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最終更新日:2024.07.30

自宅でできるメガネの洗浄方法。超音波洗浄器の使い方や注意点を解説

眼とメガネの情報室 みるラボ

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みるラボ編集部

自宅でできるメガネの洗浄方法。超音波洗浄器の使い方や注意点を解説

目次

メガネを使い続けていると、汚れが蓄積し、クリアな視界が妨げられることがあります。
それでもメガネの正しい洗浄方法が分からなかったり、汚れがひどくて普通の洗い方ではきれいにならなかったりとお困りではないでしょうか。

今回は、自宅でできるメガネの洗浄方法を詳しくご紹介します。
また、超音波洗浄器の効果的な使い方や注意点、眼鏡店での定期的なメンテナンスについても解説します。

正しいお手入れ方法を学んで、大切なメガネを清潔で快適な状態に保ちたい方はぜひ参考にしてください。

自宅でできるメガネの洗浄方法

メガネを大切にお手入れしているつもりでも、洗浄方法が間違っていれば本末転倒です。
メガネを長持ちさせるためには、正しい洗浄方法を実践し、常にメガネを清潔に保つことが重要です。

ここでは、自宅でできるメガネの洗浄方法を解説します。

必要なもの

自宅でメガネの洗浄を行う際には、専用のメガネクリーナー、中性洗剤、メガネ拭き、ティッシュを用意します。

日常的なお手入れは専用のメガネクリーナーで十分ですが、汚れがひどい場合には中性洗剤を水で薄めたものを使って洗うのがおすすめです。
この時、中性洗剤は台所用洗剤やおしゃれ着用洗剤で代用できますが、石鹸や酸性洗剤、アルカリ性洗剤はレンズ表面のコーティングを傷める恐れがあるため使用しないようにしてください。

また、メガネクリーナーには帯電防止や除菌効果が備わっているものがあります。
洗浄以外の機能にも目を向け、汚れの程度に応じて専用のメガネクリーナーと中性洗剤を使い分けましょう。

メガネの洗浄手順

メガネを保護しながらきれいに洗浄する手順をご紹介します。

メガネ表面のホコリや汚れなどを軽く洗い流す

(1)まず、レンズの表面に付着したホコリや汚れ、花粉を水道水で軽く洗い流します。
ホコリなどが付着した状態でレンズを擦ると、摩擦でコーティングを傷める可能性があるためです。

軽い汚れであれば水洗いだけできれいになることもありますが、汚れがひどい場合は中性洗剤を水で薄めたものをレンズ表面と裏面に数滴落とし、指の腹で軽く汚れとなじませます。

鼻パッドやテンプル部分に溜まった汚れにも中性洗剤をなじませたら、十分にすすぎます。

ティッシュでメガネに付着した水分をしっかり拭き取ります

(2)その後、ティッシュでメガネに付着した水分をしっかり拭き取ります。
特にメタル素材のフレームや、金属パーツ部分に水分が残ったままにしておくと錆びる可能性があるため、念入りに拭き取ってください。

専用のメガネクリーナーを使用

(3)最後の仕上げに、帯電防止や除菌効果が備わった専用のメガネクリーナーを使用することで、より快適にメガネを使用することができます。

お手入れでしてはいけないこと

石鹸やハンドソープなど、酸性やアルカリ性の洗剤の使用は厳禁

メガネをお手入れする際に、してはいけないことがいくつかあります。

まずメガネのお手入れにおいて、お湯は絶対に使用しないようにしましょう。
お湯を使用した方が汚れが落ちやすいように思えますが、熱によってレンズが膨張し、レンズ表面に施されたコーティングが剥がれる原因となります。

洗浄時には、石鹸やハンドソープなど、酸性やアルカリ性の洗剤の使用は厳禁です。
レンズのコーティングにダメージを与え、剥離の原因となります。

レンズを拭き上げる際には、ネクタイやハンカチ、ティッシュなどで乾拭きしないようにしましょう。
レンズ表面や布自体に付着したホコリや汚れを引きずってしまい、細かな傷の原因になります。

レンズに傷がついてしまったら、修復はできません。
自分で修復を試みるとさらに状態が悪化する恐れがあるため、眼鏡店に相談してください。

メガネのお手入れで
超音波洗浄器を使う方法

超音波洗浄器は、自宅でも高い洗浄力で手軽にメガネのお手入れができるアイテムです。

メガネだけでなく腕時計や入れ歯などの洗浄にも役立ちます。
お手頃価格の超音波洗浄器も多数販売されているため、一つ持っておいて損はありません。

ここでは、超音波洗浄器の使い方や注意点について詳しく解説します。

超音波洗浄器のメリット・デメリット

超音波洗浄器イメージ

自宅でメガネをお手入れするには、多少の手間と慣れが必要です。
ところが、超音波洗浄器を使用すれば、数十秒間で誰でも手軽にメガネをきれいにすることができます。

超音波洗浄器は、超音波の振動を活用してメガネを洗浄します。
微細な気泡を発生させ、レンズとフレームの間の溝や鼻パッド周りなど、手では届きにくい細かい部分の汚れも簡単に取り除ける点がメリットです。

メガネ表面に付着したホコリや皮脂汚れなども、超音波洗浄器を使用すれば手洗いよりも簡単に除去できます。

一方で、一部のメガネの素材やコーティングに悪影響を及ぼす恐れがあります。
例えば、コーティングが剥がれたり、フレームが変形したりすることがあるため、注意が必要です。

ほかにも、ネジがゆるんでレンズやパーツが外れることがあります。
超音波洗浄器の使用前後に、ネジにゆるみがないかなどメガネの状態を確認しましょう。

必要なもの

超音波洗浄器でメガネを洗浄する際には、超音波洗浄器本体、水、ティッシュ、メガネ拭きが必要です。

超音波洗浄器は、洗浄槽のサイズに差があります。
選ぶ際には、使用しているメガネが洗浄槽に収まるかどうかを確認しましょう。
一般的なメガネを洗うには、「幅20cm×奥行き10cm×高さ10cm」以上の洗浄槽が必要です。

水は、水道水で問題ありません。
ただし、お湯を使うとレンズのコーティングが剥がれる恐れがあるため避けてください。

洗浄後にメガネの水分を拭き取るために、ティッシュを用意します。
繊維が細かく柔らかいガーゼなどでも問題ありません。

超音波洗浄器でメガネを洗浄する場合、本来は洗剤は不要ですが、汚れがひどい時やメガネを徹底的に洗浄したい時は、中性洗剤を使用します。
一般的な食器洗い用の中性洗剤で十分です。
アルカリ性や酸性の洗剤は、レンズのコーティングを傷める恐れがあるため使用しないようにしてください。

超音波洗浄器の使い方

超音波洗浄器を使う際は、まず洗浄槽の基準ラインまで水を注ぎます。
洗浄するメガネがひどく汚れている場合は、中性洗剤を1〜2滴加えてください。

次に超音波洗浄器にメガネを入れます。
この時、メガネのレンズが必ず上向きになるように配置してください。
下向きに配置するとレンズに振動が直接伝わってしまい、レンズのコーティングに傷をつける恐れがあるためです。

その後、タイマーを設定して電源を入れます。
基本的な洗浄時間は180秒ですが、使い慣れるまでは様子を見ながら短時間ずつ使用しても問題ありません。

超音波洗浄器が停止したら、メガネを取り出し水道水で軽く洗い流し、ティッシュなどを使って水分を丁寧に拭き取りましょう。
仕上げに専用のメガネクリーナーを使用して、メガネ拭きで拭き上げればより美しく仕上がります。
超音波洗浄器の使用頻度は、週に1〜2回がおすすめです。

超音波洗浄器に使えないタイプのメガネは?

超音波洗浄器の使用を避けるべきメガネは、レンズとフレームの素材で見分けます。

まずレンズは、傷やひびの入ったレンズや偏光レンズは超音波洗浄器の使用を避けましょう。
一般的な偏光レンズには、2枚のレンズの間に偏光フィルムが挟み込まれています。この偏光フィルムは水に弱く、洗浄中に剥離を起こしたり、変形したりする恐れがあります。
レンズに傷やひびがある場合は、超音波洗浄器を使用することでコーティングが剥がれる可能性があります。洗浄前にレンズの状態を確認しましょう。

フレームは、天然素材、ジュエリーなどの装飾がついたもの、銀製、長期間使用し劣化したものは超音波洗浄器の使用には適していません。
木製、革製、鼈甲製などの天然素材から作られたフレームは超音波を通さない性質があり、水に弱いため、フレームの劣化や変色のリスクが高まります。
ジュエリーなどの装飾がついたメガネは、洗浄中に変色や装飾が剥がれる恐れがあります。
銀製のフレームは、超音波洗浄器の使用により光沢が失われる可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
長年の使用で劣化しているフレームも、新たな傷がついたり破損したりする恐れがあります。
劣化が見られるメガネは素材に関わらず、超音波洗浄器の使用を控えてください。

メガネを長く使うためのコツ

メガネを長く使うためには、適切な取り扱いと定期的な洗浄が不可欠です。
また、店舗での定期メンテナンスも忘れずに行いましょう。

ここでは、メガネを長持ちさせるコツをご紹介します。

適切なケアと保管方法を守る

メガネケースにメガネを入れる

毎日使うメガネの扱いはつい雑になりがちですが、メガネを長く使うためには適切なケアと保管方法を守ることが大切です。

まずメガネのレンズを清潔に保つために、専用のメガネ拭きやクリーナーなどを使用して、定期的にクリーニングを行いましょう。

メガネを一時置きする際は、レンズに傷がつかないようにメガネが上を向くように置いてください。

メガネを収納する時はメガネケースにしまい、ポケットやバッグに直接入れないようにしましょう。

眼鏡店で定期的にメガネの状態をチェック

眼鏡店で定期的にメガネの状態をチェック

定期的に眼鏡店を訪れて調整やメンテナンスを行うことが、メガネを快適に使い続けるコツです。

メガネを使用しているとフレームが歪んだり、鼻パッドやネジなどのパーツがゆるんだりします。こうしたメガネを眼鏡店に持ち込めば、多くの場合その場で修理や調整を行ってもらうことができます。

また、メンテナンスを通じてメガネの状態が良好であるかどうかプロの視点で確認することができます。フレームやレンズに損傷が確認された場合は、修理や交換を検討しましょう。

問題を早期に発見し対処できれば、メガネの寿命を延ばすこともできます。

眼鏡店での定期的な
メンテナンスが必要

眼鏡店での定期的なメンテナンス

眼鏡店でのメンテナンスでは、フレームの調整や汚れた部分のクリーニング、必要な場合はパーツの交換を行います。

タイミングは、使用頻度によりますが3ヶ月に1回程度が理想的です。
ただし、メガネをかけていて違和感を感じたり、フレームの状態に変化を感じた場合は、早めのメンテナンスを検討してください。

例えば、メガネをかけたままヘアスプレーなどを使用して、レンズやフレームに付着した場合、通常のお手入れや超音波洗浄器ではとれない汚れが生じることがあります。
正確には、汚れのように見えるフレームやレンズの変質によるものかもしれません。

汚れと間違えて無理やり落とそうとするとさらに悪化する恐れがあります。
こうした場合は自己判断で対処をするのではなく、眼鏡店にメンテナンスを依頼することで、被害を最小限におさえることができます。

まとめ

今回は、自宅でできるメガネの洗浄方法と、超音波洗浄器の使い方や注意点について詳しく解説しました。
普段メガネ拭きをしている人でも、メガネの表面や部品の間に挟まった細かい汚れを落としきることはできません。

メガネを清潔な状態に保つことは、快適な使用感と視力矯正を維持することにもつながります。
正しい洗浄方法を知り、超音波洗浄器を効果的に使用することで、いつもクリアな視界で過ごすことができるでしょう。

また、眼鏡店で定期的なメンテナンスを行うことも大切です。
正しい洗浄方法と超音波洗浄器の使い方を学んで、大切なメガネを長く快適に使いましょう。

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