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子供が目を細めてテレビを見ていたり、学校の視力測定で引っかかってしまったりすると、「もしかしてメガネが必要なのでは?」と不安に思う親御さんも多いのではないでしょうか。
子供の視力低下に早めに気づき、適切な対策をとることは、視力低下の進行を防ぎ、正しい視覚の発達を促すために重要です。正しい知識を持っていれば、子供にとって最適なメガネ選びをスムーズに進められます。
この記事では、子供のメガネを作り始める目安となるタイミングや選び方のポイント、実際に眼鏡店で作る際の流れについて詳しくご紹介します。子供のメガネについてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
子供のメガネはいつから必要?
目安となるタイミング
子供のメガネを作るタイミングは、主に「学校の視力測定で結果が良くなかった時」と「日常生活で目が見えにくそうなサインを出している時」の2つがあげられます。ここでは、それぞれの具体的な目安について詳しく解説します。
学校の視力測定で視力が落ちていた時
学校で毎年行われる視力測定は、子供の視力低下に気づくための重要な機会です。検査結果の用紙で、以前よりも視力が落ちていると判定された場合は、メガネの作製を検討する一つのタイミングといえます。
また、「黒板の文字が見えにくい」「席が後ろの方だと見えない」と子供自身が訴えている場合は、学習に影響が出る可能性が高いため、早めに眼科を受診して正確な視力を測り、必要に応じてメガネを作りましょう。
学校の視力測定結果の見方
学校の視力測定は、病院の判定のような細かい数値(1.0や0.8など)ではなく、A・B・C・Dの4段階の区分で評価されるのが一般的です。それぞれの区分が示す見え方の目安を参考に、図にまとめました。
B判定以下の場合は、日常生活や学校生活に支障が出始めている可能性があるため、眼科での詳しい検査が推奨されます。ただし、これはあくまで一般的な目安です。仮にA判定であっても、子供が見えにくそうにしていたり、目の疲れを訴えたりする場合は、隠れた眼疾患や遠視・乱視の可能性もあるため、自己判断せずに眼科を受診しましょう。
目が見えにくいサインが出てきた時
子供は自分から「目が見えにくい」とうまく伝えられないことが多いため、大人が日常のサインに気づいてあげることが大切です。以下のような行動が見られたら、視力が低下している可能性があります。
- テレビやタブレットを極端に近づいて見る
- 遠くを見る時に目を細める
- 頻繁に目を擦る、またはまばたきが多い
- 物を見る時に首を傾けたり、横目で見たりする
- 本を読む時に集中力が続かない
- よく物にぶつかったり、転んだりする
これらのサインは、近視だけでなく、遠視や乱視、斜視などが原因となっている場合もあります。気になる行動が続いた場合には、メガネが必要かどうかを含めて、一度眼科で相談してみることをおすすめします。
子供のメガネ選びのポイント
子供用のメガネは、大人のメガネとは選び方の基準が少し異なります。活発に動く子供が安全かつ快適にかけ続けられるように、機能性やデザイン性を重視して選ぶことが重要です。ここでは、具体的な選び方のポイントを5つご紹介します。
レンズやフレームが丈夫か
子供は大人に比べてメガネをぶつけたり、落としたり、スポーツ中にボールが当たったりするリスクが高いため、とにかく丈夫で壊れにくい素材を選ぶことが第一です。
フレームには、柔軟性があって折れにくい樹脂素材や、軽くて丈夫なチタン素材などが適しています。また、レンズも衝撃に強いプラスチックレンズや、割れにくいポリカーボネート素材などを選ぶと、万が一の際にも破片で目を傷つけるリスクを減らせます。
レンズには傷防止のコーティングがされたメガネを選べば、長持ちにもつながります。
鼻パッドがフィットしているか
子供の鼻は大人に比べて低く、成長途中で骨格も変わりやすいため、鼻パッド(鼻あて)のフィット感は非常に重要です。鼻パッドが合っていないと、メガネがすぐにずり落ちてしまい、正しいレンズの位置で物を見られず、視力矯正の効果が半減してしまいます。
子供用メガネを選ぶ際は、鼻パッドの高さや角度を細かく調整できるクリングス(金具)タイプのものや、シリコン素材でズレにくい工夫がされているものがおすすめです。疑問があれば眼鏡店の店員に相談しましょう。
顔に合ったサイズか
メガネのサイズが子供の顔に合っていないと、見え方に違和感が出たり、こめかみや耳の裏が痛くなったりして、メガネをかけること自体を嫌がる原因になります。
フレームの横幅が顔の幅と合っているか、テンプル(つる)の長さが耳までの距離にぴったりかを確認しましょう。黒目がレンズの中央にくるかも重要です。
子供の成長を見越して大きめのサイズを買いたくなるかもしれませんが、メガネは「今の顔のサイズにぴったり合うもの」を選ぶのが基本です。
子供が気に入るデザインか
子供の場合、メガネを嫌がらずにかけてもらうことも欠かせないポイントです。親が機能面を重視して選んだものでも、子供が「かっこ悪い」「恥ずかしい」と感じてしまうと、学校で外してしまったり、かけてくれなくなったりします。機能性だけでなく、子供自身が気に入るデザインかどうかは大切です。
色や形など、最終的なデザインは子供の好みを尊重して選ばせてあげましょう。お気に入りのメガネになれば、大切に扱う気持ちも芽生えやすく、毎日楽しくかけられます。
保証やアフターケアがあるか
子供は不注意でメガネを壊してしまったり、成長によってすぐに度数やサイズが合わなくなったりすることがよくあります。そのため、購入する眼鏡店の保証制度やアフターケアが充実しているかを必ず確認しましょう。
「購入後一定期間はレンズの度数交換が無料」「フレームが破損した際の修理や交換が割引になる」といった手厚いキッズ向けの保証サービスを用意している眼鏡店を選ぶと、購入後も安心して使い続けられます。経済的にも助かります。
子供のメガネを作る時の流れ
子供のメガネを作る時は、大人とは異なり、まずは眼科での正確な検査が不可欠です。ここでは、眼科を受診してから実際にメガネを受け取るまでの基本的な流れを4つのステップで解説します。全体の手順を把握してスムーズに進めましょう。
1.眼科を受診する
子供のメガネ製作を検討することになったら、最初に眼科を受診しましょう。子供の視力が低下するのは、単なる近視だけでなく、遠視や乱視、斜視、あるいは目の病気が隠れているケースもあります。眼科では、視力測定に加えて目の健康状態を総合的に診察し、本当にメガネが必要なのか、視力低下の原因は何かを専門医が正確に判断します。
2.処方箋をもらって眼鏡店へ行く
眼科での検査の結果、メガネでの矯正が必要と診断されたら、医師から子供の目に合ったレンズの度数が記載された「眼鏡処方箋」を発行してもらいます。
子供の目はピントを調節する力が強いため、眼鏡店での簡易的な測定だけでは正確な度数が出ないことがあります。必ずこの処方箋を持参して眼鏡店へ行きましょう。
3.眼鏡店でフレームとレンズを選ぶ
眼鏡店で処方箋を渡してメガネ選びがスタートします。先述した「丈夫さ」「フィット感」「サイズ」「デザイン」のポイントを意識しながら、子供と一緒にフレームを選びましょう。試着には時間がかかるため、時間に余裕を持ってお店に行くと安心です。
フレームが決まったら、レンズの種類や傷防止などのオプションコーティングを選びます。迷うことがあれば、店員さんに子供の年齢や生活環境を伝えてアドバイスをもらって選びましょう。
4.メガネのフィッティングを行う
メガネが完成したら、最後に店舗でフィッティング(かけ具合の調整)を行います。メガネが顔に正しく乗っているか、鼻パッドや耳当て(モダン)の部分が痛くないか、下を向いた時にずり落ちてこないかなどを細かく確認し、調整してもらいます。
軽くジャンプしたり首を振ったりして、ズレないか確認すると安心です。フィッティングは非常に重要なため、子供が違和感を訴えたら遠慮なく伝え、ぴったりフィットする状態に仕上げてもらいましょう。
子供の視力を守るために
知っておきたいこと
メガネを作ることも大切ですが、子供の大切な目を守るためのケアはたくさんあります。ここでは、視力の低下をできるだけ防ぎ、快適な視界を保つために親が知っておくべきポイントを解説します。
生活習慣を改善させる
近視などの進行をおさえるためには、目に負担をかけない生活習慣を身につけることが大切です。テレビやタブレット、ゲームの画面を見る時は、画面から30cm以上離れ、部屋を明るくして見るようにしましょう。
また、30分近く画面を見続けたら、遠くの景色を眺めるなどして5〜10分ほど目を休めるルールを作ることも効果的です。さらに、日中に外遊びをして太陽の光(バイオレットライト)を浴びることが、近視の進行予防に良い影響を与えるとされているため、1日1~2時間程度、屋外活動も取り入れましょう。
眼科で定期的に診てもらう
メガネを作った後も、半年に1回程度の頻度で眼科の定期検診を受けさせるようにしましょう。子供の視力は成長とともに変化しやすいため、学校での年1回の視力測定だけでは、急な度数の変化や目のトラブルに気づけないことがあります。
定期的に眼科医に診てもらうことで、現在のメガネの度数が合っているか、目に病気などの異常がないかをチェックでき、常に適切な見え方を維持できます。夏休みなどの長期休暇を利用して受診する習慣をつけると安心です。
適切な度数のメガネをかけさせる
子供の目に合った、適切な度数のメガネをかけさせることは非常に重要です。「度が強いと目が悪くなる」と勘違いしてしまい、わざと度の弱いメガネをかけさせようとするケースがありますが、無理にピントを合わせようとしてかえって目が疲れ、視力低下の進行を早めてしまう可能性があります。
眼科医が処方した正しい度数の適切なレンズを使用し、見えにくくなったと感じたらすぐに眼科で検査を受け、レンズを交換するようにしましょう。
子供のメガネに関する
よくある質問
「メガネをかけると目が悪くなるか」「メガネをかけさせなくても大丈夫か」といった子供のメガネ作りについて、親御さんが抱きやすい疑問や不安について、答えをまとめました。子供の視力について迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
Q.子供がメガネをかけると目が悪くなる?
メガネをかけるのは、適切な度数であれば、近視の進行に良い影響も悪い影響も与えないといわれています。逆に適切な度数のメガネをかけてしっかりピントを合わせると、目の疲れや負担を軽減できます。
逆に、見えにくいまま放置したり、合っていないメガネをかけたりする方が、目に負担がかかり視力低下を招く原因になるため、注意しましょう。
Q.子供にメガネをかけさせなくても大丈夫?
見えにくい状態を放置するのはおすすめできません。特に幼少期は視覚が発達する重要な時期であり、ピントが合った鮮明な映像を脳に送ることで視力が育ちます。
この時期に適切に矯正しないと、将来的にメガネをかけても視力が出ない弱視になってしまう恐れがあります。また、黒板が見えないことで学習の遅れや、運動時のケガにもつながるため、気になる行動や学校での測定結果で視力低下を感じる時には、まず眼科を受診して相談してください。
Q.子供にはメガネをずっとかけさせたほうがいい?
基本的には、眼科医の指示に従うことが大切です。遠視や乱視、弱視の治療目的の場合は、起きている間はずっと常時装用する必要があります。
一方、軽度の近視で「黒板を見る時だけ見えにくい」という場合は、授業中など必要な時だけかける(必要な時のみ装用)よう指示されることもあります。自己判断せず、医師にかけ方のルールを確認しましょう。
Q.子供のメガネは保険適用になる?
9歳未満の子供で、「弱視」「斜視」などの治療用としてメガネを作る場合に限り、健康保険の適用対象となり、療養費の支給(助成)を受けられます。単なる近視の視力矯正用メガネは対象外となるため注意が必要です。
まとめ
今回は、子供のメガネが必要になるタイミングや選び方のポイント、作製の流れについてご紹介しました。
子供が「見えにくい」サインを出していたり、学校の検査で視力の低下が分かったりして不安だった方も、眼科を受診して正しくメガネを作る流れが理解できたことで、安心して対策を進められるようになるでしょう。子供の視覚は成長段階にあるため、早めの対応と定期的なチェックが欠かせません。この記事を参考にしながら、子供にぴったりのメガネを一緒に探していきましょう。




