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最終更新日:2026.08.28

メガネをかけて温泉に入るのはアリ?注意点や安全に使うためのポイント

メガネをかけて温泉に入るのはアリ?注意点や安全に使うためのポイント

目次

温泉に入る際、「メガネをかけたまま入っても良いのだろうか」と迷う方もいるのではないでしょうか。裸眼では足元が見えにくい場合、メガネがないとかえって転倒などの不安が生じることもあります。

一方で、温泉やサウナは高温多湿の環境であり、普段使っているメガネのレンズやフレームが傷んだり、くもりによって視界が悪くなったりする可能性があり注意が必要です。
この記事では、温泉でメガネを使用する際のマナーや注意点、メガネへのダメージ、安心して入浴するための対処法について詳しく解説します。

メガネをかけて温泉に入ることはマナー違反ではない

温泉イメージ

メガネをかけたまま温泉に入ること自体は、一般的にマナー違反ではありません。裸眼では足元・周囲が見えにくい方は、メガネをかけることで安全に移動できるようになります。小さな子供と一緒に入浴する場合や、露天風呂から景色を楽しみたい場合に必要になります。

一方で、近年は撮影機能を備えたカメラ付きメガネも発売されています。一般的なメガネとの見分けがつきにくい製品もあるため、周囲の利用者から盗撮を懸念されるかもしれません。カメラ付きメガネを浴室へ持ち込むことをはじめ、施設が独自に設けているルールや注意事項にも従いましょう。

また、通常のメガネであっても、温泉の熱や成分によってレンズやフレームが傷むリスクがある点には注意が必要です。

温泉でのメガネ使用を
避けたほうが良い理由

メガネをかけて入浴すると視界を確保できますが、普段使いのメガネは高温多湿の環境で使用することを前提に作られていません。熱や温泉成分による劣化に加え、レンズのくもりによって事故につながるおそれがあります。

詳しくは以下でも解説しています。

熱でレンズが傷む・ひび割れるから

レンズがひび割れたメガネ

現在、メガネのレンズとして広く使用されているのは、プラスチック製です。軽くて割れにくい一方、熱に弱く、温泉の湯気やサウナの熱でレンズの基材が膨張することがあります。一方、レンズ表面に施されている反射防止や撥水などのコーティングは、基材と同じようには膨張しません。そのため、その差によって、コーティングに細かなひびが入ってしまう現象が生じることがあります。

これは「熱クラック」と呼ばれ、レンズの表面に網目状の傷が入ったり、光が乱反射して見えにくくなったりします。また、急激な温度変化や高温のシャワー、ドライヤーの熱風などもダメージの原因です。一度ダメージを受けたコーティングを元の状態に戻すことは難しく、改善するにはレンズ交換が必要になるかもしれません。普段使いの大切なメガネは、浴室へ持ち込まないことをおすすめします。

フレームの錆び・変色・変形が起こるから

メガネのフレームには、蝶番やネジ、鼻パッドを支える部品などに金属が使われることが多いです。浴室内の水分や湯気、汗、石けん、シャンプーなどが金属部分に付着すると、錆びや腐食の原因となります。表面からは見えにくい小さな部品にも影響し、ネジの動きが悪くなったり、折れたりするケースも少なくありません。

また、温泉に含まれる成分によって、金属部分が変色する可能性があります。特に硫黄を含む温泉では、金属が化学反応を起こし、黒く変色することがあるため注意が必要です。施設によっては、アクセサリーやメガネなどの金属製品を外すよう案内している場合があるため、確認してください。

プラスチック製のフレームも、熱の影響を受けないわけではありません。高温環境ではフレームが変形し、耳にかける部分が広がったり、レンズを固定する部分にゆがみが生じたりする場合があります。変形によってかけ心地が悪くなるだけでなく、レンズが外れやすくなることも考えられます。入浴前には施設の注意書きを確認し、普段使いのメガネを温泉へ持ち込むか慎重に判断しましょう。

メガネがくもることでケガをするおそれがあるから

メガネが曇っている様子

温泉の浴室は湿度が高いため、冷えたレンズに暖かい水蒸気が触れると、表面に細かな水滴が付着してくもりやすくなります。レンズがくもると足元や段差を確認しにくくなり、床で滑ったり、浴槽のふちにつまずいたりといったリスクが生じます。浴室の床は水や石けんで滑りやすく、わずかな視界不良でも転倒につながりかねません。

また、周囲の利用者や壁、シャワー設備などにぶつかる危険性もあるでしょう。メガネがずれたり落下したりすると、誤って踏みつけ、フレームやレンズを破損させる可能性があります。破損した部品で自身やほかの利用者がケガをすることにも注意が必要です。

一方、裸眼ではほとんど見えない方の場合、メガネを外すこと自体が転倒のリスクになります。そのため、単純にメガネを外せば安全とは限りません。コンタクトレンズをつけたまま入浴するのは、水に含まれる微生物による目の感染症につながるおそれがあるため、避けたほうが良いとされています。

視力を補う必要がある場合は、くもりにくく熱にも強い、風呂専用のメガネを検討すると安心です。

メガネをかけて温泉に入りたい時の対処法

裸眼での入浴に不安がある場合は、無理に通常のメガネを使うのではなく、浴室での使用に適した方法を選ぶことが大切です。金属を使っていない製品やお風呂・サウナ専用メガネを選び、防曇対策や紛失対策も行いましょう。ここでは、温泉でメガネを使用したい時の対処法をご紹介します。

金属不使用のフレームを選ぶ

プラスチック製フレームのメガネ

温泉で使用するメガネには、金属部品をできるだけ使用していないフレームが適しています。オールプラスチック製などのフレームであれば、温泉成分や湿気による錆び、腐食、変色をおさえやすいでしょう。ただし、外見がプラスチック製であっても、蝶番やネジに金属が使われている製品もあるため、購入時に仕様を確認してください。

金属不使用のフレームは、サウナを利用する際の火傷対策としても役立ちます。一般的な金属フレームや金属製の部品は、高温のサウナ室内で熱くなり、熱を持った部分がこめかみや耳、鼻などに触れると、火傷などの皮膚トラブルにつながる可能性があります。

なお、プラスチック製であれば、どのようなメガネでもサウナで安全に使用できるわけではありません。素材によって耐熱温度が異なるため、必ずメーカーが示す使用環境を確認しましょう。温泉やサウナで使用したい場合は、金属不使用に加え、耐熱性が明記された製品を選ぶことが大切です。

お風呂・サウナ用メガネを使用する

温泉で安全に視界を確保したい場合は、お風呂・サウナ用メガネを使用する方法があります。専用メガネは、高温多湿の環境で使用することを想定して作られているため、一般的なメガネよりも熱や水分に強いのが特徴です。最近ではサウナ用のメガネが眼鏡店で販売されていることも増えてきました。

製品によっては、フレームだけでなくネジや蝶番にも金属を使用していません。金属部分の錆びや変色を防ぎやすく、サウナ内でフレームが熱くなって火傷をするリスクもおさえられます。また、耐熱性や耐衝撃性に優れた素材が使われ、滑りにくさやくもりにくさに配慮された製品もあります。

お風呂用メガネは、あらかじめ用意された度数から選ぶ既製品が中心ですが、強度近視や乱視、左右で度数が異なる方向けの製品も販売されています。ただし、一般的なメガネと同じ見え方になるとは限りません。購入する際は、使用できる温度や度数、サウナへの持ち込みが可能かを確認し、自分の視力や利用目的に合った製品を選びましょう。

防曇レンズや曇り止めを活用する

防曇レンズを使用したイメージ

温泉でメガネを使用する時は、防曇レンズやメガネ用の曇り止めを活用すると、視界不良のリスクをおさえられます。防曇レンズとは、レンズ表面に特殊なコーティングを施し、水滴ができにくい状態にしたレンズです。一般的なレンズよりも曇りはじめるスピードが遅く、視界を維持しやすくなります。

曇り止めには、スプレー、ジェル、クロスなどの種類があります。レンズに塗り広げたり、専用のクロスで拭いたりすることで、水分を膜状になじませ、細かな水滴の発生をおさえます。製品によって効果の持続時間や使用方法が異なるため、説明書に従って使用しましょう。

ただし、レンズのコーティングとの相性によっては、使用できない曇り止めがある点には注意してください。また、防曇加工されていても温泉やサウナの湿度などが高いと効果を維持できず曇る場合があります。温泉の成分でレンズが痛む場合もあるため、温泉から出た後には、水洗いなどお手入れをしっかり行うことも大切です。

古いメガネを温泉用として再利用する

新しいお風呂用メガネをすぐに用意できない場合は、以前使用していた古いメガネを温泉用として再利用する方法もあります。普段使いのメガネとは別にしておけば、熱や湿気によってコーティングやフレームが傷んでも、日常生活への影響をおさえることが可能です。温泉旅行のたびにメガネを入れ替える手間はかかりますが、新しく購入する費用をおさえられることもメリットといえます。

ただし、古いメガネを活用する場合、高温・多湿の環境に適した材質ではない点には留意が必要です。金属フレームはサウナで熱くなり、火傷につながる可能性があります。また、温泉成分による錆びや変色、熱によるレンズのひび割れなどが生じることもあります。温泉用として使用する場合は、壊れても日常生活に支障がないものを選び、サウナでは使用しないほうが安全です。

なお、度数が現在の視力と大きく合っていないメガネも避けましょう。足元が見えにくかったり、距離感をつかみにくかったりすると、転倒などにつながるおそれがあります。

温泉でメガネを使う際は
紛失にも注意!

温泉でメガネを使う際は紛失にも注意!

温泉や大浴場では、メガネの劣化だけでなく、紛失や落下にも注意が必要です。浴室内ではレンズがくもったり、顔についた水や汗、シャンプーによってフレームが滑りやすくなったりします。メガネが浴槽や洗い場に落ちると、踏まれて破損するだけでなく、割れたレンズやフレームの部品によって周囲の方がケガをするおそれがあります。

入浴中にメガネを外す場合、浴槽のふちや洗い場の棚など、不安定な場所には置かないようにしましょう。置いた場所が分からなくなったり、ほかの利用者が誤って持ち去ったりする可能性があります。特に旅先では、脱衣所や浴室の構造に慣れていないため、普段よりも紛失のリスクが高まります。

メガネを使用しない時は、脱衣所の鍵付きロッカーやメガネケースに保管するのが安心です。浴室へ持ち込む必要がある場合は、メガネ用ストラップを取り付ける方法もあります。
入浴後は、温泉成分や石けんを水で丁寧に洗い流し、柔らかい布で水分を拭き取ってください。紛失や破損に備え、旅行には予備のメガネを持参すると良いでしょう。

温泉でのメガネ着用に関する
よくある質問

温泉でメガネを使用する際は、入浴中だけでなく、使用後のお手入れやサウナでの扱いにも注意が必要です。また、メガネの代わりにコンタクトレンズを使って良いのか迷う方もいるでしょう。ここでは、温泉でのメガネ着用に関連してよく寄せられる質問について、注意点とあわせて回答します。

Q.温泉でメガネを使った後のケア方法は?

温泉でメガネを使用した後は、レンズやフレームに付着した温泉成分や石けん、シャンプーなどをそのままにせず、できるだけ早めに水で洗い流しましょう。その後、柔らかい布やメガネ拭きで水分を優しく拭き取ります。強く擦るとレンズ表面のコーティングを傷める可能性があるため注意してください。

また、熱によってレンズやフレームが傷むおそれがあるため、熱いお湯で洗ったり、ドライヤーの温風を当てたりするのは避けたほうが良いでしょう。使用後にレンズのひび割れやフレームの変色・変形、ネジのゆるみなどが見られた場合は、眼鏡店で状態を確認してもらうと安心です。特に硫黄を含む温泉では金属部分が変色する場合があるため、使用後のケアを丁寧にすることをおすすめします。

Q.メガネの代わりにコンタクトで温泉に入るのは大丈夫?

メガネが使いにくいからといって、コンタクトレンズをつけたまま温泉に入ることはおすすめできません。コンタクトレンズを装用した状態で水やお湯に触れると、水中の微生物(アカントアメーバなど)が目に入り、角膜感染症を起こすリスクがあります。日本コンタクトレンズ協会でも、水泳や入浴、シャワーの際にはコンタクトレンズを外すよう注意喚起しています。

また、ソフトコンタクトレンズは水やお湯に触れることで水分量が変化し、レンズが変形する可能性もあります。裸眼では足元が見えず不安な場合は、コンタクトレンズで代用するのではなく、お風呂用メガネなどを利用する方法を検討しましょう。誤ってコンタクトレンズをつけたまま入浴した場合は、製品の取扱説明書に従って対応し、目の痛みや充血、見えにくさなどがある場合は眼科を受診してください。

Q.温泉でサウナにも入る場合、メガネをかけたままでも良い?

普段使いのメガネをかけたままサウナに入ることは、基本的に避けてください。サウナは温泉の場よりも高温になるため、プラスチックレンズやコーティングが熱によるダメージを受けたり、フレームが変形したりする可能性があります。また、金属製のフレームやネジなどが高温になると、肌に触れた際に火傷をするおそれもあります。

裸眼に不安がある場合は、耐熱性のあるお風呂・サウナ用メガネを検討しましょう。製品によっては、フレームや蝶番まで金属を使わず、高温環境での使用を想定して作られたものがあります。 ただし、プラスチック製であればすべてサウナで使用できるわけではありません。使用可能な温度や素材は製品によって異なるため、メーカーが示す使用条件を必ず確認して利用してください。

まとめ

温泉でメガネを使用すること自体は、マナー違反ではありません。裸眼では足元や周囲が見えにくい方にとって、安全に入浴するためにはメガネが不可欠です。一方で、温泉やサウナの熱、湿気、成分は、レンズのコーティングやフレームを傷める原因になります。また、くもりによる視界不良や、浴室内での落下・紛失にも注意が必要です。
普段使いのメガネをそのまま持ち込むのではなく、お風呂・サウナ用メガネや防曇レンズを活用するなど、環境に合ったメガネを選びましょう。

眼とメガネの情報室 みるラボ

この記事の執筆者

眼とメガネの情報室
みるラボ編集部

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