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最終更新日:2025.08.29

UVカットメガネは効果ある?【医師が解説】後悔しない紫外線対策と正しい選び方

UVカットメガネは効果ある?【医師が解説】後悔しない紫外線対策と正しい選び方

目次

UVカットメガネは、紫外線から目を保護するための重要なアイテムです。UVカットメガネとサングラスとの違いや選び方を理解している方は、少ないのではないでしょうか。

今回は、UVカットメガネの効果や必要性、サングラスとの違い、選び方について詳しく解説します。

紫外線は1年を通して私たちの目に悪影響を及ぼしています。自分に合ったUVカットメガネで、目の健康を守りたい方はぜひ参考にしてください。

UVカットメガネの
効果や必要性とは?

目は紫外線によるダメージを受けると、痛みや充血などの症状が現れます。さらにダメージが長引くと、目の細胞が破壊され白内障などの目の病気に進行します。

UVカットメガネは、紫外線から目を守るメガネです。レンズ表面に紫外線をカットする特殊なコーティングが施されていたり、素材に紫外線吸収剤が配合されていたりして、目に紫外線が到達するのを防ぎます。

紫外線による眼病のリスクを回避するために、UVカットメガネの使用は欠かせません。

UV対策は1年を通して重要

アウトドア以外でも紫外線を浴びる機会はおおいです。

紫外線は波長によって特性が異なります。例えば、アウトドアやレジャーなどでの屋外の日焼けによって肌に痛みが出て赤くなるのは「レジャー紫外線」と呼ばれるUV-B波が原因です。

一方、洗濯物干しや近場の買い物などで知らず知らずのうちに浴びてしまっているのが「生活紫外線」と呼ばれるUV-A波です。

つまり私たちは、レジャーシーンに限らず日頃から紫外線ダメージに気を付ける必要があります。

さらに、紫外線は季節に関係なく1年中地上に降り注いでいます。そのため、夏だけでなくほかの季節でも、目や肌を守るためにUV対策が重要です。

UVカットメガネと
サングラスの違いは?

目のUV対策と聞くとサングラスを思い浮かべますが、実はメガネでもUV対策ができます。
ここではUVカットメガネとサングラスの違いを解説します。

UVカットメガネ

UVカットメガネ

UVカットメガネは、レンズに紫外線吸収剤を配合したりレンズ表面にコーティング剤を施したりして、紫外線を吸収・反射し、目への影響を軽減するアイテムです。

UVカットメガネの効果は、紫外線透過率や、「UV400」と表される高エネルギー可視光線のカット率の違いなどで判断できます。

一般的に、UVカット率90%以上のものは紫外線のカット率が高く、目の保護に効果的です。

UVカットメガネのレンズは透明ですので、日常生活で違和感なく使用することができ、ファッションの一部として取り入れながら紫外線から目を守ることができます。

UVカット付きの透明のメガネレンズが欲しいけど選んだり購入したりするのが不安な場合には、全国の眼鏡店で相談してみましょう。視力測定をして度付きにすることはもちろん、度が入っていないメガネの購入も可能です。また、好きなフレームを持参すれば、レンズ交換などの相談に乗ってもらうこともできます。

サングラス

サングラスイメージ

カラーレンズが使用されているサングラスには、眩しさを軽減する効果があります。

レンズに紫外線吸収剤などが施されていることが一般的ですが、雑貨店などで販売されているサングラスの中には、UVカット効果がないものもあるため注意が必要です。UV対策のできるものか購入前にしっかり確認しましょう。

サングラスはレンズが大きくカバーできる範囲が広いことから、目の周りを広く覆い、紫外線の侵入を最小限におさえることができます。

ただし、レンズの色が濃いと瞳孔が開いて紫外線を吸収しやすくなるため、より一層目に悪影響を与える可能性があります。購入時には必ずUVカット機能を確認し、色が濃すぎないサングラスを選びましょう。

自分に合った
UVカットメガネの選び方

自分に合ったUVカットメガネは、どのように選べば良いのでしょうか。
ここではUVカット率やデザインなど、UVカットメガネの選び方のポイントを解説します。

UVカット率・紫外線透過率を見て選ぶ

UVカットメガネを選ぶ時は、UVカット率と紫外線透過率を確認することが重要です。UVカット率は、レンズがどの程度紫外線をブロックできるかを示しており、数値が高いほど効果的です。

反対に、紫外線透過率はレンズがどの程度紫外線を透過するかを示します。「紫外線透過率1.0%以下」と表示されているレンズは、99%以上の紫外線カット効果があるということです。
これらの数値を参考として、自分の使用環境に合ったUVカットメガネを選びましょう。

また、信頼のあるメーカーの製品を選ぶことも大切です。確かなUVカット効果が得られるUVカットメガネを選ぶことで、しっかりと紫外線から目を守ることができます。

顔の形にフィットするかどうかで選ぶ

顔の形にフィットするかどうかで選ぶ

紫外線は、目の正面からだけでなく上下左右あらゆる方面から射し込みます。そのため、かけた時に顔とメガネの間に隙間ができないメガネを選ぶことが肝心です。

メガネが大きすぎたり小さすぎたり、フィッティングができないフレームだと、かけている間にずれ落ちてしまい、顔にフィットしないこともあります。必ず試着して、お店のスタッフにかかり具合を確認してもらいましょう。

また、メガネの隙間から入り込んで顔に反射する紫外線もあり、そういった紫外線を防ぎたい場合は、レンズの表面だけでなくレンズ裏面に反射して入ってくる紫外線もカットする加工がされているUVカットメガネもあるのでおすすめです。

ファッションやシチュエーションで選ぶ

調光レンズイメージ

UVカットレンズが使用されていれば、透明なレンズでもしっかりUV対策ができることは先述の通りです。そのほかにも、好きなカラーと色の濃さを選んで、UVカットメガネを自由に作ることができます。紫外線に反応して発色する「調光レンズ」は、室内では無色、屋外ではサングラスカラーに変化するレンズです。屋内外で自動でカラーが変わるため、かけ外しが不要で便利です。

カラーレンズの色の特性を利用すれば、眩しさを軽減させたりおしゃれに見せたりするだけでなく、コントラストを整えて視認性を向上させるなど、様々なメリットを得ることもできます。

日常生活からビジネス、さらにはレジャーシーンまで、使用用途に合わせてお好みのUVカットメガネを使い分けてみてはいかがでしょうか。

紫外線による影響と
効果的なUV対策

首元にも日焼け止めを塗る

紫外線は目の健康を害するだけでなく、肌の日焼けや老化、シミ・しわの原因となることがあり、適切なUV対策が欠かせません。

日常生活においては、顔や手首、首など露出する部位に日焼け止めをしっかりと塗って肌をしっかり保護しましょう。SPF30(紫外線を浴びて皮膚が赤くなるまでの時間をどれだけ延ばせるかを表す数値)以上の日焼け止めを選び、こまめに塗りなおすことが大切です。

日傘やサングラスでの紫外線対策

また、紫外線による目への影響を防ぐために、UVカットメガネ(サングラス)をかけましょう。顔の形にしっかりとフィットし、紫外線透過率0.1%以下と表示されているメガネを選んでください。

さらに、日傘や帽子などで肌や頭皮を紫外線から守るのも有効です。遮光性のある素材を選び、長時間の屋外活動は極力避けてください。

UVカット効果はいつまで?
レンズの寿命と交換サインの見極め方

UVカット効果そのものは、多くのレンズメーカーが「半永久的に効果が持続する」としています。これは、UVカット機能を持つ素材がレンズ自体に練り込まれているため、表面のコーティングが摩耗してもUVカット効果が持続する設計となっているからです。
一方で、レンズ表面のコーティング(防傷・撥水・反射防止など)は経年劣化するため、一般的には2~3年でのレンズ交換が推奨されています。

レンズの交換が必要なサインには傷、変色、効果低下などがあります。レンズの傷は、見えにくさだけでなくレンズ性能の低下を招くため注意が必要です。また、経年劣化によりレンズが黄色に変色することがあり、視界の色味に影響します。効果の低下は主にコーティングの剥がれにより起こり、使用感が悪化するだけでなく、目にも負担がかかります。

半永久的に持続するUVカット効果が残っていても、レンズ全体の性能低下を感じたら、眼鏡店での点検や交換を検討しましょう。

目が日焼けするとどうなる?
白内障など紫外線が引き起こす目の病気

紫外線は肌を日焼けさせるだけでなく、目にも大きな影響を及ぼします。目が日焼けして起こる代表的な目の病気として「白内障」「翼状片(よくじょうへん)」「角膜炎」などが知られています。

白内障は水晶体が白く濁る病気です。紫外線によって発症リスクが高まることが報告されています。

翼状片は結膜が黒目の方向へ盛り上がって侵入する病気で、紫外線に長時間晒される人に多く見られます。軽度であれば経過観察で問題ありませんが、進行すると視力低下を招くため注意が必要です。

角膜炎は、強い紫外線を短時間に大量に浴びた際などに起こる一時的な目の炎症で、スキー場などの照り返しが強い環境で発症しやすく、目の痛みや異物感、充血を引き起こします。紫外線対策なしで長時間外出した場合にも起こるため注意が必要です。

いずれの病気も、日常的にUVカットメガネやサングラスを使用することで、予防効果が期待できます。

くもりや室内でも油断は禁物?
シーン別の紫外線量と対策のポイント

紫外線は晴れた日だけでなく、くもりの日や室内、車内でも無視できない量が存在しています。くもりの日でも紫外線の量は晴れの日の約60~80%に達するとされており、日差しが弱いからといって油断は禁物です。特に、薄曇りの日は紫外線が散乱しやすく、肌や目に直接届く割合が高くなるため、UVカットメガネの着用がおすすめです。

また、室内であっても紫外線A波(UV-A)は窓ガラスやレースカーテンを通過するため、日の当たる窓辺では紫外線照射量が屋外の約80%に達することもあります。特に南向きや西向きの部屋、大きな窓のある空間では、長時間過ごすことで知らぬ間に紫外線を浴びるリスクが高まります。UVカットメガネや遮光カーテンの使用、窓にUVカットフィルムを貼るといった対策が有効です。

車内も同様で、現在多くの車には紫外線を約90%カットする「UVカットガラス」が採用されていますが、側面やリアガラスにその機能が備わっていない車種もあります。また、近年では「スーパーUVカットガラス」と呼ばれる99%以上の紫外線を遮断できる仕様も一部で登場しました。外からの光が差し込む車内では、サングラスやUVカットメガネを併用することで、目の健康を守ることができます。

まとめ

今回はUVカットメガネの効果やサングラスとの違い、選び方についてご解説しました。

UVカットメガネは、紫外線から目を守るための必需品です。この記事を参考にUVカット率や紫外線透過率などを確認して、使用用途に合ったものを選んでください。

紫外線は1年を通して地上に降り注いでいるため、常にUV対策を意識する必要があります。
また、UVカットメガネのほかにも日傘や帽子といったアイテムを組み合わせることで、よりUVカット効果を高めることが可能です。

自分に合ったUVカットメガネと対策を選んで、快適なメガネライフを楽しんでください。

監修者プロフィール

佐藤 香

だんのうえ眼科亀有院 院長

HP:https://d-eyeclinic-kameari.jp/

著 書

『年間2,000件の白内障手術を手掛けるスゴ腕ドクター佐藤香院長の白内障治療Q&A』(幻冬舎)/ 『スゴい白内障手術』(幻冬舎) / 『目は若返る 50歳からの眼科治療』(幻冬舎)

年間2,000件以上の手術を行う。 とくに最先端の多焦点眼内レンズの豊富な知識を駆使して、多焦点眼内レンズと白内障レーザー手術において抜群の治療実績を誇る。その他、網膜硝子体や緑内障の手術も担当。
まぶたの手術やボトックス注射など、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。また、校医を務めるなど、地元住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。日々のちょっとした悩み相談から高度な治療まで、総合的な目のケア一「トータルアイケア」の提供を目指す。
現在、注目の眼科女医として、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、さまざまなメディアに取り上げられている。

You Tubeチャンネル : https://www.youtube.com/@OphthalmologistKaori

【所属学会】
日本眼科学会 / 日本白内障屈折矯正手術学会 / 日本眼科手術学会 / 日本緑内障学会 / 日本近視学会 / ESCRS

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