メガネ
最終更新日:2024.07.30

メガネは修理できる?値段の目安や修理にかかる時間を解説

眼とメガネの情報室 みるラボ

この記事の執筆者

眼とメガネの情報室
みるラボ編集部

メガネは修理できる?値段の目安や修理にかかる時間を解説

目次

メガネの修理はできる?費用や修理にかかる期間とは?

レンズにひびが入ったメガネ

お気に入りのメガネが壊れてしまったり、ブランド品や高価なメガネが折れてしまった時に、新しくメガネを購入するよりも修理して使いたいと思ったことはありませんか?

また、強度近視・強度乱視の方や遠近両用などメガネを購入してもできあがりまで一週間以上かかるという方にとっては、その間だけでも壊れたメガネを修理して使いたいと考えるのではないでしょうか?

しかし、メガネの修理にはどのくらいの時間・金額がかかるのかご存じない方がほとんどだと思います。もしもの時の判断に困らないよう、メガネの修理に関して説明します。

レンズやネジが外れてしまった場合

一つ目はレンズやネジが外れてしまった場合です。

フレームに大きな損傷や歪みがなくレンズが外れてしまった場合は基本的にレンズをはめ込むだけですむこともあります。同様にネジが取れてしまってもフレームにダメージがなければネジを付け直すことが可能です。メガネを購入した店舗の場合、無料で修理をしてくれるお店が多いですが、店舗によって対応が異なりますので、購入店舗に問合せましょう。

メガネが曲がってしまった場合

フレーム

二つ目は、メガネが曲がってしまった場合です。

変形した箇所やフレームの素材によっても異なりますが、基本的には眼鏡店で調整することが可能です。

メタルフレームの場合は歪みに関してある程度修理できます。しかし、プラスチックフレームの場合は、修理できないことが多いため注意しましょう。また、変形具合にもよりますが2週間〜1ヶ月ほどメガネを預かることもあります。このような場合に備えて予備のメガネがあると便利です。
その場で調整できる程度の曲がり方であれば、無料で行ってくれる店舗もありますが、修理が必要なほど変形が酷い場合は、1,000〜6,000円ほどの費用がかかることもあるため、まずは購入した店舗に確認してみましょう。

丁番が壊れてしまった場合

三つ目は、丁番が壊れてしまった場合です。

ほとんどの場合、丁番部分を再度溶接したり、壊れてしまった丁番を取り外して新しいものを埋め込むという作業で修理ができます。
店舗によっては、様々な丁番を用意しているところもありますが、在庫がない場合にはメーカーに送らなければならないこともあります。修理期間としては、5日〜1週間ほどかかるため、こちらも予備のメガネがあると安心でしょう。

修理費用は5,000〜10,000円程かかりますが、自分で修理しようとして取り返しがつかない状態になることもあります。まずは修理可能かどうか購入した店舗に確認するのがおすすめです。

フレームが折れてしまった場合

最後はフレームが折れてしまった場合です。金属同士をくっつけるロウ付けという方法がありますが、金属の種類によってはロウ付けに不向きだったり強度が弱くなることもあります。フレームの塗装も剥がれてしまうため見た目も考えるなら再塗装が必要となります。

塗装なしのロウ付けなら店舗でやっている場合もあり、金額は2,000~3,000円程度で、一日預かることになります。しかしチェーン店ではほとんどがメーカー修理となるため、修理に2週間〜1ヶ月かかります。金額は5,000~10,000円程度で、当然ですが再塗装も含めるとより高額になります。
ただしセルフレームと呼ばれるようなプラスチックでできているフレームが折れてしまった場合は残念ながら修理をすることができません。

修理金額はあくまでも参考で、ご利用中のフレームの種類や素材、状態によって、また修理の作業内容によって金額は大きく異なります。眼鏡店で相談、金額の確認をして修理をしましょう。

部品の交換について

鼻パッドナイロールフレーム

例えば鼻パッド・ネジの紛失や、ナイロールと呼ばれる半分枠があるタイプのフレームのワイヤー交換などがあげられます。パッドの交換なら数百円、ネジやナイロールの交換はメガネを購入した店舗では無料でできることが多いです。
これらの部品は消耗品なので、基本的に店舗に在庫があることが多く、在庫があれば交換自体は当日5~10分程度で可能です。また、すべてのフレームにはあてはまりませんが、フレームの耳掛け部にあたる部品も交換可能なものがあります。

もし耳掛け部が割れてしまったら一度眼鏡店に相談してみてください。在庫があれば当日30分ほどで交換でき、金額も1,000~2,000円程度です。フレームの状態によっては部品の取り寄せが必要なこともあり、金額も店舗によって違います。修理の内容や金額については、眼鏡店でご相談ください。

レンズの傷やコーティングの
剥がれも修理可能?

メガネイメージ

フレームの修理は比較的可能な場合が多いのですが、レンズは残念ながら修理することができません。レンズは新しく交換することになります。時々レンズも修理ができると思っている方がいらっしゃいますが、レンズが割れてしまうなどの破損の場合はもちろん、表面の傷やコーティング剥がれなども修理することができないため注意してください。
メガネレンズは材質によってガラスレンズとプラスチックレンズの2種類に分けられますが、それぞれに長所短所があります。
ガラスレンズは傷・熱に強い材質ですが、レンズ自体が重くナイロールやツーポイントと呼ばれる枠なしのフレームでの作成はできません。また、衝撃に弱いため机から落としただけでも割れてしまうことがあります。

炎天下の車中やサウナでの眼鏡の放置は危険です

プラスチックレンズは軽く、衝撃に強い材質ですが、レンズ表面に傷がつきやすくなっています。また、プラスチックは熱により膨張するため高温に弱いという特徴もあります。熱でレンズ自体が膨張し、コーティングに亀裂が入ることにより「クラック」と呼ばれるレンズ表面のしわが発生してしまうため、サウナはもちろんですが夏場の車内へ放置するなども厳禁です。(レンズのヒビ割れの仕組み
今はプラスチックレンズが主流となっていますが、購入する際にレンズの材質の特徴も理解して選択すると、よりメガネを長く使っていただけます。

メガネを長く使うための
コツはある?

眼鏡の取り扱い

フレームの取り扱いとして重要なのは「両手でメガネをかけ外しする」ことです。本当に基本的なことですが、これが徹底できている方はかなり少ないと思います。片手でメガネをかけ外しする方は、基本的にいつも同じ方の手を使っています。そのため、1回ではたいしたことがないものでも、何度も同じ個所に負荷がかかるため少しずつダメージが蓄積し、最終的に破損につながります。

洗浄イメージ

メガネレンズの取り扱いとして重要なのは水拭きをすることです。「ケースに入っているメガネ拭きなら繊維が細かいから乾拭きしてもいい」と勘違いしている方が多いのですが、例えばレンズ表面に砂埃がついた状態で乾拭きしたらどうなるでしょうか?どんなに繊維が細かい材質を使っていても傷の原因になります。レンズのお手入れは水拭きが基本です。水でレンズ表面のゴミやホコリを流した後、ティッシュで軽く水気を拭き取ってください。その後でメガネ拭きを使用するようにしましょう。

もし汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めて使用し、水洗いしましょう。そうするとコーティングを痛めることもありません。ただし、アルカリ性や酸性の洗剤は、コートがはがれる原因となるので使用しないようにしましょう。

また、半年から一年に一度は眼鏡店でのメンテナンスをおすすめします。どんなに気を付けて使っていてもフレームが少しずつ傾いてきたり、ネジが緩むことがあります。メガネを購入したお店なら無料で対応してしてくれる場合もあるので、時々は眼鏡店でプロのメンテナンスもお願いしてみてください。

購入した店舗以外では
修理してもらえない?

引っ越してしまったり、その店舗が移転してしまったり、何らかの理由で購入した店舗に行けないことがあるかもしれません。その場合、一般的には購入した店舗以外でも修理してもらうことは可能です。修理の内容によって有料になる場合もありますので、眼鏡店で相談をしましょう。
しかし、破損の状態によっては断られることもあります。特に、レンズが割れてしまった場合は、視力測定を行った後にレンズ交換などの対応となります。
同じレンズで度数も同じものを入れたい場合にも購入店でなければデータがないため、視力測定をしてその時の視力に最適なレンズを入れましょう。店舗によって取り扱っているレンズメーカーが異なるため、事前に確認してから行くと良いでしょう。

購入した店舗がある場合には、測定時のデータや購入履歴が残っていることもあります。このため、購入した店舗以外での修理も可能ではありますが、修理を希望するのであれば、できるだけ購入した店舗に行くのがおすすめです。
購入時の保証書などがあれば案内もスムーズに進むため、メガネと一緒に保管しておきましょう。

メガネ修理の手順

レンズが外れてしまった場合は、金属フレームなら枠を留めているネジがあるため、そのネジを外して入れ直します。半分枠があるナイロールタイプならレンズを支えているワイヤーを交換します。プラスチックのセルフレームはそのままレンズをはめ直すことも可能ですが、専門的な技術が必要となるため、自分で直そうとせず眼鏡店に持っていきましょう。

ネジがとれてしまっている場合で、途中で折れてしまっている時はネジ穴につまっているネジを特殊な工具で抜いてから新しいネジをつけます。その過程でネジ穴が広がってしまうことがあり、今まで使用していたネジよりも一回り太いネジに交換となることもあります。

折れてしまった金属フレームを修理するロウ付けは、はんだ付けをイメージしていただくとわかりやすいと思います。加熱してロウ材と呼ばれる融点の低い金属を流し込むことにより金属と金属をくっつけます。上記のようにフレームの材質によってはロウ付けに不向きなものがあったり、加熱により塗装が剥がれてしまうため注意が必要です。

すべての修理に言えることですが、修理箇所に瞬間接着剤などをつけてしまうと修理ができなくなる場合がありますので、ご自身で直そうとせず眼鏡店へ持っていくことをおすすめします。

メガネレンズおすすめコーティング

メガネレンズは修理をすることができません。そこで、プラスチックレンズのコーティングをしっかり選びましょう。

光の反射を抑える反射防止機能と汚れを拭き取りやすくするための撥水機能がついたものがベーシックなコーティングです。その他に、キズが付きにくくなるコーティングや、キズの原因になる花粉やホコリが付きにくくなる帯電防止機能のコーティングもあります。

コーティングには様々な種類や機能があるため、ご自身のライフスタイルやニーズに合わせて選んでください。
新しくメガネを購入されるときはぜひご検討ください。

まとめ

どんなに大切に扱っていても、メガネが壊れてしまったという経験はメガネユーザーなら一度はあると思います。
今回は、そんな日常生活に欠かせないメガネが壊れてしまった際、そもそも修理はできるのか、またかかる費用と時間について詳しく紹介しました。

購入した店舗によっては、その場で無料修理が可能なものもあります。
しかし、破損した状態がひどい場合は費用も時間もかかってしまうため、修理を考えているという方は、一度購入した店舗へ確認するのがおすすめです。また、もしもの時に備えて予備のメガネを用意しておくということも忘れないでおきましょう。

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