メガネ
最終更新日:2023.10.31

メガネの正しい洗い方、お手入れ方法を解説

眼とメガネの情報室 みるラボ

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みるラボ編集部

メガネの正しい洗い方、お手入れ方法を解説

目次

日常的に使用するメガネは汚れが付着しがちですよね。汚れたままにしていると、視界が妨げられたり身だしなみが損なわれたりと良いことがありません。

そんなメガネはとてもデリケートなアイテムです。
正しい洗い方を知らないまま自己流でお手入れすると、かえってメガネを傷める可能性があります。

本記事では、自宅で簡単に実践できる正しいメガネの洗い方やお手入れのポイントをご紹介します。

メガネの洗い方

クリアな視界を保つため、メガネの定期的な洗浄は欠かせません。
中性洗剤やメガネ専用クリーナー、超音波洗浄器を使用した正しいメガネの洗い方をご紹介します。

中性洗剤を使う場合

専用のメガネクリーナーがない場合は、メガネに付着した皮脂や埃などの汚れは、中性洗剤(キッチン用洗剤)で落とすことができます。

必要なもの

中性洗剤を使用してメガネを洗う際に必要なものは、以下の通りです。

  • 中性洗剤(台所用洗剤)
  • ティッシュまたはガーゼなど繊維が細かい布
  • メガネ拭き

洗い方

まずは水道水で埃や花粉を洗い流しましょう。
乾拭きはレンズの傷の原因になるため避けましょう。

洗う際にはお湯ではなく水を用いるのが基本です。プラスチックレンズは60度以上の高温になると急に膨張する性質があり、コート膜にヒビ割れを生じる場合があります。消毒のため高温のお湯をかけて洗いたいと考える方もいるかもしれませんが、メガネの傷む原因を防ぐためにも、ぬるま湯程度までにしましょう。

メガネの洗い方手順

次に、中性洗剤を水で薄めたものをレンズに1〜2滴程度垂らして指で汚れと馴染ませ、フレームも軽くこすり洗いし、水道水で洗い流します。
アルカリ性の洗剤はレンズのコーティングを傷める原因となるため、使用しないでください。

洗剤をよく洗い流したら、ティッシュで水分を拭きとります。メタル素材のフレームは水分が残ると錆びる恐れがあるため、パーツの隙間まで念入りに拭きとってください。

レンズに埃などをつきにくくさせる静電気防止効果や曇り止め効果のあるメガネ専用クリーナーなどを使用する場合は、この段階でレンズに塗布します。ティッシュなどで余分なクリーナーを拭きとった後、メガネ拭きでメガネを優しく拭き上げましょう。

メガネ専用クリーナーを使う場合

メガネ専用クリーナーを使えば、手軽にメガネの汚れをすっきり落とすことができます。
外出先など水洗いできない場面でも軽い汚れであればメガネを洗浄できるため、常備しておくと安心です。

必要なもの

メガネ専用クリーナーを使用してメガネを洗う際に必要なものは、以下の通りです。

  • メガネ専用クリーナー
  • ティッシュまたはガーゼなど繊維が細かい布
  • メガネ拭き

洗い方

メガネ専用クリーナーを使用した洗浄

メガネ専用クリーナーを使用する場合も、まずは水で洗い流します。

中性洗剤で洗う時と同様に、最初にメガネを水道水で軽く洗い流した後、ティッシュなどで水分を優しく拭きとります。
レンズの溝やフレームの隅々まで丁寧に拭きましょう。

次に、メガネ専用クリーナーをレンズの両面に噴きかけます。レンズ、鼻パッド、テンプル、フレーム全体に指の腹を使ってクリーナーを馴染ませたら、余分なクリーナーをティッシュで軽く拭きとってください。最後に、メガネ拭きで優しく拭き上げます。

また、外出先などでメガネを洗いたい場合、軽い汚れであれば水洗いをしなくても問題ありません。メガネ専用クリーナーを噴きかけて汚れと馴染ませ、ティッシュで軽く拭きとった後にメガネ拭きで拭き上げます。
埃やメイク汚れなど粒子の粗い汚れがレンズに付着している場合は、必ず水洗いしてからメガネ専用クリーナーを使用してください。

超音波洗浄器を使う場合

超音波洗浄器を使用した洗浄

超音波洗浄器を使用する場合は、まず超音波洗浄器に規定量の水を入れ、必要に応じて中性洗剤を数滴加えます。
次に、レンズ面を上にした状態でメガネを洗浄槽に入れ、タイマーをセットしてスイッチを入れます。

洗浄時間の目安は3分程度で、汚れ具合に応じて調整してください。
洗浄後は水道水ですすぎ、ティッシュなどで水気を吸いとり、メガネ拭きで拭きとります。

簡単にメガネの汚れを落とせる超音波洗浄器ですが、天然素材、銀製、長期間使用して劣化したフレームや、偏光レンズを使用したサングラスなどには使用できないため注意しましょう。

メガネが汚れる原因

メガネが汚れる主な原因は、手や顔の皮脂による汚れ、化粧品、埃や花粉、汗や涙、料理時の油はねなどです。効率よく汚れを落とすため、詳細な原因を知っておきましょう。

手や顔の皮脂による汚れ

手や顔の皮脂による汚れイメージ

メガネ装着中の主な原因は、人の手や顔から分泌される皮脂です。特に鼻や額周辺の皮脂はメガネのレンズに付着しやすく、視界を妨げます。
また、メガネを外す際にも手の指や手のひらの皮脂がレンズにつくことがあります。

このほか、暑い日や運動後に滴る汗や涙も汚れの要因です。

埃や花粉

花粉イメージ

日常生活や屋外活動中に、空気中にただよう微小な埃や花粉がメガネに付着することがあります。
これらの汚れは視界を妨げるだけでなく、清潔さも損ねます。

特に花粉は春だけでなく秋にも多く飛散しているため注意が必要です。

静電気防止コーティングが施されたレンズを使用したり、同効果があるメガネ専用クリーナーを使用したりすることで、多少埃や花粉の付着を防げるでしょう。

化粧品や整髪料

化粧品や整髪料

化粧品や整髪料など、身だしなみに使う製品がメガネのレンズやフレームに付着することがあります。
特にファンデーションや日焼け止め、アイメイクがレンズの汚れとなりやすいです。

また、レンズにヘアスプレーが付着するとレンズ表面のコーティングが劣化するため、メガネをかけたまま使用するのは厳禁です。化粧品も整髪料も、必ずメガネを外した状態で使用しましょう。

メガネのお手入れ方法

メガネのお手入れ方法や長持ちさせるコツ、取り扱いの注意点、定期的なメンテナンスの重要性などを解説します。

高温の環境に置かない

高温の環境に長時間メガネを放置しない

プラスチック製のメガネレンズは熱に弱く、60℃を超えると膨張し、レンズ表面に施されたコーティングがひび割れる原因となります。
夏場の車内などは高温になるため、メガネやサングラスは置いたままにせず持ち歩くようにしましょう。

また、メガネをかけたままお風呂に入るのも厳禁です。お湯や熱気によってメガネが傷む上に、シャンプーや石鹸などアルカリ性や酸性の洗剤が付着して劣化する恐れがあります。

乾拭きしない

メガネを拭く際は乾拭きをせず、必ず水洗いして埃や汚れを洗い流してからティッシュなどで水分を吸いとり、清潔なメガネ拭きで拭き上げましょう。
埃や花粉をレンズ表面で引きずり、傷をつけないようにするためです。

また、メガネ拭きでレンズを拭く時は、揃えた人差し指と中指、親指でメガネ拭きをつまむように持ち、レンズを挟んで軽く力を入れ、直線的かつ一定方向に拭きます。

濡れたままにしない

普段の生活でメガネが汗や雨で濡れることはよくありますが、濡れた状態で放置していると、水滴が乾く際にレンズに水やけが残ったり、金属パーツが錆びたりすることがあります。

水やけや錆は一度発生すると取れません。汗や雨などでメガネが濡れた場合は水道水で洗い流し、ティッシュなどでパーツの隅々までしっかりと水分を吸いとり、清潔なメガネ拭きで拭きとりましょう。

フレームの素材の特性を知る

たくさんのメガネが並んでいるイメージ

一般的に、メガネフレーム及びレンズはアルコールが付着することで劣化する可能性が非常に高くなります。
消毒を目的にアルコールを含んだウェットシートでメガネを拭いたり、消毒液を噴きかけたりするのはメガネが傷む原因となるため厳禁です。

このほかにも、セルロイドは発火性が高く取り扱いに注意が必要であったり、天然素材は超音波洗浄器が使えなかったりといった、フレームの素材によって様々な特性があります。
購入時に必ず取り扱いの注意点を確認しましょう。

メガネケースを使用する

メガネケースを使用する

メガネを外した後にケースに入れずに机や枕元に放置していると、落としたり下敷きにしてしまったりして、メガネを破損する恐れがあります。
埃や花粉の付着防止のためにも、外したメガネは必ずメガネケースにしまって保管しましょう。

同様に、外部からの衝撃や摩擦などからメガネを守るため、ケースに収納せずにそのままカバンやポケットに入れることも避けてください。

メガネは両手でかけ外しする

メガネは両手でかけ外しする

メガネのフレームにかかる負担を抑えるため、メガネのかけ外しには必ず両手を使いましょう。片手で無理にかけ外しすると、片方のテンプルが広がったりフレームが歪んだりする原因になります。

さらに、メガネのフロントパーツとテンプルをつなぐ蝶番に負担がかかり続けると折れる恐れもあります。メガネのかけ外しは、両手を使って丁寧に行いましょう。

定期的に眼鏡店でメンテナンスする

メガネを長持ちさせるには、眼鏡店での定期的なメンテナンスが欠かせません。

日常的に使用するメガネには、通常のお手入れではとりきれない汚れやフレームの歪みなどが生じやすいものです。
定期的にメンテナンスすることで、問題を早期に発見して対処することが可能となります。

メガネ拭きもお手入れが必要

汚れたメガネ拭きでメガネを拭くと、きれいになるどころかメガネに汚れをなすりつけることになります。
メガネ拭きは中性洗剤を溶かしたぬるま湯で押し洗いし、しっかりとすすいで自然乾燥してください。1週間に1度の頻度で行うのが理想的です。

メガネのメンテナンスは
眼鏡店で行うのがおすすめ

今回はメガネの正しい洗い方とお手入れ方法についてご紹介しました。
メガネが汚れる原因や取り扱いの注意点を踏まえて日々正しい方法でお手入れをすることで、いつでも気持ちよくメガネをかけることができます。

また、日頃のお手入れに加えて定期的に眼鏡店でもメンテナンスを行うのが理想的です。
眼鏡店ではプロの手により、クリーニングや調整を行えます。自分自身ではとり切れない汚れも落とすことができ、良い状態でメガネを長持ちさせることが可能です。

この記事を参考に、お気に入りのメガネを長く快適に使用してください。

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