この記事の執筆者
眼とメガネの情報室
みるラボ編集部
目次
スポーツに普通のサングラスを使用しているがちょっと不自由を感じていませんか?
そんなお悩みの方におすすめしたいのが、スポーツに特化したサングラスです。
スポーツサングラスの効果や作用など、ストレスフリーで納得するパフォーマンスが出せるスポーツサングラスについて解説します。
スポーツサングラスとは?
スポーツサングラスとは、スポーツをする際に、スポーツに適した性能を持たせた設計で製造されるサングラスのことです。競技のパフォーマンスを上げたり、外部からの刺激を少なくするなど、様々なスポーツサングラスが作られていますが、どのタイプがどんな競技に適しているかなどを理解して選ぶ事が重要です。
普段のメガネやサングラスで使いにくさを感じている場合、スポーツサングラスでストレスから開放されることも成績が伸びる要因になるかもしれません。性能をしっかり見極めて最適なスポーツサングラスを選ぶことで快適なスポーツライフを過ごすことができるでしょう。
スポーツサングラスのメリット
スポーツに適したスポーツサングラスには普通のサングラスにはないメリットがあります。
フィットしたものを選べる
普段、サングラスやメガネを使用している方なら、ズレが気になることがあるかもしれません。特にスポーツをすると汗でズレる事が多く、視点がぼやけたり、見えにくかったりとストレスを感じることも多いでしょう。
その点、スポーツサングラスは体を動かすことを前提に作られているため、ズレが起こりにくく、自分にあったフィット感を追求することができます。
フレームの素材や強度、顔に合わせやすい構造で選べるのもスポーツサングラスの魅力です。視界にストレスがない状態で競技に集中することも競技者にとってはとても重要なことです。このようにフィット感を重視される方にはスポーツサングラスがおすすめです。
コンタクトレンズと併用できる
スポーツ中にコンタクトレンズを使用している人も多いですが、屋外でスポーツをする際にコンタクトレンズが外れてしまうというトラブルがよくあります。スポーツ中は風を受ける機会が多く、コンタクトレンズが乾いて外れやすくなります。これらのことがストレスになると競技に影響を与えてしまいます。
スポーツサングラスは顔にフィットするため、風で目が乾いてコンタクトレンズがゴロゴロしたり外れたりするトラブルが起きづらいです。さらに、度付きレンズにする事で、コンタクトを着けずにスポーツを楽しむこともできます。
刺激から目を守ることができる
スポーツ中に砂ぼこりやゴミが目に入る、虫が目に飛び込んできたりすると、視界が遮られるだけでなく、急な出来事でパニックになり、競技によっては危険なこともあります。
スポーツサングラスは、普通のサングラスに比べ、そのサイズや形が目をしっかりガードするようにできています。自分の顔にフィットするものを選べば、スポーツ中に外部からの刺激から目を守る事ができます。
スポーツサングラスの
適切な選び方
スポーツサングラスにはいくつか種類があります。競技ごとに最適なモデルなど、ポイントを押さえておきましょう。
サイズや重さから選ぶ
顔に対してレンズサイズの比重は、かけた時のスタイルにも関わるので、自分に最適な大きさを見つけて選びたいものです。スポーツサングラスは特に自分の顔にフィットしたタイプを選ぶことができるので、細かく注目していきましょう。
これまでに鼻のサイズやカーブに合わないサングラスで不快な思いをしたことはありませんか?こういった細かいポイントをしっかり合わせられるのもスポーツサングラスの利点です。
鼻パッドの調節がしっかりできるものや、素材が気にならないタイプを選びましょう。集中力を維持させるために、ズレや落下が生じないラバー素材が適切な場所で使われているかなども重要なポイントです。
フィットしながら締め付けないスポーツサングラスは、普段の利用でも快適に過ごせるものが多いです。
スポーツをする上で、重さも重要なポイントです。スポーツサングラスには、かけていることを意識させない軽量化されたものが多くあり、スポーツのパフォーマンスを邪魔しないものを選びましょう。
レンズの種類から選ぶ
レンズ選びはどんな競技で利用するかによって大きく変わってきます。いくつかあるレンズの種類を紹介します。
光を変える偏光レンズ
偏光レンズとは、レンズに偏光機能をつけて、光の一部をカットする効果があるものです。真夏の直射日光がギラつく時間帯にスポーツをすると、眩しさで見たいものがしっかり見えずに集中できない、ガラスや水面が反射をして見えにくいといった経験をお持ちの方も多いでしょう。偏光レンズは光の一部をカットし、反射による映り込みをカットします。暗くなりすぎず眩しさを抑えることができるレンズです。
普段使いのサングラスでは、レンズの濃度によって光を遮っていましたが、これだと目に入る視界全体が暗くなってしまい、見えにくいという弱点がありました。偏光レンズは、レンズ濃度を必要以上に上げずに、光の一部をカットできるので、屋外のスポーツでは役立つ機能です。夏のスポーツだけでなくウィンタースポーツにも使えるレンズです。
紫外線量でカラーが変わる調光レンズ
日差しや光に含まれる紫外線の量によって自動でレンズカラーが変わるものを調光レンズと言います。室内のような紫外線量が少ない所では色がクリアに近く、屋外で紫外線を感知するとレンズの色が濃くなります。紫外線の量に応じてレンズの色が自動的に変わってくれるので、何本ものサングラスを持ち歩く必要がありません。
視線を見せないミラーレンズ
ミラーレンズはレンズにミラー加工をしたもので、鏡のように写ったものを反射させます。元のレンズの色が濃いほどミラーの反射効果が高く透けにくくなるため、視線も外に見えなくなります。このことから、視線を相手に見せたくないスポーツで選ばれることが多いようです。
ただし、ミラーレンズはレンズに特殊な加工をしてあるために、傷が付きやすかったり、摩擦に注意したりと丁寧に扱う必要があります。
目を守るレンズ
スポーツサングラスには目を守る役割があります。
紫外線や反射光から目を守る
屋外でのスポーツでは眼球は紫外線にさらされることが多く、角膜の炎症や眼精疲労などの疲れ目の状態を引き起こしてしまうことがあります。紫外線だけでなく反射して目に飛び込んでくる強い光を抑えられるのもスポーツサングラスのメリットです。
パフォーマンスを上げるという意味でも、光の強さや刺激を軽減し疲れにくくすることは大変役に立ちます。
衝撃や負傷から目を守る
スポーツサングラスは、衝撃や負傷から目を保護する機能に重点をおいていて、ポリカーボネート素材などを使用しているものが多いという点も大きな特徴です。
激しい動きがある競技や、ボールが目に当たる可能性のある競技では、普段使いのサングラスでは割れてしまい、目が負傷することも十分に考えられます。このような競技には割れにくい素材を利用したレンズを選ぶことで危険から目を守ってくれます。ボールなどの飛来するものを扱う競技でのサングラスの着用は快適さだけでなく目を守る観点からも重要です。
度入りのスポーツサングラスでも強度のあるレンズを選ぶことができるので、競技に合った強度のレンズを選ぶことがポイントです。度数によっては湾曲したり距離感が変わってしまうこともあるので専門の知識を持った人に相談することをおすすめします。
砂や小石から目を守る
屋外で自然な環境下で行われる競技では砂や小石などが跳ねてくることもあります。スポーツサングラスは顔の輪郭に沿ってカーブしておりレンズも大きめに作られているので飛散物から目を守る効果に優れています。
ロードレースなど視界を遮られると危険な競技では、ほとんどのアスリートが目を保護するスポーツサングラスをかけています。
フレームタイプから選ぶ
メガネをかけると鼻の部分に違和感がある、耳の部分に違和感があって時間が経つと痛みも出てくるなどの悩みは、土台のフレームが合っていない可能性も考えられます。スポーツサングラスのフレームのタイプを紹介します。
フレームレスタイプ
視線を遮るものを可能な限り排除したフレームレスのスポーツタイプです。フレームがないので視野を広く確保できます。フレームがないことで衝撃に強くはありません。
フルリムタイプ
一般的な普段使いのサングラスのような形です。レンズ全体をフレームが覆っているので安定感があり、顔とレンズの隙間が少なくなることで光の侵入を抑えられます。「明らかにスポーツサングラスっぽいものは苦手」という方におすすめです。
ハーフリムタイプ
下半分にはフレームがないので、視界の下部に集中でき、グリーンなどで視界を遮りたくないゴルフでもよく使用されます。
ゴーグルタイプ
ラバーバンドなどで位置をしっかり固定できるのがゴーグルタイプです。スキーやスノーボードなどのスピードがでる競技や、悪天候でもパフォーマンスを持続する必要のあるサッカーなどでも利用されることが多いタイプです。
ゴーグルタイプはレンズが曇りやすいので、気になる場合は空気穴を入れる加工をすることもできます。
最近はレンズが大きく湾曲しているハイカーブレンズを採用しているスポーツサングラスが多く、フレームが視野の邪魔をしないため、視界が広くなるメリットがあります。
デザインから選ぶ
サングラスと違い、スポーツサングラスは機能性を重視しているため、デザインにはある程度パターンがあります。
一眼レンズ
左右のレンズが一枚でつながっているタイプで、スッキリと格好良く、ファッショナブルなイメージがあります。
二眼レンズ
普段のサングラスタイプの2眼レンズは場所を選ばずにかけられる利点があります。あまり目立ちたくない場所ではこちらのほうがかけやすいかもしれません。
このように場所やシーン、その日のウェアのデザインやカラーに合わせて使い分けることもできることから、スポーツサングラスはファッションのアイテムになりつつあります。
レンズの色から選ぶ
カラーによってイメージがガラッと変わります。スポーツで使用するサングラスには色の効果で見え方やメリットに差が出てくる場合があるため、色が与える作用を覚えておくと選びやすいでしょう。
グレー系のレンズ
眩しさを軽減しやすく見え方のバランスもよいです。濃度が濃い方が眩しさは軽減できますが、暗すぎると全体の視界に影響を与えるため、適度な濃さを選びましょう。
ブルー系のレンズ
黄色をカットする作用に優れているため、スポーツ全般で使いやすいです。日光が眩しい時間帯や季節、長時間や夜間の運転にもおすすめです。
ブラウン系のレンズ
散乱光を抑えてコントラストがくっきりするので、見え方がクリアになります。
イエロー系のレンズ
弱い光でも裸眼より視界を確保しやすくなるため、悪天候や運転時におすすめです。逆に天気の良い時には光をカットする作用は弱いです。
このように色だけでも差が出てくるので、シーンや競技によっていくつかの使い分けができれば安定したパフォーマンスを出すことができるでしょう。
ブランドから選ぶ
機能性だけを追求するのではなく、ファッショナブルなデザイン性を重視する人も多いことでしょう。しかし、選ぶのが苦手だったりどんなものがいいかわからない場合には、ブランドからでているスポーツサングラスを選ぶことも選択肢の一つです。スポーツサングラスのいくつかのブランドをご紹介します。
オークリー(Oakley)
多くのスポーツに対応した機能性の高いスポーツサングラスを手掛ける有名ブランドです。アスリートにも愛用者が多いのもおすすめポイントです。紫外線だけでなく衝撃からも目を守るレンズを開発しているので安心して着用できます。またデザイン性にも富んでいるので、選びたいスポーツサングラスが見つかるのではないでしょうか。
アディダス
あまりスポーツサングラスの派手さを好まない人におすすめです。普段使いのサングラスとしても活用できるので、気軽に持つ一本としては優秀です。
ルディプロジェクト
イタリアのブランドで、特にロードバイクなどの自転車競技に特化したサングラスブランドです。スタイリッシュでとてもおしゃれなこちらのサングラスは、機能性とファッション性をどちらも兼ね備えています。自転車に乗る機会が多い方にもおすすめしたいブランドです。
スワンズ(SWANS)
創業110年を超える日本のレンズメーカーが、光をコントロールする光学技術をスポーツシーンに応用して作られたブランドです。日本メーカーだけに、日本人の骨格にフィットするように設計されたアイウェアを得意としています。フィット感を重視したい方におすすめしたいブランドです。
利用シーンに合わせて
スポーツサングラスを選ぶ
スポーツといってもさまざまな競技があります。欲しい機能をしっかり活用するためにも、シーンに合わせたスポーツサングラスを選びましょう。
ゴルフ
ゴルフは比較的プレイする時間が長いため、紫外線対策と日差しの照り返しを防げるタイプがおすすめです。
紫外線は目の中に入るまでに角膜を通過し、この多くは角膜で吸収されるため、角膜がダメージを受けてしまいます。急に日差しが強い場所で光を見たりすると角膜が炎症を起こして痛みを伴います。ウィンタースポーツで「雪目」と呼ばれるのもこの症状です。角膜を通り越して網膜にまで到達すると、思いがけない眼病を引き起こすこともあるので、紫外線対策はしっかりと行いたいものです。
自然を相手にするゴルフは、逆光やまぶしさと戦うこともあり、緑色の中でしっかりボールの輪郭を追ったり、芝生の凹凸を見る必要があるため、スポーツサングラスをかけてプレーした方がよいでしょう。
ランニング
長く上下に揺られることが多いランニングには、軽くてズレないタイプがおすすめです。
テンプルなどに滑り止めがついていたり、汗に強いラバー素材が適切な位置についていたり、しっかり視界を確保できるものを選びたいです。また、上下運動が多いことからも軽さは重要なポイントです。軽量化され、かけることがストレスにならないものを選びましょう。
テニス
屋外なら偏光レンズや紫外線カットを。室内でもコートの色に応じてレンズの色を使い分けるのがおすすめです。
まぶしさでコートが見えにくいことを軽減するなら、偏光レンズがおすすめです。晴れた日のコートからの反射光を抑えて、ラインやボールがはっきり見えます。コートの色によって見え方も変わってくるのでレンズの色には注意しましょう。
太陽の下でプレイするなら、直射日光だけでなくコートからの照り返しなどが多いので紫外線をカットできるものを選びましょう。
非常に早い速度のボールを目で追いかけるため、広い範囲がレンズで覆われているものも効果的です。1眼レンズは遮るものなく視界を確保できるのでボールを追いやすくポジション取りも素早くできて動きやすいです。
まとめ
普段使いのサングラスでも利用はできますが、スポーツに適したスポーツサングラスがおすすめです。見えにくかったり、ズレや落下で良いポイントを逃したりしていませんか?スポーツサングラスは運動することを前提に設計されたサングラスですから、競技のアクションに合わせて対策がされています。少しのアクシデントでスコアが左右することを考えると、大切な視界を確保するのはとても重要なことです。どんなスポーツをするのか、どんなデザインが好みなのか、今では多くのラインナップから選べるようになっているので、是非スポーツサングラスを試してみてください。