メガネレンズ
最終更新日:2024.04.26

拡大鏡と老眼鏡の違いは?正しい使い方を紹介

眼とメガネの情報室 みるラボ

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眼とメガネの情報室
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拡大鏡と老眼鏡の違いは?正しい使い方を紹介

目次

最近手元が見えにくい、そんな悩みをお持ちではないでしょうか?思い当たる方は、拡大鏡や老眼鏡を使用すると、悩みを解決できるかもしれません。拡大鏡と老眼鏡は役割が同じだと思われがちですが、同じアイテムではなく使い方は異なります。拡大鏡は文字どおりただ単にものを拡大し、老眼鏡は近くのものを遠ざけて見てしまうなど、老眼の症状が出ている方が使用するアイテムです。

この記事では、そんな拡大鏡と老眼鏡の違いから正しい使用方法まで、分かりやすくご紹介します。
どちらを選んでいいか分からないとお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

拡大鏡と老眼鏡の違い

拡大鏡使用のイメージ

拡大鏡と老眼鏡の違いをご存知でしょうか?

拡大鏡は、手元にある対象物を単純に拡大して見やすくするアイテムです。そのため、目のピントを合わせることはできません。一方、老眼鏡は近くのものにピントを合わせて見えやすくするのもで、目の調整機能を補助してくれる役割があります。

拡大鏡の本当の役割

拡大鏡の役割イメージ

拡大鏡はルーペや虫眼鏡とも呼ばれ、ものを拡大するアイテムです。老眼鏡の代わりにメガネ型ルーペを使うなど、誤った使い方をしてしまう方もいますが、老眼のピント調整をサポートするアイテムではないため注意が必要です。

しかし、拡大鏡は年齢に関係なく使用できるというメリットもあります。近くの小さなものや文字を拡大して見やすくする役割があるため、細かな作業をする場面においてとても適したアイテムです。手芸や模型の作製、精密品を作業する際など、様々な場面で役立つでしょう。倍率も1.3倍から10倍など幅広い種類があるため、拡大の幅を使い分けることもできます。

拡大鏡ではなく老眼鏡を
選ぶべき人の特徴

老眼鏡をかけて読書をする女性

老眼鏡は、老化によって衰えた目のピント調整機能を補助するため、近用レンズとも呼ばれています。

小さな文字が見えにくい、新聞やスマートフォンを見る際に遠くに離して見てしまうという方は、老眼の症状が出ているかもしれません。一時的に対象物を拡大して見るのではなく、日常生活で手元にピントを合わせて見たい場合には、老眼鏡を選びましょう。

一般的に、老眼鏡は眼科や眼鏡店などで視力を測定し、それぞれの見え方に合わせて作製することになります。しかし、日常生活で本を読む距離と少し遠いパソコンを見る距離とでは、使用する度数が異なり、その距離も人それぞれです。「何をどのくらいの距離で見たいのか」を事前に把握しておくと、失敗しない老眼鏡が作製できるでしょう。

老眼鏡でピントを合わせて
大きく見るには?

普段老眼鏡を使用して、ピントを合わせてさらに拡大して見たい場合、以下のような方法がおすすめです。

  • 老眼鏡とルーペを併用する

まずは老眼鏡できちんとピントを合わせて、拡大鏡で対象物を大きくして見る

  • 老眼鏡の度数をあげて、ピントが合う距離まで近づいて見る

レンズの度数をあげることで、老眼鏡自体を拡大鏡のように使用することも可能

このように、それぞれのメリットを利用することで、日常生活をさらに過ごしやすくできるでしょう。

拡大鏡の倍率と
レンズ度数の対応表一覧

拡大鏡の倍率とレンズ度数の対応表

メガネ型ルーペのようにレンズと目の距離が非常に近い場合、拡大鏡の倍率とレンズ度数の対応表は以下になります。

拡大鏡の倍率を高くすると、見たい文字がより近い距離で正確に見られるでしょう。しかし、倍率が高くなるほどレンズの口径内で一度に見える範囲が狭くなってしまうという点には注意が必要です。新聞を読んだりパソコンを使用するなど、特に日常生活で使用する際は、少し倍率が低くても見える範囲が広いものを選ぶと良いでしょう。

レンズ度数の目安を知る方法

視力検査イメージ

老眼鏡や拡大鏡を選ぶには、まずレンズの度数を知る必要があります。老眼鏡を販売している店舗で試着し、使いやすい度数の目安を知るのも良いでしょう。その際には、度数の低い+1.00からかけ、そこから自分に合う度数を探すのがおすすめです。

また、初めて老眼鏡を作製する方や今のレンズの度数が合っていないという方は、眼科や眼鏡店で視力を測定してもらいましょう。使用用途や目的などを伝えて相談すれば、更に選択しやすくなります。

まとめ

似ていると思われがちな拡大鏡と老眼鏡ですが、今回はその違いや正しい使い方についてご紹介しました。

細かな作業をする場合、一時的に手元を拡大するには拡大鏡を使用し、毎朝読む新聞のピントが合わないなど、日常生活で手元を鮮明に見たい場合には老眼鏡を使用しましょう。正しい使い方をすればとても便利なアイテムですが、使い方を間違えると目への負担にもつながります。

ぜひ、拡大鏡と老眼鏡を用途によってきちんと使い分け、クリアで快適な日常生活を手に入れましょう。

眼とメガネの情報室 みるラボ

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