目の悩み
公開日:2021.10.14 / 最終更新日:2022.08.04

目にいいサプリメントとは?正しく服用するポイント

この記事の監修者

内野 美樹

ケイシン五反田アイクリニック 院長

目にいいサプリメントとは?正しく服用するポイント

目次

サプリメントは日常生活の必需品となりつつあります。平成24年の消費者の健康食品の利用に関する実態調査によると、消費者全体の約6割が健康食品を利用したことがあり、特に50代以上の約3割がほぼ毎日服用しています。
アントシアニンやルテインなど目にいいとされる成分が含まれたものも多数販売されています。この記事では目にいいサプリメントの成分、選び方や服用方法、サプリメント以外のケア方法を紹介します。

目にいいサプリメントとは?

サプリメントとは医薬品ではなく健康食品に分類される食品で、健康食品もサプリメントも法律上の定義はなく、病気の予防や健康の保持増進のために利用されるもの全般をさしています。 サプリメントと一言で言っても、実は分類が分かれています。

サプリメントの分類

サプリメントの分類

機能性(人への効果)を表示できる食品は3種類に分かれています。

1.特定保健用食品(トクホ)

健康の維持や増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「血中コレステロールを正常に保つ」「骨の健康に役立つ」などの表示が許可されている食品です。表示されている効果、安全性について国が審査を行います。そして食品ごとに消費者庁長官が許可しており、許可が得られた食品のパッケージにはマークが表示されます。

2.栄養機能食品

一日に必要な栄養成分補給のために利用される食品です。既に科学的根拠が確認された栄養成分が一定の基準値程度含まれている場合、国が指定した表現にて機能性の表示が可能です。栄養機能食品は国の審査や届出は必要ありません。

3.機能性表示食品

機能性表示食品は、健康維持や増進に役立つといった機能性を表示できる食品です。特定保健用食品と異なり、生産者や販売事業者の責任において科学的根拠に基づいた食品となります。消費者庁長官からの個別な許可や国の審査を必要としません。商品の販売予定日60日前までに、消費者庁長官に食品情報の届け出を行うことで販売が可能になります。

特定保健用食品より機能性表示食品の方が圧倒的に数が多いため、多数の商品の中から自分に合った商品を選ぶことができます。
国の審査と許可を得た特定保健用食品は安心に繋がりますが、価格と種類の豊富さ、ご自身の求めている効果を期待できるのかなど、総合的に考えて、サプリメントを選ばれるとよいでしょう。
近年、目に関係のあるアイケアサプリメントを目にすることが増えてきました。疲れ目の緩和や病気の進行抑制の目的など効能は様々です。加齢黄斑変性緑内障白内障眼精疲労ドライアイなどにおいてサプリメントが有効であるとの報告も増えてきています。

目によいサプリメント成分

次に、目によいとされるサプリメントの成分を紹介します。

アントシアニン

アントシアニン

アントシアニンはポリフェノールの一種で、ブルーベリーやナスに含まれる赤・青・紫色の色素のことです。網膜に存在する「ロドプシン」というたんぱく質の働きを促進し、眼精疲労の回復や網膜細胞を守る効果があります。また抗酸化作用※が強く、視機能の向上以外にも全身の血流改善や血糖値を抑えるといった幅広い働きがあることが分かりました。

※ 酸化力の強い活性酸素を抑える働きのこと

ルテイン

ルテイン

ルテインは目の中の構造の水晶体や黄斑(モノを見る中央部)に存在する、黄色色素のことです。ほうれん草やにんじんなどの緑黄色野菜に多く含まれています。ルテインは加齢や紫外線、ブルーライトの影響などで減少する傾向にありますが、体内で生成できない栄養素のため、食事やサプリメントで補うことが大切です。黄斑部が障害されて視力低下を来たす、加齢黄斑変性という疾患の予防や症状改善にルテインが有効と言われています。

アスタキサンチン

アスタキサンチン

アスタキサンチンは鮭や蟹、海老に含まれる天然の赤色色素です。アスタキサンチンの抗酸化作用はビタミンの中で比較的抗酸化作用の強いビタミンEの約1000倍もあり、視機能の向上や維持に有効です。栄養がなかなか行きにくい目や脳の最深部まで届くため、疲れ目に効果的とされています。

サプリメントの選び方

サプリメントを選ぶ時に大切なことは、日常生活で足りない栄養素を補うものと捉えるのがよいでしょう。
普段の食事で大量に摂取している栄養素であるにも関わらず、さらにサプリメントを飲むことで栄養素を過剰に摂取してしまう可能性があります。まずは日常の食事を見直して、栄養バランスを整えた食事にすることが大切です。その後、サプリメントによる栄養補助が必要なのかどうか考えましょう。
次は、それぞれのサプリメントの成分や含有量を確認しましょう。
例えば疲れ目の改善を目的にサプリメントを探すと、メーカー別に様々な商品があります。それぞれの商品の成分を確認し、必要な栄養素がどれだけ含まれているかきちんと把握することが大切です。複数の似たような商品を比較し、値段の安い高いや内容量の多い少ないではなく内容成分で購入することをオススメします。
また、病院で処方された医薬品を常に内服している場合は注意が必要です。サプリメントは健康食品に分類されますが、まれに薬との飲み合わせの相性が悪いこともあります。良かれと思って飲んだサプリメントが原因で、治療中の病気に悪影響が起こることもあり得るため、サプリメントを飲む前に必ず主治医に確認するようにしましょう。

サプリメントの服用方法

サプリメントの服用方法

サプリメントは錠剤やカプセルタイプが多いため、基本的には水やぬるま湯で飲むことをオススメします。またサプリメントは一日の摂取量が決められていますが、医薬品と異なり食前に飲むか食後に飲むのかと厳密な決まりがありません。例えば一日に2粒服用のサプリメントの場合、朝と夜に1粒ずつ飲んだり朝に2粒飲んだりと自分自身で自由に変えることができます。しかし昨日飲み忘れたからといって、今日4粒飲むことは厳禁です。サプリメントの一日の摂取量は必ず守るようにしましょう。
サプリメントはいつでも飲んでいいという自由である反面、飲み忘れをしてしまうことが多いと思います。薬と同じように食後に必ず飲むといった習慣づけをすることが大切です。

サプリメント服用の目的は健康や美容のための栄養素摂取がほとんどでしょう。一度飲んだからと言って、翌日に効果が劇的に現れるものではありません。長い期間飲み続けることで初めて効果が期待されます。まずは1ヶ月飲むことの習慣づけ、そして半年、一年と継続して飲み続けましょう。

サプリメント以外の
アイケア方法

目に良いと言われるサプリメントの服用以外の効果的なアイケア方法を紹介します。

(1)目のツボ押しマッサージ

目のツボ押しマッサージ

目の周りにあるたくさんのツボを指圧することで、目の疲れが改善されると言われています。ただやみくもに押すのではなく、的確なツボの場所を短時間指圧することが大切です。ツボの場所は人によって多少差がありますが、指の腹で押すと少し凹みがあり、痛みを感じる部分です。こめかみ付近や目頭付近のツボを優しい力で押していきましょう。
目の疲れが引かないからと眼球そのものを指で押すことは絶対にしてはいけません。目の周りは敏感なため、優しくゆっくりとケアすることが大切です。

(2)蒸しタオルやホットアイマスク

2)蒸しタオルやホットアイマスク

目を休めるためには目の周りを温めて血流を促進させることが有効です。寝る前に目の上に電子レンジで温めた蒸しタオルを乗せたり、市販のホットアイマスクを使用することで、緊張した筋肉が和らぎ、目の疲れが改善されます。お風呂の中で、温めたタオルを目に乗せる、でもいいでしょう。気をつける点は、蒸しタオルを作成するときに火傷をしないことです。

(3)目薬

目を酷使すると無意識にまばたきの回数が減ってしまいます。まばたきが減ると目の表面の涙が乾いてしまい、痛みや充血が引き起こされます。足りない涙を補うため、目薬の使用が有効です。内容成分によって目のピント調節で働く筋肉にまで浸透する目薬もあります。症状に合わせて目薬を選択することが必要です。

気になることがあるなら病院へ

サプリメントは誰でも手に入れやすく、ドラッグストアなどで見かけることが多いと思います。健康な人が健康維持のためサプリメントを飲むには問題ないですが、疾患の予防や症状の改善目的には、病院で取り扱っているサプリメントがオススメの場合があります。
アイケアサプリメントは近年注目されており、症状の進行抑制に有効との報告があります。気になることがある時は病院を受診し、目の状態を見てもらい、ご自身にあったサプリメントを勧めてもらいましょう。

監修者プロフィール

内野 美樹

ケイシン五反田アイクリニック 院長

HP:https://www.keishin-eye.com/

山梨医科大学 医学部卒業後、慶應義塾大学 眼科学教室入局。米・ハーバード大学 公衆衛生学修士取得。慶應義塾大学 眼科学教室 特任講師。
眼科のなかでも「ドライアイ」を中心にした角膜の疾患を専門とする。日本におけるドライアイについての疫学研究の第一人者であり、近年増えている長時間のパソコン作業によるVDT(Visual Display Terminal)症候群などの研究を行っており、日本のドライアイの有病率、パソコン使用時間とドライアイとの関係について世界で初めて証明した。ドライアイにつながる危険因子を研究し、ドライアイ診断に関する国際的な基準づくりにも携わる。
予防医療の啓蒙活動にも力を入れ、『しまじろうとEye Care Book』幼稚園や保育園の先生の目の教科書となるような『子どもの目見守りサポートBook』を作成。
目の健康について学び、セルフケアができるよう、『ナカナイ涙』などのWebサイトの監修も手掛ける。

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