この記事の執筆者
眼とメガネの情報室
みるラボ編集部
目次
サングラスで強い日差しから目を守りながらも、スタイリッシュさを演出したいと感じたことはありませんか?その願いを叶えるアイテムとして、今注目を集めているのがミラーレンズサングラスです。
紫外線対策はもちろん、コーディネートのアクセントとしても活躍するミラーレンズサングラスは、機能性とファッション性を兼ね備えた優れものです。
今回の記事では、ミラーレンズサングラスのメリット・デメリットから選び方のポイントまでを詳しくご紹介します。ぜひ参考にして、自分にぴったりのサングラスを見つけてください。
ミラーレンズとは何か
ミラーレンズとは表面に鏡のような反射コーティングが施されたレンズで、光沢のある外観が特徴的です。このコーティングにより、レンズは強い光を反射できます。
通常のサングラスと比較して、光の反射を効果的に遮断する性能に優れており、特に晴天時のアウトドアや水面からの強い反射光が発生する環境下で効果を発揮します。また、度付きレンズにも対応しているため、視力矯正が必要な方も使用が可能です。
さらに、ミラーレンズはファッション性にも優れており、性別を問わず様々なフレームデザインに合わせやすいのも特徴です。スポーティで洗練されたデザインは、日常のコーディネートにも取り入れやすく、スポーツ選手やアウトドア愛好者の間で人気があります。
個性的でインパクトのあるデザインやカラーも豊富なため、使用シーンや個人の好みに合わせて選択できる点も魅力です。
ミラーレンズサングラスを
着用するメリット
ミラーレンズサングラスは、視覚的な快適さとファッション性を両立できる人気のアイテムです。ここでは、目の保護やファッション性など、ミラーレンズサングラスを着用することで得られるメリットを2つご紹介します。
日差しから目を保護する
ミラーレンズサングラスは、UVカット機能を備えたレンズを選ぶことで、目を効果的に保護します。反射コーティングにより可視光線透過率が3〜5%低下すると言われており、強い日差しや反射光による眩しさを軽減することが可能です。ミラーレンズの色や濃淡によって反射率は異なるため、用途に合わせて選択しましょう。
特にキャンプ、ハイキング、海水浴、釣り、スキーといったアウトドア活動など、日差しや反射光が強い環境で使用すると、優れた保護機能が実感できるでしょう。
また、スポーツシーンでは、目元を隠すことで視線から相手に動きを読まれにくくする効果も期待できます。視線を見られたくない場合には、濃い色合いで反射率の高いミラーサングラスが最適です。
おしゃれでファッション性が高い
ミラーレンズサングラスは、スポーティで洗練された雰囲気を演出し、スタイリッシュな印象を与えます。メンズ・レディース問わず、おしゃれでファッション性の高い印象を与えるのが特徴です。シンプルなコーディネートに取り入れるだけで、効果的なアクセントとなり、個性的なスタイルを完成させることができます。
さらに、メーカーによってもカラー対応範囲は異なりますが、ミラーレンズにはシルバー、ゴールド、ブルーなど多彩なカラーバリエーションがあります。そのため、季節やシーン、個々のファッションスタイルに合わせて選ぶことが可能です。自分のスタイルに最適な色を選べば、コーディネートの幅が広がり、より魅力的で洗練された印象を引き出せるでしょう。
ミラーレンズサングラスを
着用するデメリット
メリットの多いミラーレンズサングラスですが、使用する際にはいくつかのデメリットも存在します。ここでは、レンズの裏写りや傷のつきやすさ、高温に弱く割れやすいなど着用する時に注意したい点について解説します。
レンズの裏写り
裏写りとは、ミラーレンズの裏面で光が反射し、自分の顔や背景が映り込む現象を指します。顔とサングラスの隙間から光が入り込み、レンズの裏面に反射することが原因で起こります。顔にフィットしないフレームを使用すると、隙間が広くなり裏写りが起こりやすくなるため注意が必要です。
また、ベースカラーが薄いレンズは裏写りしやすく、視界に不要な映り込みが発生し、視認性を低下させる可能性があります。バイクや車などを運転している時にレンズの裏写りが起きた場合、危険が伴うため着用は控えましょう。さらに、夜間やくもりの日の着用も見えにくくなるため、運転などのシーンでは、視認性の高い夜間運転適応のサングラスに変更が必要です。わからない方は眼鏡店で相談をしてみましょう。
レンズの傷つきやすさ
ミラーレンズサングラスに施された反射コーティングは非常にデリケートであり、傷がつきやすい特性があります。ミラーコーティングは薄い膜状の層で構成されているため、外部からの摩擦や衝撃に対して非常に脆弱です。
簡単にレンズに傷がついてしまうため、使用する際には適切に取り扱う必要があります。一度傷がつくと、外観が損なわれるだけでなく、視界が悪くなる可能性があるため注意しましょう。
また、ミラーレンズはコーティングの再加工ができないため、傷の修復ができません。大切なミラーレンズを保護するために、シャツのポケットやバッグに直接入れて持ち運ぶのは避けましょう。
高温によりコーティングが割れやすい
ミラーレンズサングラスのコーティングは、高温の環境下でひび割れ(クラック)を起こしやすい性質を持ちます。この割れやすい特徴は、レンズの基材とコーティング層の熱膨張率との差異が原因です。
プラスチック製のレンズは60℃以上になると膨張しますが、ミラーコーティングは無機質のためほとんど膨張しません。この膨張率の差によってコーティング層が引っ張られ、ひび割れが発生します。
特に夏季の車内は、70℃を超えることがあり、サングラスを車内に放置すると高温に晒され、コーティングが損傷するリスクが高まります。また、直射日光が当たる窓辺や暖房器具の近くに置くような行為も避けましょう。
ミラーレンズサングラスの
デメリットの対処方法
ミラーレンズサングラスのデメリットとなるリスクを最小限にするためには、正しく扱うことが大切です。ここでは、フレーム選びや汚れの拭き取り方、保管時に気をつけることなど、デメリットへの対処方法を詳しくご紹介します。
顔にフィットするフレームを選ぶ
裏写りを軽減するために、顔にぴったりとフィットするフレームを選ぶことが重要です。フレームと顔の隙間をできる限り狭くすると、外部からの光の侵入を防げるため、レンズ裏面の映り込みを最小限におさえることができます。
フィット感の高いフレームは、日常的な使用やアクティブな場面でもサングラスのズレを防ぎ、安定した視界の確保にもつながります。スポーツタイプのフレームは顔に密着しやすいため、特に裏写りの防止に効果的です。
乾拭きを避ける
ミラーレンズサングラスの表面は非常にデリケートなため、乾拭きは避けてください。乾拭きをすると、レンズ表面に付着しているホコリや汚れを擦りつけてしまい、細かい傷の原因となります。
お手入れをする際には、まず流水でレンズに付着した汚れを優しく洗い流し、摩擦を極力減らすことが大切です。洗浄後は、柔らかい布やティッシュで水分をそっと拭き取り、最後は専用のメガネ拭きで仕上げましょう。丁寧にお手入れすることで、傷を防ぎつつレンズをきれいなまま保つことができます。
高温の環境下で保管しない
ミラーレンズのコーティングを保護するためには、サングラスを炎天下の車内や直射日光が当たる場所に置かないよう注意が必要です。特に60℃以上になるとひび割れのリスクが高まるため、高温になる環境下に放置するような行為は避けましょう。
保管する際は、ミラーレンズサングラスを専用のケースに入れ、冷暗所に置くのが理想的です。これにより、熱や直射日光、外部からの衝撃を防ぎ、大切なミラーレンズの寿命を延ばすことができます。
ミラーレンズサングラスの
レンズとフレームの選び方
ミラーレンズサングラスを選ぶ際は、用途に合ったレンズの色や、顔にフィットするフレームを選ぶことが重要です。ポイントを押さえて自分にぴったりのサングラスを見つけましょう。
レンズの色の選び方
ここからは、ミラーレンズサングラスの代表的なレンズカラーの特徴と適したシーンをそれぞれ解説します。使用シーンや目的に応じて選んでください。
ブラック・グレー系
ブラックやグレー系は、シンプルで洗練された印象を与え、様々なファッションに合わせやすいのが特徴です。光の透過を最もおさえるため、強い日差しの下で使用する際に適しています。ドライブや旅行、スポーツ、レジャーなど、多くのシーンで使用できる定番カラーです。
ブラウン系
ブラウン系はコントラストを強調し、物体の輪郭をよりはっきり見せる効果があります。また、暖かみのある色合いのため、落ち着いた雰囲気を演出でき、自然色を邪魔しない点も特徴です。そのため、ゴルフや釣りなど、対象物をしっかりと認識する必要があるアクティビティに適しています。
オレンジ系
視界を明るくし、対象物をくっきりと見せる効果があります。スポーティな印象を与えるため、アクティブなシーンでの使用におすすめです。また、顔の彫りを深く見せる効果もあり、個性的なスタイルを演出したい方にも適します。
ブルー系
ブルー系は、さわやかでクールな印象を与えるファッション性の高いカラーです。特に海辺やリゾート地での使用に適しており、夏のファッションに合わせやすい色として人気があります。しかし、視界が少し暗く感じることがあるため、晴れた日の屋外など明るい場所での使用がおすすめです。
グリーン系
グリーン系は自然な視界を維持しつつ、眩しさを軽減する効果があるため、日常使いに適しています。ナチュラルで落ち着いた印象を与え、自然の中でのアクティビティやリラックスしたいシーンでの使用にも最適です。
フレームの選び方
ミラーレンズサングラスのフレーム選びは、顔の形やファッションスタイルに大きな影響を与えます。以下、代表的なフレームの形状とそれぞれの選び方のポイントを解説します。
ウェリントン型
ウェリントン型は逆台形のフレームが特徴で、クラシックながらモダンな印象を兼ね備えています。丸顔や卵型など、様々な顔の形にマッチしやすい形状と言えます。カジュアルからフォーマルまで幅広いファッションスタイルに合わせやすいため、迷った時にはウェリントン型がおすすめです。
ラウンド型
ラウンド型は、レトロで個性的な雰囲気を持つ丸型のフレームです。ベース型であごのラインが気になる方がかけると、顔の輪郭を柔らかく見せる効果があり、おしゃれさも演出できます。
スクエア型
スクエア型は、直線的でシャープなデザインが特徴です。丸顔や逆三角型の輪郭を持つ方に適しており、顔をシャープに見せ、知的で洗練された印象を与えることができます。
ボストン型
ボストン型は、丸みを帯びたフレームで、柔らかく親しみやすい印象を与えます。特に面長や逆三角型、ベース型の輪郭に適しており、顔の長さをバランスよく見せる効果があります。また、カジュアルなスタイルと相性が良いため、普段使いにも最適です。
調光レンズや偏光レンズの
違いとは
ミラーレンズは調光レンズや偏光レンズと比較されることが多いですが、それぞれ異なる特徴と利点を持っています。適切なレンズを選ぶためには、それぞれの違いを理解することが大切です。ここでは、各特徴について詳しく見ていきましょう。
調光レンズとは
調光レンズは、紫外線の量に応じて自動的にレンズの色が変わる特殊な機能を備えたレンズです。例えば、屋外の紫外線が多い場所ではレンズが濃い色に変化し、屋内やくもりの日など紫外線が少ない場所ではクリアな状態に戻ります。気温によっても発色の程度が変わるレンズです。そのため、屋内外を頻繁に行き来する方にとって非常に便利です。
さらに、調光レンズは紫外線を99%以上カットする性能を備えているため、1本で多用途に活用できるのが大きな魅力です。
ただし、車のフロントガラスなど紫外線カット加工が施されている場合、レンズの色が変化しないことがあるため注意しましょう。また、車の中で発色をする調光レンズを希望の場合は、安全のためにも濃くは発色せず、ある程度発色する可視光調光レンズというタイプを眼鏡店で相談すると安心です。
また、調光レンズにミラーコートを組み合わせたタイプもメーカーによっては販売しているので、併せて使用したいと考えている方は一度眼鏡店で相談してみるのもいいかもしれません。
偏光レンズとは
偏光レンズは、光の乱反射をカットして視界の眩しさを軽減するように設計されたレンズです。レンズ内部に組み込まれた「偏光膜」が特定方向の光だけを通し、反射光をおさえることで、より鮮明で快適な視界を実現します。
特に地面や水面からの強い反射光をおさえる効果が高いため、運転や釣り、マリンスポーツといった場面での使用に最適です。
また、偏光レンズにミラーレンズを組み合わせることも可能です。気になる方は眼鏡店で相談をしてみましょう。
ただし、偏光レンズには液晶画面が見えづらくなるというデメリットがあります。スマートフォンやカーナビの操作時に見えにくくなり、不便に感じることがあるでしょう。車種によっては車のスピードメーターが見にくい場合もあります。また、濃い色の偏光レンズは暗い場所で視認性が低下するため、利用シーンに応じて着用することが大切です。
自分に似合うミラーレンズサングラスを選ぶ方法
自分にぴったりのミラーレンズサングラスを選ぶには、使用シーンやファッションスタイルに合ったレンズカラーやフレームデザインを見極めることが大切です。ここでは、具体的な選び方のポイントをご紹介します。自分に最適なサングラスを見つける参考にしてください。
使用シーンに合ったレンズカラーを選ぶ
自分に合ったレンズカラーを選ぶために、まず使用するシーンに適した特性を理解しましょう。
例えば、アウトドアスポーツや海辺でのレジャーには、強い光をしっかり遮るブラックやグレー系のレンズが最適です。一方、ゴルフや釣りなど、コントラストを強調して対象物をはっきり見たい場面では、ブラウン系のレンズが適しています。
ファッション性を重視する場合は、ブルーやグリーンなどの鮮やかなカラーを選ぶと、洗練された雰囲気を演出できます。
自分の生活スタイルやシーンに合わせてレンズカラーを選べば、おしゃれな見た目と実用性を兼ね備えたミラーサングラスを手に入れることができるでしょう。
コーディネートしやすいフレームデザインを選ぶ
フレームデザインを選ぶ際は、顔の形とファッションスタイルの両方を考慮する必要があります。自分の顔立ちに合うフレームを選ぶと、全体のバランスが整い、よりスタイリッシュに見せることが可能です。
例えば、顔の輪郭が丸い場合、顔のラインをシャープに見せるスクエア型が適しています。顔の輪郭が角ばっている場合は、柔らかい印象を与えるラウンド型やボストン型がおすすめです。
ファッションで選ぶなら、クラシックなスタイルにはウェリントン型やボストン型が、スポーティなスタイルにはスクエア型やラウンド型がよく合います。シーンやスタイルに応じたフレームデザインを選ぶことで、自分らしい魅力を引き立てるサングラスが見つかるでしょう。
まとめ
ミラーレンズサングラスは、強い日差しから目を保護しつつ、ファッション性を高めることができる便利なアイテムです。今回の記事では、ミラーレンズのメリット・デメリット、選び方のポイントについて解説しました。
自分に似合うレンズカラーやフレームデザインを選ぶと、快適でおしゃれなアイウェアを手に入れることができます。使用シーンやファッションスタイルに最適なサングラスを選び、日常の中で目をしっかり守りながら、おしゃれを楽しんでください。