遠近両用レンズ
最終更新日:2024.07.16

遠近両用メガネのデメリットは?メリットやデメリットを解消するための注意点など

眼とメガネの情報室 みるラボ

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遠近両用メガネのデメリットは?メリットやデメリットを解消するための注意点など

目次

40歳頃から近くが見えにくくなったと感じたことはありませんか。それはもしかすると老眼かもしれません。老眼と言えば、老眼鏡をかけて矯正するというイメージがありますが、実は遠近両用メガネでも矯正が可能です。老眼鏡は手元を見る時にかけて、外に出歩く時はかけません。遠近両用メガネであれば、老眼鏡のようにつけ外しをする必要がなく、近くも遠くも見ることができます。

この記事では、遠近両用メガネのメリットと、目が疲れるなどのデメリットとその解消法をご紹介します。また、遠近両用メガネを購入したけれど合わないから使っていないという方にも対処法をお伝えします。

遠近両用メガネを使えば、見えにくい、見ることが疲れるというストレスから解放されるでしょう。

遠近両用メガネとは?

遠近両用メガネは遠くが見えて、手元から近くまでの距離も見ることができ、老眼鏡のデメリットを解消できるでしょう。老眼鏡の場合、近くの物を見るためのメガネのため、近視の方は遠用メガネと使い分ける必要があります。
また、老眼鏡をかけている方が遠くを見る際、メガネを下にずらす光景を目にしたことがあるでしょう。

これらの動作は、相手に老けた印象を与えます。このような悩みを解消してくれるのが、遠近両用メガネです。

遠近両用メガネがあれば、複数のメガネを持ち歩く必要がありません。遠近両用メガネのレンズにはレンズの下部に小窓がついており、近くを見るための度が入っている二重焦点レンズと累進レンズの2種類ありますが、最近では累進レンズが主流です。累進レンズには、レンズ上部に遠くを見るための度が、レンズ下部に近くを見るための度が入っており、一つのメガネで遠くも近くも見ることが可能です。

また、老眼鏡をかけたくないという方にも、遠近両用メガネは見た目が普通のメガネと変わらないためおすすめです。
今回は、遠近両用メガネの中でも、主に累進レンズを使用したものについて解説していきます。

二重焦点レンズ

二重焦点レンズ

累進レンズ

累進レンズ

遠近両用メガネのデメリット

遠近両用メガネには、以下の4つのデメリットがあります。

視野の揺れや歪みが出やすい

遠近両用メガネでは上部に遠方を見るための度が入り、下部に近くを見るための度が入っており、左右の下部に歪みや揺れが出やすいことがデメリットです。視線だけで斜めを見ると物が歪む場合があります。

また、視線を切り替える時にグラデーションのようになっている境目の部分の見え方に歪みが出て、車酔いのように慣れるまでは気分が悪くなることがあります。

視野の揺れや歪みが出やすい範囲
実際の見え方のイメージ

視野が狭くなる

遠くを見る時は上部、近くを見る時は下部のレンズを使用するため、一枚のレンズに異なる度数が入っており、それぞれの部分の面積は必然的に小さくなります。特に、近くを見る時は左右に歪みがあるため、より視野のピントが合っている部分が狭くなります。

慣れるまで練習が必要

近くを見る時は下部のレンズを使用

遠近両用メガネは、見る距離に合わせて視線を変えなければいけません。また、歪みが気になることもあり、違和感を感じたり、疲れたり、気分が悪くなることもあります。

遠近両用レンズに慣れるまでは、車の運転にも注意が必要です。歪みの部分で物を見てしまったり、ピントが合わせられなかったりすると、事故につながる可能性があるからです。まずは日常生活で遠近両用レンズに慣れてから車の運転をしましょう。

遠近両用メガネは、ピントを合わせられるようになるまでに時間がかかります。遠近両用メガネは、疲れる、酔うなどの声も聞かれます。購入したら、すぐに一日中かけるのではなく、まずはコツをつかむまでしっかりと練習をしましょう。この記事の後半で、遠近両用メガネの使い方のコツをお伝えします。

デザインが限られる

通常のメガネと異なり、遠近両用メガネにとって「レンズの縦幅」はとても重要です。

遠近両用レンズは上部に遠くを見る、下部には近くを見る度数が入っているため、レンズの幅が狭いとその分下部に歪みが生じ、視界自体が狭まることがあります。
特に、デスクワークや趣味で読書される方など、下を向いて作業する方には支障をきたす可能性があります。
そのため、縦幅が狭いフレームはおすすめできず、デザインは限られてしまいます。遠近両用メガネを作製される際はデザインも重要ですが、なるべく縦幅が3cm以上のものを選ぶと見え方も快適になるでしょう。

遠近両用メガネのメリット

ここまではデメリットについてお伝えしてきましたが、ここからは遠近両用メガネのメリットについてご紹介します。

メガネをかけ替える必要がない

近視と老眼の両方になっている方は、通常は見る距離によって、メガネをかけ替える必要があります。しかし、遠近両用メガネであれば、一つのメガネで遠くも近くも見ることが可能です。
メガネをかけ外しする手間もかかりませんし、外出時に複数のメガネを持ち歩く必要もなくなります。

運転中に使える

運転中に使える

遠近両用レンズは、視線を変えるだけで、すばやく遠くや近くを見ることができます。
運転する時には、遠くの標識を見たり、近くのカーナビやメーターを見たり、頻繁に遠近を見ることになります。その度にメガネをかけ替えるのは難しいですが、遠近両用レンズならかけ外しが必要ないため、運転に適しています。

例えば、標識が少しずつ近づいてきても、自分でピントを合わせて対応できます。ただし、サイドミラーは視線だけでなく、顔ごと向ける必要があります。

バックをする時は、少しコツがあります。人は後ろを振り返る時に、顔を上げて視線を下げる傾向にあります。視線を下げると遠くは見えにくくなります。意識的に顎を引いたり、車のミラーやバックモニターを上手に活用してバックしてください。

遠近両用レンズは運転に適していますが、慣れないうちに運転すると危険です。安全に運転するために、まずは日常生活で遠近両用レンズに慣れてから運転をしてください。

見た目は普通のメガネと変わらない

近年の主流である累進レンズでは、見た目は普通のレンズと変わりません。フレームも選べるため、オシャレなメガネをかけたいという希望も叶います。

遠近両用メガネで
注意すべき場面

遠近両用メガネには歪んで見えるなどのデメリットがあるため、日常生活では注意が必要です。

1 : 階段の上り下り・段差

階段を下る時の見方に注意

レンズの特性上、視線だけを下に向けると足元が歪んで見えることがあります。正しい位置で見ないと歪んで見えてしまい、階段を踏み外したり、転落の危険があるため十分注意しましょう。
階段を下る時は、足元が歪まないように、視線だけでなく首をしっかり下げて階段を見てください。
また、階段の下りのみならず上りや少しの段差にも、踏み外さないよう注意が必要です。
特に、遠近両用レンズの場合は視界を動かすと見える位置まで変化するため、慣れるまではなるべくゆっくり歩くよう意識してください。視界位置と階段や段差の位置をきちんと把握することが重要です。焦らず、慣れるまでは何度か練習すると良いでしょう。

2 : 車の運転

運転する時に視線だけを横目にすると歪んで見えてしまいます。顔ごと動かして、サイドミラーを見ましょう。
またピントが合わなかったり、歪んだりすると、目が疲れてきます。慣れるまでは、休憩を入れながら長時間運転することは控えましょう。

遠近両用メガネの
カバー方法・対処法

遠近両用メガネのデメリットに対する対処法をご紹介します。

レンズの縦幅(天地幅)が広いフレームを選ぶ

レンズの縦幅が広いフレームを選ぶ

レンズの上下の幅が狭いと歪みは大きくなります。特に、初めて使用する時には、縦幅の広いフレームで作ることをおすすめします。

正しい見方を練習して覚える

正しい見方を練習して覚える

遠近両用レンズは、複数の度を同じレンズに入れるため、どこを見るかによってメガネの見方にコツがあります。

  • 足元を見る時は、顔ごと下を向いて、レンズの中間部に視線がくるように見ます
  • 近くを見る時は、視線だけを下げてレンズの下部に視線を合わせるように見ます
  • 遠くを見る時は、顎を少し引きレンズ上部に視線を合わせるように見ます

シーン別の使い方のコツについて「遠近両用レンズの正しい使い方」で詳しく解説していますので、是非参考にしてください。

視力が悪くなりすぎないうち(老眼初期)から使用する

視力が悪くなりすぎないうち(老眼初期)から使用する

遠近両用メガネは、加入度数といって、近くを見るための度数が強いほど、歪みが生じやすくなります。

老眼が進行してから遠近両用メガネを作ると、遠くを見るための度と近くを見るための度の差が大きくなり、歪みが大きくなります。歪みが少なければ、慣れるのも早くなるため、なるべく早く老眼初期の段階で使用し始めることをおすすめします。
最初に歪みの少ないレンズで遠近両用メガネに慣れておけば、近くを見るための度が強くなっても早く慣れることができます。

メガネをかけると老眼の度数が早く進む、更に視力が悪くなると思っている人もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。早いうちからメガネをかければ、目の疲れや見えにくいというストレスも解消され、メガネにも慣れることができます。

遠近両用メガネは老眼初期の加入度数が弱いうちからスタートするほうが、遠近の度数差が少なく、揺れや歪みの程度も少なく、使い方に慣れやすいので、我慢せず早めに装用を開始することをおすすめします。

遠近両用メガネに慣れるには?

遠近両用メガネは慣れることが大切です。かけると疲れる、購入して失敗したと諦める前に以下のことを試してみてください。

まずは室内から使ってみる

まずは室内から使ってみる

最初は、視線の切り替えや歪みによる車酔いのような気分の悪さで疲れてしまいます。
脳は目が見たものを処理をするため、まずは脳を慣れさせる必要があります。脳は慣れてくると、都合の良いように見たものの画像を調整してくれるため、不快感が軽減されるでしょう。

慣れるまでは、安全な室内でメガネをかけるようにしましょう。椅子に座り、近くの新聞や本を見ます。そして、近くと遠くを交互に切り替えて見る練習をします。座っていると、足元の歪みが見えなくて楽ですし安全です。

少し慣れてきたら、室内を歩きます。それに慣れたら外に出て、近くのものと景色を交互に見ましょう。メガネをかけて階段の上り下りも練習してみてください。

いきなり外へ出て怖い思いをすると、遠近両用メガネをかけたくなくなるかもしれません。まずは正しい使い方をマスターし、安全に長く使えるように練習をしましょう。

短時間から使ってみる

最初はメガネを10分間かけてみて、疲れないか様子を見ましょう。もし疲れなければ数時間かけてみるのもよいでしょう。
次の日は、前日の時間より少しずつ増やしていくなど、負担にならない範囲で、練習の時間を増やしましょう。それ以外の時間は、今までかけていたメガネを併用して生活してください。

慣れるのに必要な時間は、個人差があります。焦らずに自分のペースで練習し、無理はしないようにしてください。

まとめ

今回は、遠近両用メガネの選び方からその特徴まで詳しくご紹介しました。
老眼鏡は抵抗があるから使いたくないという方や、遠近両用メガネは難しそうとあきらめていた方も、コツさえ掴めばその悩みを解消できるかもしれません。遠近両用メガネは慣れるまで時間が必要ですが、今回紹介した方法を参考にぜひ練習してみましょう。
遠近両用メガネには複数のタイプがあり、在宅勤務が多い方には室内向けのタイプなど、自分のライフスタイルにはどのタイプが合うか実際にメガネの販売員に相談してみることをおすすめします。

遠近両用メガネで今まで抱えていた、「見えにくい」「見ることが疲れる」というストレスから解放され、快適なメガネライフを送りましょう。

メガネ、目の情報は眼とメガネの情報室 みるラボ

眼とメガネの情報室 みるラボでは目やメガネに関する情報を紹介しています。今回は、遠近両用メガネについてご説明しましたが、他にも遠近両用コンタクトPCメガネについても紹介していますので、自分のライフスタイルに合うメガネを見つけてください。
また、お気に入りのメガネを長持ちさせるための、メガネの扱い方や修理方法メガネの交換についても併せて確認しておきましょう。

遠近両用メガネを検討される方は、老眼にも関心があると思います。オシャレな老眼鏡の選び方や予防方法など、老眼の情報も多数掲載しています。眼とメガネの情報室 みるラボで老眼のコラムを読むことで老眼に関する理解も深まります。

遠近両用のメガネを購入したけど、まだ慣れなくて疲れるという方には、疲れ目の解消法のコラムもあるので、是非参考にしながら練習を続けてください。

眼とメガネの情報室 みるラボ

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みるラボ編集部

目に関するの様々な悩みについての情報や解決策を発信しています。あなたの「見る」ことに対しての不安や疑問の解決のお手伝いをさせていただきます。

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