老眼
最終更新日:2025.12.25

近視と老眼の違いとは?進行を遅らせる対策や矯正方法、老眼鏡選びのポイントも解説

近視と老眼の違いとは?進行を遅らせる対策や矯正方法、老眼鏡選びのポイントも解説

目次

一般的に、近視の場合には遠くよりも近くのものを見る時にピントが合いやすく、老眼になると近くのものを見る時にピントが合いにくくなります。近視の人はそうでない人と比べて、老眼鏡が必要になる時期が遅い傾向にあることもあり「近視の人は老眼になりにくいのでは?」と誤解されることもあります。

近視の人も、遅かれ早かれ老眼の症状が出てきます。近視の人は老眼に気づきにくく、知らず知らずのうちに老眼が始まり、目に負担をかけてしまっている可能性もあります。特に老眼を自覚しやすくなる40代頃からは、近視の人でも老眼に注意が必要です。

本記事では、近視と老眼の違いや関係性、近視の人で起こる老眼の特徴などについて解説します。

近視と老眼の違い

近視

【主な原因】

眼球の奥行き(眼軸)が長い、または角膜や水晶体の屈折力が強すぎて、像が網膜の手前に結ばれる状態。

【見え方の特徴】

裸眼で近くが見えるが、遠くがぼやける

【発症しやすい年齢】

学童期から青年期にかけて発症・進行しやすい。

【矯正方法】

凹レンズを使った近視用メガネやコンタクトレンズで遠くをはっきり見えるように矯正。

【進行性】

成長期を中心に進行することが多い。

老眼(老視)

【主な原因】

加齢により水晶体が硬くなり、毛様体筋のはたらきが弱まってピント調整力が低下する状態。

【見え方の特徴】

遠くから近くにピントが合う範囲が狭くなる。

【発症しやすい年齢】

15歳をピークにピント調節力は衰え始め40歳前後から徐々に自覚し始める。

【矯正方法】

近用や遠近両用の老眼鏡、またはアシストレンズで手元のピント調整を補助。

【進行性】

加齢とともに進行するが、一定年齢で落ち着く傾向。

近視は、網膜の手前で焦点が合うため遠くが見えにくくなる状態です。一方、老眼は年齢に伴う調節力の低下によって近くの物が見えづらくなる状態で、誰にでも起こり得ます。どちらも「見えにくさ」という点では共通していますが、原因も矯正の方法も異なります。近視と老眼を併発することもあるため、見え方に違和感を覚えたら眼科で正確な検査を受けることが大切です。

近視とは?

近視の仕組み

近視は、遠くが見えにくく近くが見えやすい状態です。眼球の形が前後方向に長くなった影響で、目の中に入った光のピントが合う位置(焦点)が網膜より手前になってしまうために起こります。メガネやコンタクトレンズを使わない裸眼の状態では、近くにはピントが合いやすいものの、遠くにはピントが合いにくくなります。

近視の主な原因として、「遺伝的要因」と「環境的要因」の両方が関与していると考えられています。家族に近視の人が多い場合は遺伝的要因によって発症しやすく、さらに長時間のスマートフォン使用や読書、屋外活動の不足などの環境的要因が加わることで、近視が進行しやすくなります。

老眼とは?

老眼の見え方イメージ

老眼は、目の中でレンズの役目をしている水晶体の弾力性が弱まり、近くを見る際に必要な調節ができなくなった結果、近くのものや小さい文字が見えにくくなる症状を指します。
老眼は、加齢に伴う生理現象の一種で、誰にでも起こる現象です。症状の出方には個人差がありますが、40代前半頃からスマートフォンや本など手元のものが見えにくくなり、症状を自覚することが多いとされています。

遠くはよく見えるのに近くの文字がぼやける、少し距離を離すと文字がよく見えるという方は、徐々に老眼の症状が出始めている可能性があります。

その他の見え方

その他代表的なものに、遠視や乱視があります。

遠視は、目に入った光の焦点が網膜の後方で結ばれることで生じる屈折異常です。遠くのものは比較的見えやすい一方で、近くを見る際には強くピント調節を行う必要があるため、眼精疲労や頭痛を引き起こしやすい特徴があります。特に、小さい子供の目の異常として遠視が隠れていることも多く、注意が必要です。

乱視は、角膜や水晶体を通過する光の屈折が方向によって均一ではないために光が一点に集まらず、物が二重に見えたり、にじんで見えたりする状態です。縦方向・横方向・斜め方向など、歪む向きによって見え方が異なります。遠視や近視と併発することも多く、見え方の不快感や疲れ目の原因となるため、正確な度数測定と矯正が大切です。

近視の人は老眼に
なりにくいって本当?

「近視の人は老眼になりにくい」と聞いたことがあるかもしれませんが、これは誤りです。近視の人も、そうでない人と同じく老眼になります。

近視の人の場合、裸眼の状態では近くにピントが合っています。そのため、老眼になってピント合わせの力が弱まっても、メガネやコンタクトレンズを外せば、近くは比較的よく見えます。そのため、老眼鏡が必要になる時期が遅いこともあり「近視の人は老眼になりにくい」という誤解が生じているというわけです。

老眼は、近視の有無に関係なく発症します。近視の人が近視用のメガネやコンタクトレンズを使っている時には、近視でない人と同じく近くを見る際にピント合わせが必要になります。そのため、近視の人に老眼が出てくると、メガネやコンタクトレンズを使っている時にだけ、近くや小さい文字が見えにくくなるという症状が見られます。これが、近視の人に起こる老眼の症状です。
近視の人は、裸眼であれば手元など近くが見やすい状態が続くため、老眼に気づくのが通常よりも遅れがちとされています。

近視・老眼の進行を遅らせる
対策3つ

近視や老眼は、年齢や生活習慣によって進行しやすいという特徴があります。しかし、日常生活の工夫によって進行をゆるやかにすることが期待できます。
続いては、誰でも取り入れやすい近視・老眼の進行を遅らせる対策を3つご紹介します。

定期的に目を休ませる

定期的に目を休ませる

長時間のパソコン作業やスマートフォンなどのデジタルデバイスの使用は、近視の進行や老眼の自覚症状を強める原因になります。そのため、作業時間が長くなる時は、30~40分作業したら数十秒~数分遠くを見るなど目を休ませることを意識し、定期的に目の緊張をやわらげることが効果的です。

特に近距離を長時間見続けると毛様体筋が疲れやすく、目の負担が大きくなります。休憩をこまめに挟むことで、目の乾燥や疲労を防ぎ、視力の安定にもつながります。

部屋の明るさや作業環境を整える

目の負担を減らし、近視・老眼の進行を遅らせるうえで、適度な明るさでの作業は非常に大切です。暗い場所ではピント調節に余計な力が必要となるため、暗い場所で細かい文字を見る作業が続くと、疲れ目の原因になります。また、パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスを使用する際は、光源の位置や画面の映り込みにも注意が必要です。照明を手元に置きすぎず、自然光と人工照明をバランスよく使うことで、作業環境が大幅に改善します。

読書や書き物をする際は、手元を明るくするスタンドライトの使用もおすすめです。

姿勢や視距離を意識する

姿勢の悪い状態や目と物の距離が近すぎる状態が続くと、近視の進行や老眼による目の疲労感につながります。読書やスマートフォンの使用時には、目から30cm以上の距離を保ち、背筋を伸ばして自然な姿勢で作業することが大切です。また、猫背やうつむき姿勢は眼精疲労だけでなく、肩こりや頭痛の原因にもなります。

子供の場合、机や椅子の高さが合っているか、大人の場合も作業環境が体に負担をかけていないか見直すことで近視・老眼の進行予防に役立つでしょう。

近視・老眼の矯正方法

近視と老眼はどちらも「見えにくさ」を感じる状態ですが、原因と矯正方法は大きく異なります。

近視は焦点が網膜の手前で結ばれる状態で、老眼は近くを見るための調節力が低下することで発生します。これらの見え方を改善するためには、それぞれの特徴に適した矯正方法を選ぶことが重要です。ここでは、近視と老眼の基本的な矯正手段をまとめてご紹介します。

近視の矯正方法

近視の矯正には、焦点を網膜上に戻すための「凹レンズ」を使用するのが一般的です。凹レンズは光を発散させることで焦点を移動させ、遠くの景色を鮮明に見えるよう補正します。

近視の矯正手段にはメガネ、コンタクトレンズ、特殊な夜間装用コンタクトレンズであるオルソケラトロジー、さらにレーシックやICLなどの手術療法があり、生活スタイルや年齢に合わせて選ぶことが大切です。

メガネ

近視を矯正する最も一般的で負担が少ない方法がメガネです。

凹レンズのメガネを用いることで、遠方から入る光を広げ、焦点が網膜上に結ぶように調整します。度数が安定していない成長期の子供から大人まで使用でき、着脱が簡単で安全性が高いのが特徴です。また、レンズにブルーライトカットなどの特殊コーティングを施すことで、デジタルデバイス使用時の疲労軽減にも役立ちます。

視力や生活環境に合わせて度数を細かく調整できる点も、メガネの大きなメリットです。定期的な視力測定を行うことで、過剰な矯正や度数不足を防ぎ、快適な見え方を維持しやすくなります。

コンタクトレンズ

コンタクトレンズは、角膜の上にレンズを直接のせて視力を矯正する方法です。メガネのように視野が狭くならず、スポーツや日常生活でも動きやすい点がメリットです。

近視の矯正では凹レンズ構造のソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズが使用されます。角膜に密着するため自然な見え方が得られますが、装着時の衛生管理が重要で、ケアを怠ると角膜感染症など目の病気のリスクが高まります。

また、ドライアイがある方は、コンタクトレンズの装用によって乾燥による不快感が出る場合もあり、専門医によるフィッティングが欠かせません。

オルソケラトロジー

オルソケラトロジーは、就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形状を一時的に整えることで日中の裸眼視力を改善する矯正法です。

日中はメガネやコンタクトレンズを装着しなくても良いため、激しいスポーツをする方や裸眼で過ごしたい方に適しています。また、手術ではないため、視力が変化した場合は随時調整が可能というメリットもあります。

一方で、毎晩の装用やレンズ洗浄などのケアが必須で、角膜に負担がかからないよう定期的な医師の診察も必要です。適応年齢は子供から大人まで幅広いものの、角膜の形状によっては使用できないこともあるため、注意が必要です。

レーシック

レーシックは、レーザーを使って角膜のカーブを削り、焦点を網膜上に合わせる矯正手術です。

手術後はメガネやコンタクトレンズなしで生活できることが多く、短時間で視力の安定が期待できますが、角膜が薄い方や強い近視の場合は適応にならないことがあります。また、術後の乾燥感やハロー・グレアなど光がにじんで見える現象が生じることもあり、術前に十分な検査が必要です。

レーシックを行ったとしても加齢による老眼は避けられないため、遠くが裸眼で見えるように矯正した後も、将来的には老眼鏡などの近くを見るための補助具が必要になることがあります。

ICL

ICL(眼内コンタクトレンズ)は、目の中に小さなレンズを挿入して視力を矯正する手術です。レーシックとは異なり角膜を削らないため、目の状態によってレーシックが行えない人でも実施できることがあります。

挿入したレンズは取り外し可能で、将来的に度数の変化があっても交換ができるという柔軟性があります。また、強度近視でも良好な見え方が得られる点が特徴です。

一方で、手術のリスクとして眼圧の上昇や白内障の発生リスクなどが報告されており、実施にあたっては専門医の慎重な判断が必要です。

老眼の矯正方法

老眼は、加齢に伴う水晶体の硬化や毛様体筋の調節力低下によって近くが見えにくくなる状態で、矯正には光を集める「凸レンズ」を使用するのが一般的です。

メガネを使った矯正では、一般的な老眼鏡のほか、遠近両用や中近両用など、生活スタイルに合わせた多様なレンズが選べます。ほかにも、コンタクトレンズや眼内レンズ手術など幅広い矯正手段があり、目的や年齢に合わせて選択することが大切です。

メガネ

老眼を矯正する際の基本は、近くを見るための凸レンズを用いた「老眼鏡」です。読書やスマートフォンの操作など手元を見る際の距離に合わせて度数を調整し、負担なくピントが合うように補正します。

一般的な老眼鏡以外には、オフィスワークに適した中近両用メガネ、外出時に便利な遠近両用メガネなど、用途に応じた多焦点レンズも選択できます。老眼鏡は視野が広く、はじめての方でも慣れやすい点が特徴です。

度数が固定された既製品よりも、個々の視線位置や作業距離に合わせて設計されたオーダーメイドのほうが、より快適な見え方になります。フレーム選びも重要で、視線移動が多い方は幅のあるフレームが適しており、パソコン作業が中心の方は画面を見下ろしやすい形状を選ぶと良いでしょう。
自分に合ったメガネを選ぶには、使用目的やライフスタイルを眼鏡店のスタッフに伝え相談すると安心です。

コンタクトレンズ

老眼の矯正には、遠近両用のソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズが使用されます。レンズの中心部と周辺部に異なる度数を組み合わせることで、遠くから近くまで連続的にピントを合わせやすくなっています。

コンタクトレンズは、メガネに比べて視線を動かしてもピントが合う距離が変化しにくい特徴があります。しかし、光学的に光の情報量がロスするため単焦点のコンタクトレンズと同じ距離のものを見比べると遠近両用のコンタクトレンズは見え方の質が劣ります。

また、涙の量が減りやすくなるシニア年代では乾燥感が出ることもあり、装用時間やケア方法に注意が必要です。また、レンズの選択には専門医の検査が欠かせません。

眼内レンズ手術

白内障の手術と同様の手技で、水晶体を人工レンズに置き換える方法です。単焦点レンズのほか、遠方・中間・近方の見え方を補う多焦点眼内レンズも選ぶことができ、メガネに頼らず生活できる可能性があります。特に老眼と白内障が同時に進行している場合、手術によって両方の改善が期待できます。

ただし、手術には感染や見え方の違和感などのリスクもあり、術前の詳細な検査と医師の判断が重要です。また、すべての作業距離を完全にカバーできるわけではないため、術後も細かい作業用に老眼鏡などの補助具が必要となるケースがあります。

【近視の人向け】老眼鏡の選び方・使い方のポイント

眼鏡店でレイアウトされているメガネ

近視の人は、近視の強さによっても老眼鏡の選び方が変わってきます。そのため、自分で安易に老眼鏡を選ぶのではなく、眼科を受診し医師の処方箋にもとづいた老眼鏡を作るのがおすすめです。ここでは、老眼鏡の選び方・使い方のポイントについていくつかご紹介します。

用途に合った度数を選ぶ

近視の人が老眼鏡を選ぶ際は、まず「どの距離を見るために使うのか」を明確にすることが重要です。読書やスマートフォンを使う距離と、パソコン作業の距離では必要な度数が異なります。近視の人は裸眼で近くが見えやすい場合もあるため、一般的な老眼鏡の度数では強すぎてしまうことがあります。用途に合った度数を設定することで目の負担が軽減され、自然で快適な見え方が得られます。目的に応じた「作業距離 × 度数設定」を行うためにも、眼科や眼鏡店での測定が欠かせません。

累進レンズを取り入れる

累進レンズの見え方イメージ

近視の人が老眼になると、遠くと近くの見え方の落差が大きくなり、メガネの掛け外しが増える傾向にあります。そこで便利なのが、遠く・中間・近くを1本のメガネでカバーできる累進レンズ(遠近両用レンズ・中近両用レンズ)です。

レンズの上部は遠方、中央は中距離、下部は近距離を見るよう設計されているため、メガネの掛け外しなしでスムーズな視線移動が可能になります。特に仕事や家事で複数の距離を見ることが多い場合は、累進レンズが日常生活の負担軽減に大きく役立ちます。

はじめて使用する際は慣れが必要なこともありますが、目的にあわせたレンズを選び、適切なフィッティングを行うことで快適に使えるようになる場合が多いとされています。

近視用メガネと老眼鏡を使い分ける

近視の強さや生活スタイルによっては、老眼鏡と近視用メガネを分けて使用したほうが快適な場合があります。

近視の人は近距離が裸眼で見えやすいことがあるため、無理に老眼鏡を使うと逆に見えにくくなることがあります。一方で、細かい文字や長時間の作業では老眼鏡の補助が必要になる場合もあります。

このため「遠くを見る時は近視用メガネ」「手元を見る時は老眼鏡」という使い分けが有効です。度数が不適切だと疲れやすくなるため、用途に応じたメガネを複数持つことが老眼との上手な向き合い方につながります。

近視の強弱を考慮する

強い近視の場合

強い近視の人の場合、非常に近い距離でなければピントが合いません。そのため、近用・中間用・遠用など目的別に距離を定め、複数のメガネを作る必要があります。強い近視の人では、老眼の初期にはプラス度数の老眼鏡ではなく、マイナス度数の弱い近視用レンズを老眼鏡の代用にするのが一般的です。近視用レンズであってもピントが合う位置が裸眼で見るより遠ざかるため、快適に見えるようになります。

弱い近視の場合

弱い近視の人の場合も、近くは見えやすい状態にあります。そのため、老眼鏡を作ろうとするとマイナス度数の弱い近視用レンズになる場合がほとんどです。また、老眼が進んでも+1.00~1.50など、弱い老眼鏡で十分という方も多くいます。

近視の人が老眼になった場合、遠くを見るのにも近くを見るのにも矯正が必要となります。手元用老眼鏡や遠近両用メガネなど、医師と相談しながら自分の生活スタイルに合わせたメガネを選びましょう。

近視で老眼になった人必見!
目の疲労を減らすコツ

近視の方が老眼を自覚し始めると、「遠くも近くも見えにくい」「以前より目が疲れやすい」といった症状が見られます。これは、メガネやコンタクトレンズなどの近視用矯正器具で遠くを補正しつつ、老眼で近くも見えにくくなるため、目のピント調節に大きな負荷がかかるために起こります。

近視で老眼になった場合は、日常生活の中で目の疲労を軽減するための習慣を取り入れることが大切です。まずは以下のポイントを意識してみましょう。

目の疲れを減らすコツ

仕事中に休憩をとる
  • 長時間にわたって画面を見続けない
  • 適度な睡眠をとる
  • 目を温める
  • 部屋の明るさを整える
  • 姿勢と視距離を適切に保つ
  • 定期的なまばたきを意識する
  • 度数の合わないメガネを使い続けない

これらの中でも特に重要なのが「長時間画面を見続けないこと」と「度数の合ったメガネを使うこと」です。

近視と老眼が重なる年代では、パソコンやスマートフォンを凝視する時間が長いほど目の毛様体筋が緊張し、ピント調節が追いつかなくなって疲労が蓄積します。30~40分作業したら数十秒~数分遠くを見るなど、定期的な休息を取り入れると、目の緊張緩和に効果的です。

また、度数が合っていないメガネを使用すると、近くを見る際も遠くを見る際も、過度なピント調節が必要となり、疲れや頭痛の原因になります。見え方に違和感を覚えたら、早めに眼科や眼鏡店で度数を確認し、適切なレンズに調整することが重要です。

こうした日常の工夫を重ねることで、近視と老眼の両方に伴う負担を大きく減らすことができるでしょう。

まとめ

本記事では、近視と老眼の関係性、それぞれの見え方の違い、そして近視の人が老眼になった際の老眼鏡の選び方や対処法について解説しました。

近くを見やすい近視であっても加齢による調節力の低下は避けられず、いずれは老眼の症状が現れます。近視用のメガネでは老眼を矯正することができないため、手元が見えにくくなるなどの変化が出た場合は、適切な矯正が必要です。

また、見え方の不調を放置すると疲労や頭痛など全身の不調につながることもあります。自己判断でメガネやコンタクトレンズを選ぶのではなく、眼科での検査や眼鏡店での視力測定を受け、自分の目に合う矯正方法を選ぶことが大切です。正しい知識と対策を取り入れながら、快適な見え方を維持していきましょう。

監修者プロフィール

原 修哉

原眼科クリニック 院長

HP:https://www.haraganka.jp/

名古屋大学医学部卒業後、名古屋市の中京病院へ入局し13年勤務。その期間中に、ハイデルベルク大学(ドイツ)へ留学。
大雄会第一病院 診療部長として7年の勤務を通じて、地域の重症例、難疾患、専門性の高い疾患などの医療に携わり、白内障手術、緑内障手術、角膜移植、屈折矯正手術、結膜手術など10,000件以上執刀。
現在は、原眼科クリニックを開業し、地域住民のかかりつけ医として地域医療にも貢献している。

【所属学会】
日本眼科学会 専門医 / 日本眼科手術学会 / 日本緑内障学会 / 日本角膜学会

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