この記事の執筆者
眼とメガネの情報室
みるラボ編集部
目次
おしゃれにメガネをかけたいけれど、自分には似合わないと感じていませんか?それは「もともとメガネが似合わない顔」なのではなく、自分に合うメガネを選べていないからかもしれません。人によって顔の形や肌の色が異なり、似合うメガネもそれぞれです。悩みに合わせたメガネ選びのポイントを知れば「メガネが似合わない」と感じることもなくなるでしょう。
この記事では、メガネが似合わない原因をあげ、似合うメガネの選び方をご紹介します。メガネをおしゃれにかけたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
メガネが似合う人の特徴
メガネが似合う人には、下記のような特徴があります。
- 目が大きい人
- 鼻筋の通った人
- 顔立ちがはっきりとして、メリハリのある人
- 自分の顔立ちや雰囲気を理解している人
目や鼻といった、顔のパーツがしっかりとしている人は、メガネが似合うといわれています。男女ともに、メリハリのあるはっきりとした顔立ちは、メガネの存在感に負けることなくうまく調和がとれるのです。また、外国人のような彫りの深い人も、メガネと顔のパーツのバランスがきれいに整いやすいでしょう。
メガネは「美人やイケメンが似合うもの」と考えている人もいるかもしれませんが、容姿は関係ありません。メガネが似合うといわれる人は、自分の顔立ちやキャラクターをしっかりと理解している人が多いです。自分の特徴を知っている人は、自分に似合うメガネ選びが上手くできているといえるでしょう。
メガネが似合わない原因
なぜメガネが似合わないのか、その原因を知ることは大切です。理由が分かれば、改善に役立てられるかもしれません。考えられる原因について、当てはまる理由があるか、ぜひチェックしてみてください。
目や眉毛とメガネの位置が合っていない
「フレーム中の瞳の位置」は、メガネが似合っているかどうかを左右する最大のポイントです。瞳の位置が合っていないとバランスが悪くなり、違和感を感じやすく似合わないと感じてしまいます。
レンズの中央「内側に5mm、上に5mm程度」の位置にあるのが理想的です。メガネをフィッティングする時には、まず瞳の位置を確認してみてください。
また、「眉毛とフレームの距離やライン」もポイントです。眉毛はメガネのトップリム(上縁)が重なり、少し見えるくらいが理想だといわれています。眉毛とトップリムが平行になっていると違和感がなくすっきりとした印象になるでしょう。逆に眉毛とトップリムの間が離れてしまうと、老けて見える原因になります。眉毛とフレームの位置関係で印象がガラッと変わるため、特に意識したい部分の一つです。
眉毛が吊り上がった形をしている場合、フレームのラインを合わせるのが難しいですが、その場合は、眉頭をトップリムの重なる位置に合わせるとバランス良くなります。
顔とメガネの横幅サイズが合っていない
フレームのサイズは、印象に大きく影響します。メガネが小さく見える、もしくは目立って見える場合、メガネのサイズが顔に合っていないと考えられます。メガネ全体の横幅は、顔の横幅と近い方が理想的です。
顔の横幅よりも狭いメガネを選択すると、顔が大きく見えたり、テンプル(蝶番から耳にかかる部分)が反ってしまうこともあります。見た目だけの問題ではなく、こめかみが圧迫されて痛みや違和感を感じ、長時間かけるのが辛くなる場合もあるため注意が必要です。
顔の横幅よりも広いメガネをかけた場合は、メガネだけが目立ちアンバランスな印象になってしまいます。メガネが浮いて見え、ズレる原因にもなりフィット感がありません。
また、フレーム内の瞳の位置が理想と合わず、全体のバランスが悪くなることも考えられます。狭すぎず、広すぎないバランスを選ぶことが大切なポイントです。
多くの人は、メガネのデザインが好みに合うのかどうかを第一に意識するのではないでしょうか。しかし、デザインだけを重視すると似合わないメガネを選択してしまう可能性があるため、顔とメガネのサイズにも注意が必要です。
フレームの色が合っていない
自分の髪色や肌にフレームの色が合っていないと、ちぐはぐでまとまりのない印象になってしまいます。「顔色が悪く老けて見える」「表情が暗く重たい印象が強い」など、見た目の印象が悪い場合は、フレームの色が合っていないかもしれません。
肌のトーンが明るく見えて、生き生きとした印象を与えるフレームが似合う色です。髪の色、もしくは瞳の色にフレームの色を合わせるのがおすすめです。
日本人の瞳の色はブラウンが多いですが、人によって色の濃さはそれぞれです。濃いブラウンの瞳なら、ブラックや寒色系を選ぶと引き締まった印象になり、雰囲気にぴったりです。明るめのブラウンであれば、優しい暖色系の色がおすすめです。
髪色に合わせる場合、黒髪やアッシュ系には青みが強いフレームやはっきりとしたカラーと相性抜群です。髪の色は気分によって変えられるため、たくさんおしゃれを楽しみたい人には嬉しい方法ではないでしょうか。ピンク系やブラウン系のイエローベースの髪色には、同様のイエローベースか、ボルドーやカーキといったカラーが合わせやすいです。
また、自分のパーソナルカラーを知っておくことも似合うフレームカラーを見つける手段の一つです。イエローベースの肌にはブラウン系、ブルーベースにはネイビーやボルドーが似合います。
ファッションに合っていない
色やフレームの幅に注意しているのに、メガネが似合わないと感じるなら、服装にメガネのデザインがマッチしていない可能性があります。メガネを選ぶ際、自分の好みに合ったデザインを選びたいものです。しかし、普段のファッションと一致していないと、浮いて見え似合わない印象になってしまいます。
例えば、スーツを着る時にスポーティなデザインのメガネをかけると、メガネだけが浮いて見えます。普段のカジュアルなファッションに、かっちりとしたビジネス用のメガネを合わせるのも、違和感があるはずです。
メガネは視力を補うための道具ですが、ファッションにも大きく影響します。アクセサリーやバッグといった小物と同様に、「様になっているか」どうかの決め手は、服装との統一感です。
視力が良くない人にとって、メガネは日常生活に欠かせない必需品です。オンオフ兼用使いがしやすいシンプルなデザインを選ぶか、場面に応じて替えられるように、いくつかのデザインを持っておくと間違いありません。
メガネ選びの際には、普段どのようなファッションで過ごすことが多いのか、あらかじめ想定しておくと選択に迷わず安心です。
悩み別のメガネの選び方
人それぞれ顔の特徴が異なり、メガネを選ぶ際に悩みを抱えるポイントも違います。悩んでいるパーツを目立たなくするメガネ選びができれば、理想の見た目に近づけられるでしょう。そこで、それぞれの悩み別におすすめしたいメガネの選び方についてまとめました。
顔の大きさが気になる人はフレームの幅にこだわる
顔の大きさに悩む方がフレーム幅の狭いメガネを選択してしまうと、顔がより大きく見えてしまいます。顔の大きさを目立たせないためには、自分の顔の幅と同程度、もしくは幅が広めのフレームを選択するのが良いでしょう。
幅が広すぎると逆に似合わなくなってしまうため「顔の幅よりもやや広め」を意識して選ぶのがおすすめです。小顔効果を求めるなら、フレームが太いメガネを選ぶと、より効果的です。
鼻が低い・小鼻が気になる人にはハーフリム
鼻筋をしっかりと見せたい人には、下側に枠がないハーフリムを選ぶのがおすすめです。小鼻近くにフレームのあるデザインは、鼻筋が目立ちにくく鼻が高い方に似合います。鼻が低い方は、小鼻部分のデザインが細くシンプルなメガネが良いでしょう。
また、小鼻の大きさが気になるのならメガネフレームの上部にブリッジがあるデザインを選択すると、すっきりとした印象になります。
目が小さい人や度数が高い場合は小さいレンズを選ぶ
強度数の近視でメガネをかけると目が小さく見えてしまう人や、目の小ささが気になっている方は、あえて小さめのレンズで、フルリムフレームのメガネを選ぶことがおすすめです。
小さめのレンズは視覚的に目を大きく見せる効果があるだけでなく、レンズの厚みが目立ちにくくなるというメリットもあります。凹レンズは外側に向かって厚くなっていく特徴があるため、小さいレンズほど断面が薄くなり、顔全体に自然になじみやすいという特徴もあります。
寄り目が気になる人は幅やデザインがポイント
寄り目が気になる人は、ブリッジ(左右のリムをつないでいる部分)の幅が広かったりレンズの幅が広かったりすると、寄り目が強調されてしまいます。メガネを選ぶ際にはブリッジが狭く、顔の幅と同程度のフレームを選ぶと寄り目が目立ちにくくなります。
また、両サイドにアクセントがついたメガネは、視線を左右に向けることができるため、さらに寄り目が目立ちにくくなります。実際にかけてみてデザインを選ぶと良いでしょう。
離れ目が気になる人はブリッジのデザインにこだわる
左右の目が離れている悩みがある人は、ブリッジの幅が広いメガネを選ぶと目立ちにくくなります。また、ブリッジが太い、または色が違うなどアクセントがあるデザインが似合います。
目の間にポイントがあることで、離れ目が自然とカバーでき、おしゃれにも見えて効果的です。幅や太さ、色など好みに合わせて、ブリッジに目が行くデザインのメガネを選びましょう。
メガネをおしゃれに
着用する方法
メガネの選び方を理解したものの、すでに購入しているものもあるでしょう。使いたい手持ちのメガネがあるけれど、似合わないように感じるのなら、メガネに合わせたおしゃれを楽しんでみましょう。どこを工夫すればおしゃれにメガネを着けられるのか、ポイントをまとめました。
フレームに合わせて眉毛の形を整える
フレームと眉毛のラインや距離感は、メガネをきれいに着用するためにはとても大切です。手元にあるメガネと眉毛が合わないように感じる場合は、眉の形を整えると顔になじみやすくなります。フレームのラインに合わせて眉の形を整えてみましょう。もしラインに合わせるのが難しいのなら、眉頭の位置をラインと近い位置にくるよう、整えてみてください。
また、フレームが目立たないメガネにはしっかりした眉、フレームが主張しているものは、眉のメイクを薄くするときれいになじみます。
メガネに合わせてヘアスタイルを変える
ヘアスタイルを変えると、メガネとの相性が良くなる場合があります。特に、前髪のすっきり感にこだわれば、メガネをおしゃれに着用できるかもしれません。
男性なら、前髪をメガネにかからない、短めの長さにすると、さわやかな印象に様変わりします。女性の場合は、前髪はサイドに流し、額の見えるヘアスタイルにすると、すっきりした印象を与えます。髪を耳にかけるのもおすすめです。
メガネに髪がかかってしまうと、重々しい印象で、野暮ったく見えてしまうことがあります。垢抜けた印象を目指すのなら、前髪を意識したヘアスタイルを目指してみてください。
メガネに合うファッションをする
メガネもファッションの一部だと考え、メガネのフレームの色とアクセサリーの色を合わせることで、まとまりがありおしゃれな印象を与えます。また、フレームが細いメガネには、繊細なアクセサリーを合わせると、洗練された雰囲気になります。プラスチックで太さのあるメガネには、目立つアクセサリーを合わせると良いでしょう。
大きなバングルなどは、相性の良いアイテムの一つです。メガネと近い位置でコーディネートできる帽子も、活用しやすいアイテムです。メガネがカジュアルなのかフォーマルかに合わせ、帽子の種類を選択すると、まとまりやすくなります。
メガネに合うメイクを取り入れる
メガネの形状に合わせて、メイクの方法を変えるのも、おしゃれに見せる方法の一つです。フレームのないメガネや細いメガネは、濃いめのアイメイクにするとあか抜けた印象になります。反対にフレームが目立つメガネの場合は、アイカラーはシンプルにまとめ、アイラインをしっかり引くと、目元の印象がアップします。
フレームの幅が広い場合は、眉を主張しすぎず薄めに仕上げるのがおすすめです。チークは少し高めの位置でふんわりつけると、バランスを整えやすいです。フレームの色に合わせてリップの色を選ぶのも、統一感がありおしゃれです。
自分の顔型に似合う
メガネやフレームの選び方
メガネフレームのシルエットは、様々な形があります。たくさんの種類を前にすると、どれが自分に合うのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。丸顔や面長など、顔型により似合うシルエットが異なります。
自分に合うシルエットを事前に知っておくことで、メガネ選びがとても楽になるはずです。顔型別で似合うメガネについては、下記の記事を見ると詳しく分かります。
よくある質問
最後に、よくある質問についてピックアップし、回答します。特に、手持ちのメガネを活用する際に、疑問に思うポイントについて重点を置いています。気になる点をクリアにして、自信を持ってメガネを使えるお手伝いができれば幸いです。
購入したメガネが似合わない時は?
多くのショップが「似合わないから」という理由だけでは、商品の返品を受け付けていません。メガネ選びの際にはフレーム選びを念入りに行い、迷うのならお店のスタッフにアドバイスを求めるなど、納得できるまで検討しましょう。顔のタイプ診断を活用するのも、一つの手段です。
購入した時は似合うと思っていたものの、後から似合わないと感じてしまうこともあるでしょう。特に、はじめてメガネを購入する場合は、実際に使う段階になって似合わないと感じる場合もあります。
しっかりと似合う特徴に合わせてフレームを選んだのなら、単純にメガネ姿に見慣れていないという可能性もあります。メガネは数ミリサイズが変わるだけでも、違和感を感じる場合もあるため、購入した店舗に微調整ができるか相談に行くのもおすすめです。
途中からメガネが似合わなくなることはある?
最初は似合っていたメガネが、途中から似合わなくなってしまう可能性はあります。最初にしっかりと合うものを選択していれば、顔型やフレームの大きさに関しては、後から合わなくなることはほとんどありません。
途中からなぜか似合わなく感じるという場合は、ヘアスタイルやファッション、メイクの変化により違和感があることがほとんどです。ファッションを楽しむことが好きな人にとっては、頻繁にテイストが変化する場合もあるはずです。テイストが変化する中、同じメガネを使用すると、前よりも似合わなくなったと感じる場合があります。
違うデザインのメガネをいくつか用意しておくと、今のスタイリングに合わせてコーディネートできるでしょう。「このメガネを使いたい」という気持ちが強いのであれば、メガネに合わせたおしゃれを楽しむことで、違和感は解消されるでしょう。
メガネ選びのコツは?
メガネを選ぶ時には、普段自分が着ている服装に合わせて試着すると、イメージのずれを解消できます。
仕事の時に使うのなら、スーツやオフィススタイルでショップへ行きましょう。普段着の場合は、カジュアルやファッショナブルといったテイストの中でもよく着る服で来店し、イメージに差が出ないよう配慮することが大切です。
もし、試着しても似合っているのかよく分からないと感じるのなら、あえて合わないだろうと思うものも試着してみることがおすすめです。似合わないメガネのイメージを理解することで、比較対象ができるため、判断しやすくなります。
客観的な意見も参考になるため、友人や家族といった誰かと一緒に試しにいくのも良いでしょう。お店のスタッフの意見も、専門的な視点からアドバイスを貰えます。比較してもよく分からなかったという方は、スタッフに声をかけて相談してみてください。
まとめ
メガネが似合わないと感じる原因には、様々な理由があります。今回は、メガネが似合わないと感じる原因と、似合うメガネの選び方についてご紹介しました。メガネ選びの際には「なんとなく似合う気がする」「デザインが好きだから」という漠然とした理由で選んでいた人も多いのではないでしょうか。
顔の大きさや形、肌の色といった特徴はもちろん、ファッションから髪型のようなスタイリングによって、人それぞれ似合うメガネが異なります。自分に似合うメガネがどのようなデザインなのかを事前に理解し、後悔しないメガネ選びをしてください。