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新しいメガネなのに見えにくい、遠近両用メガネにしたら違和感がある、といった経験はありませんか?メガネの見え方は、度数だけでなく、目とレンズの位置関係やフレーム、使用目的などにも左右されます。
そこで注目したいのが、一人ひとりの装用条件を考慮して設計する「インディビジュアルレンズ」です。この記事では、インディビジュアルレンズの種類や特徴、一般的なレンズとの違い、作製時の測定項目について解説します。
オーダーメイドメガネなら
自分に合った1本を作れる
オーダーメイドメガネの魅力は、顔や目の状態、ライフスタイルに合わせてフレームやレンズを調整・設計でき、快適な掛け心地と見え方を追求できることです。
既製品のメガネは、デザインやサイズがあらかじめ決まっているため、自分の顔や目に合わせた細かな調整がしにくく、掛け心地や見え方が合わないことがあります。一方、オーダーメイドメガネでは、顔の大きさや形、目や鼻、耳の位置などを考慮してフレームを調整し、一人ひとりに合った掛け心地を追求することができます。
また、レンズも視力や度数だけでなく、目とレンズの位置関係やフレームの形状、メガネを使用する場面などを考慮して設計することで、見え方の最適化を図ります。
インディビジュアルレンズとは?
インディビジュアルレンズは、一人ひとりの装用条件をレンズ設計に反映できるレンズです。一般的なレンズでは標準的な装用条件をもとに設計するのに対し、個々の条件に合わせて設計できるため快適な見え方を追求できます。
インディビジュアルレンズには、単焦点レンズと累進(遠近両用)レンズがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
インディビジュアルレンズの種類
インディビジュアルレンズには「単焦点インディビジュアルレンズ」と「累進(遠近両用)インディビジュアルレンズ」があります。
単焦点インディビジュアルレンズは、近視・遠視・乱視などを補正し、フレームの傾きや目とレンズの距離を反映して設計します。
一方、累進インディビジュアルレンズは、レンズ内で度数が少しずつ変わり、1枚で遠くから手元まで複数の距離に対応するレンズです。個々の装用条件を設計に反映し、遠近両用レンズで問題になりやすい揺れやゆがみを軽減するとともに、手元の視野を広く確保することもできます。
遠近両用レンズについて詳しく知りたい方は、こちらのページも参考にしてください。
インディビジュアルレンズで
大切な4つの要素
インディビジュアルレンズは、度数だけでなく、メガネの装用条件や使用目的なども考慮して設計します。主に、次の4つの要素が関わります。
- 目の高さ
- 顔幅
- 鼻の高さとサイズ
- 耳の高さ
これら4つの要素を考慮することで、一人ひとりの目やメガネのかけ方、ライフスタイルに合ったレンズ設計につながります。

※すべての要素は複合的に影響します。
インディビジュアルレンズの
作製時に測定する項目
インディビジュアルレンズを作製する時には、視力や度数以外に「フレームの前傾角」「フレームの頂点間距離」「フレームのそり角」の3つを測定します。これらは、実際の見え方や装用感に大きく影響する重要な項目です。
1.フレームの前傾角
フレームの前傾角とは、メガネを横から見た時に、レンズを入れたフレームが顔に対してどの程度前方に傾いているかを示す角度です。前傾角は、フレームの形状や顔へのかかり方などによって異なります。前章の4つの要素のうち、「目の高さ」と「耳の高さ」に影響を受けます。
前傾角が変わると、光がレンズを通過する角度も変わるため、見え方に影響します。特に、遠近両用などの累進レンズは、1枚のレンズの中で、遠くを見る部分から近くを見る部分にかけて度数が連続的に変化するため、前傾角の影響を受けやすいのです。
そのため、レンズを設計する際には、実際にメガネをかけた時の前傾角を考慮することが重要です。
2.フレームの頂点間距離
フレームの頂点間距離とは、目とレンズの間の距離のことです。頂点間距離が変わると、レンズによる矯正効果も変化します。例えば、近視の場合は、目とレンズの距離が長くなるほど矯正効果は弱まり、短くなるほど強まる傾向にあります。こうした影響は、度数が強いほど大きくなる点が特徴です。
前章の「鼻の高さやサイズ」が関係しており、最適な見え方が得られるように、目の度数とレンズとの距離を考慮して決定します。
3.フレームのそり角
フレームのそり角とは、メガネを上から見た時に、左右のレンズが顔に沿ってどの程度カーブしているかを示す角度です。
そり角は、レンズに対して視線が入る角度が変わると、度数による矯正効果にも影響することがあります。これは視線が斜めに入ると、レンズの度数や形状によっては、光の屈折の仕方が変わるためです。
インディビジュアルレンズでは、こうした影響を考慮し、実際にかけた時にも適切な矯正効果が得られるよう、レンズの光学設計を調整します。
フレームのそり角は、前章の4つの要素のうち、顔幅に大きく影響されます。フレームの形状だけでなく、目とレンズの位置関係や視線の角度まで考慮することが、一人ひとりに合った見え方を目指すうえで重要です。
インディビジュアルレンズメガネがおすすめな方
インディビジュアルレンズは、メガネの見え方にこだわりたい方や、一般的なレンズでは不満を感じている方におすすめです。
また、遠近両用レンズで揺れやゆがみが気になる方は検討してみると良いでしょう。インディビジュアルレンズは、目とフレームの位置関係を考慮して設計するため、揺れやゆがみをおさえ、より自然な見え方につながります。左右の度数差を踏まえた設計も可能なため、左右で度数が大きく異なる方にも適しています。さらに、デスクワークや運転など、使用する場面に応じてレンズを設計することも可能です。
このように、インディビジュアルレンズは、一人ひとりの目の状態やフレーム、使用目的に合わせて設計できるため、自分に合った見え方を求める方に適した選択肢の一つです。
インディビジュアルレンズに
関するよくある質問
ここでは、インディビジュアルレンズに関してよくある質問にお答えします。従来のレンズとの違いや価格、作製できる場所、作製後のフィッティングなど、購入前に知っておいたほうが良いポイントを確認しておきましょう。
Q.インディビジュアルレンズと普通のレンズの違いは?
最も大きな違いは、レンズ設計に個人の装用条件を反映する範囲です。
一般的なレンズでは、あらかじめ設定された設計条件をもとに度数などを合わせて作ります。しかし、眼・鼻・耳の高さや顔幅は一人ひとり異なります。同じフレームを選んでも、かける人によってフレームの傾き方、目とレンズの距離、顔に沿うカーブの角度は変わります。
インディビジュアルレンズでは、このような一人ひとりの違いを実際に測定し、フレーム前傾角、頂点間距離、そり角など、実際にメガネをかけた状態の情報を設計に反映できます。また、左右の度数差やライフスタイルなども考慮して設計することが可能です。
インディビジュアルレンズは、一人ひとりの条件に合わせてレンズ設計を最適化することを重視したオーダーメイドレンズです。
Q.インディビジュアルレンズの価格は高い?
インディビジュアルレンズは、通常のレンズと比べて一般的には高価格になる傾向があります。
これは、一人ひとりの目の状態やフレームの形状、使用目的などに合わせてレンズを設計するためです。その他、レンズの種類や設計グレード、素材、コーティングなどによっても価格は変動します。
特に、遠近両用レンズを選ぶ場合や、傷や汚れを防ぐ機能を備えたコーティングを追加する場合は、それぞれに応じた費用がかかります。必要な機能や仕様を選べるため、予算に合わせて費用を調整しやすい点は、インディビジュアルレンズのメリットです。
Q.インディビジュアルレンズはどこで作れる?
インディビジュアルレンズは、メーカーや店舗によって取り扱いが異なるため、希望するレンズに対応している眼鏡店を選ぶ必要があります。取り扱い店舗を探す際は、レンズメーカーの公式サイトにある店舗検索を利用すると便利です。
また、店舗を選ぶ際は、レンズの取り扱いだけでなく、レンズ設計に必要な測定や、フレームと目の位置関係まで確認してもらえるかも大切なポイントです。事前に対応内容を確認しておくと、自分に合ったレンズを選ぶ際にも安心です。
まとめ
今回は、インディビジュアルレンズの特徴や種類、レンズ設計における測定についてご紹介しました。
インディビジュアルレンズは、目やフレームの位置関係、使用目的などを考慮して設計することで、一人ひとりに合わせたレンズを選ぶことができます。今使っているメガネの見え方に不満がある方や、自分の生活スタイルに合ったレンズを選びたい方には特におすすめのレンズです。
新しくメガネを作る際には、本記事を参考にして、自分に合った1本を選びましょう。

