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最終更新日:2023.11.28

おしゃれな度付きサングラスの選び方。デザイン選びのポイントも紹介!

この記事の執筆者

高橋 有佐妃

ファッションプロデューサー / パーソナルスタイリスト協会常任理事

おしゃれな度付きサングラスの選び方。デザイン選びのポイントも紹介!

目次

どんなにサングラスが好きでも、目が悪い人はコンタクトレンズと併用しなければいけないのが難点です。そんな時はおしゃれなデザインの度付きサングラスがおすすめです。

この記事では、度付きサングラスの選び方や作製の手順などを詳しく解説しています。ぜひ参考にしていただき、お気に入りの一本を作ってみましょう。

度付きサングラスの
メリット・デメリット

度付きサングラスにはメリットとデメリットがあります。どちらもしっかり理解して、購入前によく検討しましょう。

メリット①コンタクトレンズをしなくて済む

度付きサングラスなら「わざわざサングラスをかけるためにコンタクトレンズをする手間」が省けます。近視の人はサングラスをするのに、コンタクトレンズを併用しなくては遠くが見えません。

しかし、度付きであればコンタクトの必要なく、いつものメガネと同じ感覚で掛けられるのが嬉しいですね。

メリット②視界が広い

サングラスのレンズに度を入れると、メガネに重ね掛けするタイプのものよりも広い視野を手に入れられます。さらに、重ね掛けすると見え方の質が落ちるオーバーグラスのタイプと違い、度付きサングラスであれば単体で活用できます。見え方の質を維持できるのがメリットです。

メリット③強度近視が目立ちにくい

強度近視が目立ちにくい

サングラスはレンズの色が濃いほど、度の強いレンズにありがちな「レンズに渦が見える」「目が小さく見える」といった欠点をわかりにくくできます。ただし、あまり強い度数だと作製できるレンズの形状に限界があるため、注意も必要です。

デメリット①フレームの形状に制限がある

フレームの形状に制限がある

サングラス用に販売されているフレームのレンズを度付きに交換したい場合、度数の強さによっては製作の適応外になってしまうことがあります。気に入ったフレームなら何でも度付きにできるわけではなく、度数との兼ね合いで、妥協点を探さなければいけない場合があります。

デメリット②メガネも持ち歩く必要がある

メガネも持ち歩く必要がある

度付きサングラスを外すと裸眼になってしまうため、遠くがぼやけて見えなくなります。度付きサングラスを身に着けて外出する際は、普通のメガネを一緒に持参する必要があります。メガネの掛け替えが必要になるため、面倒に感じる人もいるでしょう。
メガネを持ち歩くのが面倒という方は、紫外線の強さによってレンズの色が変わる調光レンズに変更するのもおすすめです。調光レンズは室内では普通のメガネとして、屋外ではカラーレンズとして使え、1本で2役の便利なレンズです。

デメリット③暗くなると使えない

度付きサングラスの最大のデメリットは、暗い場所では使えないことです。例えば度付きサングラスをかけて昼に外出しても帰宅が夜だったり、突然天候が崩れたりすると、かえって見えにくくなってしまいます。この場合も、やはり替えのメガネを持つしかありません。

サングラスの種類

サングラスの種類には、ファッション性の高いもの、スポーツなどアクティブに動く用のもの、着脱可能なものなどがあります。

おしゃれ目的・ファッション用のサングラス

おしゃれ目的・ファッション用のサングラス

ファッションブランドのロゴが付いたようなオシャレ目的のサングラスは、かけている人のルックスやムードを変えるなど、変身を楽しめるアイテムです。デザインやサイズ感は流行に左右されるため、一人で複数本所持している人もいます。

スポーツ・アウトドア用のサングラス

スポーツ・アウトドア用のサングラス

スポーツやアウトドア用のサングラスは、ある程度激しく動いても顔にフィットするように作られています。フェイスラインに合わせたハイカーブのサングラスは、見た目の格好良さだけでなく、すき間から光を入れない、ずり落ちないといった機能面でも優れています。

スポーツ用サングラスについてもっと詳しく知りたい方は「スポーツサングラスの最適な選び方を種類別・シーン別にご紹介!」でくわしく解説しています。

着脱式サングラス

クリップやマグネットで着け外し可能な着脱式サングラスもあります。室内と外、昼と夜で瞬時に着け外しができるため、とても利便性が高く、使いやすいのが特徴です。ただし、フレームの形状によっては使えないこともあるため、今使用しているメガネでも適合するかどうかを確認しましょう。

おしゃれ用度付きサングラスの
選び方

サングラスはメガネよりもインパクトが大きく、周囲に与える印象は大きく変わります。自分に合うサングラスをかけているとおしゃれですが、全体の雰囲気や顔立ちと合っていないと、少し的外れな印象を与えることもあるため、サングラス選びは難しいと感じる人もいるでしょう。
機能的でかつおしゃれなサングラスの選び方をご紹介します。

フレームの形・色で選ぶ

フレームの形・色で選ぶ

フレームの形や色で相手に与える印象は変わります。それぞれのフレームが与える印象や取り入れ方のコツをご紹介します。

ボストン

ボストンサングラスイメージ

ボストンは丸みを帯びた逆三角形型で人気のフレームです。レトロなイメージを出しつつ、知的な印象を与えるフレームです。

少し丸みがあるボストンのサングラスは、優しいイメージになります。ただし、縦幅があり、レンズの面積は広めのため、濃い色のレンズだと圧迫感が出てしまいます。
薄いカラーのレンズ(例えばベージュ、グレー、ピンク系)を選ぶと優しい雰囲気になるので、どんな顔型の人にも似合うデザインと言えるでしょう。

ウェリントン

ウェリントンサングラスイメージ

ウェリントンは丸みを帯びた逆台形型で、ボストンよりも角ばった感じがするフレームです。落ち着いたフレームデザインのため、流行りすたりがなく、幅広い年代の方に愛されています。
少し角ばっていることで知的なイメージも出せますので、仕事用に使うのもおすすめです。

ウェリントンも顔を覆う面積が広いデザインのため、濃い色のレンズではなく、薄いカラーを選ぶと良いでしょう。

ティアドロップ

ティアドロップサングラスイメージ

ティアドロップはセクシーでワイルドなイメージのフレームです。
その名の通り涙の雫を思わせる形状で、フレームの横幅は直線的で下部分はラウンドに近い形をしています。映画「トップガン」でトム・クルーズがかけていたこともあり、アメリカ空軍のカッコいいイメージが強いと思います。

ティアドロップも面積が広いフレームのため、ミラーレンズや濃い色のフレームやレンズは避けた方が無難です。薄いカラーのフレームやレンズを選ぶとおしゃれに取り入れることができます。

スクエア

スクエアサングラスイメージ

スクエアはレンズが横長の長方形で角ばったデザインです。
スクエア型は面積が他のフレームに比べ小さいので、濃い色のフレームや濃いカラーのレンズにしたい方におすすめのフレームです。

濃い色のフレームやレンズを選んでも圧迫感がなく、知的なイメージを打ち出せます。オフィス用や学校用に選ぶならぴったりのデザインです。

キャットアイ

キャットアイサングラスイメージ

キャットアイはネコの目のように両端がつり上がったデザインです。
女性っぽいセクシーなイメージが強いので、サングラスと聞いてキャットアイが頭に浮かぶ方も多いと思います。

インパクトが大きいデザインですので、フレームが大きいものよりも、やや小さめのものを選ぶと良いでしょう。

濃い色のレンズやミラーレンズを選んでしまうとセクシーな雰囲気になりすぎる場合があります。小さめのフレームで濃いレンズにしたり、薄いカラーのレンズで大きめにするなど、バランスを調節すると良いでしょう。

フレームの形で色を決める際の基本ルール

大きいフレーム

レンズとフレームの色は薄いカラーがおすすめ

ボストン、ウェリントン、ティアドロップといった大きめのフレームの場合、レンズとフレームの色は薄いカラーを選び、濃い色のレンズやミラーレンズは避けた方が良いでしょう。

小さいフレーム

濃い色のレンズやフレームを選んでもOK

スクエアのような小さいフレームの場合は、濃い色のレンズやフレームを選んでもOKです。

レンズのカラーで決める

パーソナルカラーを基にレンズのカラーで決める

自分に似合う色のサングラスを追及するなら、パーソナルカラーを基にレンズカラーを決めるのも良いでしょう。
パーソナルカラーとは、その人の生まれ持った色(肌、瞳、唇、髪など)から似合う色を診断する手法のことです。以下の方法で自分に似合うカラーを確認しましょう。

  1. 手の節の色が黄色系か赤系かで見分けます。
  2. それぞれの肌の色に合うカラーを確認する。
  • 黄色系(黄色味が強い肌):ブラウンやイエロー系のカラーレンズがおすすめ
  • 赤系(赤みが強い肌):グレーやブルーのカラーレンズがおすすめ

カラーレンズの注意点

カラーレンズは色によって視野が確保しやすい、光をカットしやすいなどさまざまなメリットがあります。その一方で、夜間や夕暮れ時に見にくい、凹凸が見えにくいなどのデメリットもありますので、使用する場面や時間帯に応じて選ぶと良いでしょう。

オフィス用に選ぶなら、ブルーライト(可視光短波長光)カットのレンズを選ぶのも良いでしょう。パソコン操作時にチラつきや眩しさから目を守ってくれます。

他にも、機能付きカラーレンズというものもあります。
機能カラーレンズはコントラストがはっきりするというメリットがある為、シャープな視界を確保でき、ストレスなく作業がはかどるというメリットがあります。

カラーレンズの色別の効果や特徴を詳しく知りたい方は「カラーレンズの特徴・効果は?色別に解説」も合わせて参考にしてください。

初心者におすすめのカラーは?

ブラウンやベージュ系の色のレンズ

サングラス初心者におすすめなのは、ブラウンやベージュ系の色のレンズです。
肌の色に近いカラーを選んだ方が顔に馴染みやすく、髪型や服のコーディネートの邪魔になりません。
逆に、肌の色から離れたカラーを選ぶとレンズの存在感が際立つので、用途に合わせて決めると良いでしょう。

ファッションに合わせて決める

普段のファッションはカジュアルでも、ビジネスシーンではスマートカジュアルやセミフォーマルなどフォーマルな装いになることも多いと思います。
フォーマルな場所(ビジネスシーン、食事会、式典など)に着ていくファッションにメガネを合わせる際は以下の2点に注意してください。

  • 上品に見えること
  • 知的に見えること

例えば、上品さを保ちたいなら、濃い色のカラーレンズはおすすめできません。表情が透けて見えないため好感度が低くなる事があるからです。

ビジネスシーン

ビジネスシーンでおすすめのカラー

ビジネスシーンでは、薄い色のカラーレンズが基本です。カラーで言えば、薄いブラウンや薄いグレーなど、ベーシックな薄いカラーを選ぶと良いでしょう。

  • 濃い色のカラーレンズはNG
  • 薄いブラウンや薄いグレーが基本

カジュアル

カジュアルシーンでおすすめのカラー

休みの日などカジュアルなシーンに合わせたい時は、日差しをカットできる濃い色のカラーレンズで、色もブルー、グリーン、ピンク、イエローなど遊び心のあるものを選ぶとオンとオフを区別できます。

  • 濃い色のカラーレンズ、ミラーレンズでもOK
  • ブルー、グリーン、ピンク、イエローなど自由に

マスクをつけていても自然なサングラスの選び方

マスクをつけてサングラスをかけると、顔が覆われることで表情が見えづらくなり、コミュニケーションに支障が出る場合があります。また、不自然な印象を与えることもあります。
そこで、マスクをしていても自然に見えるサングラスの選び方を紹介します。

①薄いカラーを選ぶ

薄いカラーを選ぶ

濃いカラーレンズを選ぶと表情を読み取るのに1番重要な目を隠してしまいます。目が見えないと喜怒哀楽が分からないため、相手に誤解を与えてしてしまう可能性もあります。
薄い色のカラーレンズなら、目の表情が透けて見え、表情を読み取る事ができます。
特にビジネスシーンでは、よく知らない方と話しをする場面が多いので、薄いカラーを選ぶようにしましょう。

②顔に馴染むカラーを選ぶ

マスクで顔の半分以上を覆っている為、顔色が悪く見えたり、マスクでメイクが落ちて、普段と顔の色味や印象が変わることがあります。
カラーレンズを選ぶ時は、顔色が良く見える色を選びましょう。

血色がプラスされる赤みを帯びたピンクやレッド系、肌馴染みの良いイエローやオレンジ系がおすすめです。
サングラスをかけた時の方が、かけない時よりも、顔色が良く見えるかどうか?で選ぶと良いでしょう。

③面積の小さいものを選ぶ

マスクで顔の半分以上を覆ってしまい、さらにサイズの大きなサングラスをかけると、顔のほぼ全面を覆うことになります。
その場合、表情が分かりにくい上に、サングラスとマスクで肌が蒸れ、サングラスが曇ってしまうことがあります。

このような時は、マスクとサングラスの間に少し隙間ができる、小さめなフレームを選ぶと良いでしょう。

男女別・おすすめ
おしゃれサングラス

男性と女性それぞれにおすすめのサングラスを紹介します。

メンズにオススメの度付きサングラス

メンズにオススメの度付きサングラス

男性は女性に比べ顔の縦幅や横幅が大きい方が多いため、フレームも縦に幅があるウェリントンやボストンがおすすめです。
どちらも少し丸みを帯びているので、優しく「話しかけやすい」印象になります。

大きめのフレームであれば、レンズカラーは、やや薄めから薄めのカラーを選ぶと圧迫感がなく、身長や体格とのバランスが取れるでしょう。

レディースにオススメの度付きサングラス

レディースにオススメの度付きサングラス

女性はメイクをしている方が多いので、メイクと重ねても違和感のないフレームとカラーを選ぶ事が大切です。

マスク生活で目元だけメイクしている方も多いので、フレームはメタルフレームやセルフレームなど、線の細い華奢なものがおすすめです。濃いアイメイクをした時でもフレームがメイクを邪魔しません。
レンズカラーはピンクまたはレッド系を選ぶと、ほほに赤みが足され、顔色を全体的に良く見せてくれます。

度付きサングラス選びの流れ

度付きサングラスを作る際は、フレーム、度数、カラーの3つを基準に選びます。眼鏡店のスタッフに、普段使っているメガネを見てもらい、度数の目安を把握してもらえば、より適切なアドバイスがもらえます。

①濃さを決める

濃さを決める

カラーの濃度は濃いほどまぶしさよけになります。「何のための濃さが必要か」ということを眼鏡店のスタッフに伝えましょう。例えば晴天時のスポーツでは濃い方が役に立ちますが、運転時に使用する場合、濃すぎると暗く感じてしまい危険なこともあります。

また、単純に濃さだけでなく、グレー系、グリーン系、ブラウン系など、何系統のカラーをベースにするかも決める必要があります。まずはサンプルを見て、フレームのデザインを選びつつ合う色を決めていきましょう。

②フレームを決める

フレームを選ぶときは上記で紹介した方法で選ぶのもよいですし、気になるものを片っ端から集めて掛け比べるのもよいでしょう。フレームの見た目と掛けた時の外見は、必ずしも予想と一致しません。意外なデザインがぴったりだった、ということもあります。

一人でのフレームを選ぶのに自信がなければスタッフに相談するか、親しい人と一緒に行き、正直な意見を聞くのもいいでしょう。「どのフレームがいいか?」は最も頭を悩ませるところでもあり、一番の楽しみでもあります。

③度数を合わせる

度数を合わせる

見た目が似合うかどうかだけでなく仕上がりをイメージするために、あらかじめ度数を合わせておく必要があります。サングラスの度数は今のメガネと同じか、あるいは新たに視力検査をして合わせるかで決めていきます。

度数が決まると、だいたいのレンズの厚みや重さがわかります。レンズの厚みを抑えられるフレームはどれか、どのくらいのカーブのレンズまで製作できるかなど、スタッフに相談しましょう。

まとめ

度付きサングラスにはデメリットもありますが、コンタクトレンズなしで手軽に装用できるなどメリットが多いです。ファッション用やスポーツ用、着脱式など、見た目の変化を楽しむものや機能性を重視したものまで豊富にあります。

注意したいのは、入れる度数やレンズのカーブによっては制限が出てしまう可能性があることです。
顔の形状や使用する目的によって、おすすめできるカラーや選べるフレームの種類も変わります。数ある選択肢の中から気に入った一本を作れると、何年も活躍すること間違いありません。

サングラスのお店を眼とメガネの情報室 みるラボで探そう

サングラスにはただのカラーレンズだけでなく、偏光レンズや調光レンズなど複数の種類があります。レンズの特性がそれぞれ異なるため、自分に向いているタイプが何か確認してみましょう。調光レンズについては「調光レンズとは?偏光レンズ・サングラスとの違いや色の選び方を解説」、偏光レンズについては「偏光レンズとは?仕組みやメリットデメリットを解説」で詳しく解説しています。

度付きサングラスを選ぶ際には、しっかりとした視力検査や眼科スタッフとの話し合いが大切です。用途に応じた適切な提案をしてもらうには、技術のある眼鏡店に相談しましょう。眼とメガネの情報室 みるラボでは全国規模で眼鏡店の検索ができます。

執筆者プロフィール

高橋 有佐妃

ファッションプロデューサー / パーソナルスタイリスト協会常任理事

HP:https://www.pinklove.jp/

著 書

『最短で好かれる美人になる』(すばる舎)

47,000人以上のスタイリング実績を持つ。
大学在学中はタレント業、卒業後はアパレル事業で経営マネジメントにも携わる。大型ショッピングセンターで女性向けセレクトショップをプロデュースし、各種メディアに取り上げられ、注目を集める。ファッション業界での活動だけでなく、女性経営者として、女性の生き方を伝える講演セミナーを行うなど精力的に活動している。
著書に「最短で好かれる美人になる」がある。

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