フレームをしっかり固定し、ドライバーが滑らないように気をつけてください。万が一の時に備え、レンズは手やメガネ拭きで覆い作業すると良いでしょう。

フレームは温めすぎない

ドライヤーは使用しないほうがよい

外しやすくするために、フレームを温めて柔らかくする方法もあります。自宅でフレームを温める場合は、ドライヤーを思いつく方が多いでしょう。
しかし、ドライヤーなどで温めると高温になり、レンズにひびが入るなど破損の原因となります。フレームを温めてから外さないといけないタイプは、自宅で無理して外そうとするよりも、専用の機械がある眼鏡店で依頼するほうが安心です。

メガネレンズを外す際の
注意点

レンズを外す際には、以下の2点を注意してください。

  • ガラスレンズの取り外しは眼鏡店に依頼する
  • ネジ山をつぶさないよう気をつける

フレームやレンズを傷つけないためにも、確認していきましょう。

ガラスレンズの取り外しは眼鏡店に依頼する

最近のメガネはプラスチック素材のレンズが多いですが、中古のメガネやおさがりのメガネの場合など、ガラスのレンズが入っている場合があります。セルフレームの場合、プラスチックレンズのように押し出して外すのは難しく、フレームを温めて外す必要があります。
ガラスレンズは取り扱いを間違うと、レンズが割れケガをする可能性があるため、ガラスレンズの取り外しは、眼鏡店へ依頼しましょう。

ネジ山をつぶさないよう気をつける

ネジをつけ外しする際には、ネジ山をつぶさないようにしましょう。ネジの浅い位置でドライバーを回してしまうと、ネジ山をつぶしてしまいます。ドライバーは溝の奥まで垂直に差し、力を加え押し込むようにして回しましょう。

また、ネジのサイズに合っていないドライバーを使うのもネジ山をつぶす原因になります。メガネのネジは小さく、サイズの合ったドライバーを持っていない方も多いでしょう。100円ショップなどでも細いタイプのドライバーが販売されているため、サイズの合ったドライバーを使うようにしてください。

《タイプ別》メガネの
レンズのはめ方

本章では、タイプ別にレンズのはめ方をご紹介します。レンズをフレームにはめるのは、外すより難しいかもしれません。挑戦してみたもののうまくいかない場合は、部品を失くさないように注意して、無理せず眼鏡店へ持ち込んでください。

1 : フルリムタイプ(セルフレーム)

セルフレームは継ぎ目がないため、レンズを枠に押し込むようにしてはめます。基本的には、レンズの鼻側のヤゲン(レンズをフレームにはめるために掘られた山のような部分)をフレームの溝に当てがい、両手の親指で押し込むとパチンとはまります。レンズが小さめに作られている場合はすぐにはまりますが、そうでない場合は難しいこともあるため、慎重に行いましょう。

無理やりはめるのはレンズが欠ける可能性があるためおすすめできませんが、適度に力を入れる必要があります。また、左右のレンズを間違えないように気をつけてください。まずは困ったらお近くの眼鏡店に相談しましょう。

2 : フルリムタイプ(メタルフレーム)

メタルフレームは、継ぎ目をネジで留める構造です。フレームの溝にレンズのヤゲンを当ててネジを締めるだけのため、比較的簡単にレンズをはめられます。ネジが最後まで締まらない場合は、ネジを入れる角度が垂直でないか、レンズがフレームの溝にきちんとはまっているか確認してください。

左右のレンズを間違えないように注意し、ネジ山もつぶさないように気をつけましょう。ネジは前述したとおり、垂直に当て押し込んでください。

3 : ナイロールタイプ

ナイロールタイプは、レンズに掘ってある溝にナイロン糸を沿わせてレンズを固定しています。レンズをはめるには、まずレンズをフレームに当て位置を固定します。ナイロン糸をレンズにかけるには、薄いフィルム状のリボンをナイロン糸にかけ、引っ張りながら溝にかけます。そして、溝全体にナイロン糸がかかっているのを確認してリボンを抜きます。

自宅ではフィルムを用意するのが難しいため、レンズをはめるのは眼鏡店へ依頼するのが良いでしょう。

4 : ふちなしタイプ

ふちなしタイプはレンズに直接穴を開け、ネジをワッシャーやナットで固定します。ほかのフレームタイプに比べてパーツが多いため、つける順番などが難しいかもしれません。また、パーツが足りないとしっかりレンズを固定できず、ネジを締める際も力加減を調整しないといけません。手が滑るとレンズを傷つけてしまう可能性も高いため、注意が必要です。

フレームによっては専用の工具が必要になることもあるため、ふちなしタイプは眼鏡店へ依頼しましょう。

メガネのレンズによくあるQ&A

Q1.お店でフレームを残してレンズを交換することはできる?

手持ちのフレームをお店に持ち込んで、レンズのみ交換することは可能です。度数が変わったり、古いメガネをサングラスとして使いたかったりする方も少なくありません。フレームの状態によっては難しい場合もあるため、眼鏡店で相談してみてください。

Q2.フレームの耐用年数はどれくらい?

フレームの耐用年数は、セルフレームであれば2年〜3年、金属製のフレームは10年程度と幅があります。どちらのタイプも、定期的なメンテナンスをして丁寧に扱っていれば、長く使える場合が多いです。

Q3.メガネのテンプルとはどこを指す?

メガネのテンプルは、丁番から耳にかける横のパーツを指します。こめかみを英語でtempleといいますが、これが語源になっています。かけ心地を調整する部分でもあるため、弾力性や形状記憶などの機能性を持ち合わせていることが多いです。

まとめ

今回は、メガネのレンズの外し方をご紹介しました。フレームのタイプやメガネの種類によって、外し方は異なります。また、接着されて外すことができないメガネや、外すために技術が必要なメガネもあります。大切なフレームやレンズを守るためにも、メガネレンズを外したい場合には基本的には眼鏡店への相談がおすすめです。
汚れが気になる、伊達メガネとして使いたいといった悩みから、レンズを外したいと考えている方には参考になったのではないでしょうか。お気に入りのメガネを長く愛用するためにも、メガネの取り扱いには十分注意しましょう。
本記事を参考にメガネを適切に取り扱い、より快適なメガネライフを楽しんでください。

眼とメガネの情報室 みるラボ

この記事の執筆者

眼とメガネの情報室
みるラボ編集部

目に関するの様々な悩みについての情報や解決策を発信しています。あなたの「見る」ことに対しての不安や疑問の解決のお手伝いをさせていただきます。

おすすめコラムRECOMMENDED COLUMN

人気コラムランキングRANKING

その他メガネレンズコラムOTHER COLUMN

目次を
見る
閉じる